月別アーカイブ: 2016年11月

11月と12月の読むロバの会

昨日は11月の読むロバの会(読書会)でした。
課題図書は「万延元年のフットボール/大江健三郎」。
参加者は10名。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

今回は軽い読み物というわけではなかったのに、参加者が10名もいらしてびっくり。
その10名のうち、読了して参加した人は4名、ほぼ読んだという人が2名。約半数はほぼ読んでいない(時間が足りなくて読み終えられなかった、苦手で読み進められなかった)人だったにもかかわらず、1時間をこえておしゃべりをして、ほぼ読んでいない人もなかなかたのしそうだったことにもびっくり。

毎度のことですが、同じ本を読んでいるのに読み手によってまったく異なる読み方、感想や印象が真逆だったりすることもあって、話してみるとおもしろいなあと思います。
小説に限りませんが、できあがった作品というのは作者の手を離れて、それぞれの受け手によって完結するものなんだなあと、しみじみ思います。

読み終えて“大江ロス”になり、さっそく別の大江作品を読み始めたという方もいらっしゃいましたが、私は読み終えて重圧から解放されたような、ほっとした気分を味わっています。しばらくヘヴィなものは読みたくないぞ(笑)。

さて、12月の読むロバの会は……
日時:12月21日(水)18時〜(1時間程度)
課題図書:クリスマス・キャロル/ディケンズ(新潮文庫ほか)

読むロバの会は、月に一度、あらかじめ各自で読んできた課題図書について、感想などを気軽におしゃべりしている会です。
課題図書を読んできた方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、ご予約不要でご参加いただけます。
どうぞお気軽に参加してみてくださいね。

年末感、とはいえ

朝からめずらしくあらたまってミーティング(ふたりで、ですが)。
来年すでに決まっているイベントなどについての確認と、さらに追加でやりたいことなどについて。
今年は何やったっけ?ちょこっと振り返ってみたら、いやー、今年もホントいろんなことやっていろんなことがあったねー、と。
来年も、いろいろ愉快にやっていきたいです。

そんなことを話していたら、まだひと月以上あるというのにすっかり年末感……。
いやいや、店でのおたのしみはまだまだ!これからですよー!!

12月は石黒剛一郎さんと桑田智香子さんの「うつくしい食卓」
これはもう、素晴らしい展示になる確信があります。
師走に入って誰もがなんとなく気ぜわしくなってくる頃だと思いますが、そんな時期だからこそ時間をつくってぜひご覧いただきたい。
おふたりの仕事は本当に美しくて、見た方にもきっと清々しい気持ちになっていただけると思っています。
是非。

多謝!ふたりギターパンダLIVE(サプライズ映像追加)

ふたりギターパンダLIVE、賑やかに、そしてたのしく終了しました。
御来場くださったみなさん、ありがとうございました!

店でのギターパンダLIVEはこれで4回目。
今回は初めてガンジー西垣さんをベースにお迎えして、1曲目からアンコールの最後の曲までフルで!“ひとりぼっち”ではなくふたりでの演奏となりました。
3年ぶりの共演は、お互いに探り合っているようなところもあり、ちょっとだけ緊張感もあるような、でも頼れるパートナーがいてお互いにリラックスできているような、そんな中である瞬間にぴたっとはまるというか、これだーーーっ!という感じの演奏になるときがあって、本当に素晴らしかった!
なによりも演奏しているおふたりがとてもたのしそうで、それがライヴ全体をたのしくあたたかい雰囲気にしていたように感じます。
今回初めてご覧になった方はもちろん、毎回来てくださっている方はちょっと新鮮な感じでおたのしみいただけたのでは……と思っていますが、いかがだったでしょうか?

去年の店でのライヴ以降も何度かギターパンダをみに行っていますが、新曲、聴くたびに仕上がってきているというか、どんどん素晴らしくなっているし、今回初めて聴く新曲もあったし、新しいアルバムがとてもとても待ち遠しいです。
来年は是非とも、ニューアルバム発売ツアーで来ていただきたいなあ!

ギターパンダ山川のりをさん、そしてガンジー西垣さん、本当にありがとうございました!

今回も、ブロッコリグリルがフードを用意してくれて、ヴェールジョーヌがスペシャルパンダクッキーを作ってくれて、宣伝から当日のドリンク出し・物販などいろいろと手伝ってくれました。いつもありがとう!

