究極のサバイバル・レシピです。コロナ騒ぎのずっと前から、非常食であり国民食でした。アイルランドのどの家庭にも必ず常備している材料で、素早く作れるだけでなく、トーストしたパンの後にクリスプスを食べるよりも、一緒にすることで満足感が増すのがマジック。夫マークが大学生の頃、仮住まい先でよく作っていたそうで、青春の思い出とともに教えてくれたレシピです。
“ポテトチップス” は “クリスプス” とよびます。“チップス” はフライドポテトのこと。
日本でアイルランド関連のイベントに参加したときに作ることがあるのですが、日本にはアイルランドでいちばんポピュラーな “チーズ&オニオン” 味のクリスプスがないので、代用をあれこれ試作してみたのですが、某社コンソメ・パンチがいちばん近い味になります。個人的には、海苔塩が新鮮。逆にアイルランドにはない味なので!
レシピに “クリスプスは3層に積んで” としています。重ねることで、食感の楽しさが倍増。入れすぎると、こぼれる方が多くなるので、3層が理想的。
嫁ぎ先のヌーナン家では、サンドウィッチは “サンボ” の愛称でよばれていました。すべての人が使う表現ではないですが、たまにカフェのメニューなどで見かけるので、少なからずの人が使っているよう。“サンゲッジ” とよぶ人もあり。サンドウィッチをちゃんと発音するのって簡単ではないし、気取った感じになるので “サンボ” が好き。
アイルランドの “食パン” は、日本のサンドウィッチ用パンの薄さです。ふわふわで、買いたての新鮮なパンはトーストにするのが “もったいない”と感じます。でも、太る原因になりがちなグルテンたっぷりなので、近年は買い控えているのですけど、ときどき無性に食べたくなるんですよね。オソロシイのは、2斤パックで売られていること。1斤パックもあるのですが、この近所ではあまり見かけず、今回も買い出し部隊のマークが2斤パックを持ち帰り、大慌てで半分は冷凍しました。
サバイバル・レシピですからね、全部食べちゃったら意味ないですもんね。
でも、クリスプス・サンボ。何事もなくても、ときどき食べたくなるんです。そこがソウルフードとよばれる所以。
「クリスプス・サンボ/Crisps sambo」


【材料】2人分
サンドウィッチ用パン 4枚
バター 適量
マヨネーズ 小さじ2
クリスプス(ポテトチップス)20g強
【作り方】
1.パンの片面にバター、もう片面にマヨネーズをぬる。マヨネーズはきちんとぬるとパンに吸い込まれてしまうので、波立たせるような感じで=写真参照。クリスプスがくっつきやすいように。
2.クリスプスをパンの片面に3層に並べる。少ないと食べ応えがないし、3層以上だと食べづらいので。
3.片面のパンをクリスプスの上にのせ、手のひらで軽く押さえる。じゃりっと音がしたら出来上がり。
[Ingredients] Serves 2
Normal white bread 4 slices
Butter 2 knobs
Mayonnaise 2 teaspoons
Crisps 1small pack (25g) preferably cheese & onion
1.Spread butter on one slice of bread. Roughly spread mayonnaise onto the other slice.
2.Put crisps onto one slice. Place 3 layers of crisps on it. This makes a nice texture when you bite it.
3.Put the other slice onto crisps then lightly press the bread by hand. When they make crunchy sounds it’s done !
Stay safe & keep healthy !!
Yumiko