読むロバの会」カテゴリーアーカイブ

2024.10/17(木)

今日は、「読むロバの会(読書会)」と「つまびくロバの会(ギター練習会)」、ダブルヘッダーの日でした。

15時からの「読むロバの会」は参加者2名。
それぞれに読んでおられたのは…
真山知幸『「神回答」大全 人生のピンチを乗り切る著名人の最強アンサー100』
ヴァージニア・ウルフ(片山亜紀訳)『月曜か火曜』

『「神回答」大全』を読んでいた方は、「自分の発想にはない考えにふれられるのがおもしろくて、よく名言集を読むんです」とのこと。今日読んだ中では、将棋棋士の羽生善治さんが「豊かな人生とは?」と聞かれたときの回答「後悔が多いこと(後悔が多いということは、選択が多い人生だったということ)」にハッとさせられたそうです。

『月曜か火曜』は、ヴァージニア・ウルフが自ら編んだ短篇集。姉のヴァネッサ・ベルによる版画が、1921年の刊行当時のまま表紙と挿画に使われているそうです。「訳者による注と解説がこんなにある!(本のほぼ半分)」ということで、注って読みますか?(今日の参加者は全員、初めて通して読むときには読まないという人ばかりでした)、長篇なら読み飛ばせても短篇の場合は注がないと理解が難しいものもある気がする、注の分量に訳者の作品に対する愛が表れる!?というような話にもなりました。

わたしは、チョン・セラン(吉川凪訳)『アンダー、サンダー、テンダー』を再読中。来月開催のK-BOOKフェスティバルに、チョン・セランさん(キム・チョヨプさんも!)来日されるそうなので!

18時からは「つまびくロバの会」。
実は、ゼロからスタートのNさんのリクエストもあって、初回から「スタンドバイミー」をキーGで、各自のレベルで練習していたのですが、今日はOさんがベースラインを練習してきたということでみんなで合わせて演奏してみたら、あれ?なんか違うぞ、と。
Oさんのベースライン、原曲と同じキーAだ!
さあ、どうするどうする?
Oさん、キーGでベースラインをとりなおす?
われわれ(主にNさんとヒマールじゅんこ)、キーAで練習しなおす?
キーAだとF#mが難関、なのでキーGで練習してきたわけですが……
いったん、NさんはOさんからカポを借りて、覚えていたキーGの指使いのままキーAで演奏することに成功。
でもでも、いつかは通る道だよね〜、F……新しいコードも覚えたいと思ってたし!
ということで、カポを外してキーAで練習しなおすことに決定!
いやー、思いがけず、よいきっかけになりました。わたしは個人的に、キーやコードがどういうことになっているのか、今日初めて理解できたし!結果オーライ!Oさん、ありがとう!
というわけで、これから参加を考えている方、「スタンドバイミー」はキーAになります。

さて、次の「読むロバの会」は10月25日(金)18時から。
次の「つまびくロバの会」は10月24日(木)18時からです。
どちらもご予約不要、参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
どうぞお気軽にご参加くださいね。

2024.10/9(水)

読むロバの会の日でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、梨木香歩『f植物園の巣穴』。
「最近、ブライアン・エヴンソン(柴田元幸訳註)の『英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方』を読んだら、その中でエヴンソンが、本は何回も読むものだ、というようなことを書いていて、その通りだな!と思って」読んだことのある本を思いつくままに再読し中なのだそう。『f植物園の巣穴』、「やっぱりおもしろい」そして「いろいろ発見がある」とのことです。

わたしは、イ・チャンドン(中野宣子訳)『鹿川(ノクチョン)は糞に塗れて』を。
イ・チャンドン監督の映画作品は「ペパーミント.キャンディー」など観たことがありますが、映画監督の前に小説家だったとは知りませんでした。
これは表題作を含む中短篇集ですが、「映画の仕事を始める転換点になったとも言える小説」とのこと。
今日の読書時間では表題作を途中まで読みましたが、ちょっと笑えたりせつなかったり、読んでいて映画化された映像が浮かんでくるようでした。