御来場くださったみなさん、のりをさん51歳を祝うサプライズ企画へのご協力もありがとうございました!

また来年お会いするときまで、みなさんどうぞお幸せにー!

後日、友人のカメラマン・長束晃氏撮影の写真と映像を公開する予定です。おたのしみに。

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「うつくしい食卓」石黒剛一郎・桑田智香子 二人展

店の2016年を締めくくる展示です。

うつくしい食卓
石黒剛一郎・桑田智香子 二人展

会期:2016年12月10日(土)〜18日(日)10:00〜19:00 ※月曜休み。最終日17時まで。

作家在店日:石黒・10日終日/桑田・10日午後のみ

愛知・瀬戸で作陶している石黒さんと桑田さん、それぞれに活動しているご夫婦での二人展です。
日々すぐそばで、よきライバル・よき理解者として切磋琢磨しあってきた二人。
今年は第一子が誕生し、新たな工房の準備も始まりました。
これから変わっていくところ、これからも変わらないところ、未来がたのしみな二人の作品展をどうぞお見逃しなく。
クリスマスやお正月の食卓にもぴったりのうつわ、冬をイメージした白磁や銀彩の作品などが並びます。
師走に入ってなにかと気ぜわしくなる頃かと思いますが、ほんの少しでも、展示をご覧になりながらゆったりとした気持ちでお過ごしいただけたら幸いです。

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ナガサキリンネ番外編

字ばっかりで、長いですよ。

ナガサキリンネは前日の夕方に搬入。夜は長崎でギターパンダLIVEを主催している友だちと待ち合わせて、ギターパンダや山口洋さんのライヴ会場としてもおなじみの出島ワーフ「R-10」へ行ってきました。
自分のところと同じようにライヴハウスではないけれどライヴをやっているお店をあちこち見たいと思っていて、中でもR-10は特に行ってみたいお店だったので、通常営業の日だったけど、「全日本ヒロシ・サミット」に参加される直前のオーナーのヒロシさんともお話できて、ギターパンダLIVEを主催する友だちともライヴを主催することについてじっくりとたくさん話せたので、とてもたのしくて本当によい時間でした。
R-10、この年末には長崎の友だち主催で、ギターパンダ☆ワンマンショー&カウントダウンパーティーがあります。海とヨットと対岸の灯りを眺めながら、たのしくロマンチックな年越しになること間違いなし!長崎のみなさん、長崎に旅行されるみなさんは、是非とも!!

その友だちが土曜の夜に、アナログフィッシュの下岡晃さん&マーガレットズロースの平井正也さんのライヴに行ってきて、お二人にリンネと私たちのことを話してくれたみたいで、なんと、日曜の午前中に、熊本へ移動する前のお二人が揃ってリンネ会場まで遊びに来てくださいました。アナログフィッシュはデビュー当時からのファンだし(特にアルバム「荒野/On the Wild Side」は何度繰り返し聴いていることか!)、平井さんは最新のソロアルバム「B」とバンドでのアルバム「まったく最高の日だった」がすごくよくて目下パワープレイ中だしで、長崎で出展中に会えるなんてびっくり&感激!
お二人とも結構ゆっくり会場を見てまわってくださっていたのも嬉しかったなー。

日曜の夕方にリンネが終了したら、これまでは急いで撤収して夜道をぶっ飛ばして岩国まで帰ってきていたのですが、今回は初めて後泊。同じく後泊することにした福岡の北岡幸士さん(陶磁)と、実行委員でもある波佐見の吉田健宗さん(陶磁)と、実行委員の久保山さんが店長のレストラン「ティア」で晩ご飯。ティアのご飯は野菜がたっぷりでからだが喜びます。「雪の浦手造りハム」のソーセージや「井手蒟蒻店」のこんにゃく、うつわも吉田さんや六音窯・松尾さん作のものなど、リンネにも出展している地元のつくり手のものを多く使っておられる。儲けることしか考えていない飲食店だったら絶対やらないことだよなーと思う。夜の定食、決して高くない、というか、むしろお得に感じるし。
こういうことなんだよなー、と。

次の日、リンネの片付けを終えた実行委員の早田さん(SODA FACTORY)、松尾さん(sur+)、ギブスさんと待ち合わせて昼食。テーブルを囲んでふと足元を見ると、私たちを含め5人全員が伊東製靴店の伊東さんが作った靴を履いていた。
そう、こういうことなんだよなー。

