革小物himaar」カテゴリーアーカイブ

今だから欲しいもの

友人(正確には学生時代の先輩)が、気仙沼と陸前高田と大船渡へ、あたたかい食べ物とごきげんな音楽を届け(るお手伝い)に、行ってきたそうです。

そうしてご縁のできた大船渡の避難所のリーダーさんを通じて、現地の方々へ届ける品物を現在募集中です。

そこの、大船渡の避難所の方々が今、欲しいと思っていらっしゃるものは、
・半袖のTシャツ、またはポロシャツ
・仮設住宅の壁を楽しく飾るカレンダー
・帽子や、日焼け防止のための手袋
……だそうです。

なるほどー!
そろそろ暑くなってきましたもんね。
仮設住宅はまだまだ全然数が足りないと聞きますが、入居できた方は少しでも居心地よく落ち着ける雰囲気にしていきたいはずですもんね。

被災地で必要とされるものは、時間の経過と場所によってさまざまに変わってくるものだと、当然のことながらあらためて思いました。
国や自治体からの支援はもちろん重要ですが、一人ひとりの声にきめ細やかに応えられるのは、やはり一人ひとりの支援なのだ、とも。

友人がとりまとめをしている支援、まずは第1弾を一週間以内に送りたい(素早く対応、これも個人支援ならでは!)とのことなので、今すぐ送れる方はぜひご協力ください!
(Tシャツ・ポロシャツは新品をお願いします!)

送付先など詳しくは友人のブログをご覧ください。
被災者の方々がほっとするようなメッセージも、募集しているそうです。

……今年のカレンダーなんて、もうないよなー、と思いつつ母に聞いてみると「あるよー」とのこと!
孫が絵を描いたり、何かに使えると思ってー、と。
さすが!年配者!!
かわいい動物の写真や、きれいな車の写真のがありました。
実家に来ていてよかったよ〜。

脱原発ポスター展

原子力がいかに安全でクリーンなエネルギーであるかを子どもたちに表現してもらう、文部科学省と経済産業省主催の「原子力ポスターコンクール」、今年は中止になることが発表されました。
そんなの当然ですが、本当によかった。

この「原子力ポスターコンクール」に対抗して企画された「脱原発ポスター展」、私たちも参加しています。

以前ご紹介したTシャツのデザインと同じもの(+1点)を応募しました。

【掲載リンク先】
「電力自由化」
ELECTRIC POWER SHOULD BE FREE!
「エネルギーシフト」 Let the wind blow.Rotate the propeller. Turn off the light.Let the sunshine in.
「電力を選択する自由を」

こちらに応募した作品は、クリエイティブ・コモンズの表示・非営利・改変禁止のルールに従ってご利用いただけます。

全国のセブンイレブンのマルチコピー機でプリントできる、ネットプリントにも登録しましたので、デモやパレードに参加される方、お部屋に飾りたい方(そんな方はいないか!?)はどうぞご利用ください。

上記のなかでも、特に「エネルギーシフト」のデザインは大変な反響をいただいていて、たくさんの方にツイートしていただいたり(あの鎌仲ひとみ監督にも!)、ステッカーを作られた方もいらっしゃるようで、作者である製作部長も驚くと同時に感激しています。
雑誌掲載のお話などもいただいているので、詳細が決まりましたら後日またお知らせします。

私たちの試み

震災から2ヶ月がたちました。

震災後、いろいろと思うところがあり、私たちはある試みをしてみることに決めました。

それは、現在の革小物製作とグラフィックデザインの仕事はそのまま、東京の家もそのままで、東京と、宣伝部長の実家がある山口とを数週間〜数ヶ月ごとに行ったり来たりする生活です。

そうすることに決めた理由はいろいろありますが、私たち自身、この「東京〜山口行ったり来たり生活」をいつまで続けるのか、その後山口に移住するのか、それとも結局東京に落ち着くのか、まったくわからない状態で、「とりあえず動いてみよう」と始めることなので、理由を今ここで書き連ねるよりも、これからの私たちの生活のようすを書いていきたいと思います。
よろしければ、どうぞこれからもご覧になってください。

……というわけで、ただいま山口県岩国市にいます。
850kmを12時間かけて車でやってきました。
製作部長、運転お疲れさまでした!

