Yumiko's

松井ゆみ子がアイルランドからお届けする「食」と「音楽」のこと

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クイック・トマトサルサ

焼き菓子のレシピをご紹介するつもりだったのですが、日本からは「ハンパなく暑いですっ」のメールが続々。オーブン使う気にはなりませんよね。
なんとアイルランドも先週から夏日が続いており、うちで登場回数の多い「トマトサルサ」のレシピをお伝えしたいと思います……なんて大仰に言うようなものではないのですけど、便利な一品ですので。

トッピングの花はワイルドガーリック。初夏に撮ったカットです。うちの食卓にしばしば登場する一品。

【材料】(作りやすい分量)
トマト 2個 湯むきして種をとり、粗みじん切り
たまねぎ 半分 みじん切り
エクストラバージン・オリーブオイル 適量
レモンの絞り汁 適量
塩 少々
はちみつ 小さじ1ほど
ハーブは、バジル、パセリ、コリアンダーなどお好みで(みじん切り)。
パンチがほしいときは、にんにくのみじん切りかすりおろしを小さじ1ほど。
そしてチリ。これもお好みで。チリ抜きだとサルサとよべないですね(笑)。ケイパーのみじん切りを加えて「サルサ」とよぶことがありますが。わたしは青唐辛子で、きりっとした味にするのが好みです。

作り方は材料をただまぜるだけ。カリカリに焼いたバゲットにのせたり、ごはんにまぜてもいいですし、冷製パスタにも、トルティーヤの具材にも。朝、大きなボウルにこれを作っておくと、1日中使い回しができて、とても便利です。グリルした魚やお肉にのせればソースに早変わり。
ちょっと加える甘みがミソ。メープルシロップでもかまいません。トマトは少し甘みを加えると、ぐっと奥行きのあるソースになります。フルーツですもんね。
こどもの頃は、お砂糖少しかけて食べていました。そう言うと、うえ〜ってのけぞる人と、あ、わたしもやってた。と同調する人とに分かれて面白いです。

ラジオで「今夜はトロピカルナイト」と警告(?)していました。20℃ほど。アイルランドの夜の気温としては異常な高さですけれど、日本ではクーラー使っても、この気温にはならないですよね(苦笑)。
昨日まではまだ、夜になるとさっと気温が下がり、スパッツ2枚重ね。この夏ようやくお目見えした半袖シャツ!ですが、夜はフリースなどに逆戻り。1日に2回着替えることになり洗濯物が増えますけど、今はさっと乾いてくれるので洗濯も楽しいです。なんだか所帯染みた話になっちゃいましたけど、ここの冬、洗濯物をいかに乾かすかは大問題!なので、ここ数日の”夏日”、大いに助かっているのです。
冬中着ていたセーターもようやく洗えたし。みんなどうやって乾かしているのだろう?と思って、地元の人に聞いてみたところ「厚手のセーター?洗わないで干す」が基本のようでした。東京生まれには、まだまだハードル高いです(苦笑)。

トマトサルサから思いっきり話がそれました。
日本のフルーツトマトなら、はちみつ要らないのかも?と、ふと本題に戻り。
はちみつは、トマトの酸味の緩和とともに、水気を封じ込める役割もさせているのですけど、甘すぎるようでしたらオリーブオイルをからませるだけにとどめてみてください。



グースベリー

 毎年、初夏の楽しみのひとつがグースベリー。日本ではなじみの薄い食材ですが、アイルランドでもごく短い間しか市場に出回らないので、ここ数年はずっと買いそびれていました。他国から輸入されるので、いちごやブルーベリーはもちろん、野生のブラックベリーでさえ通年手に入るようになり「旬を迎えたこの季節にしか食べられない」のは、ルバーブとグースベリーだけなのでは?と感じています。
 そんな希少なグースベリーが旬を迎えました。おまけに田舎暮らしのおかげで収穫のお手伝いをする機会にも恵まれたので、その顛末含め、どんな風に食べるのか?などをお伝えいたしますね。

 おなじみエイダンのオーガニックファームで知り合いになったご夫婦は、マナーハウスでゲストハウスを経営。ロックダウンでセミ・リタイア状態なのだそうで、広大な敷地内の果樹園にあるフルーツを「無駄にしたくないから」と、エイダンのファームに”寄付”しています。去年の秋は、わたしにも「お菓子にしてね」と段ボール箱いくつものりんごをくださって。今度はグースベリー。摘むのに手がかかるので、マークとわたしが二つ返事でお手伝いに駆けつけた次第。お屋敷を見てみたかったのも大きな理由でした。
 ワイルドなウッドランドの中に建つ美しいマナーハウスに感嘆。泊まってみたかったな〜。

