Yumikoのサバイバル・クッキングレシピ

アイルランド在住の料理家・松井ゆみ子さんから届く、いま作りたい&作ってもらいたいレシピと日々のエッセイ。

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2020 / 8月

ビーフシチュー/ beef stew

写真は一見、ハヤシライスですね! ほんとならギネスを入れたいとこでしたけど、うちの近所にはビール売ってるお店が“今”はないんです。なのでワインとトマト味で仕上げてみました。誰かさんちで食べた記憶のあるシチューです。ごはんでもオッケーですが、マッシュポテトに合わせただけで、ぐっとアイルランドっぽくなります。

実はこの一品、写真撮った後にカレー粉まぜて即席カレーにして、マッシュポテトと食べました。思いっきりアイリッシュな感じ〜。
残ったら、試してみてください。もう少し、塩気と甘みを足すといいです、カレーの場合。お醬油入れると双方満たせます。すごいね、日本の調味料。

「ビーフシチュー/beef stew」

【材料】2人分
牛肉 300g (シチュー用、すき焼き用、なんでも)
たまねぎ 1(スライス)
にんにく 2カケ(みじん切り)
にんじん 1(粗みじん)
薄力粉 大さじ1
赤ワイン 1/2カップ
水 1/2カップ
トマト 1(皮をむいて粗みじん)
トマトピューレ 小さじ1
トマトケチャップ 小さじ1
ハチミツ 小さじ1
塩 小さじ1/4
ウスターソース 少々(お好みで)
パセリ みじん切り 小さじ1
*写真の添え物は、マッシュポテトに小ねぎをまぜたものと、茹でたブロッコリ。

【作り方】
1.オリーブオイルを熱し、たまねぎとにんにくをよく炒める。
2.にんじんを加え、薄力粉をまぜこむ。ワイン、水を加え、トマトを投入。トマトピューレ、ケチャップ、ハチミツ、塩、ウスターソースを加えてまぜあわせて20分煮る。
3.できあがりにパセリをちらし、マッシュポテトに小ねぎをまぜたもの「チャンプ」と茹でたブロッコリを添えて。

★いつもはマッシュルームを入れます。たまねぎと炒めて。サバイバル中で買い出しを控えているので断念。あれば入れてくださいませ〜。セロリもぜひ。

[ Ingredients] Makes 2
Olive oil 1 teaspoon
Beef   300g  (for stewing or stir fry)
Onion 1 (sliced)
Garlic  2 cloves (chopped)
Carrots 1 (chopped roughly)
plain flour 1 tablespoon
Red wine  1/2 cup
Water   1/2 cup
Tomato 1 (skin off and chopped roughly)
Tomato puree 1 teaspoon
Tomato ketchup  1 teaspoon
Honey  1 teaspoon
Salt  1/4 teaspoon
Worcestershire sauce   a dash (op)
Parsley  (chopped ) 1 tablespoon as a garnish
*serve with mashed potatoes with scallions = champ and cooked broccoli

1.Heat olive oil, fry onion and garlic until  they are soften.
2.Add carrots then plain flour, mix well.Pour wine then water. Add tomato, tomato pure, honey, salt, Worcestershire  sauce, cook for 20min.
3.To serve, add parsley as a garnish.

★Please add mushrooms which I couldn’t get them at moment. Celery can works too as you know.

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko


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トライフル/trifle

アイルランドではクリスマスのデザートとして定着している、イギリス発祥のお菓子です。500年以上前の料理本に紹介されていたというのは、最近まで知らなかった。スポンジケーキを果物やゼリーなどと何層にも重ねて、カスタードで蓋をし、シェリーなどの洋酒を注いで全ての具材を封じ込めた不思議なデザートです。
trifleには“くだらないもの”という意味もあり、気の毒な命名のお菓子ですが、きらいと言う人はいるのか?と思うくらい、万人に愛されています。クリスマスのデザートと思っていましたけど、スーパーマーケットでは年中売られていて、売れ行きもコンスタント。日本で、冬のおやつの“おしるこ”や“ぜんざい”が年中食べられるのと同じかもしれません。
定番スタイルは拙著「家庭で作れるアイルランド料理」におさめていますが、スイスロールとよばれるジャムをまきこんだロールケーキをスライスしたものの上に果物(缶詰が主流になっていました)、ベリー系のゼリーをぐずぐずにこわしたものと重ね、カスタードクリームでふたしてシェリー酒をふんだんに注ぎ、一晩置きます。食べる前にホイップした生クリームをトッピング。各自にサーブするときも、ざっくり大さじですくって、いただくときも、ぐずぐずにくずして。
trifle のもうひとつの意味はここか?

レシピというよりは、コンセプトをご紹介しますので、いろいろ試してみてください。ものすごくポテンシャルなデザートだと思うので。
形状の一例だけ、写真でご紹介しておきますので!

以下、こんなのありかも?を羅列しておきます。

「アイリッシュウィスキー・トライフル」

出ました、アイリッシュウィスキー!大人限定です。
グラスの底にフルーツケーキ。市販のもので大丈夫。果物は、できれば洋梨やりんごをお砂糖で煮たものを刻んで。生ならハチミツをからませて。
ブルーベリーやパイナップル、すぐに召し上がるならバナナもいいですね。
で、カスタード部分は、市販のカスタードプリンをぐずぐずにくずしてのせる。
即席バージョンです。で、ウィスキーを注ぎます。15分くらい置いて、ウィスキーがケーキにしみこんだら、ホイップした生クリームかアイスクリームをのせて召し上がれ!

