Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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ポテサラ/ pote-sala(potato salad)

実はマヨネーズ好きです。母はよく手作りしていたのですが、会社勤めをしていたわたしは、なかなか食べるチャンスがなく、母が全部食べる羽目になって、よくこぼしていました。
お弁当本のレシピをまとめているときに、編集者から “自分で作らないの?” と聞かれて、母の二の舞を懸念していたことに気づいた次第。レシピ本で市販のマヨネーズを多用するのもはばかられ、代用を考えるのが習慣になっています。

そんななかから生まれた「マヨもどき」。免疫力アップの食材ヨーグルトを積極的に使いたかったこともあり、理想的なレシピと自画自賛。味はほぼ完全にマヨネーズです。マヨネーズ嫌いのともだち・ヒロシに一口食べさせて「これ、マヨネーズじゃん!?」と言わせたい(笑)。

レモン汁を少し加えるのもいいと思います。わさび味はまだ試してないな〜。

ポテサラ/ pote-sala(potato salad)

【材料】2人分
じゃがいも 2個
*メークイーン系を。新じゃがが手に入るようでしたら6個くらい。いずれにしても皮付きで茹でて、大きいものなら四つ割に)
りんご 日本のは大きいから1/2個かな(厚めのいちょう切り)
パセリ(みじん切り)小さじ1

以下はお好みで
セロリ 1/2本(スライス)
きゅうり 1/2本(乱切り)
にんじん 1/2本(乱切り、茹でて粗熱をとる)

和えるソース「マヨもどき」
*下記の材料すべてをよくまぜます。ほんとのマヨネーズと異なり、長いこと常温に置くと少しダレますので、食べる直前に作られることをおすすめします。
プレーンヨーグルト 大さじ2
マスタード 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ1/2
はちみつ 小さじ1/2
塩 少々

【作り方】
じゃがいもの粗熱をとったら、あまり冷めきらないうちに(味がしみやすいので)、ほかの材料と一緒に、「マヨもどき」とパセリを加えて和える。

[Ingredients] Serves 2
Waxy potatoes 2   boiled & cut  into 1/4 pieces
( or 6 baby new potatoes   boiled and cut into 1/2 pieces)
Carrots 1/2   thickly sliced & boiled 
Apple  1/2 thickly sliced
Cucumber  1/2  thickly sliced
Celery  1/2 sliced
Parsley  chopped 1 teaspoon

[mayo “like” dressing]
Plain yoghurt  2 tablespoon
Mustard  1/2 teaspoon
Olive oil ( preferably extra virgin ) 1/2 teaspoon
Honey 1/2 teaspoon
Salt  a hint

Make “mayo like dressing”, just mix the ingredients.
When potatoes and carrots are still lukewarm (it’s easier to absorb the dressing), add the vegetables and mix with the dressing.

This dressing will soften by room temperature if you keep too long on a table.
I recommend to eat this salad straight way after making.

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



ツナ・カレー/ tuna curry

サバイバル感たっぷりの乱暴なレシピですが、味は上品です。
アイルランドはカレー好きですが、シーフードカレーのコンセプトはないんですよね、まだ。なので第一歩はツナ缶から、と作ってみたレシピなんです。
ツナ缶は地元産の上質な、ちょっとお高いものもあるのですけど、わたしはあえてやっす~いやつで作ってみました。味に遜色ないはずです、カレーの場合。
煮るときに、かき混ぜない方がいいと思います。見たとこ、何のカレーかわかんなくなっちゃうので(笑)。

「ツナ・カレー/ tuna curry」

自作の器で。布もターメリックで染めました〜

【材料】2〜3人分
たまねぎ 1(スライス)
オリーブオイル 小さじ1
キャベツ 大きな葉3枚(適当な大きさに切るか、ちぎる)
にんじん 1(乱切り)
バターナッツスクォワッシュか、かぼちゃ(乱切り)ひとつかみ
しょうが(みじん切り)小さじ1
にんにく 2カケ(みじん切り)
ツナ缶 1 (できれば塩水漬けのものを)
水 500ml

*カレーソース  ( 材料すべて混ぜ合わせておく)
薄力粉 大さじ1
カレー粉 大さじ2
塩 小さじ1/2
トマトピューレ 小さじ1
メープルシロップか、ハチミツ 小さじ1
ココナッツクリーム 大さじ2

