投稿者「ヒマールじゅんこ」のアーカイブ

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、栖来ひかり『日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた』。台湾在住の著者による、台湾と日本の文化の違いだったり、歴史や映画の話だったりが綴られたエッセー。「最近、台湾の小説を続けて読んでいて、台湾のことをもっと知りたいなと思って」とのこと。

わたしは、柴崎友香『あらゆることは今起こる』を。わりと最近になってADHDと診断された小説家の柴崎さんが、幼少期からのこと、診断を受けてからのこと、ADHDと自分自身について、思うままに綴られています。「脳内は多動で、一向に現実の行動にはならない」のはわたしもかなりそうだなーと思ったり、小説の読み方にすごく同意したり、とてもおもしろく読んでいますが、脳ってふしぎだなあ、というのと、とにかく「例え」が素晴らしくてやっぱり小説家はすごいなあ、と。

さて、次の読むロバの会は、7月14日(日)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会です。
読みたい本を持ってきてください(もちろん、店頭で買っていただいても!)
ご予約不要です。お気軽にどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、『ちくま日本文学019 永井荷風』。ちくま文庫から出ているシリーズで、永井荷風の代表作が少しずつ収められた一冊です。今日の読書時間中には、「あめりか物語」と「ふらんす物語」からのいくつかと、「すみだ川」を少し読んだそう。「文体にリズムがあって、とてもいい」「あめりか物語に登場する女性のことを、ふらんす物語で思い出してうじうじしているのがおかしい」とのこと。

わたしは、キム・フン(蓮池薫訳)『ハルビン』を4分の1くらいまで読み進みました。安重根が伊藤博文を銃撃したことは、箇条書きの歴史としては知っていますが、安重根がどんな人だったのか、なぜそういうことが起きたのかはよく知りません。やっぱり物語になると興味が沸くし理解を深めたいという気持ちになるなーと、最近雑誌で読んだ「ナラティブ」についての評論も思い出しながら読んでいます。

さて、次の読むロバの会は7月4日(木)15時から16時ごろまでやります。
読書空間と読書時間を共有する読書会です。
読みたい本を持って(または店頭で購入して)ご参加ください。
ご予約は不要です。
曜日や時間帯のリクエストがありましたら、遠慮なくどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名(と、たまたま来店されてお誘いした親子1組)でした。

読んでおられたのは……
リカルド・アドルフォ(木下眞穂訳)『死んでから俺にはいろんなことがあった』
tupera tupera『くだものさん』

『死んでから俺にはいろんなことがあった』は、自国を出て言葉がまったく通じないところで妻子とともに暮らすことになった移民の男が、買い物をした帰り道に地下鉄が故障し、いきなり見知らぬ場所でおろされて、右も左もわからない、何を聞いても誰もわかってくれない、やることなすこと裏目に出る、ただ家に帰りたいだけなのに……という状況から展開していく長編小説。読み始めたばかりで「いまのところは、とにかく男は困っていて、周りの人にいろいろ訴えるのだけれど言葉がまったく通じないので、ただ独り言を言ってるみたいになってる」とのこと。タイトルの『死んでから〜』というのは、自国を出たことを表しているのか、これから死んでしまうのか……もしかして、もう死んでるとか!?気になります。

いつも親子で絵本を買いに来てくれる方。今日は育休中のお父さんとTちゃんがふたりで来て『くだものさん』を選んでくれました。「読書会中なんだけど、一緒に読んでいきませんか?」とお誘いして初参加。Tちゃんも少しのあいだ、本のしかけを開きながら読んでいましたが、周りのほうが気になるのか眠い時間なのか、途中でおしまいに。参加してくれてありがとう!また来てねー。

わたしは、山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』を。よくお名前を拝見している作家さんで気になりつつ、小説はまだ読んだことがありませんでした。ごくごく短い作品がたくさん収められた一冊。まだ途中ですが、どれも男の人が主人公のようです。文芸誌で発表されたものと、この単行本のための書き下ろしとがあるのですが、本のタイトルになっている作品はないので、これらをまとめて単行本化するときにタイトルをつけられたのか、このタイトルを決めてそれに基づいて発表作から選び書き下ろしを加えられたのか……気になります。いずれにしても、よいタイトルだなあ、と。

さて、次の読むロバの会は6月29日(土)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会。
各自で読みたい本を黙って読むだけです。
ご予約も不要ですので、どうぞお気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは、
サーシャ・バイン(高見浩訳)『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』
米澤穂信『夏季限定 トロピカルパフェ事件』

