読むロバの会」カテゴリーアーカイブ

読むロバの会の日

でした。
月に一度は試してみている、夕方から開催の日。
参加者は1名。
読んでおられたのは、アデライダ・ガルシア=モラレス(野谷文昭/熊倉靖子訳)『エル・スール』。ビクトル・エリセ監督の名作映画「エル・スール」の基となった小説です。「『エル・スール』はとても好きな映画。スペインが舞台なのにとても寒々しい感じがして……。『瞳をとじて』(ビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作だそう)公開記念で『エル・スール』も特別上映されるので、もういちど観に行く前に読んでおこうと思って。友だちに借りた」とのこと。

わたしは、チョ・ヘジン(浅田絵美訳)『ロ・ギワンに会った』を。Netflixで配信されたばかりの映画「ロ・ギワン」を先に観てから読み始めました。今日の読書時間で読み終わりたい気持ちで、すでに途中まで読んでいたけど読み終わりませんでした〜!なので、結末がまだわからないけれど、小説と映画、どちらを先にしようかと迷っている方へ、これは別のものだと思って、どちらからでも、両方をあまり比較せずに読んだり観たりするほうが楽しめるんじゃないかと思います。小説からロ・ギワンのプロフィールを借りてつくられたのが映画、という感じかなー。ほかの登場人物も変換(?)されてこの人になったんだろうなと思う人物もいなくはないけど、別のストーリーと言ってよいかと。

そういうわけで、今日はたまたま、どちらも「映画の基になった小説」を読んでいたわけですが、「やっぱり映画より原作小説のほうがおもしろいよね」とわたしが言うと、「エル・スールは映画のほうがいいかも」とのことでした!

次回の読むロバの会は、3月20日(祝・水)15時から16時ごろまでやります。
読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会で、帰り際にお互いに読んでいた本を見せ合っています。
ご予約不要ですので、読みたいを本を持って(または店頭で買って!)お気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、梨木香歩『物語のものがたり』。前回、わたしが梨木香歩さんの『歌わないキビタキ』を読んでいたのを見て「梨木香歩作品が読みたくなって」と。
『物語のものがたり』も『歌わないキビタキ』と同じくエッセイ集。タイトルから想像できるとおり、児童文学をめぐるエッセイがおさめられています。
今日の読書時間ではフランシス・ホジソン・バーネットの『秘密の花園』について書かれた部分を読んだそう。『秘密の花園』、以前に課題図書を読む読書会で畔柳和代さん訳のものを一緒に読みましたね。「こんな読み方もあるのか!とおもしろくて。再読したくなった」とのことです。

わたしは、ハン・ガン(古川綾子訳)『そっと 静かに』を。ハン・ガン作品、日本で翻訳出版されている小説は全部読んでいますが、エッセイは初めて。実は先日、「韓国の本を巡る旅」に参加しまして(このことは明日にでもアップします)、思いがけずハン・ガンさんにお会いしてゆっくりお話をさせていただく機会があったのです! お会いできると知っていたら、この本も先に読んでおいたのに……と思ったのですが、今日読み始めてみると、実際にお会いしたからこそ、ハン・ガンさんにはこんなことがあったんだな、こんなことを考えておられたのだな、というのがとても近くに感じられて、お会いしてから読めてよかったなと思いました。小説だったらそうは思わないかも、エッセイならではかも、とも。

次の読むロバの会は3月15日(金)17時から18時ごろまでやります。
昼間でなく夕方です。時間にお気をつけください。

読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
各自で読みたい本を黙って読んで、帰り際に読んでいた本を見せ合っています。
ご予約不要です。お気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした(昨日になりましたが)。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
『日本幻想文学集成 内田百閒』
ジョイス・キャロル・オーツ(栩木玲子訳)『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』

新編が出ている『日本幻想文学集成』シリーズですが、旧版から『内田百閒』の巻を持って来られました。前回の読書会の日に、ちょうど楢喜八のヨゲンジュウ原画展を開催中でクダン(件)の話になり、「百閒先生の『件』を読みたくなって」再読とのこと。「やっぱりいつ読んでも百閒先生はいい。おもしろい」と。

『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』は、「タイトルにひかれて買ってみた」とのこと。『とうもろこしの乙女』というタイトルの中編のあとに6つの短編が続くようですが、それらが関連があるのか、全体で『七つの悪夢』になるのかは「まだわからないけど、たぶん関連はないんじゃないかな」とのこと。