次の読むロバの会は10月17日(木)15時から16時ごろまでやります。
各自で読みたい本を黙って読み、最後に読んでいた本を紹介し合う、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
ご予約不要、参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
ご都合ついたら、どうぞお気軽にご参加くださいね。

2024.10/5(土)

読むロバの会の日でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 「夢」夏目漱石・芥川龍之介ほか』。
「夢」のほかに「恋」「呪」「霊」「影」などがシリーズにあり、テーマごとにピックアップされた日本の文豪たちによる怪談・怪奇小説を一冊でいろいろと読むことができる、ジュニア向けのアンソロジーです。編纂は東雅夫さん。挿し絵もよい感じでした。

わたしは、アダニーヤ・シブリー(山本薫訳)『とるに足りない細部』を。
1949年ナクバの渦中に起きたイスラエル軍によるベドウィン少女のレイプ殺人(実際にあった事件)と、2004年になってたまたまその記事を目にして事件の痕跡を辿っていくことになったパレスチナ人女性(作者か?)を描いた小説……ということで、読んでおきたいと思っていた一冊を今日ようやく手にしました。が、読み始めてすぐにご来店があったりして、今日の読書時間ではほとんど読めなかったので、またあらためて読みます。

さて、次の読むロバの会は10月9日(水)18時から19時ごろまでやります。
夜の回です、お仕事終わりの方、ぜひ。
読むロバの会は、読みたい本を各自で黙って読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。本はご持参いただいても、店頭で買ってくださっても。
ご予約は不要、参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
どうぞお気軽にいらしてくださいね。

2024.9/19(木)

読むロバの会(読書会)とつまびくロバの会(ギター練習会)、ダブルヘッダーの日でした。

まずは15時から、読むロバの会。
参加者は1名。
読んでおられたのは、京極夏彦『百器徒然袋 雨』。
百鬼夜行シリーズのスピンオフ、探偵・榎木津礼二郎を主人公にした作品だそうで、「あまりにも暑すぎるので、爽快な作品を読みたくて!」とのこと。とても分厚い文庫版ですが、「おもしろすぎて、あっという間に読んでしまう」「悪をこらしめる装置を考えているところが特におもしろい」「スカッとする!」と。
「榎木津がほんとにいたらいいのに!」「悪をこらしめてほしいね!」と言い合いました。

わたしは、奈倉有里『文化の脱走兵』を。奈倉さんはロシア文学研究者・翻訳者。エッセイ集ですが、ロシアの作家の言葉や詩人の作品もたくさん引用されています。
奈倉さんが訪露の際に聞いて救われ、この数年繰り返し思いだしているという、「国や政府とは、その行政単位に暮らす人々や、その国にかかわる人の人権を守るためだけに存在する最低限の必要悪であるべき」との言葉、今日は特にわたしの心に強く響きました。

そして18時から、つまびくロバの会。
今日が1回目の、ギター練習会です。
チューニングをするのも初めて、借りたギターで参加のNさん。
1年前からギターの練習を続けているOさん。
三日坊主を繰り返しているわたくしヒマールじゅんこ。
参加者の中では一番ギター歴が長い(けど、弾くより買うほうが得意)ヒマールふみとし。
4人で練習をスタートしました。1時間あっという間!
わたしは久しぶりにギターを弾いて、すっかり指が痛くなっています……。

さて、次の読むロバの会は9月25日(水)18時から。
次のつまびくロバの会は9月26日(木)18時から。
どちらもご予約不要ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
ご質問などもお気軽に、コメント欄、店頭などでどうぞ。

2024.9/13(金)

