月別アーカイブ: 2023年11月

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。

読んでおられたのは……
潤一郎訳『源氏物語』

前回の予告通り(!)谷崎潤一郎訳による『源氏物語」を読み始められました。「源氏物語は、だれの訳で読んでもだいたい腹が立ってきて読めなくなるのだけど、思った通り、これなら読めそう」とのこと。谷崎潤一郎は何度も改訳版を出しているのだそうです。すごいなあ!「谷崎潤一郎訳」ではなく「潤一郎訳」っていうのも、なんかかっこいい。そういえば、来年のNHK大河ドラマは紫式部らしいですね。みなさん、『源氏物語』を読んでみるなら「潤一郎訳」がよいかもですよ!

わたしは、K-BOOKフェア期間中ということで、今年の「#こえる一冊」にあげられている本から、来日中でもあるキム・ソヨン(姜信子監訳/奥歯翻訳委員会訳)『奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき』を。キム・ソヨンさんは詩人ですが、こちらはエッセイ集です。わたし、じつはキム・ソヨンさんの詩集をまだ読んだことがなく、以前に読んだことがあるのも『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』でエッセイ集(と言っていいのかな)なのですが、この2冊でもう、わたしはキム・ソヨンさんのことが大好きになり信頼しています。次こそは詩集を、『数学者の朝』を読むつもりで、とてもたのしみにしています。月に一度集まっては翻訳されたという「奥歯翻訳委員会」もすごくいいなあ。

さて、次の読むロバの会は12月1日(金)15時ごろからやります。師走に入るとなかなか読書時間がもてなくなりがちなので、思い切って読書会の予定を入れてしまうのがいいと思いますよ。
ご予約不要、本を1冊持って(店でも買えます)いらしてください。
ご参加をお待ちしています。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
谷崎潤一郎『細雪』
コルソン・ホワイトヘッド(藤井光訳)『ニッケル・ボーイズ』

『細雪』は前回に続いて、今日は下巻、そして読了されました。「おもしろかった!」と。いま、谷崎潤一郎の世界にどっぷりと浸っているところなので、「『あさきゆめみし』くらいでしか読めていない『源氏物語』、いまだったら、谷崎潤一郎訳でなら読めるかも」とのこと。大長編に続く大長編。読書の秋ですね!

『ニッケル・ボーイズ』は前々回に続いて。中盤を過ぎたそうですが、「前半は辛かったけど、いまは辛くない。むしろ、のほほんとした少年たちの物語、という感じになってきた。『トム・ソーヤーの冒険』を読んでるような気分」とのこと。

わたしは、茨木のり子訳編『韓国現代詩選』を。茨木のり子さんが韓国文学の翻訳をされていたとは知りませんでした。12人の詩人の62篇の詩が、茨木のり子さんによって選ばれ訳され編まれています。今日はそこからいくつかを読んでみましたが、どれもそれぞれの詩人の作品でありながら茨木のり子さんの作品でもあるようで。あとがきで、韓国の学生に倣って自分だけのアンソロジーをつくってみたかった、というようなことが書いてありました。今日の参加者にこの本のことを説明していたら、「音楽でいうと、カバーみたいなもの?ミックステープとか?」と言われ、ああ、そうだな、これは優れたカバー曲集みたいな感じかも、と思いました。

さて、次の読むロバの会は11月26日(日)15時から16時ごろまでやります。
23日からK-BOOKフェアを開催している期間中になりますので、この機会に、K-BOOK(韓国の本)を読んでみるのはいかがでしょうか?
よかったら、本を選ぶお手伝いもします。
ご予約不要です。お気軽にどうぞー。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
谷崎潤一郎『細雪』
松下竜一『狼煙を見よ』

『細雪』を読んでいた方は、中国へ長期出張する友人に「長めの小説をおすすめして」と言われてこの本をすすめたら、自分が再読したくなった、とのこと。いいですね! 文庫で上中下巻まである長編ですが、「おもしろいので長いと感じない」と、今日は中巻を読み終えられました。

『狼煙を見よ』は、1974年に連続企業爆破事件を起こしたグループ・東アジア反日武装戦線“狼”部隊のメンバーに、逮捕後に話を聞いて書かれたノンフィクションのようです。著者は豆腐屋を営みながら自身の手記をまとめた『豆腐屋の四季』でデビューし、その後、短歌や小説、随筆、記録文学など多くの作品を残した作家。「その経歴にも興味があって、読んでみようと思った」とのことです。

わたしは、チョン・セラン(すんみ訳)『八重歯が見たい』を。先月発売になった本ですが、チョン・セラン初期の作品とのこと。主人公のひとりが小説を書いていて、その短編小説が作中作のかたちでたくさん出てきます。それが全部おもしろい! この短編集、読みたい!と思いました。最近の作品『シソンから、』も作中作がたくさん出てきたのですが、初期の頃からやっぱりうまく効果的に書かれていたんだなあ、と。『八重歯が見たい』というタイトル、読む前と読んだ後とでまったく印象が……これについては、まだ読んでいない人のために何も言えません!

さて、次の読むロバの会は、11月17日(金)15時から16時ごろまでやります。
どうぞお気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は3名。

それぞれに読んでおられたのは…
山本一力『ひむろ飛脚』
コルソン・ホワイトヘッド(藤井光訳)『ニッケル・ボーイズ』
アレクサンダル・ヘモン(岩本正恵訳)『ノーホエア・マン』

『ひむろ飛脚』、まだ読み始めたばかりだそうですが、将軍に献上する氷を加賀藩から運ぶ飛脚たちの物語のようです。「いまのところ6人の飛脚が出てきていて、チームで運んでいるみたいです」とのこと。

『ニッケル・ボーイズ』は「とにかく酷い」と。「黒人の少年が主人公の、刑務所の話だから」と聞いて、参加者全員、ああ……となりました。

『ノーホエア・マン』は前回に続いて。前回は読み始められたばかりでしたが、今日読み終わったそうです。「場所も時代もあちこち飛んで、視点も変わって、あれ?とよくわからなくなるところもあったけど、すごい一冊だった」とのこと。

わたしは、小山さんノートワークショップ編『小山さんノート』を。小山さんと呼ばれていたひとりのホームレスの女性が書き遺した80冊のノート。小山さんが十数年の日々を綴ったその文章もすごいのですが、それがこうして一冊の本になった過程がほんとうにすごいとわたしは感じました(「すごい」は陳腐な表現ですが、これから読む方も多いと思うので、ひとまず)。達筆すぎ、独自の当て字や言葉遣いも多い小山さんノート。その文字起こしのために始まった「小山さんノートワークショップ」。毎月1回集まっては文字起こしをすること8年! 膨大な文章からどこを抜粋して本にするか、選ぶのもほんとうにたいへんだったと思います。巻末にはワークショップ参加者のエッセイも収録されていて、それがまたすごい。「本」というかたちになって届き、読まれ、そこから読者の中やまわりにもきっとひろがっていくであろう予感まで含めて、すごい一冊だなと思います。

さて、次回の読むロバの会は11月11日(土)15時から16時ごろまでやります。
どうぞお気軽にご参加くださいね。