月別アーカイブ: 2019年12月

多謝!2019

2019年の店の営業を終了しました。

今年も、店においでくださったみなさん、作品や演奏やお話を届けてくださったみなさん、離れていても店のことを気にかけてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!

今年はなんというか、いろいろと、うまくいかないことやよくないことが続いて、正直なところ、いい一年だったという感じではないのですが、そんな中でも、店を始めて8年目にしてようやく自分たちの「やりたいこと」と「やるべきこと」とが重なって見えてきたのと、よくなかったいろいろもちょっとずついいほうへ進み始めたので、来年はきっと!いい年になるはず。そうしていきたいです。

いい一年だった人も、あまりよくない一年だった人も、あと2日ちょっととなった2019年、どうか心穏やかに過ごせますように。そして、よい新年を迎えられますように。

感謝と愛を込めて。よいお年をー。

新年はゆっくり7日(火)より営業します。

the GS

今年もあと数日。なので、そろそろ来年のお知らせを〜。
2020年は、ゆるーい企画からスタートします!

新企画「the GS(garage sale)」@himaar
あの店、この人。店主と作家が「私物」を販売するガレージセール。

【出店者】
※不要な私物の販売です。作品・商品の販売ではありません。
門田栄子(切り絵作家)
KOUNOTOUKITEN/長束晃(写真家)
野菜食堂 mameka?
ヒマール

日時:2020年1月26日(日)10:00〜13:00
※終了時間は販売状況により前後します。

【お願い】
・包装、袋の用意はありません。マイバッグをご持参ください。
・車でお越しの方は周辺の有料駐車場をご利用ください。
・マイボトルご持参の方にはヒマールのドリンクメニューを50円引きで提供します。

コミュニティ内の交流と循環に、ガレージセールっていいんじゃないかなーと思って、とりあえずやってみようと思います。

around me 私と世界 vol.2「難民」を終えて

シリーズ企画「around me 私と世界」のvol.2、『難民』をテーマにしたトークセッションと参加型展示がすべて終了しました!
ご来場くださったみなさん、トークセッションのためにはるばるおいでくださった「アフリカの難民キャンプで暮らす」著者の小俣直彦さん、展示にご協力くださった難民支援協会WELgeeシャンティ国際ボランティア会、ギリシャでの活動を報告してくださったKさん、そしてこぶな書店・小鮒さん、ありがとうございました!

「難民」という言葉がどれほどネガティヴに捉えられているか、想像はしていたけれど、それ以上であることを実感することになった今回の企画。

そんな中、トークセッションに参加してくださった方々から、「『目からうろこ』だった」「自分が持っていた『難民』のイメージが180度変わった」「大変な問題すぎて自分には何もできないと思っていたけど、小さなことから少しずつでいいんだなと思えるようになった」「おもしろかった!」という感想をいただいて、少しほっとしています。

難民の問題に限らず世界にはヘヴィな問題がたくさんありますが、まずは知ろうとすることから始めたいと思って、このシリーズ企画「私と世界」をスタートさせました。
知らないのになんとなく不安に思ったり怖がったり拒んだりするのは、なんというか、すごくつまらないことだと思うから。

配布するために集めた資料、まだ手元にありますので、会期中においでになれなかった方、周りの人のぶんまで欲しいという方、どうぞ店員までお声がけくださいね。差し上げます!

「around me 私と世界」vol.3は来春、『宇宙』をテーマに開催予定です。
おたのしみに!!!

12月と来年1月の読むロバの会

今日は12月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

2019年最後の読むロバの会は、課題図書を読んでくるのではなく、毎年恒例になりつつある、今年読んだ中でおもしろかった一冊を持ち寄り、紹介し合う読書会。
年に一度のスタイルです。

今回、私の痛恨のミス!で、みなさんが持って来られた本を撮影するのを忘れてしまいました〜。うっかり〜!
というわけで、すみませんが文字のみでお伝えします。

参加者のみなさんが紹介してくれた、今年読んでおもしろかった一冊はこちら!

「茂吉秀詠(生誕百年記念)」吉本隆明、山口誓子、金子兜太ほか著(深夜叢書社)
「日本発酵紀行」小倉ヒラク著(D&DEPARTMENT PROJECT)
「毎日読みたい365日の広告コピー」WRITES PUBLISHING(ライツ社)
「赤毛のアン」L.M.モンゴメリ著、松本侑子訳(文春文庫)
「蔦屋」谷津矢車著(学研プラス)
「ギリシャ語の時間」ハン・ガン著、齊藤真理子訳(晶文社)

みなさんは今年どんな本を読みましたか?
誰かに紹介したい、おもしろかった一冊はどれですか?

