Yumikoのサバイバル・クッキングレシピ

アイルランド在住の料理家・松井ゆみ子さんから届く、いま作りたい&作ってもらいたいレシピと日々のエッセイ。

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シュガーフリー/デーツのトラッフルとゴマ・ビッキー

 シュガーフリー・スウィーツ第3弾!
 小さなお菓子なので2品ご紹介しますね。

 日本では「トリュフ」とよびますが、こちらでは”Truffles(トラッフル)” 。ふつうは生クリームを使ったガナッシュにココアパウダーをまぶしますが、デーツとナッツを使ってみました。遜色なし! ぜひお試しください。
 料理用のダークチョコレートには若干の砂糖が含まれていて、完全なシュガーフリーとは言えないのですけれど、かなり「微糖」です。

 もう1品は、ゴマ味のビスケット。”ビッキー”はビスケットの愛称です。
 米粉とすりゴマでサクサクの仕上がりになりました。練りゴマでも大丈夫だと思います。

「デーツのトラッフル」

【材料】約10個分
デーツ 3個 タネをとってつぶす
*ソフトなタイプを使いました。しっかり乾燥したタイプは20分ほど水かお酒に浸してやわらかくしてみてください。代用以上の材料は、いちじく(乾燥)。
レーズン 大さじ1ほど きざむ
ウォールナッツ 3〜4個 きざむ
ダークチョコレート(料理用)50g
無糖ココア 大さじ1
無糖マーマレード 大さじ1
*St.Dalfour社のThick cut Orange Spreadを愛用しています。日本でも入手可能。

【作り方】
1.チョコレートを湯煎で溶かす。
2.デーツ、レーズン、ウォールナッツを混ぜあわせ、チョコとマーマレードを混ぜこむ。
3.スプーンでプチトマト大に丸め、ココアをまぶす。常温で10分ほど休ませればできあがり。
*べたべたするので、最初はスプーンでまとめるのがラクだと思います。最後は指で整形。

「ゴマ・ビッキー」

【材料】 約12個分(直径5センチほど)
米粉 80g
*薄力粉でもできますが、米粉やグルテンフリーフラワーが、サクサク度を高めます!
バター 20g
すりゴマ 大さじ1
ピーナッツバター 大さじ1
はちみつ 40g

【作り方】
1.米粉とバターをそぼろ状に混ぜあわす。
2.すりゴマを加えて混ぜあわせ、ピーナツバターとはちみつを混ぜこむ。
3.生地を手で丸め、オーブンペーパーを敷いたベーキングトレイにならべる(大きさはお好みで)。フォークで押して平たくする。
4.予熱180℃のオーブンで15分ほど焼けばできあがり。

★ごま味でないものを作られる場合は、バターを30gに増やしてピーナッツバターとすりゴマを省いてください。バリエーションはおまかせします〜!



シュガーフリー/ハニー&チョコケーキ

 シュガーフリースウィーツ第二弾!
 お待たせしました、ハニー・ケーキのレシピです。
 はちみつを使ったケーキ、かなりおいしいです。はちみつ自体が重たいので、少しむっちりした仕上がりになりますけど、味わいがあって、すっかりハマっております。ただいまクッキーを試作中。米粉を使用したサクサクのクッキーができそう。レシピ、しばしお待ちくださいませ。
 アーモンドフラワーをしばしば使っていますが、味に奥行きが出るのと、焼き上がりにボリューム感が出るので気に入っています。が、使わなくてもできますので。その場合、以下の薄力粉の分量を60gにしてお作りください。マンゴーを入れてみましたが、りんごや洋梨、ブルーベリーなども合います。でもマンゴー、いい仕事をしたので試してみてください。切り方はネットなどで確認してくださいませ。

「ハニー&チョコケーキ」

【材料】1/4パウンド型
バター 30g
はちみつ 50g
薄力粉 50g
アーモンドフラワー 10g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
ココア(無糖)大さじ1
卵 1個
マンゴー(オプション) 1/4個ほど 細かいさいの目に切る

【作り方】
1.バターとはちみつを湯煎で溶かす。
2.薄力粉、アーモンドフラワー、ベーキングパウダー、ココアを混ぜ合わせ、マンゴー、卵を加えてさっくり混ぜる。
3.1を加えてさらに混ぜ合わせて型に入れる。
4.180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

