月別アーカイブ: 2019年10月

10月と11月の読むロバの会

昨日は10月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は5名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

課題図書は米澤穂信の「さよなら妖精」。
課題図書として取り上げることの少ない、そして個人的にもあまり読まないミステリー小説。
とはいうものの、本格ミステリーというよりは、青春小説の印象が強く。
タイトルからはファンタジーのような印象も受けますが、それはなし。
若者たちの苦く悲しい物語にひきこまれました。
アニメ化や映画化も多く、若い読者も多い米澤穂信作品ですが、課題図書でなければ私はおそらく書店では手に取ることなく素通りしていたはずで、知れてよかった。
自分では選ばないであろう本を読んでみるきっかけ、知らなかった作品との出会い、それが課題図書を決めるときに、お世話係の二宮さんと心がけていることです(選書が偏らないように、ってこと)。
今回は参加者全員が読了しての参加、2度読んできたという方もおられました。

さて次回、11月の読むロバの会は…
日時:11月28日(木)18:00〜
課題図書:「犬の心臓・運命の卵」ミハイル・ブルガーコフ著/増本浩子、ヴァレリー・グレチェコ訳(新潮文庫)
*1冊に2作品収録されています。まずは「犬の心臓」を。読める方は続けて「運命の卵」も読んできてください。

読むロバの会は月に一度開いている読書会です。
毎月の課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などをおしゃべりしています。課題図書を読んだ方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、ご予約不要でご参加いただけます。
話をするのが苦手な方も、ほかの参加者の感想を聞くだけでもおもしろいと思います。会のあいだ、店は通常営業していますので、コーヒーを飲みながらの見学も歓迎。
どうぞお気軽にいらしてくださいね。

寺子屋ミシマ社 『ちゃぶ台』次号をみんなで企画会議!@himaar(岩国)

 “お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」”

2015年にミシマ社が創刊した雑誌『ちゃぶ台』が掲げ志す大きなテーマ。それは私たちがhimaar(ヒマール)という店でやろうとしていることとも重なります。

創刊以来、年に一回「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から手がかりを探ってきた雑誌『ちゃぶ台』の最新号Vol.5「宗教×政治」号が10月20日に発売されました。
この最新号をご紹介するとともに、早くも(!)来年刊行の次号『ちゃぶ台Vol.6』にむけたワークショップ形式の公開企画会議を、編集長の三島邦弘さん、『ちゃぶ台』に毎号登場・寄稿している中村明珍さんをお迎えして、ヒマールで開催いたします。
ご来場、心よりお待ちしております!

「『ちゃぶ台』ってどんな雑誌?」と思われた方は、ヒマール店頭でも創刊号から最新号まで取り揃えておりますので、気になったテーマのものからまずは一冊、ぜひお求めになってみてくださいね。

「寺子屋ミシマ社 『ちゃぶ台』次号をみんなで企画会議!」
@himaar(岩国)

日時:2019年11月10日(日)18:00 open/18:30 start
参加費:1,500円(1ドリンク付き)
定員:35名(お申し込み先着順)

お申し込み方法:
・ヒマール店頭
・電話 0827-29-0851(店休日を除く10:00〜19:00)
・メール info@himaar.com(お名前、人数、電話番号を明記してください。返信をもって受付完了としますので、受信設定をお願いします。)

主催:himaar(ヒマール) 協力:ミシマ社
お問い合わせは TEL:0827-29-0851(ヒマール)まで

【出演者プロフィール】

三島邦弘(みしま・くにひろ)
1975年京都生まれ。出版社二社を経て、2006年10月東京・自由が丘でミシマ社を単身設立。現在は、自由が丘と京都の二拠点で「原点回帰」の出版活動をおこなう。ほぼ全書籍の編集を担当。年に一度刊行の雑誌「ちゃぶ台」では編集長を務め、「お金や政治に振り回されない生き方」を求め取材。

中村明珍(なかむら・みょうちん)
1978年東京都生まれ。ロックバンド「銀杏BOYZ」のギタリストとして活躍後、周防大島に移住。現在は、梅やオリーブを栽培する農家であり、僧侶でもあります。

【ちゃぶ台とは?】

『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5 「宗教×政治」号』ミシマ社編
本体1,600円+税 (2019年10月刊行)
https://mishimasha.com/books/chabudai05.html

「無宗教です」は通じない! 無政府状態は始まっている!?