【作り方】
1.たまねぎを炒め、しんなりしたらキャベツ、にんじん、スクォワッシュかかぼちゃ、しょうが、にんにくを入れ、2分ほどさっと炒め合わせる。
2.水とカレーソースを加えてまぜあわせ、ツナを加えて10分煮る。

[Ingredients] Serves 2~3
Onion  1 (sliced)
Olive oil 1 teaspoon
Cabbage  3 big leaves (chopped roughly)
Carrots 1 (chopped roughly)
Butternut squash  or pumpkin  (chopped roughly) handful
Ginger (chopped) 1 teaspoon
Garlic 2 cloves (chopped)
Tuna steak 1 tin (preferably in brine)
Water  500ml

*curry sauce (mix all ingredients roughly)
Plain flour 1 tablespoon
Curry powder 2 tablespoon
Soy sauce  1 teaspoon (op)
Tomato puree  1 teaspoon
Maple syrup  or honey  1 teaspoon
Salt  1/2 teaspoon
Coconut cream  2 tablespoon

1.Fry onion until soften, add cabbage, carrots, squash or pumpkin, ginger. garlic, fry for 2 min.
2.Add water and curry sauce, mix well. Put tuna and cook for 10 min.

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



オススメのオンライン・アイルランド講座

このブログにもコメントしてくれている、友人の山下直子さん(アイルランド政府公認のベテランガイド)のオンラインレクチャーが開催されるそうなので、お時間あったらぜひご参加くださいませ!
彼女の視点はとてもシャープだし、情報収集力がものすごく、わたしもたくさん勉強させてもらっています。
わたしの目線とはまた異なるアイルランドをお楽しみください。

以下、山下直子さんより
・・・・・・・・・・・・・・・

6/20よりオンラインでアイルランドのカルチャー講座をさせていただくことになりました。
有料ですが、初回はお試しで無料。その後、週1で6回シリーズです。
毎回テーマが違うので、好きな回だけ受けることも可能。ライブ配信ですが、その時間に逃してもあとで配信を見ることが出来ます。
https://www.eurasia.co.jp/attraction/feature/irelandculture



クリスプス・サンボ/Crisps sambo

究極のサバイバル・レシピです。コロナ騒ぎのずっと前から、非常食であり国民食でした。アイルランドのどの家庭にも必ず常備している材料で、素早く作れるだけでなく、トーストしたパンの後にクリスプスを食べるよりも、一緒にすることで満足感が増すのがマジック。夫マークが大学生の頃、仮住まい先でよく作っていたそうで、青春の思い出とともに教えてくれたレシピです。

“ポテトチップス” は “クリスプス” とよびます。“チップス” はフライドポテトのこと。

日本でアイルランド関連のイベントに参加したときに作ることがあるのですが、日本にはアイルランドでいちばんポピュラーな “チーズ&オニオン” 味のクリスプスがないので、代用をあれこれ試作してみたのですが、某社コンソメ・パンチがいちばん近い味になります。個人的には、海苔塩が新鮮。逆にアイルランドにはない味なので!

レシピに “クリスプスは3層に積んで” としています。重ねることで、食感の楽しさが倍増。入れすぎると、こぼれる方が多くなるので、3層が理想的。

嫁ぎ先のヌーナン家では、サンドウィッチは “サンボ” の愛称でよばれていました。すべての人が使う表現ではないですが、たまにカフェのメニューなどで見かけるので、少なからずの人が使っているよう。“サンゲッジ” とよぶ人もあり。サンドウィッチをちゃんと発音するのって簡単ではないし、気取った感じになるので “サンボ” が好き。

アイルランドの “食パン” は、日本のサンドウィッチ用パンの薄さです。ふわふわで、買いたての新鮮なパンはトーストにするのが “もったいない”と感じます。でも、太る原因になりがちなグルテンたっぷりなので、近年は買い控えているのですけど、ときどき無性に食べたくなるんですよね。オソロシイのは、2斤パックで売られていること。1斤パックもあるのですが、この近所ではあまり見かけず、今回も買い出し部隊のマークが2斤パックを持ち帰り、大慌てで半分は冷凍しました。
サバイバル・レシピですからね、全部食べちゃったら意味ないですもんね。

