Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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デーツ&ウォールナッツ・ケーキ

ぐっと春めいてきた今日この頃。まだ寒さが戻る日もありますけれど、陽射しが力強くなり、子羊たちが放牧されているのを見かけました。
クリフォニーのカントリーマーケットもホリデータイムを終えて再開したばかり。2023年最初のマーケットは、今年初めて加わった祝日“セント・ブリジッドズデー”の連休と重なったこともあって大賑わいでした。
わたしの人気商品だった“ベジ・スシ(野菜入り海苔巻き)”は衛生局のルールがきびしくて、やむなく敗退。今もお客さんたちから「残念〜」と惜しむ声をいただいております。でも正直、仕込みがたいへんだったので少し肩の荷を降ろした気分もあり。しかしながら“ベジ・スシ”に代わるものがなかなか見つからず試行錯誤を続けています。
そんななかで思いがけずプチ・ヒットしているのが「デーツ&ウォールナッツ・ケーキ」。ずっと前にファーマーズマーケットのパン屋さんでアルバイトしていたときに初めて知ったクラシックな焼き菓子で、地味な体裁なのに不動の人気だったことを思い出し、試しに作ってみたら大当たり。といっても1回のマーケットで売るのは2〜3本ですが、開店早々に売り切れるのは嬉しいことです。
わたしの商品ラインアップは、このケーキの他にバナナケーキ、グルテンフリーのアーモンドケーキ、最近作り始めて好評な海藻入りパンetc 。
先輩ベイカーたちが、自然酵母パンをはじめブラウンブレッドやスコーン、アップルパイなどの人気定番を押さえているので、かちあわないように売れ筋を作るのは容易いことではないのです。でもそこがまた醍醐味でもあるのですが。異国人のわたしが作るのですからユニークなものを紹介したい、と欲があります。まだまだ模索中ですが。
この小さなヴィレッジでは食べ物に関してとても保守的な人たちが多く、あまり冒険できないのも事実。そんななかで海苔巻きが飛ぶように売れたのは奇跡に近かったのです。あるいは“寿司”がそんな保守的な人たちにも興味をそそらせる食べ物になっていたということなのかな。
満々の自信で出した“オニオン・タルト”が最後の最後まで売れ残って、えらく悲しい思いをしたことも。おいしいのに!!
「ユミコ、あれは無理よ。ここの人たちにはエイリアン」。
的確なアドヴァイスでした。

では人気商品、デーツ&ウォールナッツ・ケーキのレシピをご紹介します。

「デーツ&ウォールナッツ・ケーキ」

【材料】1 パウンド型 
デーツ 100g
*マジョール(medjoul)デーツのセミ・ドライが理想的です。乾燥した小さいデーツしか入手できないときのヒントはレシピ内で。
重曹 小さじ1と1/2
濃いめにいれた紅茶 100ml
バター 40g
三温糖 70g
薄力粉 125g
ウォールナッツ 25g
卵 1個
*お好みでナツメグ、シナモンなど。

【作り方】
1.デーツの種をとって重曹とともにボウルに入れて紅茶を注ぎ、10分おく。
*乾燥したデーツは長めに20分ほどおく。
2.バターと三温糖をクリーム状にまぜる。
3.2に薄力粉、ウォールナッツ、スパイスなどを加え、1と溶き卵を加えてさっくりまぜあわせて型に入れる。
4.180℃に予熱したオーブンで35〜40分焼く。

しっとりした、ちょっと和風ともいえる自然な甘さのケーキです。
レモンの皮のすりおろしを入れるレシピもあります。
紅茶と重曹の力でふっくら、失敗なくできますのでぜひお試しくださいね〜〜

ゆみ子さんからのおまけ写真「出荷待ちの商品たち」。
どれもおいしそう〜!近所に売りに来てほしいです!!(編集部)


リセット

 アイルランドでは最近まであまり使わない言葉だと聞きました。ほんとかな??でも確かにデジタルなものがあふれだしたのはつい近年のこと。リセットという言葉になじみが薄かったのかもしれません。
 年明けの1月、わたしの暮らしも”リセット”してみようと思います。
 月2回のカントリーマーケットも1月はお休み。ファームも農閑期で休みになり、わたしの海苔巻きづくりもベーキングもしばし休業。
 この数ヶ月、引っ越しも加わり、珍しく追いまくられるような日々で、ごはんづくりも手抜きになりがちだったし、新しいレシピをつくる余裕もなく、このままじゃいかんな、と感じていました。そもそも不器用で、時間の使い方が超下手。頭脳の使い分けも得意ではないので、リセットという手段に行き着きました。
 なので1月、このブログもお休みをいただくことにいたしました。
 次に進むために立ち止まる。そんな時間にしたいと思っています。

