アイルランドの夏2023

ヨーロッパの熱波もアイルランドまでは届かず、涼しい日々が続いています。世界各地で暑さ対策が叫ばれる中、ここではフリースを着込み、夜は気温が10度くらいまで下がる日もありヒーターを入れることも。
6月には雨の降らない日が2週間も続き、ファーマーたちは水やりに苦労していました。今は雨が連日続いていますけれど、作物もファーマーたちにとっても恵みの雨。降りっぱなし、止みっぱなしが交互に続くのはアイルランドの天候らしくありません。快晴が続いたときに雷雨を何度か体験しました。ここでは滅多にないことなのです。なんだか東京の夏みたいだなと思いました。地球温暖化、わたしの感覚では進んでいると実感しています。
フリーペーパー「アイルランドの風」もご好評いただいたまま今年はお休み。ブログの更新も滅多にしなかったので、忘れられてしまいそう。なので、久々の便りです。

最近、新たなお気に入りの街ができました。ウエストポート。
カウンティ・メイヨーにある観光地のひとつですが、毎日通いたいくらい何を食べてもおいしいビストロや、絶滅危機を逃れた懐かしのパブなど、居心地のよさ満点。チーフテンズのメンバー、マット・モロイのパブは有名でいつも混んでいますが、月曜日の夜に地元のミュージシャンのトラッドセッションを聴くことができました。
かつては“年金暮らしの人たちが出かける保養地”と思っていて関心がなかった街なのですけれど。待てよ、自分がそういうトシになったから居心地いいのかしら??
それだけではありません!“住みたい街No.1”に挙げられたと聞くし。
アイルランド人は基本フレンドリーですが、ウエストポートの人たちはさらに上をいく印象です。ホスピタリティーという枠を超えた地のままの人懐こさといったらいいのかな。どこに行っても会話が生まれて飽きることがないのです。

マークがほぼ月1回、仕事で通うのに便乗したのが始まりで、今や毎回くっついて行っております。彼が仕事している間はひとりで街歩きできるのも嬉しい。ずいぶん長いこと、ひとり旅をしていないので新鮮この上なし。

朝食もできるカフェがたくさんあるのでホテルの朝食はパスしてきたのですが、今回はインクルーズだったので試してみることに。そしたらこれが大当たり。メニューにキッパー(ニシンの燻製)があるっ!ほうれん草のソテーがあるのも得点高し。アイリッシュブレックファストのラインアップに緑野菜がないのはいつも少し不満だったのです。マッシュルームはポートベローとよばれるカサの大きなものなのも嬉しい。焼きトマトもつけてもらって豪華な朝食になりました。キッパーも身がほろっと崩れる、いい感じの燻製加減。あーキリッと冷えた白ワインがあったなら!
キッパーにオレンジマーマレードが合うと聞いたのは誰からだったろう。カリカリのトーストにマーマレードを塗ってキッパーをのせて食べてみると、ミルクティーが合うようになります。

おいしいものを求めて、旅は続く。

これもまたアイリッシュブレックファスト。イギリス流といっていいのかもしれませんが。ソースはベシャメルみたいなミルクっぽいもの。マッシュルームにからめていただきました。魚は絶品!



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