でした。
参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは…
ソン・ホンギュ(橋本智保訳)『イスラーム精肉店』
アレクサンダル・ヘモン(岩本正恵訳)『ノーホエア・マン』
『イスラーム精肉店』、「タイトルが気になっていて」と来店されて購入されてからの読書会ご参加でした。朝鮮戦争で戦ったあとも韓国に残りムスリムでありながらモスクに通わず豚をさばくトルコ人と、彼に引き取られた(彼が義父となった)少年の物語のようです。読書会の1時間で読み終えることはできませんでしたが、「差異が差異を生んでいくような、哲学的な話だと感じる。おもしろい」とのこと。ふだんあまり小説は読まないとおっしゃっていた方なので、「おもしろい」の言葉につい嬉しくなってしまった店員です。
『ノーホエア・マン』の作者へモンはボスニア出身。アメリカに来ていたときに内戦が起きて祖国に帰れなくなり、以降そのままアメリカに暮らし、母国語ではない英語で小説を書いている作家だそうです。「読みたいと思いながら本棚に置いたままだった一冊。もうすぐ新しい翻訳作品が出ると知ったので、先に読んでおこうと思って」とのこと。「ヘモンはかっこよくておしゃれな人なので、なんとなくそんなイメージをもって読み始めたけど、いまのところ(冒頭は)ドタバタしている。これからどうなるのか、全然わからない」とのこと。
わたしは、中島岳史『思いがけず利他』を。先日、数年ぶりに会った友人といっぱい話をして、わたしの話をたくさん聞いてくれた友人が帰宅後に「この本、まだ読んでなかったらぜひ」と勧めてくれたので昨日と今日でさっそく。ずっと気にはなっていたけれど、今が読むタイミングだったんだなあ、としみじみ思いながら読みました。なんだかすっきりしています。勧めてくれてありがとう!
さて、次の読むロバの会は、11月2日(木)15時から16時ごろまでやります。
各自で読みたい本を黙って読んで、最後に読んでいた本を紹介しあう、という読書会です。
ご予約は不要です。どうぞ気軽にご参加くださいね。