13日の金曜日、18時から、読むロバの会の日でした。

参加者は1名。
読んでおられたのは、ステファン・テメルソン(大久保譲訳)『缶詰サーディンの謎』。
若島正・横山茂雄 責任編集で国書刊行会から出版されている〈ドーキー・アーカイヴ〉という新海外文学シリーズの最新配本、8冊目。ドーキー・アーカイヴは、「知られざる傑作、埋もれた異色作を、ジャンルや年代を問わず、本邦初訳作品を中心に紹介するシリーズだそうで、この『缶詰サーディンの謎』も、ポーランドの前衛作家ステファン・テメルソンを日本に初めて紹介する長篇作品となるそうです。
「5章まで読んだけど。こんな話……というふうに説明できない! いろんなことが起きているんだけど、それぞれがどうつながって、これからどうなっていくのか、まったく想像もつかない!」とのこと。読みでがありそうですねえ。
「ドーキー・アーカイヴの1冊目も持っていて、シリーズ名の由来が確かあったと思うのだけれど、思い出せない……」そうです。

わたしは、ともだちが以前この時間に読んでいた『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学』を借りて、先日から読んでいます。〈いま〉のイタリア文学の複数の作家の作品を集めた短篇集で、今日の読書会の時間ではイジャーバ・シェーゴ(飯田亮介訳)「わたしは誰?」を読みました。
〈いま〉の日本文学、と言ってもさまざまなジャンルや作風などがあるように、〈いま〉のイタリア文学もそれぞれ、さまざまだということがよくわかります。収録順に読んでいますが、どれも、それぞれにとてもいいです! 味わいが違いながら読みやすい作品が集められているなあと感じます。おすすめ!
この本も、『缶詰サーディンの謎』と同じく、国書刊行会の出版。「国書刊行会、すごいよね」と帰り際に言い合いました。ほんと、おもしろい海外文学をこうして次々に読ませてくれて、すごくありがたいです。

さて、次の読むロバの会は9月19日(木)15時から16時ごろまでやります。
読むロバの会は、それぞれに黙って本を読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
帰り際に読んでいた本を見せ合っています。
ご予約不要。
参加費のかわりに、1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
ご都合つく方、どうぞお気軽にご参加ください。

2024.9/4(水)

読むロバの会の日でした。
参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは……
小山さんノートワークショップ編『小山さんノート』
ディーノ・ブッツァーティ(長野徹訳)『魔法にかかった男』

『小山さんノート』は、「小山さん」と呼ばれたホームレスの女性が遺した膨大な文章、80冊にも及ぶ手書きのノートを、複数の人たち(ワークショップメンバー)が集まって8年の歳月をかけてテキストデータ化し、編集して一冊にまとめられた本です。わたしも以前、この会の時間に読んだことがあります。
「暴力を受けていて読むのも苦しいけど、読みたいと思って」「初めて参加したけど、そばで誰かが読んでいると自分も読まなきゃと思うのか、集中して読めた」「だいぶ読めたので、がんばって最後まで読みたいです」とのこと。

『魔法にかかった男』は、現代イタリア文学を代表する作家のひとり、ブッツァーティの短篇集。「超短篇、ショートショートと言っていいくらいの短い作品が多い。ちょっと星新一作品みたいな感じ。だけど、SFではなくて……」と一つの物語のあらすじを紹介してくれました。
「子ども向けのお話も書いている」とのことで、「カルヴィーノ(以前、課題図書を読むロバの会で『見えない都市』を読んだ)もそうよね?」とわたしが言うと、「カルヴィーノはおしゃれな感じ。ブッツァーティは説教くさい」とのこと(笑)。

わたしは、佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』を。友人にすすめられて随分前に購入していたもののなかなか気分が向かず、しばらく積ん読になっていましたが、佐々さんが亡くなられたと知り、今日、読み始めました。訪問診療でおもに終末医療に携わる、京都の診療所を取材したノンフィクションです。
まだ前半部分しか読めていませんが、いまのところ、「在宅医療は素晴らしいですよ」という言葉に佐々さんはまったく頷けず、看護師たちにも「家で看取られたいですか?」と聞いています。取材を通して、佐々さんの気持ちは変わっていくのだろうか、佐々さんは脳腫瘍でなくなったそうだけれど……と思いながら読んでいます。

