Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

この画面は、簡易表示です

2025 / 12月

新作映画「HORSESHOE」上映開始!

まだアイルランド国内でも限られた人たちしか知らない、未来のヒット作品です。今年、国内外のフィルムフェスやコンペで高い評価を受け、受賞も数々。配給会社もインターナショナルなので、いずれ日本にも上陸するはず。楽しみにお待ちください!
主題曲は大好きなジョン・フランシス・フリン!!!

なんとこの映画、わたしの住むヴィレッジ界隈で制作されたのです。
監督はふたりでの共作で、うちひとりエドがご近所住まいで、奥さまはわたしのヨガ・クラスの先生!すてきなご夫婦です。

Horseshoeというのは、ベンブルベンを含む連峰のひとつベンウィシュキンにある谷間で、馬の蹄鉄の形に似ていることからそう呼ばれています。
高いところが苦手なわたしは行ったことがないのですけれど、このあたりの人たちに大人気のウォーキングコース。
素晴らしい絶景で、わたしは映画で堪能いたしました。
ロケ場所は、わがヴィレッジ・クリフォニー(カウンティ・スライゴー)から隣町バンドーラン(カウンティ・ドニゴール)までですが、大事な舞台のひとつの大きな家はカウンティ・リートリム。
ノース・ウエストの3県にまたがる風景は日々見慣れた場所ですが、映画の大きな画面で見ると衝撃です。このあたりは海も山も森もある贅沢な場所で、監督エドも「あちこち撮影場所を移動しなくても、全部このあたりで完結する」と証言。この映画をきっかけに、このあたりでの撮影が増えるかも。

撮影は去年1月で、ヴィレッジ中の人たちが助っ人に集まったそう。
あいにくわたしはその間、検査入院中。おまけに院内感染でインフルに罹り足止めをくらっており、地元でこんな大きなイベントがあったことをまったく知らなかったのです。残念すぎる!
挽回すべく、一般公開にさきがけたプレビューを去年の秋に鑑賞。
会場にはレッドカーペットが敷かれ、ドレスアップが鉄則だったので、近所の人たちみんなとパーティ状態で上映前から大盛り上がり。
重要な撮影場所のひとつO’Donnell’s pubは、よく行く徒歩圏内のパブで、いつものセッションもここで。映画のなかで、主役のひとりが座った場所は、わたしがフィドル弾く場所だ!なんか不思議。
この映画を見て以来、いつもの景色が別ものになり、映画のセットの中にいるような不思議な感覚(笑)。
ここの人たちがよく使う言葉「マジック」そのものです。

肝心な映画のストーリーは、予備知識持たない方が楽しめるタイプの作品なのであえて書きません!ある種のコメディなので、字幕なしでもぜんぜん大丈夫。キャスト陣はかなりな顔ぶれなのですが、日本ではそこが伝わりづらいと思いますけど、すごい人たちが出てる!と思って観てください。

つい先日、バンドーランのシネマで初公開。
200席がソールドアウト。いみじくもうちのマークが「満席の映画館って、いつ見たのが最後だろう!」。確かに。

低予算でもいい作品は作れる。いいお手本でもあります。
監督いわく「ハリウッドでキャストとスタッフに用意するサンドウィッチの予算くらい」だって(爆笑)。
ここではサンドウィッチ、村のみんなが作って持ち寄るもんね。
ああ、わたしも差し入れしたかったーーー

HORSESHOE。覚えていてくださいね!!

【予告編】はこちらから

 




top