 リフレッシュ休暇をいただく前に、手抜きレシピをご紹介しておきますね。

「ハーブ&チーズ・ペーストリー」

これは、たまねぎのみじん切りをちらせています。チーズはチェダーとパルミジャーノの2種。

パンより手軽。甘くないビスケット生地でつくるピザのような感じかな。トマトソースは使いませんが。冬に欠かせないスープのお供に最適です。
マークのお母さんがアイリッシュシチューを作ると必ず、ペーストリー生地を大きく伸ばしたものを焼いて食卓の真ん中に置き、家族それぞれがちぎってシチューにひたして食べたという話が忘れられず。
これは少しリッチなヴァージョンで、スープ抜きでそのまま食べても充分おしいいです。

【材料】ふたり分
小麦粉 200g
バター 100g
水 大さじ3
ハーブ(タイム、ローズマリーなどを適量。できれば生を)
チェダーチーズ 適量 すりおろす
塩 少々(ナチュラルでよい品質のものを。まぜこまず、最後にちらすのがわたしは好みです)

【作り方】
1.小麦粉とバターをそぼろ状にまぜあわせる。
2.水を1に加えて生地にまとめる。
3.生地を二分して平たくのばす。綿棒なしでもオッケー。あまり薄くしすぎず、5ミリから1センチくらいの厚みで。わたし流は、へりを薄めにし、中央を少し厚めにして、カリカリとパン食感の両方を楽しみます。
4.ハーブ、チーズ、塩をトッピング。200℃に余熱したオーブンで約15分焼き、余熱で5分。
5.オーブンから取り出したらラックの上で5分ほど休ませる。
*カリっとした食感になるには少し冷まさないとならないのですが、冷ましきらない方がおいしいので、うまくジャッジしてください。
*ブラックペッパーやカイエンペッパーを少しまぜるのもおいしいです。

追記ですが、今年のクリスマスディナーはローストチキン。アイルランドでは珍しくもない料理ですが、うちでは滅多に登場しないので充分にエキサイティング。ふたり家族にターキーは大きすぎるし、なにより大味だし。
ガーリックとローズマリーをつめてローストし、焼き上がり20分ほど前に、醤油とマーマレード、バルサミコをあわせたものをまわしかけて軽くカラメライズ。これがいい味をかもしだしました。翌日、ゼリー状になったものがさらにおいしかった!

翌日、スープストックづくり。いつも水を入れすぎて薄味になるのを解消したく、今回は少なめの水(骨1羽分に対して水2リットルほど)で30分じっくり煮出します。ベイリーフ1枚とパセリの軸数本、これで充分でした。
スープをガラス容器に移したあと、同じ鍋と同じ骨に水を1リットル加えてまた30分。2番出汁も充分な味でした。

ローストチキン、ときどき作ろう!と固く決意。
肉だけでなく、スープストックをつくるだけでも調理する価値あり。
余った鶏肉はサンドウィッチ、サラダなどに活用し、スープはカレー、麺もの、炊き込みごはんにして数日間、献立考えずにすみました(笑)。
ブログの再開はヒマールのサイトでお知らせいたしますので、チェックしてくださいませ。

Stay safe & Stay in touch



進化するレシピ/アップルケーキ

 ちっともレシピをアップしなくてすみません〜〜
 本日も少々手抜きですが、ひさびさの焼き菓子です。
 拙著「アイリッシュネスへの扉」のおまけレシピ、作ってみました? りんごの季節到来なので、ぜひお試しくださいね!
 そしてこれは「進化」したアップルケーキ。最近はこのバージョンで作っています。手順はほとんど変わりませんが、ポイントはアーモンドフラワーを加えて味に奥行きが出たこと。りんごをたくさん入れているところ。
 なんせ庭でじゃんじゃん収穫できてしまうので、なるべくたくさん消費できるレシピというのが重要なんです。たくさん入れると、ごろごろして焼き上がりが心配でしょう? ところが!
 生地の中で案外小さくなるし、ケーキ自体がりんごでしっとりするし、甘みもでてきて大成功。りんごはヘルシーですしね。たくさん入れましょう。
 紅玉1個としていますが、どのくらいの大きさだったか忘れているので(苦笑)、試しに1個からはじめて、まだいけるな、と思われたら、増やしてください。
 生地が増えすぎちゃったら、型を大きくしてたくさん召し上がってくださいませ〜。