 庭というより森、の奥にある果樹園に向かうと、たわわに実をつけたグースベリーの低木が数本。となりには同じ種属のレッドカラントが何本か並び、そろそろ色づき始めていたので「次はこれ」と狙いを定める自分は、まるで鳥みたいですね。
 ずっと以前、パリでランチしたときに、サラダの上にちらしてあったレッドカラントにいたく感動して以来、真似したいのですけれど、これもまたあまり流通しない食材のひとつなので、思わず「お!」と目が止まったのでした。
 グースベリーがあまり流通しないのは、摘むのが厄介なせいかも。枝にはたくさんの鋭いトゲがあり、気をつけないと腕が傷だらけになります。つい袖をまくって作業していたマークはやられてました。長袖着てきた意味ないじゃん。
 鳥たちのコーラスを聞きながら手元に集中して、ちまちま摘み続けること数時間、10kgほどを収穫しました。全部わたしがいただいたわけではなく、エイダンのファームショップで小売りするのが目的で。しかし。
 意外に売れなかったのです!
 ファームで酵母パンを売るアンとわたしが残ったグースベリーを引き取り、手分けしてジャムと焼き菓子にして販売する予定。みなさん、それをお待ちなのかも。
 グースベリーの使い方ですが、ポピュラーなのはジャム。同じ時期に花を咲かせるエルダーフラワー(ニワトコ)と一緒に煮るのだそう。これは最近知りました。酸味が強く、甘みも香りもほとんどない果実なので、エルダーフラワーのほのかな香りづけと、たっぷりめの砂糖が必須。
 りんごやルバーブと同じく、タルトの具材にすることも多いです。わたしは「フール」を作ってみたかったので、果実の形を残したコンポートに。
 摘みに行ったときにもらったアドヴァイスが「煮立たせないで、静かにゆっくり煮ること」。果実が重ならないような大きいお鍋にグースベリーをぎっしり並べ、半身浴ほどの水と大さじ数杯のウォッカとハチミツを注いで煮てみました。エルダーフラワーの花は茎を少し残した状態で2本ほど。これは煮た後に取り出します。
 10分ほど煮て味見したら、思わずうっとり。エルダーフラワーの静かな力が大きく、こんどはコーディアルを作ろうと固く決意しました。
 「フール」は、なんのことはない、ベリーなどに生クリームをからませただけのデザートです。おばかさんと同意語のFoolの由来も謎ですが、生クリームに空気をまぜこむ”ホイップ” からきてるのでは?が自論です。

グースベリー
エルダーフラワー
グースベリーのフール。果実をフィーチャーしたかったので、”のっけ”たスタイルですが、ふつうはもっとぐずぐずに混ぜあわすようです。シンプルですが、旬の味を楽しむには最適。生クリームに砂糖はまぜないのが基本。でもグースベリーも甘さ控えめなので、上から少し、Agave(テキーラの原料)シロップをかけました。上品な甘さで最近のお気に入り。


