月別アーカイブ: 2023年8月

読むロバの会の日

でした。
参加者は3名。

それぞれに読んでおられたのは…
(ま)&アサノタカオ『「知らない」からはじまるーー10代の娘に聞く韓国文学のこと』
福井栄一『本草奇説 もの言わぬ植物たちも夢を見る』
諸星大二郎『海神記(上)』

『「知らない」からはじまるーー10代の娘に聞く韓国文学のこと』は、きょう店頭で選んで参加してくださいました。
「韓国文学をよく知らないので知りたいと思ったのもあるけど、親子の対話を読んでみたいなと思って」とのこと。

『本草奇説 もの言わぬ植物たちも夢を見る』は、植物(草花、野菜など)についての説明のあとに、その植物が登場する竹取物語や古事記などの物語を抜粋して編まれた一冊。
著者は上方文化評論家とのことで、「植物学者や古典文学研究者ではないからこそつくれたアンソロジーかも」と。「工作舎の本、おもしろい」そうです。

『海神記(上)』は、古代を舞台にした漫画。再読だそうです。下巻で未完になっているそうですが、続きは描かれる予定がないのかな?「続きを読みたい気もするけど、これで終わってもいいような気もする」とのこと。

わたしは、イ・ジヘ(尹怡景訳)『差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章』を。
多文化と差別などを研究する著者が、学術的な調査や分析を基に、自身の体験などもまじえながら書いた一冊。
きょう読んだ冒頭では、マジョリティには「見えない」さまざまな差別について、持っていることが当たり前すぎて気づいていない「特権」について、とてもわかりやすく、読みやすく書かれていました。わかっていると思っていたけど、はっとさせられることも。
読まなくてもいい、と思っている人ほど、読んだほうがいいかもしれないです。

さて、次の読むロバの会は、9月9日(土)15時から16時ごろまで開きます。
週末がお休みの方、本を片手に(店での購入も大歓迎!)気軽にお集まりください。

多謝!中川敬&リクオ「うたのありか2023」岩国篇

中川敬とリクオ「うたのありか2023」岩国篇、終了しました。

今年リクオさんをお迎えするのは、早くも2回目です。
1月に、昨年末ヒマールから出したリクオ初書籍『流さない言葉① ピアノマンつぶやく』出版記念ライブを開催したばかりですが、あれからわずか半年ちょっと。
じつは、本も発売からわずか半年ちょっとで、7月にめでたく重版したところで!
わたしたちにとっては“重版記念ライブ”という感もあった今回でした。祝!(本をお求めくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます!まだの方はぜひ!)

リクオさんとソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんが一緒に長く続けているシリーズ「うたのありか」。
『流さない言葉① ピアノマンつぶやく』の一番最後に収録した書き下ろしエッセイは、昨年6月に宮城・南三陸で開催された「うたのありか」を軸とした物語です(力作!ぜひ読んでください!)。

中川さんをお迎えするのは今回が初めて。
なのですが、じつはヒマールは中川さんと初対面ではなく!35年前、夫がボーカル、わたしがマネージャーをしていたバンドが、新宿アンティノックというライブハウスで、中川さんの当時のバンド、ニューエスト・モデルと対バンしていて、打ち上げにも行っていたのでした!
打ち上げに誘っておきながらろくに話もしない、つまらないメンバーばかりだったので(苦笑)、中川さんの記憶に残っているはずもないのですが……バンド名だけ覚えておられました!チラシを手作りしていた効果!奇跡!(笑)

そんなこともあり、いろいろと気合や緊張や嬉しさが入りまじったライブ。
おかげさまで、予約完売で当日を迎えることができました!

ライブは、ふたりでの演奏から始まり、それぞれのソロがあって、最後にふたたびふたりで。そしてアンコールへ!

写真撮影はすべて、ナガツカアキラさんです。
いつもありがとう!

日曜の17時スタート。まだまだ明るい夏の夕方。ヒマールは窓ガラス面が広いので、真昼のような明るさからだんだんと暗くなっていく店内の感じは、ライブハウスでのライブとはまたちょっと違った雰囲気です。
よくライブハウスへ行かれる方にも、あまり行かない方にも、ライブをもっとたのしんでもらえたら嬉しいです。ライブ、ほんとにサイコーなんで!

いつものお客さんも、遠方から来てくださったお客さんも、ご来場ありがとうございました!

中川さん、リクオさん、素晴らしい演奏、最高な「うたのありか」、ありがとうございました!またお待ちしています!!