 以下の分量にココア大さじ2を、粉類をまぜるときに加えて、チョコレート味にするのもいいですよ〜。ファームショップでは、まずチョコ味から売れます(笑)。
 まだやってないんですけど、チョコ味のときはレーズンをラムなどに漬け込んでおくと合うのじゃないかな。ナッツはほぼ必須。超合いますから。

 三温糖をはちみつやメープルシロップにする場合。
 分量は40gほど。手順はバターを湯煎で溶かしてはちみつをまぜ、卵を入れるタイミングでまぜこんでください。ちょっとふくらみにくくなるかもしれません。そしたら次回は、ベーキングパウダー小さじ半分、重曹小さじ半分で作ってみてください。解消できるはずなんだけどなー(と、またもや乱暴な料理人の発言)。

「アップルケーキ進化系」

最近のアップルケーキの体裁はこんな感じ。丸型にするときもあります。ポイントはりんご多め、トッピングでなくまぜこむ。

【材料】 1/2 パウンド型
バター 60g
三温糖 60g
薄力粉 100g
アーモンドフラワー 20g
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモン 適量
レーズン 適量
紅玉 1個
卵 1個
*牛乳(オプション)生地が粉っぽいようでしたら少し。
*くるみ、アーモンドをまぜたり、トッピングすると食感が楽しめます。

【作り方】
拙著の付録とほぼ同じです。少し変えているのは、りんごをざく切りにして、生地にまぜこむところ。 
1.バターと三温糖をクリーム状にする。
2.粉類、レーズン、ざく切りにしたりんご(5センチ四方✕1〜2センチの厚みくらい。大きさは不揃いの方が食感をいろいろ楽しめます)、卵を加えてさっくりまぜ、粉っぽいようだったら牛乳でととのえてください。
3.アーモンドをちらし、180℃に予熱したオーブンで30〜40分ほど焼けば完成。

追伸
ヒマールのツイッターで紹介していただいたわたしの音楽コラム ”クラン・コラ”というメルマガでも掲載されています。充実の執筆陣ですので、ぜひご購読を。無料です〜〜

【追加情報】
新刊O’Bento、アイルランドにお住まいの方は以下の書店で販売しています。
今のところ国内のみ郵送してくれます。
価格は24ユーロ(送料別途ですが、5ユーロ以下と思います)
Liber bookshop Sligo
071-9142219
info@liber.ie
オンラインショップは liber.ie
bookという項目の中の Food&Drinkをクリックすると料理本が出てきます。
拙著は2ページ目に。表紙をクリックすると内容とともにカートが出てきます。
どうぞご利用くださいませ!



プラムケーキとパイナップルケーキ

 オーガニックファームのショップでの”小商い”で、定番のケーキです。
 以前ご紹介したシュガーフリーのアーモンドケーキの応用版。手抜きな感じで恐縮ですけれど、最初にご紹介したのはレモンの搾り汁だけのシンプルなもので、これに果物を加えるとぐっと特別感が増すので、ぜひお試しいただきたく。

プラムは皮ごとで大丈夫です。種はとってくださいね! 桃もいいと思いますし、ワインで煮た洋ナシをのせた”ペア&アーモンドケーキ”は、とてもポピュラーな焼き菓子です。これもまた、いろいろな果物でアレンジしてみてくださいね!

 写真のは、初物のプラムをのせました。まだちょっと酸っぱかったので、アガヴェシロップを少し回しかけ、その上にアーモンドスライスをトッピング。アーモンドはから炒りしなくても、焼いている間に香ばしくなるので大丈夫。
 もうひとつの応用版はパイナップル。これは大好評で、売り切れ必須のアイテムになりました。缶詰ではなく、生のパイナップルを刻んで生地にまぜこみ、さらにスライスしたものをトッピングし、アーモンドスライスをちらします。
 難点は、パイナップルが生地になじみにくいのか、少し大きめに刻むと焼きあがったあと、気をつけないと壊れやすいのです。おうちで食べる分には「切る手間が省けた」くらいですみますけれど、どなたかにあげるときはちょっとヒヤヒヤ。アイルランドでは「ちょっと割れちゃってるけど、ごめーん」ですんじゃいますが(笑)。