アイルランドで小商い

 こちらでも始めました、小商い。

 地元で開催される「カントリー・マーケット」のメンバーになり、焼き菓子や海苔巻きを販売しています。月2回、朝11時から午後1時までの開催で、先週末に3回目の参加を終えたところ。初めて海苔巻きを持って行ったのですが、あっという間に完売しました。小さな規模のマーケットなので、たいした数ではないですけれど「地元でおスシが食べられるなんて!」と喜んでくれる人が何人もいるので励みになります。このあたりで海苔巻きを食べるには、車を30分近く飛ばしてスライゴータウンまで出向かなければなりません。もちろん日本人のお店ではないですし。
 わたしはそこの海苔巻き、おいしいと思うけれど、具材満載のすごい太巻きで、それだけでお腹がいっぱいになり、あれこれつまむ楽しみがなくなっちゃうんですよね。基本わたしは細巻きが好き。なのでわたしの作る海苔巻きもスリムです。具材は野菜オンリーのベジ・スシ。初回は、にんじんとアスパラ、もうひとつはアヴォカドとトマトに生バジルをからめたものにしました。
 衛生局の指示がきびしくなっていて、お米は食中毒の可能性が高い「ハイリスク食材」になっていて、扱いがすごく面倒。幸いマーケット会場まで徒歩距離で、移動に時間がかからないこともあり、販売時もアイスボックスに入れておくことで、ようやく海苔巻き販売が可能になった次第。
 カントリー・マーケットは、まだ女性が社会に出られなかった時代、専業主婦たちに働く場を提供するためにスタートしたもので、今も多くのメンバーはアマチュアの料理人たちです。
 拙著「ケルトの国のごちそうめぐり」に、ニューブリッジの隣県ネースにあるカントリーマーケットのことを書きましたが、以来ずっと、いつか参加したいと思っていて、ようやく実現しました。
 ここクリフォニーは、人口1,000人に満たない小さなヴィレッジで、マーケットもわたしを入れて6人のメンバーでまかなっています。もしかしたらアイルランドでいちばん小さなカントリーマーケットかもしれません。でも中身は充実。けっこういろんなカウンティのカントリーマーケットに行きましたけれど、多くは学校のバザーのような感じで、売られている焼き菓子やパンも、いかにもお母さんの手作り。もちろんおいしいし、家庭料理のよさいっぱいで、それはまた魅力。
 しかし、わがクリフォニー・マーケットは、オーガニック野菜のファーマー2名(それぞれ得意分野が異なるので、野菜の種類豊富)、地元で人気のジャムメーカー、自然酵母パンをつくるベーカー、そして健康焼き菓子と和食を作るわたし、花の苗や雑貨を売る女性の6人で、なかなか魅力ある内容だと思います。
 参加する以前は、ずっと買い物客で通っていましたから、実証ずみ。
 オーガニックファームのショップでも毎週末に焼き菓子販売を続けています。ここには当然ながら、ヘルシー志向の人が集まるので、最近はブログでも取り上げましたけれど ”ギルティ・フリー” スウィーツを中心にしています。
 そうだ、ブログにコメントをくださった ”つながる” さんのリクエストで作り始めた ”シュガー・フリー”ケーキがきっかけなんです!
 それまでは、控えめにはしていましたけど、お砂糖(ブラウンシュガー)やバターを使った伝統菓子を作っていました。新たな道を開いてくださった ”つながる” さんに、とても感謝しています。
 このあたりは、山あり海ありでエクセサイズが充分にできるせいか、太った人をあまり見かけませんけれど、アイルランドでは肥満が深刻化しているので、焼き菓子は作る側も ”ギルティ” を感じてしまいます。
 なので、”ギルティフリー” は、食べる方だけでなく、作る方にも必要なこと。

 ファームショップは毎週土曜日オープン、マーケットは月2ですが日曜日。両方開催される週末は、自宅の台所がすごいことに……。
 海苔巻きは作り置きができませんから、徹夜作業になり「今回こっきりにしよう」と思ったのですが、完売したら即「次は何を巻こうかな」と思い始める、ちゃっかりなわたし。

 そして実はもうひとつ、ヴィレッジでたった一軒の ”よろず屋” さんでも「何か作って売らない?」と声をかけてもらっており。

 すっかり長くなってしまったので、よろず屋さんの話はまた今度。

カントリーマーケット、初納品。庭のワイルドフラワーとケーキもろもろ。マークと彼の友人のお弁当作りと重なって、初回はちょびっとしか作れなかったのですが、このあとばん回しております。
ファームショップで販売したプラムケーキ。初めて使ったプラム、皮つきで大丈夫かなと少し心配だったのですけど、きれいな色に焼きあがって嬉しかった〜。


ブログ1周年記念 スペシャルレシピ「ギネス・カレー」

 おかげさまで当ブログは1周年を迎えました。
 ロックダウンにめげるな!で始めた、ヒマールとのコラボ企画ですが、1年たってもまだロックダウンを繰り返している状況は、当時予測していませんでしたが(苦笑)。
 アイルランドはようやく緩和を始めていますが、気が引き締めたままでいたいです。

 さて。ありそうで意外に誰も作っていない様子の「ギネス・カレー」なので、レシピを作ってみました。かなり自信作。そしていつもながら、カンタン!
 いろいろアレンジもできるので、ぜひ試してみてください。
 この夏、いちばん活用できるレシピになりますように!!

