月別アーカイブ: 2011年3月

顔出し看板

地震後、初の仕入れへ。

いつもの店をひと通りまわって仕入れを終え、最寄り駅までの道をぶらぶら歩いていると……
なんと! こんなところに、顔出し看板、発見!!
消防署の入口に置いてある!!!

じつは、私たち、顔出し看板があったら顔を出して写真を撮らずにはいられない“顔出し看板マニア”なのです!

でも、この顔出し看板は消防署の狭い入口に、しかも受付の方の真正面に置いてある……
こっそり撮るのは絶対無理(一応、恥ずかしいんですー)……

とか思っていたら、挙動不審な私たちに気づいた受付のおじさんがガラスの小窓をガラガラと開け、「どうしました?」と声をかけられてしまった!
こうなったら、モジモジしていても仕方ありません!
「あのー、写真、撮ってもいいですか?」と言うと、ああ、なーんだという顔で「どうぞ」とのこと。

よかった。
「ささ、早く撮って」と一秒でも早く撮影を済ませてもらいたいモデル:宣伝部長に、「顔をもうちょっとこっちにかたむけて。そうそう」と細かく指示を出すカメラマン:製作部長……。

さあ、みなさんに笑ってなごんでいただきましょうー!

顔出し看板「消防士@浅草消防署」です。

勇ましい感じでなかなかよろしい。

ちなみに、今日の浅草消防署はあまり忙しくないようでした(受付の人も眠そうだった)。
消防署が忙しくないのはいいことですね。

「西荻手しごと市」御来店御礼

本日の「西荻手しごと市」出展、無事に終了いたしました。

まだ地域によっては電車の運行が不安定なことなどもあり遠方からの出展者は無理をしないように、ということで、先月にくらべると出展者は少なめ、お客様もご近所の方が中心でちょっと少なめではありましたが、穏やかに和やかに、私たち自身も久しぶりに楽しい時間を過ごしました。
(わたくし宣伝部長、上の写真、右手前でにこやかに手を振っております。)

上の写真の左奥のほう、とてもカラフルな帽子をかぶっている方がいらっしゃるのですが、わかりますか?

小さくてよく見えないかもしれないので、別のお二人に写真を撮らせていただきました!

はい、こちら!本日の手しごと市会場で間違いなく売れ筋ナンバーワン!だった「バルーンアートの王冠」です。

作者はこちら!パントマイミストのさくらさん!(可愛くてかっこいい人だった!)

バルーンアートで動物や剣などを作ってもらい、代金はすべて義援金として寄付する、というスペシャルイベント。
子供たちにはもちろん大人気!
むかし子供だった人たちにも大人気!
特に、むかしの子供たちからは「高額アイテム(?)」の王冠に注文が殺到(これぞ“大人買い”!?)。
このド派手な王冠を嬉しそうにかぶったまま会場を後にするおじさん……いえ、むかしの男の子が何人もいましたよー。

さくらさんの写真をご覧になって、お気づきになったでしょうか?
はい、本日のhimaarのブース、さくらさんと向かい合わせ!
楽しいバルーンアートを、かぶりつきの特等席で一日観せていただきましたー!

こちらは、義援金募金箱(杉並区と災害協定を結んでいる南相馬市へ)と、いつも福島から出展されている常連作家さんを通じて被災地へ届けられるタオルと物資の寄付受付ブース。

市が終了するころには、たくさんの義援金と、用意された箱からあふれるほどの物資が集まっていました。
不便な暮らしを続けておられる被災地の方々へ、一日も早く届くことを祈っています。

日曜は「西荻手しごと市」

27日(日)は、地元・西荻窪で「西荻手しごと市」に参加します。

日時:3月27日(日)9:30〜16:00
場所:井荻会館(JR西荻窪駅より徒歩12分)
※屋内なので、雨天でも開催されます。

当初予定されていた2階でのイベントは来月に延期(かわりに、子供たちのためにバルーンアートの方がきてくださるそうです!)。
1階での手しごと市も、無理なく参加できる近隣の出展者を中心に、こじんまりと開催されます(十数組が参加予定)。

西荻手しごと市には、いつも福島から出展されている常連作家さんがいらっしゃって、私たちは先月が初出展だったので一度お会いしただけなのですが、安否がとても気にかかっていました。
震災から1週間ほどたって、西荻手しごと市実行委員会のきどあいらくさんがお電話をくださり、「ご無事でした。ご本人と電話で話ができた」と教えていただいて、本当にホッとしました。

今回の手しごと市では、被災地へ送るタオルの寄付受付と義援金募金箱も置かれる予定です。
福島の作家さんへ、みんなで寄せ書きもするそうです。
これから西荻手しごと市として長く支援を続けていく方法を、アイデアを出し合って相談していきたい、とのこと。

ご近所の方はどうぞお散歩がてら遊びにいらしてください。
元気にお待ちしています!