 どういうわけか、スライゴー界隈では生のパイナップルがとてもポピュラーで、最初はびっくりしました。ニューブリッジでは、大きなスーパーに行かないと買えませんでしたし、いつもたくさんあるというわけでもなし。
 それがスライゴーでは、コンビニのような店でも扱っていましたし、スーパーではほとんど山積み状態。おまけに安いし。
 友人は、家で作るスムーディーのベースにするため、パイナップルは常備。アイルランド北部のキッチン風景としては、かなり不思議な感じです。
 そんな土地柄なので、パイナップルケーキを思いついたわけです。
 アップサイドダウンケーキといって、輪切りのパイナップルと、その真ん中にチェリーの砂糖漬けを飾り、ケーキ型の底にならべ、その上に生地をのせて焼いたケーキがあります。焼きあがったら逆さにして、パイナップルが上にくるので”アップサイドダウン”。これは缶詰のパインを使うようで、おまけにザラメのお砂糖を型にまぶし、焼き上がりがカラメル状態に。チェリーも甘いし、そこそこあま〜いケーキです。
 わたしのパイナップルケーキは砂糖抜き、メープルシロップかハチミツで作るので、さっぱり系です。
 焼き上がりに、アイスクリームをのせていただくのもおすすめ。
 レモンのシャーベットとかも合う気がします。

<編集部より>
松井ゆみ子さんの新刊「アイリッシュネスへの扉」、まもなく発売です!
早ければ今週前半にも印刷所からあがってくる予定。
すでにたくさんの方にご予約でご購入いただき、誠にありがとうございます! 印刷所より納品され次第、発送いたしますので、どうぞあと少しお待ちくださいませ。
特典ポストカード付きのご予約購入は発売日前日8/31まで承っております。ぜひ!


 



ズッキーニのケーキ

 ヒマールのじゅんこ編集長にズッキーニの焼き菓子を作ったと言ったら即「食べてみたーい、作ってみたーい」のリクエストがきました。アメリカのテレビドラマでズッキーニケーキが登場したのだそうで「どんな味なんだろう?」と思われたばかりなのだそうで。
 そろそろ”デッキーニ”状態(日本で見た造語ですが、なかなか言い得ていますね。これを英語で説明すると長くなってインパクトなし。まずズッキーニとよばないし!)で、たくさん消費できる方法は? とレシピを探していて見つけたのがケーキ。しかし以前一度試してみたのですが、いまひとつピンとこない味で。ズッキーニをすりおろすレシピがほとんどで、それも水分をしっかり絞り出す方法。せっかくの水気を捨てるのは忍びなく、そのまま混ぜ込んだせいでしっとりを通りすぎ、味もぼんやり。なんだかなあ……の結果でした。
 最近わたしの中で定着しているズッキーニの下ごしらえは千切り。前にも書きましたけれど、輪切りにしたあとに千切りにすると、切った両端に皮がつくことになり、食感が残せます。きゅうりも春雨サラダにするときなど、この切り方が重宝。
 これでばっちり。と思ったのですけど、膨らまないのよ。オーブンの中ではいい感じでしたけど、外に出したらぺっちゃんこ。で、少し足してみました。奥の手の重曹に加えてヨーグルト。前回は牛乳だったので、生地がゆるくなりすぎたのかも。こういう試行錯誤がけっこう楽しいんですよね~。最終的にうまくいけば、ですが。
 幸い、大成功。かなりの自信作になりました。
 ファームでも販売したのですけど「ズッキーニのケーキ」の名前でひるむ人もいそうなので「チョコ&ミントケーキ、プラス、ズッキーニ」と心理作戦。これもまた成功したようで(笑)。
 味のコンビネーションもぴったりと自画自賛。ミントは庭の野性味あふれる葉で、まるで歯磨き粉(苦笑)。なので使いそびれていたのですが、ぼんやりなズッキーニにはよさそうな気がして。こちらも作戦成功。
 前置きはこのくらいにして。どうぞお試しくださいませ!
 トッピングのピスタチオは、色がきれいなので最近多用していますが、くるみでもアーモンドでもいいですし、なしでもオッケー。ズッキーニを散らすのもいいかも。レモンの皮のすりおろしをまぜこんだり、スパイス足したり、毎度のごとく、アレンジいろいろできそうなので、合わせてお試しくださいね!