「ギネス・カレー」

【材料】多めの2人分
ステーキ用牛肉 2枚(300gほど)
オリーブオイル 小さじ1
たまねぎ  1個(厚めのスライス)
クミンシード ひとつまみ
マッシュルーム 6個(4つ割り)
にんにく 2片(スライス)
ギネスビール  2カップ
しょうが 1片(みじん切りかすりおろし)
トマト 3個(湯むきして半分に切る)
じゃがいも 4個(皮をむいて丸ごと)
にんじん 1本(乱切りなど、大きめに切る)
オーツ麦 大さじ2(とろみをつけます。代用は「葛粉」で!)
カレー粉 大さじ2
トマトピューレ 小さじ1
はちみつ又はメープルシロップ 大さじ1
醤油 小さじ1
塩 小さじ1/2
パセリ みじん切り適量(トッピング用)
*緑野菜(ブロッコリ、アスパラガス、いんげんなど)を添えてください。一緒に煮る場合は最後の10分あたりで投入。

【作り方】
1.ステーキ用牛肉を筋切りする。
2.厚手の鍋にオリーブオイルを入れ、たまねぎにクミンシードをちらし、一緒に炒める。マッシュルームを加えて、さらに炒める。
3.2を一旦鍋から取り出すか端に寄せて、にんにく加え、ステーキ用牛肉を焼く。片面に焼き色がついたらひっくり返し、ギネスを注ぐ。
4.トマト、にんじん、じゃがいも、しょうがを加え、オーツ、カレー粉、トマトピューレ、はちみつかメープルシロップ、醤油、塩を加えて30分ほど煮る。

*辛味が足りなかったら、カイエンペッパーなどを足してください。
*塩も控えめですので、足りなかったら召し上がるときに足してください。
*牛肉は、ギネスでやわらかく仕上がるので、切らずにそのままお皿にのせました。
*材料はお好みで変幻自在です。必須野菜は、たまねぎ、にんにく、マッシュルーム、トマト、にんじん。これら以外は、たとえば、かぼちゃや茄子、ズッキーニなど。焼いた野菜をトッピングする手もあり。楽しんでください。
*牛肉でなく、豚肉や鶏肉、ラムもオッケー。野菜オンリーのバージョンはただいま試作中。
*ギネスの苦味は若干残り、大人向きの味です。



米粉のケーキ

ついに完成、”米粉のケーキ”レシピ!
なかなか使いこなせないでいた米粉ですが、初めて満足のいくケーキが焼けたので、レシピをお伝えしたいと思います。
これは、シュガーフリー、グルテンフリー、デイリー(乳製品)フリーの三拍子そろった”ギルティフリーケーキ”。
連休中にお試しくださいね!

「米粉のマーマレードケーキ」

【材料】1/4パウンド型
米粉 60g
ベーキングパウダー 小さじ1/2強
オリーブオイル 30g
メープルシロップ 40g
無糖オレンジマーマレード 大さじ1
卵 1個

【作り方】
1.米粉とベーキングパウダーを混ぜあわす。
2.オリーブオイル、メープルシロップ、マーマレード、卵をよく混ぜあわせて1に加え、さっくりと混ぜる。
3.型に油をひくか、オーブンペーパーをしき、生地を入れる。
4.170℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

★出来心で、コリアンダーを少し刻んで混ぜてみました。思ったほど味に影響はなく、ほんのり若草色が加わってきれいでした。ミントとかローズマリー、シャービルなど、生のハーブを少し混ぜてみると楽しいと思います。
★抹茶を入れてみたのですが、ちょっとドライな仕上がりになっちゃいました。

米粉は、さっくりした焼き上がりになるので、果物やヨーグルトなどを加えるといいと思います。あー、抹茶にも、生クリームとか足せばよかったのかな。また試してみます〜。



シュガーフリー/デーツのトラッフルとゴマ・ビッキー

 シュガーフリー・スウィーツ第3弾!
 小さなお菓子なので2品ご紹介しますね。

 日本では「トリュフ」とよびますが、こちらでは”Truffles(トラッフル)” 。ふつうは生クリームを使ったガナッシュにココアパウダーをまぶしますが、デーツとナッツを使ってみました。遜色なし! ぜひお試しください。
 料理用のダークチョコレートには若干の砂糖が含まれていて、完全なシュガーフリーとは言えないのですけれど、かなり「微糖」です。