*若干焦げやすいので、色づきが早まるようならオーブンペーパーなどで覆ってください。
*1/4パウンド型が使いやすく、ここでも使用していますが、1/2パウンド型や1パウンド型を使われる場合、はちみつの分量を倍増するのは勇気が要ると思いますので、1/2パウンド型ならはちみつ70g、1パウンド型なら120gくらいにしてみてください。甘みが足りないと思われたら、召し上がるときにはちみつをかけてください。大雑把で恐縮ですけど、はちみつは重たいので、たくさん入れると膨らみにくくなってしまうので。



お知らせ

 アイルランド公認ガイドの山下直子さんのオンライン講座が配信されます。
 ダブリン在住のおともだちで、このブログでも何度かコメントくださって、料理の腕前も披露してくれています。
 3月、4月と2回、開催されるので、ぜひ参加してみてください。
 なおこさんのレクチャー、すごく面白いと大評判です!
 わたしはネット環境が悪くて参加できないのが残念ですけど、いつも興味深いお話をたくさん聞かせてくれているので、講座が充実したものであるのはまちがいなし!

 詳しくはこちらのリンク先、「ナオコガイドのアイルランド日記」をご覧いただけましたら。
 お楽しみくださいね!



パディズデーと母の日

*シュガーフリースウィーツ第二弾は、次回のブログで!!

 セイント・パトリックスデーが近づいていました。ほとんど忘れてた。
 パレードはないし、集えないので、この日の大きな目玉の”Booze”(たくさんお酒を飲むこと)も、ウチ飲みで地味なことになるのでしょう。
 ここは母の日が3月。毎年日にちが異なるのですが、イースター前のレント( lent )に関わっていることを知ったのはつい最近です。もう母がいないので、人ごとでしたから。
 今年は3月14日。パトリックスデーの直前なこともあって、スーパーマーケットではワインやチョコのバーゲンをしています。ついでにビールも安くなっていたので、珍しく箱買いしちゃいました。昼間は陽射しが強くなってきているので、庭仕事のあとのビールがおいしくて。
 アイルランドでは、パブの生ビールしかビールじゃないくらいに思っているので、家でビールを飲むことは少ないのですけれど、パブに行かれない今、贅沢なことはいえません。
 前置きが長くなりましたが、気まぐれで作ったソーセージのビール煮がとってもおいしかったので、ご紹介したいと思います。

「ソーセージのビール煮」

おうちでつくれる、パブごはん(風)。セイント・パトリッックスデー(3月17日)に、ぜひ。

【材料】2人分
たまねぎ 1個 粗みじん
マッシュルーム 6個 四つ割
にんじん 1本 粗みじん
生ソーセージ 6本
ラガービール 2カップ 
塩 小さじ1/4
メープルシロップ 小さじ1〜2
パセリ 適量

【作り方】
1.浅めのなべか深めのフライパンにたまねぎ、マッシュルームを入れ、オリーブオイルで炒める。
2.1をフライパンの中で片寄せ、空いたスペースで生ソーセージを焼く。少し火が通ったところで、フライ返しなどで粗く切り分け、さらに炒める。
3.ソーセージに半分ほど火が通ったら、にんじんを加え、ビールを注ぎ、メープルシロップと塩を加えて5分ほど煮る。ソーセージとにんじんに火が通ればできあがり。パセリはできあがりに、たっぷりかけて。

*芽キャベツやブロッコリなどの緑野菜を茹でて添えてください。インゲンなどなら一緒に煮られます。

*ビールは、あまり苦くないタイプがおすすめです。わたしはピルスナーを使いました。アルコール分はほとんど飛びますが、未成年の方にはビールのかわりに加糖していないアップルジュースなどを使ってみてください。その場合はメープルシロップは必要ないと思います。これはビールの苦味をやわらげるために使用しましたので。