「ズッキーニのケーキ」

【材料】*1/2パウンド型
ズッキーニ 150g (そこそこ大きいものを半分くらい)
バター 100g
三温糖 120g
薄力粉  120g
アーモンドフラワー 20g
ココア 大さじ3
ベーキングパウダー 小さじ1
重曹 小さじ1/2
たまご 2個
ヨーグルト 大さじ1
ミントの葉 6枚
ピスタチオ 適量(砕いてトッピング)

【作り方】
1.ズッキーニを薄く輪切りにしたあと、縦に千切り。
2.バターと三温糖を混ぜ合わせてクリーム状にする。(一気に混ぜようとすると、けっこうたいへんですが、少し混ぜてから10分ほど置いておくと、砂糖の湿気で混ぜやすくなります。)
3.2に、薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、重曹、ココアを加え、さっくり混ぜ合わす。
4.3にズッキーニ、ミントの葉、ヨーグルトを加えてさっと混ぜ、溶き卵を加えてさっくり混ぜ合わせる。
5.型にオーブンペーパーを敷き(底の部分だけでもオッケー)生地を入れ、砕いたピスタチオをトッピングする。
6.180度に予熱したオーブンで35分ほど焼く。

<お知らせ>
新刊「アイリッシュネスの扉」が9月1日に発売になります!
ただいまヒマールのオンラインストアにてご予約販売を受け付けています。
すでにたくさんの方にお申し込みをいただいていて、心から感謝いたします!
ご予約購入には特典として「レシピ付きポストカード」をおつけしておりますので、よろしければ。
どうぞよろしくお願いいたします!




米粉のケーキ

ついに完成、”米粉のケーキ”レシピ!
なかなか使いこなせないでいた米粉ですが、初めて満足のいくケーキが焼けたので、レシピをお伝えしたいと思います。
これは、シュガーフリー、グルテンフリー、デイリー(乳製品)フリーの三拍子そろった”ギルティフリーケーキ”。
連休中にお試しくださいね!

「米粉のマーマレードケーキ」

【材料】1/4パウンド型
米粉 60g
ベーキングパウダー 小さじ1/2強
オリーブオイル 30g
メープルシロップ 40g
無糖オレンジマーマレード 大さじ1
卵 1個

【作り方】
1.米粉とベーキングパウダーを混ぜあわす。
2.オリーブオイル、メープルシロップ、マーマレード、卵をよく混ぜあわせて1に加え、さっくりと混ぜる。
3.型に油をひくか、オーブンペーパーをしき、生地を入れる。
4.170℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

★出来心で、コリアンダーを少し刻んで混ぜてみました。思ったほど味に影響はなく、ほんのり若草色が加わってきれいでした。ミントとかローズマリー、シャービルなど、生のハーブを少し混ぜてみると楽しいと思います。
★抹茶を入れてみたのですが、ちょっとドライな仕上がりになっちゃいました。

米粉は、さっくりした焼き上がりになるので、果物やヨーグルトなどを加えるといいと思います。あー、抹茶にも、生クリームとか足せばよかったのかな。また試してみます〜。



シュガーフリー/デーツのトラッフルとゴマ・ビッキー

 シュガーフリー・スウィーツ第3弾!
 小さなお菓子なので2品ご紹介しますね。

 日本では「トリュフ」とよびますが、こちらでは”Truffles(トラッフル)” 。ふつうは生クリームを使ったガナッシュにココアパウダーをまぶしますが、デーツとナッツを使ってみました。遜色なし! ぜひお試しください。
 料理用のダークチョコレートには若干の砂糖が含まれていて、完全なシュガーフリーとは言えないのですけれど、かなり「微糖」です。

 もう1品は、ゴマ味のビスケット。”ビッキー”はビスケットの愛称です。
 米粉とすりゴマでサクサクの仕上がりになりました。練りゴマでも大丈夫だと思います。

「デーツのトラッフル」

【材料】約10個分
デーツ 3個 タネをとってつぶす
*ソフトなタイプを使いました。しっかり乾燥したタイプは20分ほど水かお酒に浸してやわらかくしてみてください。代用以上の材料は、いちじく(乾燥)。
レーズン 大さじ1ほど きざむ
ウォールナッツ 3〜4個 きざむ
ダークチョコレート(料理用)50g
無糖ココア 大さじ1
無糖マーマレード 大さじ1
*St.Dalfour社のThick cut Orange Spreadを愛用しています。日本でも入手可能。