わたしは、梨木香歩『歌わないキビタキ』を。毎日新聞での連載エッセイをまとめた一冊。百閒先生と同じく、やっぱりいつ読んでも梨木香歩はいいです。おもしろい。鳥や植物の話、政治の話、親戚の人や自分の病気の話……ばらばらに見えて決してばらばらでない、人生だなあ、と思いました。百閒先生を読んでいた人と、海外文学を素晴らしい翻訳で読めるのはもちろんありがたいことだけれど、こうして日本語で書かれた素晴らしい文章をそのまま味わえることを体験すると、ほんとうに得をした気持ちになるね、というようなことを話しました。ありがたい。

次の読むロバの会は、3月7日(木)15時から16時ごろまでやります。
読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
各自で読みたい本を黙って読み、最後に読んでいた本を見せあったりしています。
なんの準備も(予約も)いりませんので、どうぞお気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
松井ゆみ子『アイリッシュネスへの扉』
ジャン・エシュノーズ(関口涼子訳)『ラヴェル』

『アイリッシュネスへの扉』は、前回に続いて。アイルランドが舞台の新作映画「コット」を観てこられたばかりだそうで、その映画とこの本に重なる部分も見つけながら(たとえば、水の事故で亡くなったこども、ゴム長など)いっそうおもしろく読み進めている、と話してくださいました。

『ラヴェル』は、「ボレロ」などで知られるフランスの作曲家・ラヴェルの晩年を描いた小説。「まるで音楽のような文章!」とのこと。ラヴェルはとてもユニークな人だったようで、アメリカへの演奏旅行の船旅では一日に何度も服を着替え、パジャマだけでなんと27着も持って行っていて「今日はエメラルドグリーンのパジャマにしよう、と着替えたり、読んでいて笑えておもしろい」そうです。

わたしは、岡真理『ガザとは何か』を。昨年10月の早稲田大学と京都大学での講義内容をまとめて緊急出版された一冊。ちょうどその頃に、わたしは広島の大型書店へ行く機会があって、書店員さんに「パレスチナ問題について書かれた本が読みたいのですが、どのへんにありますか?」と尋ねたところ、「そういう本はまだないですね。ウクライナとロシアの本ならあるんですけど」と言われ、いろんな意味ですごくショックを受けたことがありました。その後、あまり詳しくない人でもわかりやすく読める本はないだろうかと自分なりに調べてみて、選択肢はあまり多くないなと感じ(絶版で仕入れられなかった名著も多いです)、この現状こそがまさに、日本(世界も)のほとんどが70年以上パレスチナを見ないようにしてきたということなのだなと感じました。遅いことはわかっているけれど。「まずここから」の一冊として、この本はとてもわかりやすかったのでおすすめしたいです。

次の読むロバの会は2月27日(火)15時から16時ごろまでやります。
火曜は定休日ですが、この週は「北岡幸士・渡辺キエ 二人展」会期中につき営業します。
読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
ご都合のつく方はぜひ。いっしょに本を読みましょう。

読むロバの会の日

でした。
木曜の夕方17時。
3人がご参加くださいました。ありがとうございました!

それぞれに読んでおられたのは……
鎌田東二『超訳 古事記』
松井ゆみ子『アイリッシュネスへの扉』
『冬の本』

『超訳 古事記』、古事記は原文・読み下し文で読むのはとても難しく、たくさんの「訳本」が出されていますが、これは超訳というだけあって「とても読みやすくて、一気読みできそう」と。「ちょっと前に町田康さんの『口訳 古事記』も読んだのですが、おもしろかったです!」とのこと。そういえば、以前に課題図書を読むロバの会でも古事記を読んだことがあったね……という話になり、どの訳本を読んだんだったっけ?と思い出せずにいたら、読書会を一緒にやっている人から帰宅後に連絡もらい、福永武彦『現代語訳 古事記』でした!

『アイリッシュネスへの扉』は、「最近、続けてアイルランド関連のニュースを目にすることがあったので、今日来て店頭で見て、気になって手にしてみました」とのこと。読みながらたくさん書き込みをされているようでしたが、「歴史とともにある生活なんだなあ、と。松井さんの文章がとてもいい。じっくり読みます」とおっしゃっていました。ヒマールで出版した本なので、読んでいただけて感想も伺えて、とても嬉しいです!

『冬の本』は、冬を描いた本、冬を連想させる本など、「冬」と「本」をテーマに、84人が書いたごく短い(見開きページくらいの)エッセイをまとめた一冊だそう。短いエッセイは、どんどん読めそうないっぽうで、「続けて読むと、文体などがばらばらなのが気になって、入り込めない感じもある」とのこと。「青山南さんが取り上げている本(昔のニューヨークへ行きたいと強く願っているうちに、写真を見ていたらタイムスリップできるようになった……というSF小説?←追記:ジャック・フィニー『ふりだしに戻る』でした!)がおもしろそう」と話されているのを聞いていたら、わたしもそれが読みたくなってきました。