昼食の後は、みかん山にある早田さんの作業場と、街中の雑居ビルから街道沿いの平屋へ引っ越したばかりの伊東製靴店へ。作っておられる現場を知ると、その人が作るものへの理解が深まるし、その人自身ともさらにぐっと近くなれた感じがします。そもそもが、個人的に友だちとしても長くつきあっていきたいと思う人のものしか扱っていないのだけれど、離れているところの人とはメールや電話でやりとりできても、なかなか直接会って話せる機会がないので、こういうときに雑談でもなんでもおしゃべりしたり一緒に過ごしたりできると本当にたのしい。
最後に早田さんがお友だちの山口秋男さん(かずら工房・阿無)のところへ連れて行ってくれて、そこでも、山口さんの素晴らしい作品に囲まれた工房の雰囲気とお人柄とで、初めてなのに居心地がよくてつい長居をしてしまいました。

結局、後泊したのに帰りは夜道をぶっ飛ばすことになり、からだは疲れたけど(特に運転の夫)帰り道も帰ってからも「たのしかったね」「たのしかったね」と何度も言い合う長崎出張でした。

ナガサキリンネ、何度でも、ありがとうー!

ナガサキリンネ

めぐりつながる、わたしのくらし。
ナガサキリンネ
長崎の“つくり手”、それを紹介するお店などの“つなぎ手”、そしてお客さんである“つかい手”が集まり、長崎で暮らすことを見つめ直す2日間。
今回も革小物himaarとして、長崎生まれの夫の“おかえりなさい枠”で参加させてもらいました。

リンネに行くことがなんでこんなにたのしみで、行くとなんでこんなに気持ちがいいのか。
クラフトやフードの出店を集めた野外マーケットのイベントは、もはやありすぎなくらい全国各地にあるけれど、売上や取引先との出会いだけが目的だったら、どんなに来場者が多くてどれだけたくさん売れようとも、週末に店を休んでまで行こうとは、もう思っていません。
ナガサキリンネに行くのは、売上のほかに、私たちが大事にしたいと思っているものがそこにあるから。
それはリンネの理念でもある「自分たちの暮らしをつくるのは自分である」ということが実践されている場だということ。
実行委員は、自らも“つくり手”・“つなぎ手”である長崎の人たち。
企画展やワークショップを準備し、印刷物などを制作するのは、地元の建築家やデザイナーたち。
ボランティアは、“つかい手”でもあり、リンネのようなイベントが長崎にあることを大事に思っている地元の人たち。
会場である長崎県美術館の心意気も、リンネが開催されるようなまちであることが美術館にとっても大事だと考えられてのことだと思います。
その日だけ賑わっておしまいの“お祭り”ではなくて、それぞれが「こうありたい」と願う長崎での日々の暮らしにめぐりつながることを考えて動いている。
遠征して参加するだけでもそのことがよくわかるから、行くと気持ちがいいし、そういう人たちとつながっていられることが嬉しい。

よく「まちおこし」などと言うけれど、まちっていうのはもうおこされてるんですよね。おこさなきゃいけない……というか、起きなきゃいけないのはそこに暮らす一人ひとりでしょ、と常日頃から思っておりまして。
そういうことで言うと、リンネの人たちはシャキッと起きてる。私たちも寝言を言うばっかりの人にならないように、しっかり起きてやっていかなくちゃ、と、リンネに参加することでいつも鼓舞されています。

ナガサキリンネのみなさん、今回も本当にありがとうございました!心から!!

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ナガサキリンネ番外編に続きます。

11月の店休日とおたのしみ

【11月の店休日】
4日(金)〜7日(月)※ナガサキリンネ出張の為
14日(月)
20日(日)〜21日(月)
28日(月)

【11月のおたのしみ】
ふたりギターパンダLIVE 19日(土)18時〜 ※前売券絶賛発売中!
・月1ピラティス 10日(木)18時半〜 ※1名空きあり
・月1ヨガ 24日(木)18時半〜 ※定員満員
読むロバの会 29日(火)18時〜
課題図書「万延元年のフットボール/大江健三郎」
・ユーカリとタイヨウのクッキー定期便 18日(金)昼頃
・noraのパン 毎週火曜夕方17時半頃