*口径の広い鍋を使っているので、水分(ビール)がどんどん無くなっていきますので、あまり時間をかけて煮込まない方がいいようです。

*ソーセージを丸ごとでなく、粗く切ることで、味が肉の中まで染み込むのがポイント。

プロセスミートを食べる機会を減らしているのですけれど、食べるのならよい品質のものをと思っています。ソーセージ、おいしいですもんね!
アイルランド人のソウルフードです。


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お知らせ

 長らくダブリン在住だった、友人のアイリッシュハープ奏者・村上淳志(むらかみ・じゅんし)くんが日本在住になり、東京で新しい曲をたくさん作っています。とってもすてきなので、ぜひ聴いてみてください。

 アイルランドの伝統を踏襲していますけれど、とてもオリジナル。彼にしかできない、彼だからこそ作れる世界が広がっていて素晴らしいです。

 YouTube にアップされた曲には、彼の友人がビオラで参加しています。ラトビア在住なのですって。ちょうど東京にいらしたときで共演したのだそう。

 そして。ビデオを撮影したのは、なんと東京にあるわたしの実家(笑)。今、彼が仕事場として使ってくれています。

 わたしも同じ部屋で、何冊かアイルランドに関わるエッセイ本を書きました。じゅんしくんも読んでくれていて、今度は彼が同じ部屋で新しい曲を作っていることが不思議で、そして嬉しいです。

 まずはyoutubeをご覧いただいて、アクセスできる方はぜひインスタグラムも見てくださいね。

村上淳志Instagram @junshimurakami



シュガーフリー・ケーキ

 いつもこのブログを読んでくださって、お嬢さんと一緒にレシピを活用してくださっている”つながるさん”からリクエストをいただき、シュガーフリー・ケーキのレシピを考案いたしました。
 じゃーん、第一弾「アーモンド&レモン・ケーキ」です。
 シュガーフリー(砂糖不使用)に加えて、グルテンフリー(小麦粉不使用)、おまけにデイリーフリー(乳製品不使用)の三拍子そろった”ギルティーフリー”(罪の意識のない)お菓子!
 卵は使っています。アーモンドのアレルギーがある方は、ごめんなさい! アーモンドフラワーを使っています。カロリーが高めですが、バターを使っていないので差し引きゼロになるかしら?
 砂糖の代わりには、メープルシロップを使いました。香りが好きなので。
 はちみつを使ったお菓子もただいま試作中。メープルシロップよりも少し重たい感じになる気がするので、今回のこのレシピはメープルシロップでトライしてみてください。はちみつに関してはまた後日。

 このケーキ、超簡単です。アーモンドフラワーは、しっとり仕上がるので最近気に入ってよく使っています。小麦粉を使うときに少しまぜたり。
 アーモンドフラワー100パーセントの場合は、焦げやすいので気をつけてくださいね。

アーモンド&レモン・ケーキ

【材料】1/2パウンド型ひとつ分
*写真は丸いケーキ型を使っていますが、分量は1/2パウンド。くっつきやすいので、型にオーブンペーパーを敷いてください。
アーモンドフラワー 80g
ベーキングパウダー 小さじ1
メープルシロップ 大さじ4
レモンのしぼり汁 1/2個分
卵 2個

【作り方】
1.ボウルにアーモンドパウダーとベーキングパウダーを入れてまぜあわせ、残りの材料すべてを加えてよくまぜる。
2. 160℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。表面の色づきが早すぎるようなら、オーブンペーパーなどで覆う。

*ゆるめの生地なので、焼き時間30分は必要だと思います。焦げそうで心配でしたら、余熱を使って焼き上げてください。
*甘みが少なすぎると思われる方は、召し上がるときにメープルシロップを少しかけてください。生地に入れるよりも、少しの量ですみます。
*焼きあがったときに、上からレモン汁とメープルシロップをかけて、さらにしっとりさせる方法もあり。

ただいま試作中は、黒砂糖を使ったチョコレートケーキと、はちみつのケーキ。はちみつのケーキはかなりおいしいです。けど、膨らみにくいので改善中。

お?と思ったのは、アイルランドのアップルタルトはお砂糖使わずに作ることが多いです。甘みのあるりんごを選び、ワイン(赤でも白でも)少々でさっと煮て、タルト生地で包んで焼きます。
ここでは、食べるときに生クリームを添えますが、クリーム自体の甘みだけで、お砂糖を入れないこともしばしばです。アイスクリーム添えは人気ですが(笑)。

あと、スコーン。わたしはお砂糖を少し加えますが、入れないレシピが多いのです。あとでジャムのっけたりしますから。
スコーンには、はちみつやメープルシロップもよく合うので試してみてください。

つながるさん、いいお題をくださって感謝です!
アイルランドも”フリー”流行りなので、たくさんレシピを作って自慢します!



