ヒマールのじゅんこ編集長にズッキーニの焼き菓子を作ったと言ったら即「食べてみたーい、作ってみたーい」のリクエストがきました。アメリカのテレビドラマでズッキーニケーキが登場したのだそうで「どんな味なんだろう?」と思われたばかりなのだそうで。
そろそろ”デッキーニ”状態(日本で見た造語ですが、なかなか言い得ていますね。これを英語で説明すると長くなってインパクトなし。まずズッキーニとよばないし!)で、たくさん消費できる方法は? とレシピを探していて見つけたのがケーキ。しかし以前一度試してみたのですが、いまひとつピンとこない味で。ズッキーニをすりおろすレシピがほとんどで、それも水分をしっかり絞り出す方法。せっかくの水気を捨てるのは忍びなく、そのまま混ぜ込んだせいでしっとりを通りすぎ、味もぼんやり。なんだかなあ……の結果でした。
最近わたしの中で定着しているズッキーニの下ごしらえは千切り。前にも書きましたけれど、輪切りにしたあとに千切りにすると、切った両端に皮がつくことになり、食感が残せます。きゅうりも春雨サラダにするときなど、この切り方が重宝。
これでばっちり。と思ったのですけど、膨らまないのよ。オーブンの中ではいい感じでしたけど、外に出したらぺっちゃんこ。で、少し足してみました。奥の手の重曹に加えてヨーグルト。前回は牛乳だったので、生地がゆるくなりすぎたのかも。こういう試行錯誤がけっこう楽しいんですよね~。最終的にうまくいけば、ですが。
幸い、大成功。かなりの自信作になりました。
ファームでも販売したのですけど「ズッキーニのケーキ」の名前でひるむ人もいそうなので「チョコ&ミントケーキ、プラス、ズッキーニ」と心理作戦。これもまた成功したようで(笑)。
味のコンビネーションもぴったりと自画自賛。ミントは庭の野性味あふれる葉で、まるで歯磨き粉(苦笑)。なので使いそびれていたのですが、ぼんやりなズッキーニにはよさそうな気がして。こちらも作戦成功。
前置きはこのくらいにして。どうぞお試しくださいませ!
トッピングのピスタチオは、色がきれいなので最近多用していますが、くるみでもアーモンドでもいいですし、なしでもオッケー。ズッキーニを散らすのもいいかも。レモンの皮のすりおろしをまぜこんだり、スパイス足したり、毎度のごとく、アレンジいろいろできそうなので、合わせてお試しくださいね!
「ズッキーニのケーキ」

【材料】*1/2パウンド型
ズッキーニ 150g (そこそこ大きいものを半分くらい)
バター 100g
三温糖 120g
薄力粉 120g
アーモンドフラワー 20g
ココア 大さじ3
ベーキングパウダー 小さじ1
重曹 小さじ1/2
たまご 2個
ヨーグルト 大さじ1
ミントの葉 6枚
ピスタチオ 適量(砕いてトッピング)
【作り方】
1.ズッキーニを薄く輪切りにしたあと、縦に千切り。
2.バターと三温糖を混ぜ合わせてクリーム状にする。(一気に混ぜようとすると、けっこうたいへんですが、少し混ぜてから10分ほど置いておくと、砂糖の湿気で混ぜやすくなります。)
3.2に、薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、重曹、ココアを加え、さっくり混ぜ合わす。
4.3にズッキーニ、ミントの葉、ヨーグルトを加えてさっと混ぜ、溶き卵を加えてさっくり混ぜ合わせる。
5.型にオーブンペーパーを敷き(底の部分だけでもオッケー)生地を入れ、砕いたピスタチオをトッピングする。
6.180度に予熱したオーブンで35分ほど焼く。
<お知らせ>
新刊「アイリッシュネスの扉」が9月1日に発売になります!
ただいまヒマールのオンラインストアにてご予約販売を受け付けています。
すでにたくさんの方にお申し込みをいただいていて、心から感謝いたします!
ご予約購入には特典として「レシピ付きポストカード」をおつけしておりますので、よろしければ。
どうぞよろしくお願いいたします!

ゆみ子さん
待ってました〜!!ズッキーニのケーキ!!そして、最高においしいです!!!
今年最後の収穫のズッキーニを使って、愛おしさも倍増で作りました。ミントがなかったので、3種のミントのハーブティーを入れて(味には反映されませんでした 笑)、今回は石垣島のお砂糖を使って作ったら、とっても優しい甘さのズッキーニのケーキになりました。これからアレンジ楽しもうと思います!
ズッキーニの千切りも大活躍しています。わかめと合わせて酢の物にしたりと、ズッキーニのマンネリ脱出です。ズッキーニ特集、とても感謝です!