でも、クリスプス・サンボ。何事もなくても、ときどき食べたくなるんです。そこがソウルフードとよばれる所以。

「クリスプス・サンボ/Crisps sambo」

マヨネーズはこんな感じに塗ります。

【材料】2人分
サンドウィッチ用パン 4枚
バター 適量
マヨネーズ 小さじ2
クリスプス(ポテトチップス)20g強

【作り方】
1.パンの片面にバター、もう片面にマヨネーズをぬる。マヨネーズはきちんとぬるとパンに吸い込まれてしまうので、波立たせるような感じで=写真参照。クリスプスがくっつきやすいように。
2.クリスプスをパンの片面に3層に並べる。少ないと食べ応えがないし、3層以上だと食べづらいので。
3.片面のパンをクリスプスの上にのせ、手のひらで軽く押さえる。じゃりっと音がしたら出来上がり。

[Ingredients] Serves  2
Normal white bread  4 slices
Butter  2 knobs
Mayonnaise  2 teaspoons
Crisps  1small pack (25g) preferably cheese & onion

1.Spread butter on one slice of bread. Roughly spread mayonnaise onto the other slice.
2.Put crisps onto one slice.  Place 3 layers of crisps on it. This makes a nice texture when you bite it.
3.Put the other slice onto crisps then lightly press the bread by hand. When they make crunchy sounds it’s done !

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



クラブ・ケーキ/ crab cake

コロッケみたいですが、油で揚げるのではなく、フライパンで “揚げ焼”(shallow fry)するのでお手軽です。カニでなくても調理済みの魚ならなんでもオッケー。燻製した魚やツナ缶でも。まだ作ったことありませんが、日本でなら塩鮭とか焼サバ、アジの干物なんかでもよさそう!

ディルを使っていますが、パセリやコリアンダーなど、お好みで。

形をととのえるとき、おにぎりを作る要領が応用できます。これは日本人にしか通用しないアドヴァイス(笑)。

こちらでは、トマトレリッシュやタルタルソースを添えたり、ウスターソースをかけたりしますが、日本にはとんかつソースがありますもんね。
即席タルタルソースは、ゆで卵と刻んだピクルスをマヨネーズで和えて。ケイパーを入れるとちょっとよそゆきになります。

「クラブ・ケーキ/ crab cake」

アイルランド流は、パン粉をてっぺんと底にだけつけるんですよね。焼くのが簡単。
粉と卵をつけるときも、そうすればいいのかな。わたしはつい、どっぷり。ってしてしまいましたけど。前にアッップしてるトマトレリッシュ、合うと思います!

【材料】4個(2人分)
じゃがいも 300g
バター 小さじ1( 5gくらい)
小ねぎ  2本(みじん切り)
カニのほぐし身 100g
ディル(みじん切り)大さじ1
牛乳 大さじ1
塩 少々
薄力粉 大さじ1ほど
卵 1個
パン粉 3/4 カップ
オリーブオイル 小さじ1

【作り方】
1.じゃがいもを茹でてマッシュ、バターを加えてまぜる。
2.小ねぎ、カニのほぐし身、ディル、塩、牛乳を加えてよくまぜあわし、4等分して形をととのえる。
3.薄力粉をはたき、溶き卵にくぐらせ、パン粉をからませる。
4.オリープオイルをフライパンで熱し、3の両面をキツネ色になるまで焼く。

[Ingredients] Makes 4 (serve 2)
Potato  300g
Butter 1 teaspoon  or about 5g
Scallion  2 (chopped)
Crab meat  100g
Dill  chopped 1 tablespoon
Milk  1 tablespoon
Salt   a hint
Plain flour  around 1 tablespoon for dusting 
Egg 1
Bread crumbs 3/4 cup
Olive oil 1 teaspoon 

1.Boil the potato and mush, add butter mix  well.
2.Add scallion, crab meat, dill, milk and salt, into mushed potato. Mix well. Divide 4 equally, make round shape for each of them.
3.Dusting flour around potato mixture, then dip into beaten egg. Coating by breadcrumbs.
4.Heat olive oil on a frying pan, cook 3 until lightly garden colored.

★ You can use cooked salmon, smoked fish, even tin tuna instead of crab meat. 

