月別アーカイブ: 2021年9月

「伊東製靴店の受注会 2021」開催のお知らせ

長崎・諫早で靴をつくっている伊東さんの受注会。
当店では2年半ぶり、4回めの開催となります。
伊東製靴店の靴は、hcシリーズ(当店でもふだん販売している2タイプ)を除き、受注会のみでのオーダー制です。
初めての方も、すでにご愛用くださっている方も、ぜひこの機会にたくさんのサンプルを試し履きしてみてください。
どれもかかとが低めのフラットシューズで、ワンストラップ、Tストラップ、タッセル付き、レースアップなどデザインはさまざま。
DM用に撮影したのは、新作の「チロリアンシューズ」。
レディースが中心ですが、チロリアンシューズはメンズサイズもあります。

伊東製靴店の受注会 2021
@himaar
2021年10月22日(金)〜31日(日)12:00-18:00 ※月曜休

・革の色、ソールの種類等を見本から選んでご注文いただく「カスタムオーダー」です。サイズはサンプルを試し履きして既成の0.5cm刻みでご指定ください(足型をとって制作する「フルオーダー」ではありません)。
・ご注文品のお渡しまで半年程度かかります。代金はご注文時に先払いでお願いいたします。

*今回、伊東さんは長崎よりリモートで対応の予定です。そのため、毎回ご提供しているご愛用中の靴のメンテナンスサービス(靴磨き等)ができません。何卒ご了承ください。修理のご相談は承ります(有料/伊東製靴店の靴に限ります)。

日常に音楽がある場所

書こうとすると喉の奥がぐっとなる、先週のライヴで感じたこと。

ヒライマサヤさんと森孝允さんの二人組バンド「The Old & Moderns」。
ツアー直前にして急遽キャンセルとなった最終日の会場の代わりに、配信だけでもさせてもらえないかと連絡をもらったことが表している、ライヴをとりまく現状。まず引き受けようと決めて、速攻でやれるやり方を考えた。
展示会の開催中だったのでライヴ営業にすることはできないけれど、どうせなら配信だけじゃなく、ひとりでもふたりでも生でお客さんに観てもらいたいと思って、通常営業の店内で演奏してもらって配信しつつ、たまたま買い物に来られたお客さんとか、来られる方には観に来てもらうのはどうですか、と提案した。
まさか、ツアーに出発する朝に、森さんから「解散」という言葉が出て、これがモダンズのラストツアーになって、通常営業の中で引き受けたライヴがそのファイナルになるなんて、わたしたちはもちろんモダンズのふたりだって、そのときは思ってもいなかった。

ラストツアーのファイナルが、平日の16時からで、通常営業の店内で、いいんだろうか……と申し訳なく感じていた。急に決まったライヴだし、平日の夕方だし、数人観に来てくれて、2〜3曲聴いていってくれたらいいくらいだろうな、と思っていた。

16時よりも前に、ライヴを目指して来てくださったお客さんが3人。それから、ちょっと遅れて続々と。夕方からの店を開ける時間ギリギリまで観ていってくれる人もいれば、仕事が終わって駆けつけてくれる人、子どもを習い事に送ってそのあいだに観てくれる人、途中で仕事を抜け出して少し観てからまた戻ってきてくれる人。入れ代わり立ち代わり、たくさんの人が、ヒマールでの最後のモダンズを観に集まってくれた。
結局、16時から閉店時間の18時を過ぎるまで、2時間以上のものすごいライヴになってしまった。ヒライさんがMCで「これが通常営業ですか!? これがヒマールの通常営業ですか!」と叫んでいた。

こみ上げてくるものが止まらなかったのは、もうこれで、うちの店でふたり揃っての演奏を観ることはないんだ、と思ったこともある。もちろんそれもあるのだけれど。
ヒライさんが店に演奏しに来てくれるようになって、森さんをサポートとして連れてくるようになって、その次にはふたりで「平井正也DUO」と名乗って演奏するようになって、それから「The Old & Moderns」という二人組のバンドになりました!と言って、モダンズは来るたびにどんどんモダンズらしくなってバンドになっていった。その過程を、わたしたち店の者もだけど、最後のライヴに駆けつけてくれたお客さんたちも、ずーっと観てきた。ほとんどの人が、ヒマールで初めてヒライさんたちの演奏を観て好きになった人たちで、それで毎回観に来てくれるようになって、定期的にライヴの回数を重ねてきた。だからこそ、平日の夕方なのに、通常営業なのに、めちゃくちゃ盛り上がったライヴになったんだ。これって、すごいことじゃない!? 9年、店を続けて、こんなふうにライヴをやってきた、その結果だなあ、と思った。やってきてよかった、やっとここまできたなあ、とライヴを観ながらこみ上げてしまったのです。