パンケーキ・チューズデー

 イースターは、クリスマスと同じくらい大切な祝祭日です。
 キリスト教が伝わる以前の習慣を踏襲していて、満月が関わり、毎年イースターのスケジュールが異なります。そのためか、日本ではなかなかイースターをとらえにくいようですね。
 冬の間、屋内ですごすことが多かった家畜が、ふたたび放牧されるようになるのがイースターのあたり。子牛や子羊も、寒さがすぎたこの時期に合わせて生まれるよう調整されていて、初夏を迎える頃の牧場には、ミニチュアサイズの牛や羊がいっぱい。うさぎたちも穴から出てきて、野原を飛び回ります。
 自然界が再生し、活気が戻ったことを祝う、喜びの日がイースター。わたしはクリスマスよりも、そんなイースターが大好き。冬の長い北国では特に、春の訪れはもうそれだけでお祝いに値します。畑のある人たちは、なおさら。
 さて、キリスト教においては、イースターの前40日間、レントとよばれる”がまんの日々”があり、肉食を禁じています。現代においては、そこまで厳しいものでなくなりましたけれど、クリスマスのごちそうの後のデトックスにもなるので、ヘルシーで質素な食事を心がける人は多いのじゃないかしら? 魚はまだまだ旬ですし。
 レントは常に水曜日から始まるのですが、その前日、パンケーキ・チューズデーとよばれるアイルランドでは誰もが大好きなしきたりがあります。今年は2月17日からレントが始まるので、パンケーキ・チューズデーは2月16日。
 そもそもは、レントの前、家の中にあるタンパク源(卵と乳製品)をすべて使い切るのが目的だったそう。そのために作るのがパンケーキなんです。なかなか合理的。
 ケルティックタイガーとよばれた好景気以前、パンケーキはレントの前に食べるものときっちり位置づけされていたそうです。ゲストハウスの朝食や、カフェのメニューにパンケーキが登場するようになったのは、ぐっと最近のこと。
 今やすっかりポピュラーな食べ物になっていますが、それでもレントの前に食べるパンケーキはまだまだ特別なもの。

 アイルランドのトラディショナルなパンケーキは、クレープよりやや厚めですが、日本のホットケーキに比べるとぐっと薄めです。
 大雑把なレシピで恐縮ですが、薄力粉カップ1に対して、卵1個、牛乳1カップ強(280ml)。お砂糖もベーキングパウダーも入れません。お砂糖は、焼きあがったものにグラニュー糖をぱらぱらっとかけます。その前にレモンの絞り汁をかけて。

 わたしは昭和の、ホットケーキで育った世代なので、ついついパンケーキが分厚くなっちゃうんですよねー。

 アイルランド式パンケーキは、下の写真をご参照ください。
 ニューブリッジにあったお気に入りの大衆食堂のパンケーキです。王道。
 毎年食べに行ってました。マークは毎回「おかわり」して。
 あ、これは伝統。「パンケーキ、何枚食べた?」は、日本でいうと元旦にお餅を何個食べた?と同じで、お決まりの確認事項です。
 そしてわたしは思い切り邪道(シェフのドニー、そんなこと言ってごめんなさい!)な、ピリ辛ミートソースを巻き込んだトルティーヤ風が超お気に入りでした。
 去年は引っ越しのばたばたで、食べたのかどうかも忘れてしまいましたから、今年はリキ入れて作るぞー。

これが王道、アイルランド流パンケーキ。ニューブリッジの”キシュテン”ドニー作。アイスクリームのっけは、マークが大人になったから許される特別バージョンです。本来は、レモンの絞り汁とグラニュー糖!