読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ(木下眞穂訳)『過去を売る男』
岸本佐知子『ねにもつタイプ』

『過去を売る男』はアンゴラの小説。「なにかがどうかなるような話ではないけど、おもしろい」とのこと。

『ねにもつタイプ』は翻訳家によるエッセイ。「ちょっと軽いものが読みたいなと思って、選んでみた」そうです。

わたしは、バーナード・ゴットフリード(柴田元幸・広岡杏子訳)『アントンが飛ばした鳩』を。ポーランドに生まれたユダヤ人で、強制収容所を生き延びてアメリカで写真家となった著者による記録文学。
読み始めたばかりで、きょうの1時間では、戦争の影がうっすらと感じられるものの、わりとのんびりした、おかしくて笑ってしまったり、懐かしさを覚えたりする子供時代のエピソードが連作短編のように続いている。小説を読んでいるような気がした。
60年も経ってから子供の頃のことをこんなふうに書けるなんて、すごい記憶力と感性の持ち主だな、と驚きながら読んでいます。

さて、次の読むロバの会は、8月31日(木)15時から16時ごろまでやります。
どうぞお気軽にご参加ください。

多謝!ヒライマサヤLIVE

ヒライマサヤさんのライブ『マーガレットズロース“NANANA”レコ発ソロツアー「歌になろうと思った」岩国編』、終了しました。
ご来場くださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!!
めちゃくちゃたのしかったですね!!!

ヒライさんのライブ、これまでは島津田四郎さんとのツーマンだったり、ワンマンは平井正也DUOだったりThe Old & Modernsだったりしたので、「ソロ」で「ワンマン」というのは今回がじつは初めてだったのでした!
ヒライさんが大学生のときに結成したバンド・マーガレットズロースの7年ぶり10枚目のアルバムのレコ発ソロツアー、その初日だったのですが、たっぷりワンマンのおかげで「NANANA」の収録曲全曲演奏(バンドでのレコ発ライブでも全曲は演奏されなかったそう!)、アンコールも2回(弦が切れたのも2回!)、全身全霊という言葉を使わずにはおけない、それはそれはすんばらしいライブでした!
もっともっとたくさんの人に見てもらいたかったです。店の力不足を痛感しました。
次回に向けて、もうね、どんどん推していきますので!みんな、見て欲しい!!!!!

撮影はナガツカアキラさんです。いつもありがとう!

新しく作った幕が、偶然、ヒライさんが用意されてきた衣装(山下陽光さんのリメイクブランド「途中でやめる」の服)といい感じで、めっちゃ嬉しくなりました!

ヒライさん、今回もサイコーのライブを届けてくださって、ほんとうにほんとうにありがとうございました!
またぜひぜひ演奏に来てください!お待ちしています!!

読むロバの会の日

でした。
今日も暑い暑い!
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
アリ・スミス(木原善彦訳)『夏』
イ・ジン(岡裕美訳)『ギター・ブギー・シャッフル』

『夏』は、アリ・スミスの四季四部作、完結となる作品。「8月になったからもう読んでもいいだろうと思って!」と夏を待ちわびていよいよページを開かれました。いいですね!アリ・スミス作品らしく「とてもテンポよく進んでいっている」とのこと。

『ギター・ブギー・シャッフル』は先週読み始めた続き。「思ったような展開になってきている」そうです。

わたしは、ともだちに借りた甘耀明(白水紀子訳)『冬将軍が来た夏』を。甘耀明の本を読むのは、前に同じともだちに借りた短編集『神秘列車』に続いて2冊目。帯文だけ読んだら、たぶんわたしはまだ手にとっていないだろうと思う。甘耀明の、このリズム!このトーン!変拍子と言ったらよいのか!?なんなんだ!?この人の書く小説は!こんなふうにあっちやこっちに振り回されながら、でもずっと連れていかれる小説には出会ったことがないよ。全然説明できないので、気になった人は読んで!帯文は読まずに、本文読んで!

さて、次の読むロバの会は、19日(土)15時から16時ごろまでやります。
来週はライブの準備で店内がいろいろ移動するので読書会はお休みで、2週間ちょっとあきますけど、お盆休みがある人も多いと思うので、読んだ本、よかったらコメント欄にアップしていってください。なかなか読書会に参加できない、家で参加してる、という人も、コメント欄に自由に書き込みしてくださいね。遠慮なくー。