月別アーカイブ: 2015年7月

7月と8月の読むロバの会

一昨日、7月24日(金)は7月の読むロバの会(読書会)でした。
課題図書は「教科書で出会った名詩100/新潮文庫」。
参加者は6名。

今回は、いつものように読んできた課題図書についておしゃべりするだけではなくて、この本に載っている中から好きな詩を一篇ずつ朗読しあう、という試みをやってみました!
みなさん、ちょっと照れくさかったみたいですけど、それぞれとってもいい感じで朗読してくださいました。
聴く方は、文字を目で追わないように本を閉じて、耳だけで鑑賞することに。
これがとてもよかったー。
文字で読むのと違った味わいがありますね。

「教科書で〜」とタイトルにもあるように、教科書で読んだことがあるような有名な詩がたくさん掲載されているわけですが、おそらくは教科書の年代に幅があり、参加者の年代にも幅があるので、それぞれの人にとって懐かしい詩があり、初めて読む詩もたくさんありました。
ずっと、課題図書で詩を取り上げたいと思っていて今回初めて取り上げたのですが、まずはいろんな人の詩が読める一冊にしたこと、なかなかよかったと思います。
おしゃべりも盛り上がりました!

さて、次回8月の「読むロバの会」は……

日時:8月27日(木)18:00〜
課題図書:野火/大岡昇平(新潮文庫)

昨年の「黒い雨/井伏鱒二」に続いて8月は戦争文学を読みます。
野火はこの夏、塚本晋也監督の映画も公開されているので、原作とあわせて映画を観るのもいいですね。

読むロバの会は、喫茶1ドリンクのご注文でご予約不要でご参加いただけますので、ぜひー。

ふつうの靴 伊東製靴店の受注会

8月29日から店で始まる展示のお知らせです。

ふつうの靴
伊東製靴店(from 長崎・諫早)の受注会

ほとんどの人にとって、手作りの靴は特別なものだろう。
長崎の伊東さんが作る靴もそう、でも同時に、すごくふつう。
当たり前のことをきちんとされている。気負いがない。
だからこちらも気負いなく、ふつうに履ける。
そのふつうが特別だ、と思う。
いいなと思われたら、まずは試し履きを。
足型が合えば、ラッキーです。

ふつうの靴写真面

ふつうの靴宛名面

会期:8月29日(土)〜9月6日(日) ※8月31日(月)休み
作家在店日:8月29日(土)、30日(日)

・伊東製靴店のカジュアルラインの受注会です(レディース7種類、メンズ1種類の予定)。豊富な見本からお好みの革・ソールの種類・ステッチの色・靴ひもなどを選んでオーダーいただける「カスタムオーダー」です。サイズはサンプルを試し履きしていただき、既成の0.5cm刻みでご指定ください(足型をとって木型から制作する「フルオーダー」ではありません)。
・作家在店日以外はhimaar 店員による受注対応となります。
・ご注文品のお渡しは12月の予定。代金はご注文時に先払いでお願いいたします。

ただいま店頭で、レディースの1種類を販売中です。
白とブルーのみですが、こちらはサイズが合えば、その場でお求めいただけます。
どうぞご覧ください。

アイルランドのパブ(その2)

パブで行われているというセシューン(セッション)を観たい!聴きたい!と憧れていたアイルランド。
が、しかし、パブに行けばセシューンをやっている、というわけではなかった、やはり……。

週末だけ、とか、毎日やっているわけじゃない店が多い。
そもそも、音楽の演奏をまったくやっていないパブも結構ある。
静かに飲んだりおしゃべりしているだけだったり。
ビリヤードに興じていたり。
テレビでサッカーや競馬(アイルランドの文化のひとつです)の中継を観ていたり。

ゆみ子さんちの近所のいきつけにも、音楽をやらないパブがあるそうで。
そのパブに、なんと!
某ローリングストーンズの某メンバーが、ギターを持ってやってきたことがあるんですって!!
そうして、おもむろに演奏を始めようとしたところ、店主が「すみませんが、うちは音楽はやらない店ですので」と。
いや〜!なんというか!!
そういう姿勢、見習いたい、です。

さておき、音楽をやっているパブでも、うっかりセレクトを間違えて入ってしまうと、ビートルズ・メドレーだったりすることもありました……。
で、私たちが聴きたかったアイルランドの伝統音楽のセシューンをやっていたパブで、とりわけ「好きだー」と思ったのが……

