プラムケーキとパイナップルケーキ

 オーガニックファームのショップでの”小商い”で、定番のケーキです。
 以前ご紹介したシュガーフリーのアーモンドケーキの応用版。手抜きな感じで恐縮ですけれど、最初にご紹介したのはレモンの搾り汁だけのシンプルなもので、これに果物を加えるとぐっと特別感が増すので、ぜひお試しいただきたく。

プラムは皮ごとで大丈夫です。種はとってくださいね! 桃もいいと思いますし、ワインで煮た洋ナシをのせた”ペア&アーモンドケーキ”は、とてもポピュラーな焼き菓子です。これもまた、いろいろな果物でアレンジしてみてくださいね!

 写真のは、初物のプラムをのせました。まだちょっと酸っぱかったので、アガヴェシロップを少し回しかけ、その上にアーモンドスライスをトッピング。アーモンドはから炒りしなくても、焼いている間に香ばしくなるので大丈夫。
 もうひとつの応用版はパイナップル。これは大好評で、売り切れ必須のアイテムになりました。缶詰ではなく、生のパイナップルを刻んで生地にまぜこみ、さらにスライスしたものをトッピングし、アーモンドスライスをちらします。
 難点は、パイナップルが生地になじみにくいのか、少し大きめに刻むと焼きあがったあと、気をつけないと壊れやすいのです。おうちで食べる分には「切る手間が省けた」くらいですみますけれど、どなたかにあげるときはちょっとヒヤヒヤ。アイルランドでは「ちょっと割れちゃってるけど、ごめーん」ですんじゃいますが(笑)。

 どういうわけか、スライゴー界隈では生のパイナップルがとてもポピュラーで、最初はびっくりしました。ニューブリッジでは、大きなスーパーに行かないと買えませんでしたし、いつもたくさんあるというわけでもなし。
 それがスライゴーでは、コンビニのような店でも扱っていましたし、スーパーではほとんど山積み状態。おまけに安いし。
 友人は、家で作るスムーディーのベースにするため、パイナップルは常備。アイルランド北部のキッチン風景としては、かなり不思議な感じです。
 そんな土地柄なので、パイナップルケーキを思いついたわけです。
 アップサイドダウンケーキといって、輪切りのパイナップルと、その真ん中にチェリーの砂糖漬けを飾り、ケーキ型の底にならべ、その上に生地をのせて焼いたケーキがあります。焼きあがったら逆さにして、パイナップルが上にくるので”アップサイドダウン”。これは缶詰のパインを使うようで、おまけにザラメのお砂糖を型にまぶし、焼き上がりがカラメル状態に。チェリーも甘いし、そこそこあま〜いケーキです。
 わたしのパイナップルケーキは砂糖抜き、メープルシロップかハチミツで作るので、さっぱり系です。
 焼き上がりに、アイスクリームをのせていただくのもおすすめ。
 レモンのシャーベットとかも合う気がします。

<編集部より>
松井ゆみ子さんの新刊「アイリッシュネスへの扉」、まもなく発売です!
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  • はじめまして、お隣の件ドネゴールに腰を下ろして12年目になります。
    こちらのブログ、お気に入りにさせて戴きますね。

  • Kumi さま
    おお、ようこそ!ぜひ続けてお読みくださいませ〜拙著新刊が出るところなので、ブログの更新もそこそこ頻繁になっております。Donegal !どのあたりに住まわれているのかしら、広いですからね〜〜
    うちは県境といっていいあたりなので、ドニゴールの入り口ともいえるBundoranまで車で10分ほど、スライゴータウンよりも近いんです。ローカルな話題もたくさん盛り込んでいますので、どうぞご愛顧を〜


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