この1年8ヶ月、ライヴをするということは、ミュージシャンにとっても、ライヴに関わる仕事の人たちにとっても、会場となる店にとっても、すごく難しくて苦しいことになってしまった。
ヒマールでは毎回、ライヴの前に出演者と店の者とで、キットを使って抗原検査をする。抗原検査じゃ十分ではないことはわかっているけど、岩国でPCR検査を受けたら、たとえば今回のモダンズとわたしたちの4人分で10万円以上かかる。いくらなんでもそれは無理だ。ヒライさんは別府市在住なんだけど、廃校になった中学校にPCR検査・抗原検査センターが作られて、いまのところは9月末までらしいが市民は無料でいつでも予約なしでPCR検査を受けられるという。抗原検査なら旅人でも無料で受けられる、と。どうしてこれをすべての自治体でやってくれないのだろう。まともな補償がないことにも腹が立つけど、せめていつでも誰でも受けたいときに無料で、いや、広島県知事が広島市内で無料でやっているPCR検査の費用は1回2,000円くらいと以前に言っていたのを聞いたからそれくらいなら支払ってもいいから、PCR検査を受けられるようにする、それが国がやるべき最低限の対策で補償で支援じゃないのか、と思う。そうなればライヴも、もう少し苦しくなくやれる。
ライヴに対しては「今やらなくても。落ち着いてからやれば」と言われることもある。でも、それはいつになるんだろう。そのときに、好きなあの人は音楽活動を続けられているんだろうか。そのときに、うちの店はまだやれているんだろうか。
なくなってしまったら、もう戻らない。それはちょっと周りを見てみればわかることだ。なくならないようにするには、続けていくしかないんだよ。そうじゃない?
音楽に興味がない人もいるだろうけど、音楽のある場所がなくなるときは、ほかのたのしみがある場所もなくなるときじゃないかと思う。

日常に音楽がある場所になれたらいいな、と思ってた。まだ確信は持てないけど、そういう場所になれつつあるのかも、と感じられたのが先週のライヴだった。それくらい感じられるようになるまで、9年かかった。
不確かな世界でなくなってしまわないように、細々とでも続けて守っていきたい。それがいま自分たちにできることで、仕事で、役割だと思っている。

ぼくたち、オールド・アンド、モダーーーーーンズ!
本当にすごいバンドでした!
素晴らしいライヴをたくさん届けてくれてありがとう!!!!!

撮影はすべて長束晃さんです。
いつもありがとう。

9月の読むロバの会(オンライン読書会)

こちらは「読むロバの会(オンライン読書会)」の会場です。
日々のブログの更新は、ひとつ下の投稿から始まります。

読んで書く、文章に親しみ愉しむ読書会です。
本を読んで感じたこと、考えたこと、それを言葉に、ましてや文章にするのはなかなか難しいかもしれませんが、どうぞ気軽に書いてみてください。

9月の「読むロバの会(オンライン読書会)」
テーマは……
「老い」

9月末までの1ヶ月間、上記のテーマで選んだ本について、このブログのコメント欄に書いていってください。

過去に読んだ本から選び、オススメ紹介文を書いてもよし。
テーマをもとに自分自身の今月の一冊を選んで、読んだ感想などを綴ってもよし。
匿名でもOK。
何度書いてもOK。
誰かのコメントに返信してもOK。
書き方は自由です。
ヒマール店頭でも、今月のテーマで本をセレクトして並べますので、よかったらチェックしにいらしてください。

ご参加をお待ちしています!

2021年8月の読むロバの会「テーマ:戦争と平和」はこちら
2021年7月の読むロバの会「テーマ:夏」はこちら
2021年6月の読むロバの会「テーマ:ともだち」はこちら
2021年5月の読むロバの会「テーマ:仕事」はこちら
2021年4月の読むロバの会「テーマ;自然/nature」はこちら
2021年3月の読むロバの会「とにかくうちに帰ります」はこちら
2021年2月の読むロバの会「広場」はこちら
2021年1月の読むロバの会 「わたしたちが光の速さで進めないなら」はこちら
2020年12月の読むロバの会 「今年おすすめの一冊!」はこちら
2020年11月の読むロバの会 課題図書「地下鉄道」はこちら

「読むロバの会」がオンライン開催になったいきさつはこちら