バナナブレッド

 ロックダウン中、アイルランドの家庭でたっくさん作られたのがバナナブレッドなんですって。夫マークがラジオかなんかで仕入れた情報なので、真相はわかりませんけど、さもありなん。誰もが好きな焼き菓子で、簡単に作れるし。バナナが入ってることでヘルシーな感じもしますしね。
 おいしいのが買えるので、今まで家で焼こうという気にならなかったのですけど、こういう状況なので手作りするようになりました。
 以下、久しぶりのちゃんとしたレシピです! が、いつもの通り「失敗しないので」。

バナナブレッド

これは1/4パウンド型を使用。右がアーモンドパウダーなしで焼いたもの。左はありで、左下のちょっとへこんでる部分はバナナ!(笑)

【材料】1/2パウンド型ひとつ分
薄力粉 80g
バター 50g
ベーキングパウダー 小さじ1
三温糖 60g
アーモンドパウダー 大さじ2(オプション)
バナナ 1本
たまご 1個
プレーンヨーグルト 大さじ1
ウォールナッツ(くるみ) 3〜4個(砕く)

【作り方】
1.薄力粉とバターを手でそぼろ状態にまぜあわせる。
2.1にベーキンパウダー、三温糖、アーモンドパウダー、ウォールナッツ(くるみ)を加えてまぜる。
3.バナナをフォークなどであらくつぶし(つぶしすぎないのがわたし流。半分を完全にマッシュし、半分を刻む感じ。その方が焼き上がりを食べるときに「あ、バナナ」という食感が残って楽しいです)2に加える。さらに、たまご、ヨーグルトを加えてよくまぜあわす。
4.生地を型に入れ、180℃のオーブンで40分ほど焼く。

★ココナッツ味のヨーグルトを入れることもあり、これがまたよく合うんですよね〜。なので、ココナッツミルクをちょっとまぜたり、乾燥ココナッツをまぜるのもいいと思います。
★アーモンドパウダーを入れると、さらにしっとり仕上がるので、最近気に入っております。が、カロリーは若干増えますので悪しからず。



ヤーコン

 新年、明けました。
 アイルランドの元旦は、いつもなら友人たちとパーティをしたりしてすごす祝日です。ちょうど日本とは逆の感じで、日本のクリスマスがアイルランドの元旦の様子。ここのクリスマスは家族と祝うもので、日本のお正月の感じです。が、今年はクリスマス後から再びのロックダウン、それもかなり規制のきびしい状況になり、元旦も家ですごすことが奨励されたので、クリスマスの続きのようでした。
 大晦日に食料の買い出しに行くと、そこそこの人出でびっくり。それでも田舎のスーパーなので、混雑というほどではなかったですが。
 若い女性が、ワイン2本と冷凍ピザを持ってるのが微笑ましかったな。ボーイフレンドかパートナーとすごすにちがいない。イタリア産のオレンジドリンク半ダースを持った男性は、シャンペーンにまぜるのかしら? もう片手にはドッグフード。買い物客のチョイスを見るのは密かな楽しみです。