『心を強くする』は、プロテニスプレーヤー・大坂なおみさんの元コーチによる一冊。メンタルが弱いほうなので少しでも強くなれるヒントがあったら、と思って読み始めたそうです。嫌なことがあって、「気にしなければいい、と言われても、すごく気になってしまう。気持ちを切り替えることが難しい」とのこと。それは大なり小なり、みんなそうですよねえ、難しいですよねえ、と少しおしゃべり。

『夏季限定 トロピカルパフェ事件』は、米澤穂信の小市民シリーズ・ミステリーの一冊。「『冬季限定』が発売になったのだけど、かなり久しぶりに出たので既刊の内容を忘れてしまっていて、その新刊を読むためにシリーズを再読中」とのこと。今日は暑かったので、つい「トロピカルパフェ食べたい」と思ってしまいました(笑)。

わたしは、チャールズ・ブコウスキー(都甲幸治訳)『勝手に生きろ!』を。河出文庫ですが、新装版が出たので、店頭にあった前の装丁版を自分で買うことにして読み始めました。久しぶりにこういう感じの小説を読むので、なんだか新鮮です。主人公がずっとお酒を飲んでいるし、今日は暑いしで、読書会終了後に『夏季限定 トロピカルパフェ事件』を読んでいた人と近所のCASPOLLさんへクラフトビールを立ち飲みしに行ってしまいました。営業中にすみませんー(明るいうちからのビール、最高!)

さて、次の「読むロバの会」は6月20日(木)15時から16時ごろまでやります。
各自で黙って本を読む、読書空間と読書時間を共有する読書会です。
ご予約不要です。お気軽にどうぞ。
これからの季節、読書会のあとはCASPOLLでビール、おすすめです!

読むロバの会の日

でした。
ガラス越しの光が眩しいほど明るい午後。
参加者は1名。
読んでおられたのは、紀蔚然(舩山むつみ訳)『台北プライベートアイ』。
プライベートアイとは私立探偵のこと。ハードボイルド長編小説です。
「一度図書館で借りたけど長くて読み終えられなかったので、自分で文庫本を買った」とのこと。
読み始めから今日の読書時間の終わりまでではまだ誰も死んでおらず、「理屈が続いている。おもしろくなるのはこれから、かな?」だそうです。
厚さからして、かなり読みごたえがありそうです。

わたしは、月刊たくさんのふしぎから、菅瀬晶子文/平澤朋子絵『ウンム・アザールのキッチン』を。
イスラエルの北部・ハイファに暮らす、ウンム・アザール(=アザールのお母さん)の1週間が描かれています。
修道院へ修道士たちの食事をつくる仕事に行ったり、近所に住む子や孫にごはんを食べさせるのが喜びだったり、離れた村で暮らす娘家族が週末に遊びに来たり、留学中の孫とスマホの画面越しに話をしたり。
とてもいい。おすすめしたい一冊です。
ウンム・アザールはアラブ人のキリスト教徒で、イスラエルではわずか1.4%の少数派なのだそう。14歳のときに父親ときょうだいと一緒にハイファへ移り住んだそうで、「ハイファは自由な考え方の人が多く、アラブ人とユダヤ人がいっしょに平和にくらせるイスラエルでただひとつの街です」と書いてあります。
とはいえ、ハイファが最初からそういう街だったわけはないので、そうなる前のハイファを知ろうと思って、読書時間の残り30分でガッサーン・カナファーニー(黒田寿郎/奴田原睦明訳)『ハイファに戻って/太陽の男たち』から「ハイファに戻って」を読み始めました。

読むロバの会、次回は6月12日(水)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会です。
各自で黙って本を読んで過ごし、帰り際に読んでいた本を紹介し合っています。
ご予約不要、どうぞお気軽にご参加ください。

読むロバの会の日

でした。
窓を開けての読書が気持ちいい、からりと晴れた読書日和。
3名が参加してくださいました。

それぞれに読んでおられたのは……
ベンハミン・ラバトゥッツ(松本健二訳)『恐るべき緑』
ジェヨン(牧野美加訳)『書籍修繕という仕事』
ポール・オースター(柴田元幸訳)『ムーン・パレス』

『恐るべき緑』は、前回の参加日から引き続いて。「やっぱりよくわからない」そうですが、「禍福はあざなえる縄の如し、みたいなことなのかもしれないです」と。人の役に立つと思われた科学技術が、戦争で人を殺すために使われた、というようなことですね。