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



ブロッコリ&ココナッツクリームライス/ broccoli & coconuts cream rice

ブロッコリは免疫力を高める野菜と何かで読み、そもそも好きなのですけど、つとめて食べるようにしています。グルテンフリーの料理本で見つけたレシピを少しアレンジしてみました。意外なおいしさに自分でびっくり。だまされたと思って試してみてください。

ブロッコリもココナッツクリームも、もう少し入れてもいいかも。パセリやディルなど、存在感のあるハーブを入れてもいいと思います。味はマイルドですから。

付け合わせはポーチドサーモン。実はこのレシピ、サーモンの茹で汁を使って作りました。なので1ポット・ディッシュ。ライスを蒸らすときにサーモンを上に乗せておけば冷めませんし。ココナッツクリームを加えるときにお皿へ移動。

サーモンに使ったソースは、ヨーグルトですけど味はマヨネーズ。低カロリーですし、ヨーグルトも腸内改善、免疫力アップの食材なので、積極的に使いたいと思っての考案です。ツナマヨ作ってみてください。誰もヨーグルトだって気づきませんよ(笑)。
ただ冷蔵庫から長く出しておくと、ゆるんでくるのですぐ召し上がることをおすすめします。お弁当には向かないかもしれませんので、休日にぜひ。

「ブロッコリ&ココナッツクリームライス/ broccoli & coconuts cream rice」

【材料】2人分
ブロッコリ 小房6個
ポロネギ 1/3(スライス)*長ネギで代用できます。
インディカ米 1カップ弱
ココナッツクリーム 大さじ1 *ココナッツミルクでもOK。
*塩、こしょう 必要でしたら。でも少しあった方がいいかもと思います。

【作り方】
1.インディカ米を洗って水を切る。沸騰した湯に、米、ブロッコリ、ポロネギを入れて10分茹でた後に湯を捨て(茹でこぼす)、鍋にフタをして5分蒸らす。
2.ココナッツクリームを加えてまぜあわす。

★付け合わせはポーチドサーモン。ソースは、プレーンヨーグルト(大さじ2)、マスタード(小さじ半分)、オリーブオイル(小さじ1/4)、塩少々をまぜあわせたもので、味はマヨネーズです。

【Ingridenst】Makes 2
Broccoli   6 florets 
Leek   1/3 (sliced)
Basmati rice 1 cup (wash&rinse then drain)
Coconuts cream  1 tablespoon
Salt & pepper  if you wish

1.Boil the rice with broccoli and leek for 10 min. Drain the water set aside with a lid on for 5min.
2.Add coconuts cream to the rice, mix well. 

★Serving with poached salmon is just one of examples. Sauce is mixture of yoghurt, mustard, olive oil, salt and chive, which make mayonnaise flavor !!

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



しりしり/ Shili-shili

白状しますけど、本場のしりしりを食べたことがないんです。沖縄も日本に返還された少し後に一度行っただけ。いつか行きたいリストの上位です。なので、これはわたしの妄想レシピ。

アイルランドには沖縄の音楽のファンが少なからずいて、加えて、長寿の島の食文化がよく話題にのぼるので、何か紹介できたらと思いついたのが、しりしり。
それでも「にんじんと卵……どっちも甘いけど、どんな料理になるの??」って半信半疑して、ごめんなさい!食材をここまで減らして、なのにおいしいって、すごいと思いました。わたしが作り出したいと思うレシピそのもの。

「しりしり/ Shili-shili」

しりしり in Ireland.

【材料】2人分
オリーブオイル 小さじ1/2
にんじん 1本(千切り。スライサーみたいなのはおススメしたくない〜。食感が腰抜けになります。)
アイリッシュウィスキー 小さじ1/2(お好みで。でも、ちょっと加えるとぐっと味が深まります。日本酒の代用で使い始めたのですが、クセになるおいしさ!適度な甘みと香りのよさが素晴らしいです。)
たまご 1個
塩 少々
ごま油 ほんの少々(必ずしもではないですが、おいしさアップ。)

【作り方】
1.オリーブオイルをフライパンで熱し、にんじんを加えてさっと1分炒める。
2.アイリッシュウィスキーを注ぎ、まぜあわす。
3. 溶き卵を加え、塩をふり、ざっくりまぜる。
4.ごま油を入れ、卵に火が通ればできあがり。

