月別アーカイブ: 2023年7月

読むロバの会の日

でした。
参加者は4名。
最高気温36度の猛烈な暑さの中、ご参加ありがとうございました!

それぞれに読んでおられたのは…
郡司ペギオ幸夫『やってくる』
萩原浩『金魚姫』
イ・ジン(岡裕美訳)『ギター・ブギー・シャッフル』
中島敦(山本善行撰)『かめれおん日記』

『やってくる』は、医学書院の「シリーズ ケアをひらく」の一冊。医療関係の本が多い出版社ですが、これはちょっと哲学書のような感じなのだそうです。タイトルと表紙の印象から「怪談本かと思いました」とお伝えしたら、「それは、外れてもいないと思う」とのこと。

『金魚姫』は、金魚すくいで持ち帰った金魚が女性になる!という物語。これぞ怪談本!?
「映画化されてませんでしたっけ?」とおっしゃる方がおられましたが、いま調べてみたところドラマ化されてました、NHKで。

『ギター・ブギー・シャッフル』は音楽と青春を描いた物語で、すいすい読みやすい、とのこと。

『かめれおん日記』は、灯光舎の「本のともしび」シリーズの一冊。「読んだことのある作品だったけど、灯光舎さんのこのシリーズが好きなので、この本で読みたくて」と再読。

わたしは、ハン・ガン(井出俊作訳)『少年が来る』を。1時間で一章を読み終わり、二章にかかったところで、ああ、この章は前回のK-BOOKフェスティバルで、女優の安藤玉恵さんが朗読されたところだ、と気づき、一章で「君」が探していたチョンデが二章の「僕」、ここにいたんだね…と。
なかなか、苦しくて読み通せずにいた本ですが、今回は最後まで読みます。

さて、次の読むロバの会は8月2日(水)15:00〜16:00に開きます。
ご予約不要です。どうぞお気軽にご参加ください。
曜日や時間帯のリクエストも、ありましたら遠慮なくどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。

読んでおられたのは…
米澤穂信『いまさら翼といわれても』
“古典部”メンバーによる謎解きの人気シリーズ。短いお話を集めた一冊で、「先日の旅行中に読んでいた残り」とのこと。移動中にちょこちょこ読めるようにと、軽い読み物を選んだのだそう。文庫本ですから荷物も軽いですしね。

わたしは、チェ・ウニョン(古川綾子訳)『明るい夜』を。
ちょうど買い物のお客さまが続いたので10分ぐらいしか読めなかったのですが、その前に参加者の方と「母・娘・孫娘の三代だと、真ん中のお母さんを飛ばして祖母と孫が仲良くなることが多いよね(映画や小説で)、学年でも2年生を飛ばして1年生と3年生が仲良くなりやすい」というようなおしゃべりをしていて、『明るい夜』を読み始めたらさっそく、私と母と祖母が登場! やっぱり祖母と孫が仲良くなるのか?どうかは、まだわかりません、10分なので。

次の読むロバの会は27日(木)15時から16時ごろまでやります。
じりじり焼けるような暑さが続きますが、店内冷え冷えにしてお待ちしています。
お気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
チョン・セラン(斎藤真理子訳)『シソンから、』
イーユン・リー(篠森ゆみこ訳)『黄金の少年、エメラルドの少女』

『シソンから、』を読んでいた方は、『保健室のアン・ウニョン先生』に続いてのチョン・セラン作品。次は『フィフティ・ピープル』を読むそうです。よいですねー!

『黄金の少年、エメラルドの少女』を読んでいた方は、初めてのイーユン・リー作品だそうです。

わたしは、チョ・セヒ(斎藤真理子訳)『こびとが打ち上げた小さなボール』を。
長編小説だと思い込んでいましたが、中短編の連作小説でした。
最近の作品だと思い込んでいましたが、1970年代後半に発表された作品でした。
重たい小説だと思い込んでいてなかなか読み始めることができずにいましたが、読み始めてみたら重たいけれど読みたい気持ちが止められなくなる作品でした。
わたしが持っているのは単行本ですが、つい最近、文庫化されて入手しやすくなったので、ぜひ読んでほしいです。

次の読むロバの会は、23日(日)15時からです。
涼しい店内で読書時間をごいっしょしましょう。

読むロバの会の日

でした。
豪雨が心配な土曜日…
2名が参加してくださいました。

それぞれに読んでおられたのは…
西條奈加『とりどりみどり』
山本ふみこ『家のしごと』

『とりどりみどり』は、大江戸謎解き物語、とのこと。「ハン・ガンの『菜食主義者』を読んだばかりで、きょうは少したのしい軽いものを読みたくて」と。
西條奈加の『まるまるの毬(いが)』は、以前にやっていた読書会で課題図書として読んだことがあります。続編が出ている、と教えてもらいました。

『家のしごと』は、「ちょうど1時間で読めた!」そうです。読むロバの会におすすめの一冊ですね。

わたしは、カレン・チャン(古屋美登里訳)『わたしの香港』を。まだ45ページしか読めていませんが、20代〜30代に何度も香港へ旅したわたしにとって、この、30歳の著者が書いた1997年から2020年の記録は、あの場所の空気を懐かしく思い出しながら、やりきれない気持ちを抱える一冊になりそうです。きょう読んだところから少し抜粋を。
「この街が変貌する速さに後れないように書くことはできない。この都市で生き残れるものはない。しかし、自分の歴史を書き記すことが決して許されない場所では、記憶することすら過激な行為になる。」
「でも、抵抗することはできない。だって、自らの手で政府を選ぶことができないのだから。」

さて、次の読むロバの会は、12日(水)15時から開きます。
16時ごろまでやってますので、ご都合ついたらどうぞお立ち寄りください。
読書時間と読書空間を共有しましょう。