開店前の午前中、仕入先の営業の人が来られました。
たいしてたくさん仕入れもしない、こんな小さな店にまで、わざわざ新製品を見せに来てくれる仕入先がいくつかあって、今日の人もそのうちのおひとり。コロナ後初なので、会うのは3年ぶりくらい。そのあいだもときどき電話をくださってました。
ネット上やカタログでは見ている新製品ですが、実際に見せてもらうとやっぱりよくわかるし、会って直接話を聞くと、仕入れてみようという気になってくる。そういうもんですよねー。
私は出版のほうで営業をする立場でもあるので、勉強になります。
ところで最近、雑貨やアパレルなどを扱う卸サイトが増えています。
会費が不要で、ロットが少なく少数でも注文しやすい、審査もわりと簡単で、気軽に注文できるところ。
うちのような個人店にはとても便利になったと思う(なんでも仕入れられるわけでは、もちろんないけれど)。
大型店の経営が厳しくなっているというのもあるだろうし、メーカーも手間がかかったとしても問屋を通さず小売店と直接取引して利益をださなければやっていけなくなっているというのもあるだろうと思う。
卵が先か鶏が先か、という感じだけど、そういうわけで個人店も増えているように思う。
書店の状況とも似ています。
サイトで簡単に注文できるんだけど、サイトはただプラットフォームとしてあるだけで直取引に限りなく近く、仕入先と直接やりとりしていくのはサイトがなかったときと同じ。
仲介する問屋(本でいうと取次)の役割を否定するつもりはなくて、そこにはよかった面もよくなかった面もあって、直取引にもよい面とよくない面がもちろんあるわけだけれど、とにかく、流通というか社会のしくみの変わり目なんだな、といろいろなところで感じる今日このごろです。