Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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アナログレコードと蔵書

もっと早くにお知らせするつもりだったのですけれど、ヒマールご店主ご夫妻もご多忙でしたし(大きな言い訳!)わたしもイベントごとが多くて出かけまくっていました。
面白い話がたくさんあるので、それはまたあらためて。

去年の東京滞在中、西荻の実家にあったアナログ・レコードと本を引き取ってもらいました。すてきなお店ばかりなので、ぜひいらしてみてください。

・RANA-MUSICA   RECORD STORE
世田谷区代沢5-28-12 フジタビル2A
03-6450-9931

わたしの父親はレコード会社に勤めていました。定年退職後の再就職先もレコード会社で通算50年以上。なので家には、父が仕事で関わった作品に加えて趣味で集めたレコードなどなどが約3,000枚!
実家を手放すにあたって、このレコードたちをどうするかが最大の懸案事項でした。幸い、実家のように親しくさせていただいている隣家のお嬢さん、かなちゃんが、下北沢でレコード屋さんを営んでいるおともだちの、りょうちゃんを紹介してくれて、めでたく全て引き取ってもらいました。
売るのがむずかしいであろう作品もあったのに「破棄するのは忍びないですから」と、太っ腹かつ音楽に対しての温情あっての措置で、すごく感謝しています。
昨今のアナログ盤の再ブームがなかったら、無理だったかもしれません。
聴く方が増えたことにも感謝しつつ、家から旅立ち、再び愛聴してもらえることを願っています。

・Robbin’s nest

弘前にあるアイリッシュパブで、オーナーの翔一くんが収集しているアナログ盤を聴くことができますが、そこに我が家のコレクションも入れてもらいました。

・音羽館

西荻にある老舗の古書店です。ほとんど押しかける感じで本を持って行ったのですが、すでに書棚にアイルランド本があるのを発見(笑)。
ご店主さん、ティンホイッスルを習っていらしたそうで!
ふだんはあまり扱われない洋書まで引き受けていただきました。
品揃えがすごいので、ぜひいらしてみてくださいね。

・STORY’s 落合慎二さん

大崎シャノンズでイベントをさせていただいたときに、オーナーの福井ゆうこさんにご紹介いただき、書籍をたくさん引き取っていただきました。
売り物にはなりそうもないけれど、ご趣味と言ってくださったレコードもお持ちいただいて。
お会いしたのは、拙宅に下見に来てくださったときだけで「次回の東京滞在中にはぜひお店にうかがいますね」と約束していたのに、今年1月に急逝され、再会は叶わなくなってしまいました。
わたしの持っていた「ライ麦畑でつかまえて」(白水社刊)を「ぜひ」とリクエストいただいたとき、すでに誰もが持っている本なのに売れるのかな?と不思議だったのですが、愛読書なのだそうで、ご自分のためだったのかも。今頃、読んでいらっしゃるのだといいな。

千葉ライブハウスANGAのオーナー、なおみちゃんには家具と食器をたくさん引き取ってもらいました。もうオープンしたのかな?なおちゃんのおばんざいをふるまう居酒屋さんで、うちの食器に遭遇できるはずです。

 ”家仕舞い”の作業の大半は家財道具の処分。捨てる作業が主で、それってかなりエネルギーを要します。愛着のあるものたちをどなたかが引き取ってくださると、作業はぐっとポジティブなものに変化。
多くの友人知人たちに助けられました。この場を借りてお礼申しあげます。

ヒマールにも多くのCDや書籍を救ってもらいました。
「次に日本に行くときまでとっといて!」とお願いしているCDたちは、いずれなんらかの機会に、みなさんにお聴かせしたいと思っています。
もう手に入らないものも多いのです!

上記のお店、住所などはググれるので手抜きでほぼ割愛いたしました。陳謝。


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