【Ingridients】Makes for 2
Olive oil  1/2 teaspoon
Carrots 1 (very fine julienne. Preferably using knife than using a grater. Texture is much better if you use a knife.)
Irish whiskey  1/2 teaspoon (op)
Egg  1
Salt   a hint
Sesame oil  a dash (op)

1.Heat olive oil then add carrots, fry for 1 min.1
2.Put Irish whiskey onto carrots, mix them.
3.Poor beaten egg in the frying pan, add salt and mix roughly with carrots.
4.Put a dash of sesame oil, when egg is cooked turn off the heat.

Such a quick and simple meal but combination is so good, enjoyable dish from Okinawa (Lovely Island in Japan, very much similar culture to Ireland !).

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



キャロットケーキ/ carrot cake

不動の王道焼き菓子。国民みんなが好きにちがいない。

友人宅で作るのを手伝ったとき、にんじんの皮むきをひたすら続けた。こんなに使うんだ!が、まずびっくり。焼き上がりのしっとり、おいしいのにまたびっくり。量の多さにまたびっくりだったので、これは少数家族向きのバージョン。小麦粉1パックとか、書けませんもん。

「キャロットケーキ/ carrot cake」

これはミニパウンド型を使って焼いてみたもの。ふつうのパウンド型はお好きな厚みにカットしてどうぞ。

【材料】1/2パウンド型 1本分
にんじん 150g
小麦粉 130g
ベーキングパウダー 小さじ1
重層 小さじ1/2
三温糖 50g
シナモン 適量
卵 2個
オリーブオイル 100ml
ウォールナッツ 30g
レーズン 大さじ1

【作り方】
1.にんじんを粗くすりおろす。
2.小麦粉、ベーキングパウダー、重層、三温糖、シナモンとにんじんをまぜあわせる。
3.2に溶き卵、オリーブオイルを加えてさっくりまぜわせ、ウォールナッツ、レーズンも混ぜ入れた後、型に流し入れる。
4.190℃に予熱したオーブンで25分ほど焼く。

★アイシングがポピュラーなトッピングだけれど、わたしはヨーグルトに少しハチミツを加えたもので。ちょっとにんじんをトッピングにあしらうとかわいい。クリームチーズをのせたりすることもあり。トッピングはお好みで。小麦粉に全粒粉をまぜるのもいいですね。



サーディン・バーガー/ sardine burger

O’Tsumami、あるいは Oh !Tsumami!!  晩酌文化をアイルランドに広めるのがユメ。お酒は基本パブで飲むものなので、つまみと酒というコンセプトがないんです。家呑みを強いられている今でもきっと、ごはん先に食べちゃって、お酒は「おつまみ」なしで単独なんだろうな〜。日本人の晩酌文化、素晴らしいと思う。

“バーガー”というと、ハンバーガーを思い浮かべられると思うのですが、ここではハンバーグ状態のものは全部 “バーガー” なんです。アイルランドで出す本にも、このレシピを紹介していますが、今の風潮に合わせて “グルテンフリー” バージョン。南米の穀物キヌアを茹でてまぜたりしてますが、これは直球。粉もんです。
お味噌まぜたり、カレー味にしたり、変幻自在なので楽しんでくださいね。
(魚の加工品が大好きなわたし。ああ、ちくわとか食べたい〜。サーディンバーガーは、そういう欲求をだいぶ解消してくれました。)

「サーディン・バーガー/ sardine burger」

【材料】2人分(大きいバーガー4個分、小さめなら6個分)
オイルサーディン缶 1個
たまねぎ 1/4個(みじん切り)
チャイブ(みじん切り)大さじ1 *小ねぎ1本のみじん切りでもOK
しょうが(みじん切り)小さじ1
薄力粉か片栗粉 小さじ2
卵 1個
塩 少々
オリーブオイル 小さじ1

【作り方】
1.サーディンをボウルに入れて、フォークでよくつぶす。
2.たまねぎ、チャイブ(か小ねぎ)、しょうがをまぜ、薄力粉(か片栗粉)を加えてまぜあわす。
3.溶き卵と塩を加えて、よくまぜる。
4.オリーブオイルをフライパンで熱し、3のサーディンミックスをスプーンでフライパンにのせて3分焼く。ひっくり返して同じく3分焼く。

