ヒマールのサイトで”発表”! されましたように、拙著「アイリッシュネスへの扉」が9月1日に発売されます!!
*ヒマールのオンラインストアにて、特典付きのご予約販売開始されました!
エッセイ本を出すのは、なんと17年ぶり。レシピ本を2013年に出していますが、それだってもう8年前。書籍の制作は時間がかかるので、そんなに次々と作れるものではないですし、そもそも本を作る機会に恵まれたこと自体が幸運なことなので、じっくりと取り組みたいといつも思います。
今回の新作は、ヒマールのじゅんこ編集長と「作りましょう!」のGoサインが出てから2年足らずで完成したので、あれ? 今までの拙著のなかではかなりのハイスピードかも。
前にも書いたような気がしますが、今までの拙著はプランに何年か要し、出版社にプレゼンテーションし、運良く企画会議に出してもらって、そこからいくつもの難関(編集会議、営業会議、会社トップの決断)を数ヶ月かけてくぐり抜け「出しましょう」の嬉しい快諾をいただいてから原稿を書き始め(レシピ本のときは料理撮影。これがまたわたしひとり作業なので、調理、スタイリング、撮影をちまちまこなすのに1年半を要した気が。買い出しがいちばんたいへんでしたが・笑)そのあとにデザインワークが始まり……と軽く1年がかりの作業です。楽しいんですよ! すべて。チームでの作業が始まると特に新鮮で。
校正を何度も繰り返して「これで完了、印刷屋さんに回すのみ」を迎えるのは、嬉しくもあり、ある意味いちばん不安なとき。は、わたしだけかしら? 出かける前に、家中の鍵を閉めたにもかかわらず、見落としがある気がしたりしませんか? あれと同じ。
じゅんこ編集長に「お疲れさまでした! これにて終了」と言われたとき、嬉しさよりも寂しさの方が大きかった。
「自分の本を見るのは、エキサイティングよね!」と誰にも言われるのですが、「え? この本誰が書いたの?」という幽体離脱のような気分。
こういう一種の虚脱感を打開する手はひとつだけ。次の本に取りかかる!
いつもスタートは、出せるかどうかもわからない「本」をひとりでプランして、作業を始めます。たいてい、これが「たたき台」になってくれるので、まずは作り始めないと。あ、何か「やってみたい」と思っていることがあったら、夢想も大事ですけど、着手するのが早道です。きっぱり!
ひとりで構築するうちに上達もするし、誰かが気づいてくれる機会が増えるし、可能性が広がるのはそこから。
今までの拙著は写真が多く、読者の方から「3時間で読み終えちゃいました」と、それは「面白かった」のかわりに言ってくださった言葉だったのですが、次にいつ出せるかわからない本なので「ゆっくり読んで!」と答えた気がします。が、今回はずっと憧れていた”文字ばっかりの本”。写真も少しは入れていますが、基本”読み物”です。自分で書いたものでも、校正時に数日要しましたから、秋の夜長にゆっくりお読みくださいね!
やっと書けた「硬派」な本です。が、わたしのテイストですから爆笑エピソードもお楽しみいただけると思います。
前置きが長いのは、クールじゃないので切り上げます~
次回のブログでは再びレシピをご紹介いたしますね。
夏野菜の使い方がテーマです。旬のズッキーニの焼き菓子も!