わたしは、オスタップ・スリヴィンスキー(ロバート・キャンベル訳)『戦争語彙集』を。著者はウクライナの詩人で、ウクライナの西の端・リヴィウ在住。2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、爆撃が多い地域からの避難者が急増したリヴィウでボランティアをしながら、避難者たちの話を聴き、そこから77の言葉とその証言を記録した文芸ドキュメントを発表しました。訳者のキャンベルさんは、そのドキュメントを英訳から日本語に訳し、言葉の背景に近づくために著者とオンラインで対話を重ね、さらにはリヴィウを訪れて著者の聴き取りにも同行、そのときの手記もあわせて収録されています。戦争に巻き込まれ犠牲になっているのは、当たり前だけど一人ひとり名前のある人間で、それはたまたまわたしじゃないだけで、わたしであってもおかしくはないんだってこと、考えずに忘れていたいと思ってしまうこともあるのですが、覚えていなくちゃいけないです。

さて、次の読むロバの会は、2月18日(日)15時から16時ごろまでやります。
各自で黙って好きな本を読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。ご予約不要。お気軽にご参加ください。
以前やっていた課題図書を読むロバの会も、そろそろ再開してみたいなと思っています(各自で読むロバの会は続けつつ)。ご意見やリクエストなどありましたら、どうぞお聞かせください。

読むロバの会の日

でした。
今年になって初めての読書会。
久しぶりに夕方17時から開いてみました。
が、参加者はいつもと変わりませんでした(苦笑)。

参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは…
ヨハンナ・シュピリ(松永美穂訳)『アルプスの少女ハイジ』
春暮康一『オーラリメイカー』

『アルプスの少女ハイジ』は、日本ではスタジオジブリのアニメ作品として一番知られているかもしれませんね。アニメは「原作のままと言っていいと思う」そうです。小説で読むほうが「少し、キリスト教色を強く感じるかな」とのこと。どうしてもアニメのハイジやクララの顔が浮かんでしまうので、「違う違う」とふり払いながら読んだそうです(笑)。

『オーラリメイカー』、「日本にもこんなハードSFを書く作家がいたのか!とびっくりしながら読んでいる。おもしろい!」とのこと。第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作品だそうです。

わたしは、コラム・マッキャン(栩木玲子訳)『無限角形』を。年末に読んでいた人から借りて読み始めました。それぞれ理不尽に娘の命を奪われた、パレスチナ人の父とイスラエル人の父。二人が出会い、話し、共に行動していく、実話をもとにした物語です。まだ読み終えていないから、というのもありますが、この小説を読んでいる今の気持ちはここにさらっと書くことはできません。わりと分厚くて値段もする本ですが、図書館で借りてでもいいので、多くの人に読んでもらいたいと思います。

次の読むロバの会は1月27日(土)15時から16時頃までやります。
読みたい本を持って、どうぞお気軽にご参加ください。

今年最後の、読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは…
ブルハン・ソンメズ(最所篤子訳)『イスタンブル、イスタンブル』
コラム・マッキャン(栩木玲子訳)『無限角形』
どちらもそれぞれ、前回に続いて、でした。

わたしは、開催中のK-BOOKフェアがいよいよ明後日までなので、K-BOOKから、チョン・セラン(すんみ訳)の短編集『屋上で会いましょう』を。昨日、韓国から悲しいニュースが届き、ちょっと苦しくなっていたので、チョン・セラン作品に助けを求めました。今日は、収録作品のうち表題作の「屋上で会いましょう」と「ボニ」を読むことができました。1時間のこの読書に、とても救われた気持ちでいます。

一昨年10月から新しいかたちで再開したオフラインの読書会。ほぼ週1回のペースで1年ちょっと、今日で55回になりました。
来年も引き続き、この「読書空間と読書時間を共有する読書会」は続けていきたいと思っていますが、もうちょっとみなさんが参加しやすくなるように時間帯を遅くしてみるとか、変更していきたいと思っています。
気になっているけど参加できていないみなさん、「この時間帯だったら」「この曜日だったら」というリクエストがありましたら、ぜひ教えてください。
新年の予定は、また年が明けてからお知らせします。

それと、久しぶりに「同じ課題図書を読んで話をする読書会」も開きたいなと思っているのですが、どうでしょうか? 参加したい方、おられますか?
「こんな読書会だったら参加してみたい」という声も、聞かせてもらえたら嬉しいです。
読書のおもしろさを感じてもらえる会にしたいと思っています。

今年もたくさんの本と出会い、読むことができました。
来年もたくさん読めますように。そして誰かと本の話ができますように。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは……
ブルハン・ソンメズ(最所篤子訳)『イスタンブル、イスタンブル』
コラム・マッキャン(栩木玲子訳)『無限角形』

