Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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2026 / 3月

音楽満載の日々

ヒマールのアイリッシュデー、いいですね!
わたしの住むヴィレッジは人口が少なすぎてパレードは、なし・笑
去年は隣町、カウンティ・ドニゴールのバンドーランのパレードを見に行きましたが、地味ぃ〜でかえって面白かったです。いつもながらの寒い日でしたけど若い子たちは半袖短パンでパブに押しかける気まんまん。
アイルランド自国のパディデー、パブはどこも狂ったようになるので、家呑みが賢明です。
それでもパディデーにトラッドセッションするのは慣習のひとつで、わがヴィレッジでもパブが混む前の早い時間に集まって演奏したことも。
最近はウィークデーに大きなセッションが始まり、集う機会が増えているのでパディデーは家族と過ごす人が多くなる予想。
ヒマールのアイリッシュセッションのように、気心の知れた仲間と演奏するのは理想的です。ぜひお出かけくださいね!

今年2月、ゴールウエイのシンガーソングライター、Ultan Conlonのスライゴーでのライヴを開催。ひょんなことからオーガナイザー役を引き受けて、新年明けてすぐから大忙ししていました。
そんななか、ダブリンのTradfest2026にも出かけ、ずっと気になっていたバンド、Ispini na hEireannとオーエン・オキャノボーンのライヴを観てきました。Ispini はゲール語でソーセージ。“アイルランドのソーセージ”を名乗るバンドの狂いっぷり、想像できますよね?笑
ダブリンの老舗パブ、コーブルストーンの若オーナーが主体になったバンドで、わたしの大好きなバンジョー奏者パディ・コミンズが参加。オーエン・オキャノボーンともどもSkipper’s Alleyのメンバー。オーエンはコーブルストーンのセッションにもよく通っていたそうで、このふたつのライブ、まったく異なるスタイルですが、わたしにとっては意味も共通項もあるものでした。行ってよかった!
そして3月。Ye Vagabondsのニューアルバムlaunchコンサートを北アイルランドのDerryで観てきました🎵
(みなさん、まちがっても”ロンドンデリー”とよばないでくださいね。そんな名前の場所、アイルランドにはありません!きっぱり。)
歴史あるギルドホールでのコンサート、素晴らしかったです。
Vagabondsは、去年11月にも”Sligo Live 2026”のメインステージで観たばかりなのですが、彼らはそのあともツアーを続け、年明けにUSツアーをこなし、いちだんと歌にも演奏にも磨きがかかっていました。
数年前は100人規模の会場でのツアーでしたけれど、今は1000人規模をsold outするまでに成長。派手さのないグループですけど、音楽性でオーディエンスが集まるのは、アイルランドのいいところ。
客席は、彼らと同じくらいの世代から、ボシーバンドやプランクシティで育った50代以上も目立ち、成熟した音楽ファンが支持しているのはすてき。
去年ブリアンとディアムッド兄弟は、アンディ・アーヴァインさまと共演する機会が続き、デリーでのコンサートのオープニングではアンディの影響ありありのアラブ的な演奏を披露。彼らの、先輩ミュージシャンたちへの敬意が感じられました。
すぐ近くの席の男性が大きな声でリクエストしたのが「Willie O Winsbury」渋い!ブリアンも少し驚いた様子で「あの曲、長いんだよね〜」と言いながらも歌ってくれた。しみじみと、いい歌です。
今週もう1回Vagabondsを聴きにMullingarという町へ出かけます。
その翌週、フィドルの“教祖”ケヴィン・バークのソロコンサートへ。
カウンティ・リートリムの町マナーハミルトンにて。うちからは車で20分ほどですが、こじんまりしたシアターがあり、いいライヴを企画しています。

先月からフィドル仲間とふたり、個人レッスンを受け始めました。
ばりばりのドニゴール・チューンばかりを習っています。
そんなこんなで音楽三昧。贅沢なことです。

アイルランドの伝統音楽は、ごく身近な存在で、特に田舎暮らしでは一緒に演奏できる仲間に恵まれ、フィドルを弾く機会がぐっと増えました。
とはいえ、まだまだ修業中。速弾きのセッションにはまざれず、スローセッションは退屈になってきていて、頃合いのいいセッションを探すのはそれなりにたいへん。なので、演奏レベルが同じくらいの気の合う仲間と集うのは大切な機会なのです。

ヒマールのセッション、ぜひ体験してみてください。
ティンホイッスルは手軽で安価な楽器ですから、はじめの一歩にぴったり。
フィドルもクラシックと異なり、高価なヴァイオリンを買う必要はありません。古い楽器を購入し、信頼できる楽器職人さんにフィドル仕様に手を入れてもらうのが一般的。安価な新品は音が安っぽいので避けた方がいいと思います。

楽器は無理。と思われる方は、ぜひ歌で。
ここでは伴奏なしで歌うのが一般的ですが、よく知られた歌を他の楽器に合わせてもらうのも楽しいですよ。

Happy Paddy Day !

↑ Ultan Conlon。しばしばラジオで聴いていたシンガーですが、メーヨーの韓国料理屋で隣り合わせになり。スライゴーでライヴする機会があまりないと言うのでお招きしました。ソングライターとしても評価の高い、リスペクトされているシンガーです。ジョークが素晴らしくて誰もに大ウケ!

↑ Ye Vagabonds。短編小説のようなこの歌が大好き。古い映画を見ている気持ちに。新作はヒマールにあるそうなので、リクエストしてみてください!




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