 もう1品は、ゴマ味のビスケット。”ビッキー”はビスケットの愛称です。
 米粉とすりゴマでサクサクの仕上がりになりました。練りゴマでも大丈夫だと思います。

「デーツのトラッフル」

【材料】約10個分
デーツ 3個 タネをとってつぶす
*ソフトなタイプを使いました。しっかり乾燥したタイプは20分ほど水かお酒に浸してやわらかくしてみてください。代用以上の材料は、いちじく(乾燥)。
レーズン 大さじ1ほど きざむ
ウォールナッツ 3〜4個 きざむ
ダークチョコレート(料理用)50g
無糖ココア 大さじ1
無糖マーマレード 大さじ1
*St.Dalfour社のThick cut Orange Spreadを愛用しています。日本でも入手可能。

【作り方】
1.チョコレートを湯煎で溶かす。
2.デーツ、レーズン、ウォールナッツを混ぜあわせ、チョコとマーマレードを混ぜこむ。
3.スプーンでプチトマト大に丸め、ココアをまぶす。常温で10分ほど休ませればできあがり。
*べたべたするので、最初はスプーンでまとめるのがラクだと思います。最後は指で整形。

「ゴマ・ビッキー」

【材料】 約12個分(直径5センチほど)
米粉 80g
*薄力粉でもできますが、米粉やグルテンフリーフラワーが、サクサク度を高めます!
バター 20g
すりゴマ 大さじ1
ピーナッツバター 大さじ1
はちみつ 40g

【作り方】
1.米粉とバターをそぼろ状に混ぜあわす。
2.すりゴマを加えて混ぜあわせ、ピーナツバターとはちみつを混ぜこむ。
3.生地を手で丸め、オーブンペーパーを敷いたベーキングトレイにならべる(大きさはお好みで)。フォークで押して平たくする。
4.予熱180℃のオーブンで15分ほど焼けばできあがり。

★ごま味でないものを作られる場合は、バターを30gに増やしてピーナッツバターとすりゴマを省いてください。バリエーションはおまかせします〜!



シュガーフリー/ハニー&チョコケーキ

 シュガーフリースウィーツ第二弾!
 お待たせしました、ハニー・ケーキのレシピです。
 はちみつを使ったケーキ、かなりおいしいです。はちみつ自体が重たいので、少しむっちりした仕上がりになりますけど、味わいがあって、すっかりハマっております。ただいまクッキーを試作中。米粉を使用したサクサクのクッキーができそう。レシピ、しばしお待ちくださいませ。
 アーモンドフラワーをしばしば使っていますが、味に奥行きが出るのと、焼き上がりにボリューム感が出るので気に入っています。が、使わなくてもできますので。その場合、以下の薄力粉の分量を60gにしてお作りください。マンゴーを入れてみましたが、りんごや洋梨、ブルーベリーなども合います。でもマンゴー、いい仕事をしたので試してみてください。切り方はネットなどで確認してくださいませ。

「ハニー&チョコケーキ」

【材料】1/4パウンド型
バター 30g
はちみつ 50g
薄力粉 50g
アーモンドフラワー 10g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
ココア(無糖)大さじ1
卵 1個
マンゴー(オプション) 1/4個ほど 細かいさいの目に切る

【作り方】
1.バターとはちみつを湯煎で溶かす。
2.薄力粉、アーモンドフラワー、ベーキングパウダー、ココアを混ぜ合わせ、マンゴー、卵を加えてさっくり混ぜる。
3.1を加えてさらに混ぜ合わせて型に入れる。
4.180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。

*若干焦げやすいので、色づきが早まるようならオーブンペーパーなどで覆ってください。
*1/4パウンド型が使いやすく、ここでも使用していますが、1/2パウンド型や1パウンド型を使われる場合、はちみつの分量を倍増するのは勇気が要ると思いますので、1/2パウンド型ならはちみつ70g、1パウンド型なら120gくらいにしてみてください。甘みが足りないと思われたら、召し上がるときにはちみつをかけてください。大雑把で恐縮ですけど、はちみつは重たいので、たくさん入れると膨らみにくくなってしまうので。



お知らせ

 アイルランド公認ガイドの山下直子さんのオンライン講座が配信されます。
 ダブリン在住のおともだちで、このブログでも何度かコメントくださって、料理の腕前も披露してくれています。
 3月、4月と2回、開催されるので、ぜひ参加してみてください。
 なおこさんのレクチャー、すごく面白いと大評判です!
 わたしはネット環境が悪くて参加できないのが残念ですけど、いつも興味深いお話をたくさん聞かせてくれているので、講座が充実したものであるのはまちがいなし!