★あつあつでも、冷めてからでもおいしいです。
★チャイブか小ねぎのかわりにパセリでもオッケー。両方でもいいです。コリアンダーもおいしいんだけど、嫌いな方が多くて残念。
★焼くときは中火くらい。火が弱いと、ぐずぐずもんじゃ焼きっぽくなりますー。

【Ingredients】 Makes for 2 people (makes 4 big sizes or 6 small sizes)
Sardine  1 tin
Onion  1/4 (chopped)
Chive  (chopped ) 1 tablespoon or 1 scallion (chopped)
Ginger (chopped) 1 teaspoon
Plain flour 2 teaspoon
Egg 1
Salt a hint
Olive oil 1 teaspoon for frying

1.Put sardine into a bowl, mince them by fork.
2.Add onion, chive, ginger, then flour, mix them.
3.Add beaten egg and salt, mix well.
4.Heat olive oil in a frying pan. Put spoonful sardine mixture onto the pan, bake for 3min, then turn it and bake for another 3 min.

★serve hot or even as cold snack.
★you can use parsley instead of chive or both.
★use moderate heat. If it’s too low heat, sardine mix can’t set nicely. Just be careful not be burned.

Stay safe & keep healthy !!
Yumiko



エッセイ「買い出し/買い置き」by Yumiko

 辺鄙な場所で暮らしているので、政府に言われるまでもなく、スーパーマーケットでの買い出しは1週間から10日に一度で、あとはちまちま近所の商店で買い足すくらい。
 小さな商店のわりに、まんべんなくいろんなものがあって助かっているのですが、激しく足りないのが野菜。運がいいとオーガニックファームのサラダリーフが買えますし、ノンオーガニックですが自国産のキャベツやじゃがいもも。たまごはローカルなので、新鮮ですごくおいしい。

 ご存知ですか? にんじんは新聞紙に包んだ後、ビニール袋に入れておくと2週間ほど保ちます。キャベツはそもそも日持ちするので重宝です。外葉は煮込みに、中の葉は甘みがあるのでまずは炒め、多めに買って一部はスライスして冷凍庫へ。免疫力アップの、にんにく、たまねぎ、しょうがは必需品。常温保存でオッケーですし。
 トマトも今の時期、熟れていないものが多いのでそこそこ保つのですが、危なくなってきたら湯むきにして冷蔵庫か冷凍庫へ。ほんとはちょくちょく少しずつ買い出しするほうがいいのですけど。
 ズッキーニも長持ち。新鮮なうちは、生でもオッケー。最近まで知らなかったのですが。千切りにして、ちょっと塩ふって食べるのが好き。あ、お塩はちょっと奮発してナチュラルなものをお買いくださいね! 大量生産の食卓塩って化学調味料ですから、あまりおすすめできません。おしいくないし。いいお塩は甘みもあって食材が引き立ちます。料理が成立するようになったのはお塩が生まれたからですもんね。
 アイルランド産のものが日本でも買えますので、チェックしてみてください。アキル・シーソルト(Achill Island Sea salt)といって、アキル島(=今は地続きで四国みたい)で作られています。家族経営で、オーナーは伝統楽器イーリアンパイプスの奏者。かっこいいでしょ?
 ほうれん草などの葉物はたくさん買って、すぐに茹でて冷凍庫へ。いつもはそんなことしないですぐ食べちゃうのですが、うちでいちばん消費の激しいのが緑野菜なので、切らすのが恐怖。
 いつもスーパーのバスケットが緑色でいっぱいに。アイルランド愛って感じでしょ?(笑)

 この国の人たちには、食のバランスを教えるときに「国旗を思い出して」って言うんです。緑、白、オレンジ。それ以外の色はまだお預け。紫とか言ったら混乱するので。ナス、嫌いな人多いですし。こっちのナスは大きくて皮が硬く、使い方もまったく異なるのです。ああ、水ナスが食べたい! うどやミョウガみたいなニュアンスのある野菜、ないんですよね〜。ハーブ以外は基本マイルドな味のものが中心。パースニップが数少ない、主張ある野菜かも。でも、それだから家庭料理がやさしい味に仕上がるのですが。