スライゴーという街のShoot the Crows。
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店内の雰囲気、店主の方の感じ(滞在中マークさん以外で唯一「ありがとう」と日本語で話してくれた人)、なぜか無性に吉祥寺の曼荼羅が思い出され、妙に落ち着く(苦笑)。

パブめぐりでは、まず夕方に気になった店に入って一杯飲み、「今夜、音楽がありますか?何時からですか?」と聞いて、音楽が始まる時間帯に出直す、あるいは音楽がなかったり雰囲気がイマイチだったりしたら別の店に行く、という作戦をとりました。

Shoot the Crowsは「ウォーターボーイズのフィドラーの人が演奏してる日もあるのよ〜」とゆみ子さんに教えてもらっていたし、店の感じもとても気に入ったので、夜にふたたび。
ウォーターボーイズの人ではなかったけれど、ギターとボタン式アコーディオンの二人の演奏で、なかなかよかった!

shoot the crows2

 

観光客も多い(滞在中唯一、日本人観光客にも会った)ゴールウェイという街では、ちょうど、Galway Sessionという小さめの音楽イベント週間が始まったところで、毎日、夕方にも夜にも、セシューンをやっているパブがたくさんありました。ナイスタイミングー!

Tigh Coiliは店の感じも(若い店員さんの仕事ぶりがすごい!)セシューンも、かなりよかった。
tigh coili1

チーフタンズ!これ、欲しかった〜!
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初日の夕方のセシューンでバンジョーを弾いてた人が、翌日に行った楽器屋のおじさんだったので、「昨日、演奏を聴きました!」と言ったら「ああ、パブでね。昨日のは、まあまあだったね」と、かなりクールでした。
tigh coili1

そのときに「日本から来たの?英語を勉強に来てる日本人で、フィドルを演奏する女の子がいるよ」と教えてもらったのですが、翌日の夕方、たまたまTaaffes Barというパブに行ったら、その女の子と思われる人がセシューンに参加してた!
taaffes bar1

このときは途中から、小さな女の子ふたりが飛び入り。
自分たちのまだ知らないチューンの間はじっと座って待ち、知っているチューンが始まるとサッとフィドルを構えて弾き始める。
可愛らしかったです!

ところで、セシューンに参加している人たちには基本、店から出演料のようなものは出ていないそうです。
お客さんも演奏に対してお金は払っていません。投げ銭のようなものもなし。
演奏者は自分の飲み物を、ほかのお客さんと同じようにカウンターまで来てお金払って買ってました(隣に一緒に来た家族が座って、お世話している姿も)。
お客さんも、音楽を聴きたくて来ている人がいないわけじゃないけど、大声でおしゃべりしている人のほうが多くて、話し声がすごくうるさくて、ちょっと離れるとほとんど演奏が聴こえない(苦笑)。生音だから。
みんな聴かないの?失礼じゃないの?演奏してる人たちはそれでもいいの?と、???が浮かびまくりましたが、ゆみ子さんによると「それでいいの」だそう。
演奏者はセシューンの場所を提供してもらえれば、それでいい。
自分たちの演奏しか耳に入っていないから、周りがおしゃべりしていても気にならないらしい。
確かに、お客さんに聴かせよう、という感じはあまりなくて、自分たちのペースで演奏している感じでした。
近くに座ったお客さんとビール飲みながらしばらくしゃべっていて、なかなか次の演奏が始まらなかったことも。
でも、ときどき、演奏者全員のテンションがぐーっと上がっていって、ものすごく高いところで鳥肌ものの演奏がずーっと続くときがあって、そのときはやっぱりおしゃべりをやめる人も増えるし、演奏が終わってからもしばらく、いや〜いいもん聴かせてもらったわ〜、ものすごくいい演奏だったわ〜、と聴いているほうも興奮するのでした。

観光都市ゴールウェイは、朝から晩まで、路上で演奏している人もたくさん。

このフィドルの子、すごくうまくてかっこよかったー!
スプーンズの人と演奏してたかと思ったら、ギターの人と演奏していたり、一人で弾いていた時間も。
一日中弾いてるの!?と思うくらい、通るたびに見かけた。
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こちらは、たぶんゴールウェイの大学生グループ。
演奏はあんまり上手じゃなかったんだけど……どの子も可愛かったので(笑)つい投げ銭しちゃったおじさんとおばさんです(苦笑)。
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