『書籍修繕という仕事』は、アメリカの図書館で本の修繕法を身につけた著者が韓国で書籍修繕店を開き、その方法や持ち込まれた本にまつわる物語などを綴った一冊。修繕のビフォーアフターなどがわかるカラー写真も豊富でおもしろそうです。「一番たいへんそうなのは、カビ」とのこと。でしょうねえ。

『ムーン・パレス』は、オースターの5作目にあたる小説。「読みかけてはなかなか読み終えられなかったけど、今回は読めそう」とのこと。登場人物である老人の一人称が「わし」なのが、どうしても気になる、と。「じゃあどう訳す?と言われたら困ってしまうけど……英語は“ I(アイ)”だけなのに」。確かに、僕、俺、私、儂(わし)、漢字かひらがなかカタカナかでも、ずいぶんとその人の印象が違ってきますよね。

わたしは、金石範の『満月の下の赤い海』を。金さんは1925年生まれだそうで、この本に収められた3作品の中から今日は、2022年(!)に発表された最新作「地の疼き」を読みました。ちょうどハン・ガンの『別れを告げない』を読み終えたところで、済州4・3事件のことをもっと知っておきたいと思って、店頭にあったこの本を手に取ったのですが、金石範さんの代表作『鴉の死』も読まなくては、と思っています。

さて、次の読むロバの会は、6月7日(金)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会、ご予約は不要ですので、ご都合がついたらどうぞお気軽にご参加ください。

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、『ユリイカ2019年5月臨時増刊号「橋本治」』。緊急追悼特集として当時出された一冊で、過去のインタビューや、橋本治さんと親しかった方々が寄せた文章などを読むことができます。「神奈川近代文学館でやっている特別展『帰って来た橋本治展』へ行く予定で、その前に読んでおこうと思って」とのこと。

わたしは、ペク・スリン(カン・バンファ訳)『夏のヴィラ』を。わたしにしては久しぶりの韓国文学。8タイトルがおさめられた短編集で、今日はその中から表題作の「夏のヴィラ」を読みました。余談ですが、ペク・スリン作品、今年3月に韓国へ行った際、ハングルで書かれた原書を1冊買ってきてあるので、それを自力で読むのが今年(!)の目標です。

次の読むロバの会は、5月29日(水)15時から16時ごろまでやります。
読書時間と読書空間を共有する読書会、ご予約不要ですので、ご都合ついたらお気軽にいらしてくださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは……
ポール・オースター(柴田元幸訳)『冬の日誌』
ベンハミン・ラバトゥッツ(松本健二訳)『恐るべき緑』

『冬の日誌』は小説ではなく、人生の冬にさしかかった当時のオースターが、幼少期からこれまでの自分の肉体と身体的感覚をめぐって綴ったエッセイ。「持っていたけど読んでなかった。もっと早く読めばよかった」とのこと。
『内面からの報告書』とあわせて文庫化されていますので、興味のある方はぜひ。

『恐るべき緑』は当日店頭でご購入いただきました。カバーに「科学史に着想を得た斬新なフィクション」とあったのが気になり手に取ったそう。収録作品の中から読書会の1時間で「私たちが世界を理解しなくなったとき」を読み、「ハイゼンベルクやシュレーディンガーの物理学を裏から理解できたらいいなと思ったけど、今のところは全然どういうことなのかわかりません!」とのこと。

わたしは、四方田犬彦『見ることの塩(上)イスラエル/パレスチナ紀行』を。5月15日はナクバの日ということもあって。パレスチナとイスラエルの問題、これまでの歴史をあまりにも知らなすぎたので知りたくて、いろいろな本を読んでいます。そして、読めば読むほど複雑な問題であること、100年以上も前から長く続いてきた問題であることがわかって愕然とします。近代史、知らなすぎる! ともあれ、現在ガザで行なわれている虐殺を許さないことに変わりはありませんが。

帰り際のおしゃべりで、オースターもユダヤ人で、アパートの上階に住んでいたユダヤ人のおばあさんとのやりとりが『冬の日誌』に出てくる、というような話も出ました。

次の読むロバの会は、5月24日(金)17時から18時ごろまでやります。
月に一度は開いてみている、夕方開催の日です。
もうちょっと遅い時間からなら……というお仕事帰りの方、ぜひご意見お聞かせください。来月の開催日時の参考にさせていただきます。
読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
各自で黙って好きな本を読み、帰り際に読んでいた本を見せ合っています。
ご参加の際は、1ドリンクのご注文か、500円以上のお買い物(本の購入大歓迎!)をお願いします。

多謝!リクオLIVE 2024

リクオ&ピアノ 2024 at 岩国ヒマール

いや〜、もう!ほんっとうに最高のライブ!!!!!
めちゃくちゃいい夜でした!!!!!