 ここで、このブログの編集長じゅんこさんから、貴重なご意見をいただきました。
「ご紹介するレシピに使う食材を、毎回買い出しに行くようだとサバイバル料理にならないので、ひとつの食材を何回かにわけて使うとか、検討しましょう」確かに。
 先にも書いたように、今はわたしも買い出しがいちばん頭の痛いところなのを承知しているので、みなさんが毎日買い出しに出かけなくていいように、ストックしておくと便利なものをわたしなりにまとめてみました。ここでのレシピ以外でも便利に使える基本の食材ばかりです。

【買い置き野菜リスト】
(重複しますけど、保存方法も入れておきますね)

*にんにく(涼しいとこで常温)
*生姜(同上)
*たまねぎ(風通しのいい場所でバスケットなどに入れて常温/でもそろそろ冷蔵庫)
*長ネギ(キッチンペーパーにくるんでビニール&冷蔵庫)
*小ねぎ(同/小口切りにしてタッパに入れて冷凍も)
*きのこ類(干すか冷凍。マッシュルームはスライスして冷凍が便利)
*キャベツ(いちばん外の葉でくるんでビニールにいれて冷蔵庫)
*にんじん(新聞紙にくるんでビニール、冷蔵庫)
*じゃがいも(新聞紙か紙袋に入れて冷蔵庫。明るい場所に置いておくと芽が出ます)
*ブロッコリ(全部茹でてタッパに、冷蔵庫に入れて2〜3日で食べきるのがオススメ)
*ほうれん草(2束買って、全部茹でて半分は冷凍庫、半分は冷蔵庫)
*ズッキーニ(冷蔵庫)
*トマト(食べないまま数日たっちゃったりしたら、湯むきにして冷凍庫)
*パセリ(ジクがしゃんとしていたら水を入れたコップに挿しておくのがベスト。あるいは洗って、よく水気をきって冷凍庫。使うとき、かしゃかしゃ壊れるのでみじん切りする必要ないです)
*大根(こっちでなかなか買えないので、あぶなく失念するとこでした。これも新聞紙にくるんで、ビニール袋に入れて冷蔵庫。母は薄切りにして天日干ししてたな〜)

 あまり日持ちしませんが、いんげんや、さやえんどうもうちのレギュラー陣です。ルッコラなどのサラダリーフと、好物のコリアンダーも。バジルはペストに。
 うちは2人家族で、これらの野菜を1週間で使いきっちゃうのですが、みなさんはどんな感じなのでしょうか?

●きゅうりは生だと日持ちしないので、近々即席ピクルスのレシピをお出ししますね!
ナスも、お買いものに出られたときに購入してください。

●オイルサーディンはカルシウムの補給になりますし、邪魔にならないので5缶ほど常備しておくといいと思います。ツナ缶も3つくらい。お肉がなくても充分活躍してくれます。スモークサーモンも便利!

●そばの実や、粟、オートミールなどの雑穀もあるといいと思います。
雑穀は免疫力アップの代表選手ですから。ふだんの白米に少しまぜるとか、スープにまぜちゃうとか、案外すぐに使いきれちゃいます。

 国によっては、買い物も3日に一度くらいを奨励しています。
 今は、ちょくちょく出ないですむよう、ある程度のまとめ買いは許されると思います。
 買い物に出る時間を料理に費やせるといいですよね。

 オーガニックファームは車で5分もかからない場所にあるので、外出規制がなくなったら買い出しに行けるのが楽しみです。そろそろハーブ類も豊富になるでしょうし。
 小さな漁港も近いので、サバ釣り船が出る頃には出かけらるようになっているといいなと願っているところです。

 スモークサーモンは代表的な食材ですが、燻製サバもおいしいんですよ〜。
 2〜3週間保つけど、いつもすぐ食べちゃって。そのまますぐ食べられるのですが、フライパンでちょっと焼くと焼きサバそのものに。
 今は、オイルサーディンが大活躍。これもちょっとフライパンで焼くと、缶詰っぽさが薄まります。

アイルランドの元気なキャベツ。カウンティ・キルディアのオーガニックファーマー、ニックの産物。愛がつまっていて、メインクロップのじゃがいももにんじんも、とってもおいしい。



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