「himaarの西荻お楽しみマップ」もどうぞご活用ください。お店紹介記事は右のカテゴリー「西荻お楽しみマップ」でまとめてご覧いただけます。

なんかもう

たぶん、ちょっとおかしくなりはじめてるのかもしれません……。

明日から、地元・杉並区が、災害協定を結んでいる福島県南相馬市から避難してきている方への生活用品と、4月3日に開催する「南相馬市支援チャリティバザー」に出品する物の寄付受付を開始すると知ったので、持って行けそうな物を探して準備しなくちゃいけないし。

明後日は「西荻手しごと市」に参加するので、その準備もしなくちゃいけないし。
オーダー品も発送しなくちゃいけないし。

デザインのほうの仕事(himaarは革小物製作とグラフィックデザインの2本柱で生計をたてています)もしなくちゃいけないし。

やらなきゃいけないことはいろいろとあるのに……
忙しいはずなのに……

製作部長、こんなことをしています。

愛車のサドルに革を張り、ハンドルにも革のバーテープを自作して巻きました。

そんなことしてる場合じゃないでしょ!
ほかに、先にやらなきゃいけないことがあるでしょ!

と、いつもならすごーくガミガミ言ってるはずなんですが……

かっこよくできたね、よかったね、と私も思う。

オンザ眉毛

こう見えて(どう見えて?)、いつもは神宮前の美容院へ通っているのですが。
20年近く、同じ美容師さんにお世話になっているのですが。

まだまだ余震もあるし(今日も多かったですね……)、仕事ならともかく、美容院に行って帰宅困難者になったら辛いなあ、と。
でも、いい加減、染めたい!
カットは我慢できるけど、染めたい!
みなさん、パッと見ではあまり気づかれていないかもしれないけど、さすがに目立ち始めた部分を染めたい!、と。

で、製作部長いきつけの地元の美容院で、染めるのだけ、お願いすることにしました。
でも、染めるのだけ、っていうのも、なんか申し訳ないなあ、と思ってしまい、「毛先を揃える程度に」とカットもお願いすることに。

……うっかりしてました。
この、製作部長担当の美容師さん、いつも製作部長に「けっこう切りすぎちゃったけど、いいですか?」と切った後で言う人なんだった……。

結果、「毛先を揃える程度」のつもりが、まさかの「オンザ眉毛」……。

なんかもう、こんなときなんで身を削ってみなさんに笑ってもらおうと思ったのですが、写真を撮った製作部長から「笑うっていうか、こわいよ、これ」とダメ出しがあったので、「オンザ眉毛写真」の公表は自粛とさせていただきます。

早くのびてー。

あの人からメッセージが!

東京電力原発事故の現場で、文字通り命をかけて作業にあたっておられる社員の方、関係会社の作業員の方、消防隊員、自衛隊員の方々には、心から感謝と敬意を表します。
そして、帰りを待っておられるご家族のことを思うと、胸がつまります……。

原発の状況はまだまだ予断を許しませんが、現段階でも多くの著名人の方々が原発やエネルギー問題について、さまざまな意見を発信されています。

himaarも、日頃沈黙をまもっている「あの人」からのメッセージをお届けします。
そう、製作部長からです!

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それでも「原発がないと電力がまかなえない」とおっしゃる皆さんへ。

自分たちの目先の利益やちょっとした便利さのために、地方に負担を押し付け、
ずさんな原発推進政策を見ないふりで野放しにしてきたのはあなたや僕たちです。

福島で放射能の恐怖におびえながら避難生活を続ける住民の皆さんや、
事故現場で多量の放射能を浴びながら作業を続ける人たちの様子を見聞きし、
自分たちもメルトダウンと放射能汚染の可能性におびえながら、
それでもなお、この事態を切り抜けたあと、
震災前と同じように無駄に電気を使いつづけるつもりですか?

夜でも昼間のように明るい街の広告や無駄なライトアップ、
真夏でも上着が必要なオフィスや電車内の冷房、
10mおきに置かれ、人が通るたびにしゃべりだす自動販売機。
こんなもののために他の誰かに負担や苦痛を強いる必要が本当にあるのでしょうか?