『イスタンブル、イスタンブル』は、地下牢に閉じ込められた4人が順繰りに拷問に連れ出されながら、お互いに物語をし合いながら過ごしているお話のようです。作者ソンメズは英国に亡命したクルド系トルコ人で、本作はトルコ語で書かれて英語に訳され、さらに日本語に訳された重訳だと思う、とのこと。

『無限角形』は、ゴム弾に命を奪われた娘をもつパレスチナ人の父親と、テロで命を奪われた娘をもつイスラエル人の父親を軸とした物語のようです。作者マッキャンはアイルランド人。重たい話だけど、各章が短く読み進めやすい、とのこと。

わたしは、李箱(斎藤真理子訳)『翼 李箱作品集』を。李箱の作品を読むのは初めてです。韓国で最も権威のある文学賞として「李箱文学賞」があることは知っているので、若くして亡くなった李箱の生前に一冊も本が出版されていないことを知り、とても驚きました。この本には「この特異な作家の才能をまんべんなく味わえるよう、詩、小説、随筆、紀行、童話、書簡など多様なスタイルの文章」(訳者まえがきより)が収められています。今日は小説「翼」の途中までしか読めなかったのですが、大正から昭和初期の日本文学の香りがしました。

さて、次の読むロバの会は、12月28日(木)15時から16時ごろまでやります。
今年最後の読書会です。
年の瀬でみなさんお忙しいことと思いますが、1時間が無理なら10分でも、コーヒーでも飲みながら本を開いてみませんか?
もう忘れられているかもしれませんが(苦笑)、30日までK-BOOKフェアも継続中ですので、ぜひ!(ご購入特典のプレゼント応募も年末までできます!)
ご予約不要、ご参加をお待ちしています!

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。

読んでおられたのは…
カン・ファギル(小山内園子訳)『大丈夫な人』

読書会の1時間が経ち終わる時間になって、読んでいた本をパタっと閉じての開口一番が「こわい」でした。「こわすぎる!からだに力が入ってしまって!肩が凝った!」と。「こんなにこわい本だとは思っていなかった」と。ちょっと難解な部分もあるようでしたが、おもしろいので読むのをやめられないようです。

わたしは、ファン・ボルム(牧野美加訳)『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を。これは、わたしたちの物語だ、と思いながら読んでいます。とくべつなことが起こるわけでも、とくべつな人が登場するわけでもなく、わたしたちの日常がそのまま描かれたような物語、という意味で。それがこんなにおもしろく思えて、読んでいるのが深呼吸しているように心地いいのは、どういうわけなんだろうか、と考えたりもしています。わたしも(夫も)常日頃、一番に心がけているのが「無理をしない」ということなので、共感する部分もたくさん。ひとつの章がごく短いのと、文章がとても読みやすいので、どんどん読めます。先日、「短い読書時間しかとれなくて、長編を読みたいけど読みにくい」というお客さんにチョン・セランの『フィフティ・ピープル』をご紹介したところですが、この本もおすすめしようと思います。

今日はK-BOOKフェア期間中らしく、K-BOOKな読書会でした。
明日10日までを予定していたK-BOOKフェアですが、入荷したばかりの本もあるので、年末30日まで延長して開催いたします。

次の読むロバの会は12月20日(水)、引き続きK-BOOKもぜひ。
15時から16時ごろまでやってますので、お買い物がてら、5分でも10分でも、本を読んでいってください。
読書時間と読書空間を共有する読書会、ご予約は不要です。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。

読んでおられたのは…
潤一郎訳『源氏物語』

前回に続いて、ですね。家では別の本も読んでいるそうですが、「とりあえず、第1巻は読み終えたい」とのこと。

わたしは、K-BOOKフェア開催中ということで今回もK-BOOKから、イ・グミ(李明玉訳)『アロハ、私のママたち』を。昨年読んだイ・グミさんの『そこに私が行ってもいいですか?』がおもしろすぎて、こちらの本もたのしみにしていました。どちらも、時代に翻弄されながらも自分の人生を生きようとする女性たちの物語です。今回は第二次世界大戦前、日本統治下の朝鮮から「写真花嫁」としてハワイへ渡った少女たちが主人公。彼女たちの行く末が心配でドキドキして、ページをめくる手を止められないのは前作同様。エンタメ小説として物語をたのしみながら、その時代背景である歴史を知ることもできるのが2作品に共通するところでしょうか。いま4分の3あたりまできました。これからどうなるのか、気になって仕事になりません!笑

さて、次の読むロバの会は12月9日(土)15時から16時ごろまでやります。
ぐっと寒くなってきましたが、温かいコーヒーでも飲みながら、本を読むひとときをご一緒いたしましょう。
ご予約不要、お気軽にご参加ください。