さて、次の読むロバの会は、9月13日(金)18時から19時ごろまでやります。
お仕事帰りの方も、ぜひいらしてください。18時すぎて、途中からの参加も遠慮なくどうぞ。
読むロバの会は、各自で黙って本を読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
帰り際に、その日読んでいた本を見せ合っています。
参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
ご予約は不要ですので、ご都合ついたらお気軽にご参加ください(15時からやる日もあります)。

読むロバの会の日

でした。
台風接近中で雨風共にだんだん強くなり、今日はご来店の参加者はなし。
店員ふたりで読みました。
ひとりが読んでいたのは、シオドア・スタージョン(若島正ほか訳/若島正編)『海を失った男』。
短編集ですが、3ページで終わるごく短い作品から、100ページ超の作品まであり、「どれもなんだか不思議な話。でも、おもしろい!」とのこと。
スタージョンの翻訳本は絶版になってしまったものが多く、古本を探しては読んでいるそうです。

わたしは、ク・ビョンモ(小山内園子訳)『破果』を。
台風の影響か(?)劇的な小説が読みたくなって。
まだ少ししか読めていませんが、これはすごくおもしろそうです!!

次の読むロバの会は、9月4日(水)15時から16時ごろまでやります。
読みたい本を各自で黙って読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
帰り際に読んでいた本を見せ合っています。
ご予約は不要。
参加費のかわりに、1ドリンクのご注文か、500円以上のお買い物をお願いしています。
ご都合ついたら、どうぞお気軽にご参加ください(18時からやる日もあります)。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、ポール・オースター(柴田元幸訳)『リヴァイアサン』。
最近、続けてポール・オースター作品を読んでいるそうです。
「これは読み始めてまだ4分の1くらいなので、この先どうなるのかよくわからないけれど。とにかく文章がとても読みやすい」とのこと。

わたしは、長野まゆみ『八月六日上々天氣』を。
物語は、昭和16年暮れの東京からはじまり、女学校に通う15歳の珠紀と敦子、珠紀を「お姉さま」と慕う4つ下の従弟・史郎、そして昭和17年夏に珠紀が結婚する市岡が主な登場人物で、昭和20年8月6日の広島へと進んでいきます。
原爆を描いた小説は数多くさまざまにありますが、この小説では主人公がその日、広島にいながらも、原爆が投下されたときの爆心地のことも、その後のことも、まったく描かれていません。
著者あとがきを読むと、著者の父親は当時中学を繰り上げで卒業し、一家揃って東京から広島へ疎開、爆心地から1.2キロの家の中で被曝し、そのとき奉仕活動に出ていた小学生の弟妹たちを探して市内を走りまわったそうですが、「父は以降の数日の記憶が真っ白であるらしい。その封印を解かずにおきたいと思ってきたようだ。だから、広島県内の親族を訪ねるさいに市内は避けて通る。あるいは真っ暗になったころに到着する新幹線で広島入りする」とあり、そのことが、8月6日の原爆投下から後のことが描かれていない理由なのかな、と思いました。
登場人物の死も暗示するように描かれていて、酷い描写はほぼないと言ってよいかと思いますが、だから余計に、というか、読んでいてとても怖ろしく感じました。
戦争はほんとうに嫌です。

さて、次の読むロバの会はちょっと先、8月24日(土)18時から19時ごろまでやります。
読みたい本を持って(または、店頭で買ってくださっても)お集まりください。
読みロバの会は、読書時間と空間を共有する読書会です。
それぞれに本を読み、最後に読んでいた本を紹介しあっています。
どうぞお気軽にご参加ください。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、ガブリエル・ガルシア=マルケス『族長の秋』。
前回わたしが読んでいたのは集英社文庫版なのですが、今日読んでおられたのは新潮社から「ガルシア=マルケス全小説」企画で出版された、作品を発表の年代順に収録した全9冊からの1冊。『百年の孤独』の次の作品から『族長の秋』まで、計7篇が収録されています(本のタイトルは『族長の秋 他6篇』)。
「そういえば持ってたなー、読んでなかったなーと思って。おもしろいね。わたし、と言っているのが大統領だと思って読んでいたら、あれ?誰?ってなったりする。なんだかふざけて書いてるみたいよね」とのこと。
「どういうつもりでこういう小説を書いたんだろうねえ」とおしゃべりしました。