あの「周防大島40日間断水」で、何が起こったのか?
日本の問題がすべてここに凝縮していた……。

尾崎世界観(インタビュー)、滝口悠生(小説)、藤岡拓太郎、岡田武史「今治からの小さな革命」、内田樹、益田ミリ、森田真生ほか。

ミシマ社の雑誌、第5弾!

・本号の特集について
特集1 ぼくらの宗教
特集2 みんなのアナキズム

・巻頭の言葉より
 二〇一八年十月二十二日未明、ドイツの会社が保有するタンカーが周防大島の大島大橋にぶつかり、水道管が破裂。島では、約四十日間断水状態がつづくことになる。
 『ちゃぶ台』は創刊以来、毎年この島で特集を組んできたこともあり、私たち編集部も大きなショックを受けた。十一月三日、訪島し、ほんの微力でしかないが、水を配り、島の方々のお話をうかがった。その後、自分たちにできることを考え、寄付を募るなど実践した。しかし、なかなか断水復旧の見通しがたたない。なぜ、国は動かないのか? 高まる疑念はやがて、確信へと変わっていた。国はこの島を見放したにちがいない……。
 自然災害、人災、議論されないまま通過する法案……今、私たちをとりまく環境は、実態としてすでに「無政府状態」に近い。まともな感覚で生きようとすればするほど実感する。
 そういう時代において宗教はどういう役割を果たせるのか? 自分たちの時代の政治 はどうなるのか。一人の生活者としてどう動いていけばいいのか? その手がかりを求めて、本誌の特集を企画した。(本誌編集長 三島邦弘)

around me 私と世界 vol.1「街」を終えて

新しく始めたシリーズ企画「around me 私と世界」
その第1弾、「街」をテーマに2週間に渡って開催した参加型展示とワークショップ、終了しました。
ご参加くださったみなさん、そしてinstagram企画「#錦帯橋発見」に投稿してくださったみなさん、ありがとうございました!

当初、展示が終わったら、会期中にみなさんが書いてくれたおすすめスポットや考えてくれた街歩きルートを、ある程度まとめてネット上にアップし、来られなかった人にも見てもらえるようにしようと考えていました。
来場者や、新聞記事でこのイベントを知った人からも、「で、やった後、どうするの?」というようなことを言われていましたし。

が、やってみて、わかったんです。
このイベントの一番の意味、一番の成果、それは「自分が暮らしている街のことを誰かと話した」ということだ、と。
好きな場所、あったらいいなと思う施設など、たくさん書いてもらいましたが、それらをここ(ネット上)にリストアップして報告してもあまり意味がないと、会期が過ぎるほどに感じるようになりました。そんなことより、模型を見ながら一緒に話したこと、考えたこと、そのこと自体に意味があるし、そこがよかったと思ったのです。
ワークショップで考えてもらった街歩きルートも、当初はマップにして配布しようと思っていたのですが、参加した人たちと一緒にルートを考えること自体がたのしかった!たとえ配布してそのルート通りに歩いてもらったとしても、考えた人以上のたのしさを得られることはないだろうと思いました。

なので、報告書のようなまとめはしません!すみません!!
幸い、今回展示させてもらったjmaさん作の模型は、今後もご覧になれる機会があります。近いところでは10/20(日)開催の岩国祭で展示されるそうです。
ぜひ実際に模型を見て、そこにいる誰かと、街のことを話してみてください。街歩きルートを考えてみてください。きっとたのしいです!いい時間になると思います。