「ベイリーズ・トライフル」

ベイリーズはアイルランド特産のリキュールで、クリームとウィスキーで作られた甘いお酒。お菓子づくりにすごく重宝です。スポンジケーキやアイスクリームの上に注いだだけで高級デザートになります。
でも、トライフルバージョン。
やはりベースはフルーツケーキで、果物も上記ウィスキーと同じようなラインアップで。甘くない果物のほうがいいかもしれません。
カスタードプリンのかわりに、クリームチーズかアイスクリームをのせてみてください。ベイリーズにすごく合うので。で、ビターなチョコレートをちらして。

「お酒を飲まない方や、お子様向けに」

スポンジケーキと果物の上に、甘みをつけたレモンの絞り汁をしませてみてください。要は、ケーキにシロップ(お酒も含めて)がしみこんで、ずぶずぶしたのがおしいんです。ティラミスも同じコンセプトといえると思います。
チョコ風味のスポンジケーキに濃いコーヒーをしみこませて、パッションフルーツをのせて、カスタードプリンでふたして、ビターなチョコアイスをのせるとか。

きりがないので、あとはみなさまに丸投げ!



エッセイ「モーターウエイで魚を買う」by Yumiko

 夫マークがスライゴーの町から車で家に向かっている途中、路肩で魚を売っているヴァンを発見。新鮮そうだったからと買ってきたのが、キッパー、燻製サバ2尾、生鮭のでっかい切り身が2切れ。おまけにタラの切り身(半身ですっ)が、どど〜ん!ひょ〜。
 まず鮭を茹でて冷凍庫へ。タラはクリーム煮にしようと湯引きしたときに気づいた。うそっ、うろこがついてるじゃん!
 そうなんです。アイルランドの魚屋さん、なぜかうろこをちゃんととらない。皮は食べるときにはがすことが前提だからだと思うけど、調理するときにだって邪魔なんですけど。湯引きした後は皮をびーっとはがすのも難しく、いじくり回したタラは思い切り煮崩れ、かなり悲惨な仕上がりに。
 しかし、初めて口にした魚屋さんの燻製サバはくせになるおいしさ。スーパーで売られているパック入りのものしか使ったことがなかったので、ソフトな燻製サバは焼き直すのだろうと思っていたら、マークが「そのまま食べられるよ」と教えてくれ、半信半疑で味見してみたら確かに調理済みの味と食感。のちに知ったのは、キッパーとよばれる燻製ニシンは燻煙方法が異なるので、調理しないといけないんですって。牛乳で茹でるのが伝統的な方法。キッパーも切り身のものしか食べたことがなかったのですが、丸ごとのものは見た目がほとんどホッケの開き。これは焼くしかないなと思ってフライパンで油を引かずに焼いてみたら、思った通り和食でした(笑)。炊きたてごはんを用意すべきだったな。これは次回。

ほっけの干物に見えません?これが燻製ニシン、キッパー。伝統食材です。でもおカシラつきのは初めてです。
燻製サバ、まるごとです。獲れたてのサバを使うからか、庭で燻煙して食卓に運んだかのような新鮮さ。じゃがいもも付け合わせ野菜もエイダンのファームのもの。魚の向きが逆ですが、この国にはルールなし。これもおカシラつきでいたけど、顔がコワイので削除しました!

 魚屋さんは隣県メイヨーから出張してくるのだそう。お店を構えているわけではなく、漁船から水揚げされた魚を直売する方式で、彼は船に乗らず車での販売担当。いつもは、作家イエイツの眠る教会のすぐ近くにあるカントリーマーケットに出店しているそうですが、青空市場は再開したけれど屋内マーケットはまだで、すぐ近くの路上で販売しているところだったのですって。
 そのマーケットはファームのエイダンも出店していて、クラフトも含めて40店舗も並ぶのだとか。小さいマーケットと思っていたので、びっくり。

 サバはメイヨーとスライゴーの県境のキララ湾で獲れたものなんだそうで、ほぼ地元産。キララって、雲母みたいで不思議ですよね(笑)。
 2度目のマークのお買いものは、少しセーブしますって言ってたのに、またまた巨大な燻製タラ(の一種)が含まれていたし、3度目の正直はムール貝にほたて、まるごとのカレイ(煮つけにしました)、マス2切れ、生鮭はわたしが「1切れだけ要るんだけど」と頼んだのがアダに。魚屋さんが「負けとくよ!」ってさらに2切れ加えてくれてました。
 こちらもだいぶ学習したので、残りそうになると、から炒りしてふりかけにする手を覚えました。山椒の粉といりごまをふりいれて。楽しい。

 毎週土曜日は、そんなわけで魚と野菜の調理やら下ごしらえで、すごく忙しいんですけれど、充実のひととき。

おうちでムール貝を食べるしあわせ。イエイツゆかりのリサデル・ハウス近くで収穫されたもの。最近はきれいに下処理されていて助かります。初めて買ったときは、貝殻をきれいにしないと調理できなかった。海藻が殻からはみ出て、ひっぱると中の貝ががんばっちゃって綱引き状態に。あ、それは今もときどきありますが。



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