Pa.Co.×himaarブレスレット2011

最近、本業の話題を書いていなかったのでみなさんひょっとしてお忘れかもしれませんが……
こちらは、革小物をつくっているhimaarのブログです。

というわけで、久しぶりに製作の話題を。

ようやく、という感じで暖かく、日によっては暑くなってきた今日この頃。
手元のおしゃれを楽しめる薄着の季節にあわせて、昨年ご好評いただいた「Pa.Co.×himaarブレスレット」を今年もつくりました!

木っ端アート作家Pa.Co.さん作の木のボタンと、himaarの革をあわせたコラボ作品です。

写真以外にもいろいろありますので、どうぞ手づくり市などの出店に見にいらしてください。
出店限定販売、すべて一点ものです。

次回の出店は今週末、8日(日)「雑司ケ谷手創り市」です。
どうぞよろしくお願いします。

黄金週間

今日からゴールデンウィークに突入ですね。

himaarは、基本的にはいつでも働き、休みたくなったら無理してでも休む、土日祝日関係なしの、ある意味厳しくある意味気楽な自営の身なので、GWだからといって特に日頃と変わりはありません。

それでも、連休で時間ができた友人たちと会う予定が結構入っていたりするので、やっぱりGW気分ではあります。

今日は、製作部長は自転車で友人宅へ(なんでもかんでも餃子の皮に包んで焼こう!というパーティーらしい……おそろしい)、宣伝部長は年上の友人を地元・西荻に招いてランチ&散歩&ガールズトーク。

このところ月いちペースで会っていた年上の友人ですが、大地震があったため久々の再会。
2月に行ってきたというハワイのお土産をいただきました。

上が「ストロベリー・パパイア」、下が「アップル・バナナ」のドライフルーツ。
生のパパイアはちょっと苦手な宣伝部長ですが、これは独特のクセがなくて食べやすい。
アップル・バナナはすっごくフルーティーな南国の香りがして、部屋も口の中も一気にハワイになります!

滞在したB&Bのオーナー夫妻が、ヒロのダウンタウンにて毎週土曜に開かれているマーケットで販売しているものだそうです。
無農薬の新鮮なフルーツを30時間かけて乾燥したもので、口当たりがよいので一度に食べ過ぎないように、とのこと。

ハワイで知り合った方の暮らしぶりをいろいろと聞かせてもらい、ああ、いーなー。
そのB&Bのオーナー夫妻は引退して、津波の心配がない山の上へ引っ越すそうで(2月の話ですよ)、素敵なB&Bは売りに出されるそうです。
ハワイでB&Bかー……いや、無理ですけど。英語できないしー。

大反響、大感謝!

先日ご紹介した「この夏イチオシ!Tシャツ」ですが、直後から大変な反響をいただいております。

お客様、出展なかまさん、友人・知人、家族のほかに、たまたま検索していてこのブログへたどりついたという方にも「エネルギーシフトのデザインは世界に広めてほしいものです」とまで言っていただき……みなさん、本当にありがとうございます!

コーヒー好きの私たちが頼りにしているコーヒー豆の自家焙煎のお店・マンモスコーヒーさんには、ご家族みなさんのぶんをご購入いただき、ブログでもご紹介いただきました。
マンモスコーヒーさんの4月23日のブログ、最初見たとき「あれ!?ウチのブログ!?」と思ってしまい、びっくりして大笑いしました。
こんなふうに紹介していただいて、とても嬉しかったです。

150サイズは早々になくなってしまい、「追加で作らないの?」「子ども用にもっと小さいサイズが欲しい」「この色がまだあったら欲しいけど」……などなどご連絡をいただいているので、近いうちに追加で製作できたら、と考えています。