今回来てくれた何人もの人が「この模型は見ていて気持ちがいい」とおっしゃっていましたが、ほんとうに、見ているだけでわくわくしました。この模型を見ながらだと、いろんなアイデアがどんどん浮かんできて話が弾みました。
ふしぎと、ネガティブな話にあまりならなかったのもすごくよかった!
この模型にはそういう「力」があるのかもしれません。この模型が今回の企画の要だったと思っています。
これからももっとさまざまな場所、市役所や学校、職場などでも、この模型を囲んで自分たちが暮らしている街のことを誰かと話す、そんな機会がたくさんあるように願っています。
また、岩国駅周辺だけでなく、錦帯橋周辺の模型が作られて同じようなことができたらいいと思うし、さらに全国で同じようなことがされたら素晴らしいと思います。

模型の製作をはじめ、今回の企画に全面的に協力してくださったjma 光井純 アンド アソシエイツ建築設計事務所(株)西日本・岩国オフィスのみなさん、本当にありがとうございました!おかげさまで、とてもよい企画ができました。
特に、日頃から店にも来てくれている藤本くんにはすごくお世話になりました。ありがとう!

こういうことができて本当によかったです。私たち自身にとっても、ふだん店に来てくださるお客さんや近所の人たちと街のあれこれを話せて、とても有意義でたのしい2週間でした。
これをきっかけに、ふだんも街のことをもっといろいろ話せるようになったらいいなと思います。たとえ夢物語のような妄想でも、不満を言ったりつまらないと思いながら黙って暮らしているよりは、ずっとたのしいですから!その中から1つでも2つでも実現したら、もっとたのしいですし!!
またいつでも、街のこと、いろいろたくさん話しましょうね!

最終日。名残惜しく感じた、最後の時間。
おすすめスポット、街に思うこと、書いてくださったみなさん、ありがとう!
おすすめスポットのシールと人型、街歩きルートの毛糸、模型はどんどん賑やかに。
ワークショップで考えてもらったルートも後半は展示しました。

動き始めたシリーズ企画「around me 私と世界」、次回vol.2は「難民」をテーマに、12月に開催いたします。ぜひご参加ください。
詳細は追って!


祝!住職継職記念「大龍寺音楽祭」

先日の土曜(10/5)、広島県ではありますが隣町でとっても近い大竹市の大龍寺さんで、とってもお世話になっているベーシストのガンジーさんが住職を継職されることとなり、その法要の前夜祭として開催された「大龍寺音楽祭」へ、コーヒーなどを出しに行って来ました。

13時に小編成ジャズ(もちろんガンジーさん出演)の演奏からスタートした音楽祭は、トリの二階堂和美さん(大龍寺はニカさんのご実家)、そして全員揃ってのアンコールが終了する20時半近くまで、たいへんな盛り上がりっぷり!

沖縄で音楽活動をされていたガンジーさんのミュージシャン仲間やお友達のお店が、沖縄からもたくさん駆けつけて来られ、さながら沖縄の物産展とフェスが合体したかのような、でも会場はお寺の本堂と境内で、まわりにはお墓もあって鐘つき堂の鐘の下には革張りのソファが置いてある、という摩訶不思議で自由すぎる空間に、もしかしてこれが極楽か!?と。

主にご近所の方を対象とした無料の音楽祭でしたので、ご年配の方と小さな子ども連れのご来場が多かったのですが、そんな中で演奏するのが「沖縄ジャズギルドオーケストラ」「シネマ・ダブ・モンクス」「トオヤマタケオとnakabanによるランテルナムジカ」……というのが、なんというかすごくって、みなさん昼から夜まで長いのにしっかり愉しんでおられるのが素晴らしくって、新しいフェスの形を見た気がしました!

おかげさまで、持って行ったコーヒーも、アーチブルワリーのクラフト生ビールも、ヴェールジョーヌの焼き菓子も、満月農園のポテトチップスも、ほとんど売れました。
お手伝いの方にはたいへんお世話になりまして、ありがとうございました!

ガンジーさん、ニカさん、おめでとうございました!
出演者として出ずっぱりでいながら、トータルオーガナイザーとして細々とした仕切りや心配りまで、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。
倒れていないことを祈ってます!(笑)
これからも笑顔いっぱいのおふたりでー!