月別アーカイブ: 2022年12月

感謝!2022

2022年が終わろうとしています。

今年は、コロナ前ほどではないにしても、店では展示会やライブイベントをいくつも開催することができ、オンラインに移行していた「読むロバの会(読書会)」も新たな形で再開することができました。やっぱり直接会える、集まっていっしょになにかをやれるのってたのしいなあ!と何度も思えた一年でした。

喫茶の営業は、コロナ以前のようなスタイルでやることはもうないかなーという感じになってきてまして(たのしみにしてくださっている方、ごめんなさい!)、そのぶん、買い物をたのしんでもらえるように、おもしろいものやちょっといいものを見つけてもらえるように、仕入れ先や取り扱いアイテムを増やす努力をしてきた一年でもありました。

本の売り場も広げ、出版社としては、今年はヒマッコブックス(こぶな書店との共同出版レーベル)から「ととのはたけと、うたれちゃったしか」を、ヒマールからは「流さない言葉① ピアノマンつぶやく」を刊行しました。

嬉しいことも悲しいことも、たのしいことも腹の立つことも、たくさんたくさんあった一年でした。
最後の最後にうっかり足を骨折してしまい、年末にやるつもりだった店の棚卸しと展示替えが吹っ飛んでしまって、年始の営業も延期することになってしまったのですが(1/10から営業します!)、まあ、折れてしまったものは仕方がない!ので、いろいろ諦めてのんびりさせてもらいます。

今年も一年、ヒマールの店にお越しくださり、ヒマールの本を手にしてくださり、ヒマールのことを気にかけてくださり、ほんとうにありがとうございました!
みなさんがおだやかに明るく(骨折せずに!)新年を迎えられますよう、心からお祈りしています。
どうぞよいお年を!


読むロバの会11回目

でした。
参加者は2名。

ひとりが読んでおられたのは、津原泰水「たまさか人形堂物語」。
津原泰水さんの作品のなかでもわりと軽さがあり、サクサク読める感じのミステリだそうです。

もうひとりが読んでおられたのは、橋本治「双調平家物語」。
全16巻ついに読了!おめでとうございます!
感想を聴いてみると、「平家物語というよりも、前半は藤原物語、後半は後白河物語。とにかく頼朝はなんもしてない。この本だけで見たら、なんで頼朝が主人公のドラマとか作られるのか、わからないくらい、頼朝、なんもしてない!」とのことでした。

私は金井真紀「日本に住んでる世界のひと」を。
タイトルのとおり、著者の金井真紀さんが日本に住んでいる世界各地から来た人に話を聴きに行き、書かれた一冊。
まだ一部しか読めていませんが、バルバドスから来た人、アルメニアから来た人、アイスランドから来た人……へー!そうなの!?と思うことがたくさんありすぎて、世界のこと、全然知らないな〜私、と思いながら読んでいます。

年内の読むロバの会は今日でおしまい。
新年もまた、1月の半ばあたりから週1回くらいのペースでやれたらいいなと考えています。
日程は追ってお知らせします。週末がいい人も平日がいい人も、昼間がいい人も夜がいい人も、おられるかと思いますので、リクエストがあったらどうぞ店の者に言ってくださいね。

オンラインで読むロバの会の「今年の一冊」は、年末年始のお休みのあいだにでも、時間ができたら書き込んでみてください。
私もまだ書けていないので、お正月にでも書きまーす。

読むロバの会10回目

でした。
参加者は2名。
今日それぞれの方が読んでいたのは
マーガレット・アトウッド著/小川芳範訳『青ひげの卵』
橋本治『双調平家物語』

私は『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』を。

終わってからお互いに読んでいた本を見せ合っていたら、『青ひげの卵』のあとがきに「ジーン・リース」の名前が出てきて、それまで話していた『ジェーン・エア』も出てきて、今日は偶然つながってたね、とびっくり。
『青ひげの卵』と『あの人たちが本を焼いた日』どちらも短篇集でちょっとずつ読めるので、よかったら読んでみてください。

『双調平家物語』は来週も参加できたらいよいよ読み終わりそう、とのこと。

来週12月22日(木)、年内最後の読むロバの会です。
15時から16時まで、途中の10分とかだけでも大丈夫ですので、ご都合ついたら参加してみてくださいね。

あ、オンラインで「今年の一冊」の読むロバの会もやってます。

読むロバの会9回目

でした。
今日の参加者は3名。
それぞれの人が読んでいたのは…
宮下奈都「羊と鋼の森」(ピアノ調律師の物語。映画化もされているそうです。)
中野純「闇で味わう日本文学」(闇歩きガイドである著者による「闇」と「日本文学」を絡めたエッセイだそうです。)
橋本治「双調平家物語」(ついに木曾義仲が死に、あとはいよいよ壇ノ浦の合戦、とのこと。)

私は、読むロバの会をずっと一緒にやっている友達が貸してくれた「ガルシア=マルケス中短篇傑作選」を。
友達が「これだけ読んで。おもしろいから」と言っていた短篇2つは家で読んでいて(めちゃくちゃおもしろかった!)、今日はひとつめにおさめられている「大佐に手紙は来ない」を読みました。重く暗かった…。

読むロバの会、今年はあと2回ほど。
15日(木)と22日(木)、いずれも15時から16時に開きます。
ご都合つきましたらぜひ、師走ですが1時間ほど読書に没頭しにいらしてください。

今年の一冊をコメントしていくオンラインでの読むロバの会、開催中です!
こちらもお気軽に、ぜひ!

オンラインで読むロバの会「今年の一冊」

こちらは、オンラインで読むロバの会の会場です。
日々のブログはひとつ下の記事からはじまります。

読むロバの会(読書会)、毎年12月の恒例「わたしの今年の一冊」。
オフラインで再開した読むロバの会ですが、これだけはオンラインで、今年もやってみたいと思います!

ご参加方法は簡単。
このブログのコメント欄に「わたしの今年の一冊」を書くだけ。
感想や、おすすめしたい気持ちを書いてくださってもちろんOKですが、タイトルと作者名だけでもOKです。
「一冊」が選べない方は何冊でも、12月いっぱい、どうぞ何度でも書いていってください。
今年出版された本に限らず、あなたが今年読んだ本、わたしにとっての「今年の一冊」で構いません。

お気軽に、ぜひ!

読むロバの会8回目

でした。
ぐっと寒くなった日でしたが、3人の方が参加してくださいました。

それぞれの人が読んでいたのは…
エマ・ストーネクス著/小川高義訳「光を灯す男たち」
森須磨子著「しめかざり」、長野まゆみ「星降る夜のクリスマス」
橋本治著「双調平家物語」

「光を灯す男たち」は新潮クレストブックスからの一冊。死んだ3人の男をめぐる物語のようです。
「しめかざり」と「星降る夜のクリスマス」は12月らしい選書ですね!「しめかざり」、少し見せていただきましたが、日本各地のしめかざりの写真が美しくて素敵でした。
「双調平家物語」は最終巻を少しずつ大事に読まれているようです。

私は数日前に読み始めたチャン・ガンミョン著/小西直子訳「我らが願いは戦争」を。
北朝鮮の現政権が勝手に崩壊し、統一過渡政府が樹立された…という設定での近未来ディストピア小説。
半分ちょっとまで読み進んできましたが、これがめちゃくちゃおもしろくて!昨夜も遅くまで読んで、今日、読書会で続きを読めるのがたのしみで15時まで仕事をがんばりました!
映画化も決まっているようで、すごくたのしみです!

次の読むロバの会は、11日(日)15:00〜16:00に開きます。
どうぞお気軽にご参加くださいね。