さて次回、来年1月の読むロバの会は…
日時:2020年1月29日(水)18:00〜(1時間程度)
課題図書:らくごDE枝雀(ちくま文庫)

読むロバの会は月に一度開いている読書会です。毎月の課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などをおしゃべりしています。
課題図書を読んだ方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、参加費無料・ご予約不要でご参加いただけます。
初めての方もどうぞお気軽にいらしてみてくださいね!

来年もおもしろい本をたくさん一緒に読みましょうー!

年内最後の催し、はじまりました!

2019年最後のヒマールのイベント、今年から始めたシリーズ企画の第2弾、around me 私と世界 vol.2 テーマ「難民」が今日からスタートしました。

22日(日)までの参加型展示では、難民支援協会WELgee(ウェルジー)シャンティ国際ボランティア会にご協力いただき、閲覧してもらえるさまざまな資料、持ち帰ってもらえるたくさんの資料を用意しています。

今年、こぶな書店が出版しヒマールが販売と卸を担当している本、小俣直彦・著「アフリカの難民キャンプで暮らす ブジュブラムでのフィールドワーク401日」からは、小俣さんが撮影した難民キャンプ内のようすを伝える写真を、未掲載分も含めて展示しています。

来場された方には、「『難民』という言葉を聞いてイメージすること」をよければ書いて壁に貼っていってもらっています。
誰かがイメージすることを知り、自分がイメージすることを書き残すことで、難民について考えたり、その場にいる人と話したりするきっかけになれば、と思います。

「難民のために何かしたいけれど、何をしたら?」という方には、いらなくなった本を古本買取に出すことで難民支援協会へ寄付できるとりまとめを、会期中に限りやっていますのでお持ちください。
5冊以上ならご自宅からでも配送料無料で発送できる仕組みがありますので、いらない本がたくさんある方にはご案内ちらしをお渡しします。

19日(木)には、「アフリカの難民キャンプで暮らす」著者の小俣さんが初めて岩国へ来られ、19時からトークセッションを開催します。
本を読んでいる方も、読んでいない方も、どなたでもご参加いただけます(参加費1,500円/ドリンク付き)。絶賛ご予約承り中です!
師走の忙しい時期だとは思いますが、わずかな時間、一緒に難民のことを考え、話してみませんか?
トークセッション当日に向けて、会場では「小俣さんに聞いてみたいこと」も募集しています。当日参加できそうにない方も、小俣さんに聞いてみたいことがあればぜひメッセージを残していってくださいね。

また、会期途中になりますが、19日からは追加展示として、WELgeeが難民の人たちと一緒に製作した「カラフルな羽根」、そして、ギリシャの難民キャンプにボランティア活動に行ってこられたばかりの方から「難民キャンプの子どもたちからのメッセージ」も届きます。

展示をご覧になるだけ、資料をお持ち帰りになるだけでも大歓迎ですから、会期中、ぜひ、何度でも足を運んでいただけたら嬉しいです。

お待ちしています!

100と、たくさんの1

中村哲さんが銃撃されて亡くなりました。静かに、大きなショックを受けています。
どなたかが「私たちはひとりの中村哲に頼りすぎていたか」というようなことを書かれているのを見ました。
誰もが中村さんのように生きることはできない。ひとりが世の中のあらゆる問題に取り組むこともできない。そんなことはわかっているけれど、時々、言い訳にしているように思うときもあります。

来週末から「難民」をテーマにしたイベントをやります。
いま、いろんなところでご案内のちらしをお渡ししていますが、「うーん」という顔をされることが多い。できれば関わらずにいたいテーマなのだと、わかります。知らずに済むものなら済ませたい、積極的に知りたくはない、そんな気持ちもわからないではありません。
イベントでは、「アフリカの難民キャンプで暮らす」の著者・小俣直彦さんをお招きし、また、日本で難民とともにいる人たちの活動をご紹介します。
彼らのようなことはできないから知らなくていい、あるいは、知っても何もできないから、というんじゃなくて。100は無理だから0でいい、というんじゃなくて。イベント会場にいる數十分か数分、考えるだけでも。ほんの少し、1か0.1でも。
残念ながら、世界には中村哲さんのような人が必要ですが、「1か0.1」の人もたくさん必要で、その「1か0.1」の人になるのは、私たちにもできないことではないはずです。

一緒に考えて、お話したいと思っています。