Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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2021 / 10月

ぴかりり

かわいい名前でしょう?
初めて瓶詰めの“piccalilli” を見つけたときは、なんだろう??と不思議でした。カレー色をしたピクルスで、調べてみると“インドのピクルス”。見た目そのまんま(笑)。
18世紀頃からイギリスで親しまれている食材なのだそうですが、アイルランドの中部域ではあまり目にすることがありませんでした。近所の店になかっただけかな。スライゴーのご贔屓食材屋さんにはイギリス産のものも多く、ピカリリもそこで発見。
レシピを探してみると、やはりスライゴーの人気カフェ“surf cafe”のレシピブックに載っていました。
豪快に野菜2キロを使ったレシピで、瓶詰めがいくつもできるのでしょうけれど、初めて作るのには勇気のいる量なのでぐっと減らし、調味料の数もぎりぎりまで削った簡単バージョンです。味に遜色なし。
食べきりサイズで保存食の意味がなくなっちゃいましたが(苦笑)。

あ、そうそう。
今、オーブンが壊れていて、ベーキングができないのです。
壊れたというより、オーバーワークのための過労死なんです(涙)。
この20年間でオーブンをお釈迦にしたのは、これで4台目。うち3台は借家の前住人が使っていたものなので、時期が来たと思うこともできるのですが、1台は前の家で新品に入れ替えてもらったのに、確か5年ほどで力尽きた(泣)。
アイルランドではオーブンは必需品のひとつで、設置は大家さんの義務の範疇なのだそう。家族の人数が多いとオーブンは欠かせませんし、なによりクリスマスのごちそうが作れませんものね。
しかし、わたしの使用頻度は尋常ではないので「せめて半分持ちます」って言うのですけど、前の大家さんも「いいから、いいから」とおおらかでした。助かる。
オーブンが使える日まで、しばしベーキング以外のレシピをご紹介いたしますね。
蒸しケーキのレシピもほぼ完成、乞うご期待!

「ピカリリ」

【材料】
野菜(きゅうり、カリフラワー、ズッキーニ、たまねぎ、にんじん、パプリカ)計400g 
*カリフラワーとズッキーニはマスト・アイテムです。
*細かくなりすぎないよう一口大にざく切りにし、大きなボウルに入れて塩小さじ1を加えてまぜあわせ、一晩置きます。
*にんじんは、軽く下茹でした方がいいかな〜。あるいは、薄すぎないスライスで。
コーンフラワー 小さじ1
カレー粉 小さじ1
粒マスタード 小さじ1
マスタード 小さじ1
水 100cc
はちみつ 小さじ2
ビネガー 大さじ1

【作り方】
1.コーンフラワー、カレー粉、粒マスタード、マスタードをまぜあわせておく。
2.水、はちみつ、ビネガーを火にかけ、沸騰したら火からおろし、1をまぜあわす。
3.水気を切った野菜に、2が熱いうちにまぜあわす。

*量が少ないので長期保存には向きませんが、2〜3日は大丈夫。すぐに食べ切れてしまうと思いますが(笑)。
*肉や魚の付け合わせにしたり、ハムやチーズに添えたり、サンドウィッチの具材にもなります。わたしはサラダ代わりに、そのままぱくぱくいただきます。




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