帰り際に挨拶や言葉を交わさせてもらったときのみなさんの、楽しそうな幸せそうなお顔!
思い出しては、こちらもまた幸せな気持ちになっている今日です。
ご近所の方だけでなく、大島や防府や、広島方面や大阪方面(!)からもたくさんご来場くださり!!
いい時間と空間を一緒につくってくださって、ほんとうにありがとうございました!!!

6月5日発売のリクオさん新譜『リアル』の先行発売もあり、ほぼ全員(全家庭)では!?と思われる枚数が売れていました。すごい!(もちろん!わたしも買いましたー!)
リクオさんはこの新譜を「エンターテインメントと社会性の両立を意識してつくった」と話されていましたが、この日のライブもまさにそれ!でした。
すごく楽しくて、でもその楽しさは現実の問題から目を背けるためのものではなくて、現実の問題に立ち向かっていくエネルギーを沸き立たせてくれるような楽しさ。
そんなふうにわたしは感じました。

写真はすべて、ナガツカアキラさんの撮影です。いつもありがとう!
そしてこの日のライブ前、朝には広島のRCCラジオ「週末ナチュラリスト」にリクオさん生出演があったのですが、そこからヒマールまでリクオさんを連れて来てくださりライブも観て行ってくださった、ちくりんさん&りょーじさん、ありがとうございました!&おつかれさまでした!

リクオさん、今回も素晴らしいライブを届けてくださって、ほんとうにありがとうございました!
次回を楽しみに、店のことやら体調管理やらいろいろ、引き続きがんばりますー!

ライブのあとで、一昨年出版させてもらったリクオさんの初書籍『流さない言葉① ピアノマンつぶやく』、②に向けての話もできました。
またおもしろい一冊をつくりますので、楽しみに待っていてください!

昨年11月に出したブックレットシリーズの01『ミュージシャン 中川敬とリクオにきく 音楽と政治と暮らし』、まだお読みでない方はぜひ!
サクッと読める(けど内容は濃い!)50ページ500円のポケットサイズの冊子です。
(ちなみに、シリーズ02を5月中に刊行予定です。)

リクオさんの新譜『リアル』は、発売日に向けて各ライブ会場で先行発売されているほか、Hello Recordsの通販サイトでの予約販売受付も始まってます。
ソロライブの弾き語りで聴いていた新曲たちがHOBO HOUSE BANDのバンドサウンドで聴けてかっこいいし、中村佳穂さんとの共作もめっちゃいいので、みなさんに聴いて欲しいです!!


読むロバの会の日

でした。
ようやく気持ちよく晴れた気がする祝日。
晴れても降っても「読書日和だなあ」と思ってしまうのはなぜでしょうか。

参加者は1名。
読んでおられたのは、朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習』。
二人の小さな子どもとフィンランドへ移住した著者による、現地からの生活レポート。朴沙羅さんは、前回私が読んでいた『家(チベ)の歴史を書く』の著者でもある社会学者です。
「日本と全然違うことが多いんだけど、比較してどちらがいいかということではなく書かれているのがいい」とのこと。

わたしは、佐藤功『憲法と君たち』を。今日は憲法記念日なので。
現在の憲法制定に関わった著者が、中学生ぐらいの読者へ向けて「憲法とはなにか」をやさしく語ってくれる一冊。1955年に書かれた本の復刻新装版です。
こういう話はとても大事だけど忘れてしまいがちなので、何度も繰り返し読んだり聞いたりしたほうがよいなと思いました。大人にもおすすめです。

参加してくれた人もわたしも、「今日はポール・オースターの本を読もうかと思ったけど、なんとなく手がのびなかったんだよね」とお互いに言い合った別れ際。
もう新しい作品が発表されることはないけれど、日本語訳で出される新作をたのしみに待ちながら、既刊もまたゆっくり再読したいと思っています。

さて、次の読むロバの会はちょっと先、5月16日(木)15時から16時ごろまでやります。
読みたい本を持っていらしてください(または店頭で買ってください)。
読むロバの会は読書空間と読書時間を共有する読書会です。
ご予約不要ですので、お気軽にいらしてくださいね。