原発なしでは電力が足りないのが事実(僕はそうは思わないけど)だとしても、
原発を止めるのは決して不可能ではありません。
「まかなえる電力でやりくりする」ってそんなに無理な話でしょうか?

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以上、製作部長からでした。

ちなみに、東京電力管内で電力不足が続いているのは、福島第一・第二原子力発電所が停止しているからだけでなく、火力発電所も複数停止しているからです。

東京電力は「4月中に鹿島火力発電所の運転を再開できるようにする。さらに電力需要が増える夏に備えて、液化天然ガスを燃料とするガスタービン発電所を複数新設する」と発表しました。
ガスタービン発電所は、小規模なので立地場所を探しやすく工期も短く、燃料の液化天然ガスは原油にくらべて低価格で需給もひっ迫しにくい、とのこと。
東京電力管内では、現在、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所が運転中ですが、新潟県をはじめとする立地自治体が安全対策などの見直しを申し入れています。

2003年の夏、東京電力によるトラブル隠しなどが原因で、柏崎刈羽も福島第一・第二も、管内すべての原発の運転が停止されたことがありましたが、電力消費量ピークの盛夏にも、一度も停電にはなっていません。

経済活動

外食産業が打撃を受けている、と耳にしたので、「そりゃいかん!気に入りの店が、経営が苦しくなって万が一にでも閉店するようなことになっては困る!」と思い、金曜はバルタザールへ、今日はうなぎ(!)を食べに行ってきました。
時間帯によるのかもしれないけど、どちらの店も、確かにいつもよりお客さんが少なかった……。

応援したい店はほかにもあり、明日も外食したいところですが、さすがに懐具合が……。
(ウチもけっこうな打撃を受けている商売のひとつですので……)

それにしても、おいしいものを食べながらお酒が飲めるって、本当に幸せなことです。
ありがとう。

新しい未来

日頃から、今のこの国の首相の発言にうなずけることはまったくないのですが、昨日の会見の中で出た一つの言葉は、とても気に入りました。

「新しい日本をつくるつもりで」

そうだ、そうだ!本当にそうしましょう!
自分で言ったんだから、その言葉、忘れんなよー!(あんまり期待はしてないけど……)
と、思わずテレビにつっこみ。

いまなお不安と不便の中におられる被災地の方々には、一日も早く元の生活に戻られる日が来ることを、心からお祈りしています。

ですが、幸いにも被害の少なかった首都圏の人たちが「元の生活に」と言っているのを耳にすると、ちょっと待って、と確認したい気持ちになります。

まさか、そんなことは決してないと思うけど……
「元の生活」っていうのは、
被災地のことをちょっとずつ忘れ、被災地の人々にだんだんと無関心になっていく生活だったり
電気や燃料を自分が使いたいだけ、節約なんか気にせず使う生活だったり
災害への備えを忘れて、そのときにはまた買いだめに走る生活だったり
便利さのためには原子力発電所があるのはやっぱり仕方がないよね、と思う生活だったり
そういう生活のことではないですよね?……と。念のため。

だから、「新しい日本をつくるつもりで」という言葉には賛成。
東京にいる私たちは「元の生活に戻る」のではなく、「新しい生活スタイル」をみんなで考え、実践していかなければいけないと感じています。

特に「新しいエネルギー」については真っ先に。
福島の原子力発電所でつくられた電気を使っていたのは、首都圏に暮らす私たちなのですから。

新しい生活スタイル、新しいエネルギーへシフトする議論をスタートさせることも、ひとつの復興支援だと思います。

よろしければ、こちらの対談記事も。
田中優×小林武史 緊急会議(1)「今だからこそできる話がある」
鎌仲ひとみ×Candle JUNE×小林武史 緊急会議「これからのエネルギーについて僕らができること」

出展キャンセルのお知らせ(追記あり)

今週末20日(日)に予定していた「雑司ケ谷手創り市」への出展をとりやめることにいたしました。

手創り市は、17日夜現在、予定通り開催されることになっています。
※その後、18日朝の段階で中止が発表されました。
キャンセルは、私たちが悩み考えた末の決断です。

直前のキャンセルで、手創り市スタッフの方々、出展なかまのみなさんにも、ご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳なく思っています。

楽しみにしてくださっていたお客様にも、20日はお目にかかることができません。
本当にすみません。

今回はみなさんと行動を共にすることはできませんが、これから長く、自分たちにできる限りの復興支援を続けていく決意です。

近いうちに、また笑顔でお目にかかれることを願いつつ。