【作り方】
1.チョコレートを湯煎で溶かす。
2.デーツ、レーズン、ウォールナッツを混ぜあわせ、チョコとマーマレードを混ぜこむ。
3.スプーンでプチトマト大に丸め、ココアをまぶす。常温で10分ほど休ませればできあがり。
*べたべたするので、最初はスプーンでまとめるのがラクだと思います。最後は指で整形。

「ゴマ・ビッキー」

【材料】 約12個分(直径5センチほど)
米粉 80g
*薄力粉でもできますが、米粉やグルテンフリーフラワーが、サクサク度を高めます!
バター 20g
すりゴマ 大さじ1
ピーナッツバター 大さじ1
はちみつ 40g

【作り方】
1.米粉とバターをそぼろ状に混ぜあわす。
2.すりゴマを加えて混ぜあわせ、ピーナツバターとはちみつを混ぜこむ。
3.生地を手で丸め、オーブンペーパーを敷いたベーキングトレイにならべる(大きさはお好みで)。フォークで押して平たくする。
4.予熱180℃のオーブンで15分ほど焼けばできあがり。

★ごま味でないものを作られる場合は、バターを30gに増やしてピーナッツバターとすりゴマを省いてください。バリエーションはおまかせします〜!



シュガーフリー/ハニー&チョコケーキ

 シュガーフリースウィーツ第二弾!
 お待たせしました、ハニー・ケーキのレシピです。
 はちみつを使ったケーキ、かなりおいしいです。はちみつ自体が重たいので、少しむっちりした仕上がりになりますけど、味わいがあって、すっかりハマっております。ただいまクッキーを試作中。米粉を使用したサクサクのクッキーができそう。レシピ、しばしお待ちくださいませ。
 アーモンドフラワーをしばしば使っていますが、味に奥行きが出るのと、焼き上がりにボリューム感が出るので気に入っています。が、使わなくてもできますので。その場合、以下の薄力粉の分量を60gにしてお作りください。マンゴーを入れてみましたが、りんごや洋梨、ブルーベリーなども合います。でもマンゴー、いい仕事をしたので試してみてください。切り方はネットなどで確認してくださいませ。

「ハニー&チョコケーキ」

【材料】1/4パウンド型
バター 30g
はちみつ 50g
薄力粉 50g
アーモンドフラワー 10g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
ココア(無糖)大さじ1
卵 1個
マンゴー(オプション) 1/4個ほど 細かいさいの目に切る

【作り方】
1.バターとはちみつを湯煎で溶かす。
2.薄力粉、アーモンドフラワー、ベーキングパウダー、ココアを混ぜ合わせ、マンゴー、卵を加えてさっくり混ぜる。
3.1を加えてさらに混ぜ合わせて型に入れる。
4.180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

*若干焦げやすいので、色づきが早まるようならオーブンペーパーなどで覆ってください。
*1/4パウンド型が使いやすく、ここでも使用していますが、1/2パウンド型や1パウンド型を使われる場合、はちみつの分量を倍増するのは勇気が要ると思いますので、1/2パウンド型ならはちみつ70g、1パウンド型なら120gくらいにしてみてください。甘みが足りないと思われたら、召し上がるときにはちみつをかけてください。大雑把で恐縮ですけど、はちみつは重たいので、たくさん入れると膨らみにくくなってしまうので。



シュガーフリー・ケーキ

 いつもこのブログを読んでくださって、お嬢さんと一緒にレシピを活用してくださっている”つながるさん”からリクエストをいただき、シュガーフリー・ケーキのレシピを考案いたしました。
 じゃーん、第一弾「アーモンド&レモン・ケーキ」です。
 シュガーフリー(砂糖不使用)に加えて、グルテンフリー(小麦粉不使用)、おまけにデイリーフリー(乳製品不使用)の三拍子そろった”ギルティーフリー”(罪の意識のない)お菓子!
 卵は使っています。アーモンドのアレルギーがある方は、ごめんなさい! アーモンドフラワーを使っています。カロリーが高めですが、バターを使っていないので差し引きゼロになるかしら?
 砂糖の代わりには、メープルシロップを使いました。香りが好きなので。
 はちみつを使ったお菓子もただいま試作中。メープルシロップよりも少し重たい感じになる気がするので、今回のこのレシピはメープルシロップでトライしてみてください。はちみつに関してはまた後日。