 詳しくはこちらのリンク先、「ナオコガイドのアイルランド日記」をご覧いただけましたら。
 お楽しみくださいね!



パディズデーと母の日

*シュガーフリースウィーツ第二弾は、次回のブログで!!

 セイント・パトリックスデーが近づいていました。ほとんど忘れてた。
 パレードはないし、集えないので、この日の大きな目玉の”Booze”(たくさんお酒を飲むこと)も、ウチ飲みで地味なことになるのでしょう。
 ここは母の日が3月。毎年日にちが異なるのですが、イースター前のレント( lent )に関わっていることを知ったのはつい最近です。もう母がいないので、人ごとでしたから。
 今年は3月14日。パトリックスデーの直前なこともあって、スーパーマーケットではワインやチョコのバーゲンをしています。ついでにビールも安くなっていたので、珍しく箱買いしちゃいました。昼間は陽射しが強くなってきているので、庭仕事のあとのビールがおいしくて。
 アイルランドでは、パブの生ビールしかビールじゃないくらいに思っているので、家でビールを飲むことは少ないのですけれど、パブに行かれない今、贅沢なことはいえません。
 前置きが長くなりましたが、気まぐれで作ったソーセージのビール煮がとってもおいしかったので、ご紹介したいと思います。

「ソーセージのビール煮」

おうちでつくれる、パブごはん(風)。セイント・パトリッックスデー(3月17日)に、ぜひ。

【材料】2人分
たまねぎ 1個 粗みじん
マッシュルーム 6個 四つ割
にんじん 1本 粗みじん
生ソーセージ 6本
ラガービール 2カップ 
塩 小さじ1/4
メープルシロップ 小さじ1〜2
パセリ 適量

【作り方】
1.浅めのなべか深めのフライパンにたまねぎ、マッシュルームを入れ、オリーブオイルで炒める。
2.1をフライパンの中で片寄せ、空いたスペースで生ソーセージを焼く。少し火が通ったところで、フライ返しなどで粗く切り分け、さらに炒める。
3.ソーセージに半分ほど火が通ったら、にんじんを加え、ビールを注ぎ、メープルシロップと塩を加えて5分ほど煮る。ソーセージとにんじんに火が通ればできあがり。パセリはできあがりに、たっぷりかけて。

*芽キャベツやブロッコリなどの緑野菜を茹でて添えてください。インゲンなどなら一緒に煮られます。

*ビールは、あまり苦くないタイプがおすすめです。わたしはピルスナーを使いました。アルコール分はほとんど飛びますが、未成年の方にはビールのかわりに加糖していないアップルジュースなどを使ってみてください。その場合はメープルシロップは必要ないと思います。これはビールの苦味をやわらげるために使用しましたので。

*口径の広い鍋を使っているので、水分(ビール)がどんどん無くなっていきますので、あまり時間をかけて煮込まない方がいいようです。

*ソーセージを丸ごとでなく、粗く切ることで、味が肉の中まで染み込むのがポイント。

プロセスミートを食べる機会を減らしているのですけれど、食べるのならよい品質のものをと思っています。ソーセージ、おいしいですもんね!
アイルランド人のソウルフードです。


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お知らせ

 長らくダブリン在住だった、友人のアイリッシュハープ奏者・村上淳志(むらかみ・じゅんし)くんが日本在住になり、東京で新しい曲をたくさん作っています。とってもすてきなので、ぜひ聴いてみてください。

 アイルランドの伝統を踏襲していますけれど、とてもオリジナル。彼にしかできない、彼だからこそ作れる世界が広がっていて素晴らしいです。

 YouTube にアップされた曲には、彼の友人がビオラで参加しています。ラトビア在住なのですって。ちょうど東京にいらしたときで共演したのだそう。

 そして。ビデオを撮影したのは、なんと東京にあるわたしの実家(笑)。今、彼が仕事場として使ってくれています。

 わたしも同じ部屋で、何冊かアイルランドに関わるエッセイ本を書きました。じゅんしくんも読んでくれていて、今度は彼が同じ部屋で新しい曲を作っていることが不思議で、そして嬉しいです。

 まずはyoutubeをご覧いただいて、アクセスできる方はぜひインスタグラムも見てくださいね。

村上淳志Instagram @junshimurakami




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