どうもありがとうございます。
本も予約しました⭐︎最近アイルランド&英国菓子に夢中なので、本もとても楽しみにしています!
おお!さすが、つながるさん!プロのできばえ!
わたしはマフィンづくりが下手で、今ひとつしっとり仕上がらないんですよね〜つながるさんのをお手本にしてトライしてみます。ズッキーニとわかめの酢の物、すてき〜〜
拙著のご予約、ありがとうございます。今回の本は料理の話が少ないのですけど、おやつのレシピをつけましたので、ご活用いただけたら嬉しいです。
こちらはまもなく、庭のリンゴが収穫期を迎えます。今年は大豊作で、とても使いきれる量に思えず、レシピをあれこれ考えるかたわら、誰に譲ろうかと思案している最中で。サイダー(シードル)を作っているご夫婦が有力候補、おすそわけが楽しみなので・笑。
はじめまして!
数年前からこちらの記事を保存しておいてあったのにどういうわけか見つからず、昨年やっと見つけて、今日ちょうど大きいズッキーニが手に入ったので、このGW中にいよいよ作ろうとしております。
以前からずっとズッキーニのケーキを作ってみたかったのですが、存外沢山ネットに掲載されているものの、これ!というものに行き着けず、やっと辿り着いたのがこちらのレシピ!という次第です。
こちらのレシピ、材料を初めとして、素材の活かし方からサイトのつくりまで、何もかも魅力的で、おまけにヨーロッパ的な空気をも感じさせました。
素敵なレシピを教えてくださり、ありがとうございます!
ところで、一つ質問があるのですが、1/2の焼き型が必要とのこと。こちらの大きさは何cmくらいなのかご教示いただけませんでしょうか?当方の持っているパウンドケーキの焼き型はかなり大きめなもので、22cm程度だった気がしていますので、比率計算から必要な分量を弾き出そうと目論んでいます。
お忙しいところ恐縮ですが、お教えいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
Sabinaさま
おお、わたしのレシピを選んでくださって恐縮&ありがとうございます!責任重大・笑
型のサイズですが、横8cmX長さ20cmX深さ5cm。容量として1/2パウンド約225gを使っています。
あまり一般的ではないのかもしれません!が、かつての地元、西荻窪の西友ストアで購入して(!)使い勝手がとてもいいので、わたしのレシピの多くはこれを基準にしています。うちは夫と二人暮らしなので、この大きさがちょうどいいのです〜〜。Sabinaさんがお使いの型は、たぶん1パウンド(容量/約450g)だと思われるので、わたしのレシピを倍量にしていただければ。型の8分目より多くなるようでしたら、余った生地をマフィン型などに入れて一緒に焼いてください。ご質問はどうぞお気軽に!!
ご成功を祈っております!!焼き上がりの写真、ご投稿くださいねーー!!! ゆみこ
Sabinaさまへ追伸です!
あらためて記事を読み直して気付いたのですが!写真のケーキは、レシピにある型とは別のものだと思われ!
材料はまちがいなく1/2パウンドで出しています。試行錯誤していたので、さらに小さい型で作った気がします・苦笑
さきほど書いた”長さ20センチ”より短くない??と思われたでしょう?わたしも「え??」と思って、記憶をたどったところでしたーー ゆみこ
松井 ゆみ子さま
さっそくのご返信をありがとうございます。
丁重かつ詳しいご返信をいただき、こちらこそ有り難く、うれしく存じます!
型の大きさ、たしかにご追伸と併せて拝読し、納得がいきました!やっぱりそうだったのですね。
自分の場合、仰ってくださった倍量で挑戦してみたいと思います。
余ったら‥マフィン型はあいにく持ち合わせがないのですが、何とか考えてみます。
細かく書いてくださって、助かります。ありがとうございます。
ところで、かつての地元が西荻窪と伺ってビックリ!いたしました。
西荻といえば、当方の大好きな街です。古本屋とかアンティークのお店とか、なかなか入り浸りたくなる場所が多い印象です。もちろん、西友も知っております。(昔荻窪に住んでいた折によく足を延ばしていました)
それでは、完成しましたら、畏れながら焼き上がりの写真、投稿させていただきますね。
Sabinaさま
西荻つながり!は、なんとヒマールご店主夫妻もなのですよ〜〜初めてお会いしたときに、かつて在住されていたと聞き、一気になかよしになりました・笑
マフィン型でなくても、ココットや耐熱の器ならなんでも大丈夫ですよ〜〜記事がくっつきそうだったらオーブンペーパーを敷くなどすれば、ブリキ缶でも焼けるはずです。
完成写真、楽しみにお待ちしています
ゆみこ
生地、です。記事でなくて・泣
失礼いたしました。ゆみこ