 このケーキ、超簡単です。アーモンドフラワーは、しっとり仕上がるので最近気に入ってよく使っています。小麦粉を使うときに少しまぜたり。
 アーモンドフラワー100パーセントの場合は、焦げやすいので気をつけてくださいね。

アーモンド&レモン・ケーキ

【材料】1/2パウンド型ひとつ分
*写真は丸いケーキ型を使っていますが、分量は1/2パウンド。くっつきやすいので、型にオーブンペーパーを敷いてください。
アーモンドフラワー 80g
ベーキングパウダー 小さじ1
メープルシロップ 大さじ4
レモンのしぼり汁 1/2個分
卵 2個

【作り方】
1.ボウルにアーモンドパウダーとベーキングパウダーを入れてまぜあわせ、残りの材料すべてを加えてよくまぜる。
2. 160℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。表面の色づきが早すぎるようなら、オーブンペーパーなどで覆う。

*ゆるめの生地なので、焼き時間30分は必要だと思います。焦げそうで心配でしたら、余熱を使って焼き上げてください。
*甘みが少なすぎると思われる方は、召し上がるときにメープルシロップを少しかけてください。生地に入れるよりも、少しの量ですみます。
*焼きあがったときに、上からレモン汁とメープルシロップをかけて、さらにしっとりさせる方法もあり。

ただいま試作中は、黒砂糖を使ったチョコレートケーキと、はちみつのケーキ。はちみつのケーキはかなりおいしいです。けど、膨らみにくいので改善中。

お?と思ったのは、アイルランドのアップルタルトはお砂糖使わずに作ることが多いです。甘みのあるりんごを選び、ワイン(赤でも白でも)少々でさっと煮て、タルト生地で包んで焼きます。
ここでは、食べるときに生クリームを添えますが、クリーム自体の甘みだけで、お砂糖を入れないこともしばしばです。アイスクリーム添えは人気ですが(笑)。

あと、スコーン。わたしはお砂糖を少し加えますが、入れないレシピが多いのです。あとでジャムのっけたりしますから。
スコーンには、はちみつやメープルシロップもよく合うので試してみてください。

つながるさん、いいお題をくださって感謝です!
アイルランドも”フリー”流行りなので、たくさんレシピを作って自慢します!



バナナブレッド

 ロックダウン中、アイルランドの家庭でたっくさん作られたのがバナナブレッドなんですって。夫マークがラジオかなんかで仕入れた情報なので、真相はわかりませんけど、さもありなん。誰もが好きな焼き菓子で、簡単に作れるし。バナナが入ってることでヘルシーな感じもしますしね。
 おいしいのが買えるので、今まで家で焼こうという気にならなかったのですけど、こういう状況なので手作りするようになりました。
 以下、久しぶりのちゃんとしたレシピです! が、いつもの通り「失敗しないので」。

バナナブレッド

これは1/4パウンド型を使用。右がアーモンドパウダーなしで焼いたもの。左はありで、左下のちょっとへこんでる部分はバナナ!(笑)

【材料】1/2パウンド型ひとつ分
薄力粉 80g
バター 50g
ベーキングパウダー 小さじ1
三温糖 60g
アーモンドパウダー 大さじ2(オプション)
バナナ 1本
たまご 1個
プレーンヨーグルト 大さじ1
ウォールナッツ(くるみ) 3〜4個(砕く)

【作り方】
1.薄力粉とバターを手でそぼろ状態にまぜあわせる。
2.1にベーキンパウダー、三温糖、アーモンドパウダー、ウォールナッツ(くるみ)を加えてまぜる。
3.バナナをフォークなどであらくつぶし(つぶしすぎないのがわたし流。半分を完全にマッシュし、半分を刻む感じ。その方が焼き上がりを食べるときに「あ、バナナ」という食感が残って楽しいです)2に加える。さらに、たまご、ヨーグルトを加えてよくまぜあわす。
4.生地を型に入れ、180℃のオーブンで40分ほど焼く。

★ココナッツ味のヨーグルトを入れることもあり、これがまたよく合うんですよね〜。なので、ココナッツミルクをちょっとまぜたり、乾燥ココナッツをまぜるのもいいと思います。
★アーモンドパウダーを入れると、さらにしっとり仕上がるので、最近気に入っております。が、カロリーは若干増えますので悪しからず。




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