わたしは、梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』を。19世紀末、トルコに研究生として招かれた青年・村田が綴った滞在記のかたちで書かれた物語。
「エフェンディ」は、トルコで学問をおさめた人を呼ぶときの総称で、日本でいう「先生」みたいなもの(話は逸れますが……先週までやっていた展示会で瀬戸信行さんセレクトのレコードを購入したのですが、トルコの民俗音楽で、その演奏者にもエフェンディの総称がついていました)。
今日の参加者もこの小説を読んだことがあり、「梨木香歩の小説って、史実と物語がしっかりつながっているのがすごいし、梨木作品同士がつながっているのもすごいし、そうやって読者の世界をひろげてくれている」というようなことをおしゃべりしました。
「何回読んでも、もう読まなくていいやとならない。何回目もおもしろいよね」とも。

さて、次の読むロバの会は8月7日(水)18時から19時ごろまでやります。
8月は酷暑対策として、店の営業時間を夕方16時オープンに変更するので、読書会も久しぶりに夜の開催になります。
しばらく参加できなかった方や、初めての方が参加してくださったら嬉しいです。
読むロバの会は読書時間と読書空間を共有する読書会です。
それぞれに読みたい本を読んで(持参または店頭で購入)、帰り際に読んでいた本を紹介しあっています。
ご予約不要ですので、ご都合ついたら途中からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

読むロバの会の日

でした。
蒸し暑い昼下がりに、2名がご参加くださいました。
それぞれに読んでおられたのは…
『自衛隊防災BOOK』
村上春樹『1Q84 BOOK1』

『自衛隊防災BOOK』は、「最近雨が酷く降るし地震も多いので、気になって」手に取ったのだそう。1ページに1つの情報が、イラスト入りでわかりやすく読みやすく紹介されています。時計を見ずに秒数を数えるときには「1.2.3…」ではなく「101.102.103…」と数えると正確に近くなる、というのはふだんの生活でも役立ちそう〜、とおしゃべり。こういう情報は知っていても忘れてしまうことが多いので、いざというときに役立てるには、こうして定期的に頭に入れておくのがよさそうですね。

『1Q84 BOOK1』は、おともだちと定期的にzoomで開いている読書会(「飲み会かな?」とも)の次の課題図書なのだそう。文庫本だと6冊にもなる長編です。以前の会ではジョージ・オーウェルの『1984』も読んだそうで、2作品を絡めた話も読書会では出るのかなー?『自衛隊〜』を読んでおられた人もわたしも読んだことがある作品ですが、だいぶ忘れてしまっていて、「もう一度読んでみようかな」と話しました。

わたしは、ガブリエル・ガルシア=マルケス『族長の秋』を。ガルシア=マルケスといえば最近『百年の孤独』が文庫化され、あっという間に重版されて入荷待ちの書店もあるほど売れているとか。『百年の孤独』は以前、課題図書を読む読書会をやっていたときにみんなで読んだことがあって単行本を持っているので、まだ読んだことがなかった『族長の秋』を読んでみることに。ちょうど、先日読み終えた柴崎友香さんの『あらゆることは今起こる』にも出てきたので。『百年の孤独』も『族長の秋』も読みにくいとか難しいとか言われるけれど、わたしはあまりそう感じなくて、とてもおもしろく読んでいます。文法とか文脈とか表現とか、何かひとつひっかかったら先へ読み進めることができない人には確かに読みにくいかも。わたしは、ちょっとわからないところがあっても飛ばして読めるほうで、『族長の秋』は波に乗ってしまえばどんどんおもしろく進んでいける感じです。改行がまったくないので、しおりを挟んだページの、どこまで読んだのかがわからなくなりますが(苦笑)。

さて、次の読むロバの会は7月31日(水)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会です。
読みたい本を持って(または店頭で購入して!)ご参加ください。
ご予約不要です。