 さて、唐突ですが、ヤーコン。ご存知ですか?
 名前は知っていましたけれど、去年初めて食べてから、すっかり気に入っております。いつも行くオーガニック・ファームで育てていて、秋に収穫されたのを食べたのが最初。どうやって食べるの?と聞いたら、ファームの主人エイダンが、お嬢さんの登場する映像を見せてくれた。「こうやって、生でかじるとナシのような味」といってかじった瞬間、水分が飛び散って彼女の目を直撃。水分けっこうあるのね。説得力充分。
 日本では新しい食材がどんどん紹介されるので、あまり振り回されないようにしていましたが、アイルランドでは話は別。そもそも自国の野菜の品目が多くはないので、新しい野菜、それも地元で育てているとなったら興味津々。しかも、味がよくて栄養価も高く、低カロリーと三拍子そろっているので、積極的に食べるようになりました。
 ここは大根がよく育たないらしく、たまに見かけてもみずみずしさゼロで、なんとか煮物にできるくらい。なので大根好きとしてはかなりさみしい思いをしていたのですけれど、ヤーコンが代役をつとめてくれそうです。
 おろしは、サラダ用のラディッシュをちまちますりおろしているのですが、これはこれで辛味大根に近く、日本蕎麦に合うので重宝していますが、煮物は絶対にヤーコン。きんぴらも抜群で、むしろ大根よりいいかも。しゃきしゃき感がまったく無くならないんですよね。
 生でも食べられるのでサラダにも最適。繊細な味なので、マヨネーズ味だと残念。レモンと塩で充分です。紹興酒のかわりにシェリー酒とお醤油をまぜたもので浅漬けにしてみたのですが、お!と、びっくりのおいしさでした。いちばん気に入ってるのは、近くで買える上質な骨つき牛スジ肉と甘辛煮。細めのリークを長ネギ風に加え、しょうがもたっぷり。コトコトと1時間ほど弱火で煮るのですが、ヤーコン、煮崩れないんですよね〜。味はばっちりしみているけど、ぐずぐずにならないのがいい。
 翌日は残った汁に少し水を足して、煮込みうどんに。
 まだまだ食べ方知らない人が多いので、あれこれ調理法を考えて、ファームのお客さんに教えてあげています。
 今年も育てるそうなので、収穫期の秋口までにもう少しレシピを増やして、宣伝部隊をつとめる予定です(笑)。
 葉は、乾かしてハーブティのように飲むといいそうなのですが、うまく乾くかな〜。
 大きく、トロピカルな様相の植物ですが、花は意外に小さいそう。去年は見逃しちゃったので、今年はしっかり観察します。キク科なので、カモミールみたいな感じの花らしい。

 雪のちらつく今日この頃、すでに夏の終わりを楽しみしています。

ヤーコンと牛スジ肉の煮物です〜。アイルランドからとは思えない一品!(爆笑)
翌日作った煮込みうどん。旨ッ!!
お見せすべきか迷ったのですけど、食欲わかないルックスです(苦笑)。
皮はとても薄く、ピーラーですっと向けるし、扱いやすい野菜なので、見た目にひるまず使ってみてくださいね!フルーツっぽいので、お菓子にも使えます。


クリスマス雑感

 去年のクリスマス、まだ引っ越し途中だったマークとわたしは、スライゴーからニューブリッジの家に車で向かっていました。見事にがら〜んとしたモーターウエイはSF映画のよう。前日、クリスマスイブはマークの従姉妹がディナーに招待してくれて、伝統的なターキーとハム、オーブン焼きの野菜、じゃがいもetc、家族親族友人たちと、わいわい楽しい時間をすごし、わたしは数年ぶりにクリスマスディナーを作らないですんじゃった年でした。
 さて今年。あんな風に誰かと集うことはできないので、夫婦水入らず。いつもと同じです(笑)。
 引っ越し先の家の庭には、いろんな種類のヒイラギがあるので、少しいただいてリースに。ツリーも庭中にあるので、あえて家の中にすえる意味なし。
 今まで当たり前にしてきたことに「意味ある?」と自問する、いい機会を得たのが今年だったと感じています。ウィルスの影響だけでなく、今の家に引っ越してきたことが大きなきっかけでした。
「今年を振り返って」的なコメントをあちこちで耳にしますが、ちょっと意外に思うくらい「最悪な年だった」と言う声を聞きません。アイルランド人らしいポジティヴさか?とも思ったりしますが、それだけではないみたい。著名ミュージシャンが「ツアーがなかったので、曲づくりもできたし、家族とすごせた」って言っていたのが象徴的でした。

 身近でも、長年やりたかった趣味がやっと実現できた、とか、特に創作活動に適する機会だったのではないかと思います。
 世の中が忙しく動いているとき、そこに巻き込まれないようにしながらものを作るのは、容易いことではありません。

 アイルランドではクリスマス前、そんな時期に生まれた新しい歌がたくさん発表されました。
 この国の底力を感じる瞬間です。

 わたしもヒマールから出版するエッセイ本を書き上げました。
 来年、みなさんに読んでいただけることを願っています。

超不器用だけど、それなりにたのしい!庭の木の枝にスターアニスとシナモンをあしらってミニリースに。
こちらは「夏の思い出」がテーマ。庭に咲いてたブルーベル、ヒオウギ、あじさいのドライフラワーをあしらいました。下のほわほわはボグコットン。




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