なにぶん、このTシャツ製作は商売としてやっていることではなく(Tシャツのプリント会社に支払う実費のみでおわけしています)、たくさんの方に着ていただけるほうが私たちとしては嬉しいので、できるだけ安くしたい。
安くするためには、1デザインにつき20枚以上をまとめて注文したほうが安くなる。
というわけで、いつまでにこれだけの種類を追加製作します、とお返事できなくて申し訳ないのですが……。

また、価格も、初回はさまざまなキャンペーン割引を利用して注文したので、1枚あたり150サイズ:1,200円、メンズM/Lサイズ:1,300円でおわけできましたが、追加分は多少価格が高くなる可能性もあります。
高くなったとしても1,500〜1,600円ぐらいだとは思いますが……。

こんなはっきりしない状況ではありますが、もし「このデザインのこの色のこのサイズが欲しい」というご希望がおありで、20枚以上まとまるまでお待ちいただけるという方がいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡ください。
製作予約としてお受けします。

・デザイン
「電力自由化」or「エネルギーシフト」

・色
ホワイト、杢グレー、ライトグレー、チャコール、ブラック、ディープネイビー、ブラウン、アーミーグリーン、バイオレット、ブルー、オーシャンブルー、ベビーブルー、ケリーグリーン、キーライム、フラミンゴピンク、ブライトレッド、ブライトオレンジ、ゴールド、サンイエロー、カナビアイエロー、ベビーイエロー、ナチュラル、コーラルピンク、ベビーピンク

・サイズ
110、130、150、レディースS/M/L、メンズS/M/L/XL

メーカー:Jellan 綿100%(杢グレーのみポリエステル混)

25年後

チェルノブイリの原発事故から、今日で25年だそうです。

東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きていなかったら、私たち自身、25年後の今日という日をここまで意識することはなかったかもしれません。

友人(正確には学生時代の先輩)が教えてくれた、山岸涼子さんの「パエトーン」特別公開
チェルノブイリ原発事故の2年後に発表された漫画作品ですが、いま、潮出版社の無料webコミックのページで読むことができます。
原発は縮小・廃止と思っている方にも、維持・推進と思っている方にも、ぜひ一度読んでいただきたい作品です。

あわせて、NHK・BS1の「BS世界のドキュメンタリー」、5月9・10・11日に放送予定の「シリーズ チェルノブイリ事故25年」と、5月16・17・18日に放送予定の「シリーズ 核廃棄物はどこへ」もぜひ観ておきたいと思っています。
(5月12・19日に放送予定の「四川大地震から3年」も。)

あと、“日本を自然エネルギーにシフトする、国民と議員の協働イニシアティブ”ということで、今日から「エネルギーシフト勉強会〈エネシフジャパン〉」なるものが始まるそうです。
一般参加可、Ustで中継もあるそうなので、こちらも観てみます。

情報が多すぎて正直疲れることもありますが、流されないように、思考をとめないように、考える力、判断する力を養っていかなくては、と思う今日この頃です。

この夏イチオシ!Tシャツ

「脱原発」「自然エネルギーへシフトを!」という私たちの意思をアピールするTシャツを作ってみました。
製作部長デザインのオリジナルTシャツです。

まずは、「電力自由化」Tシャツ。

“ELECTRIC POWER SHOULD BE FREE!”は、「電気をタダにしろ」ではなくて「電力を自由化せよ」の意味です、念のため。
脱原発のためには、現在独占されている送電線を開放し、さまざまな発電会社が参入できる市場をつくることが必要ではないか、との思いから。

そしてもうひとつ、「エネルギーシフト」Tシャツ。

こちらは一目瞭然、原発から風力発電へ、原発から太陽光発電へ、エネルギーシフトをイラストで表現。
英文で“Let the wind blow. Rotate the propeller.  Turn off the light. Let the sunshine in.”、訳すと「風を吹かせてプロペラをまわそう。電気を消して太陽の光を。」と書いてあります。

私たちは英語があまり得意でないので、英文は友人の井上薫氏にチェックを手伝ってもらいました。(ありがとう!)

さて、このTシャツはhimaarの商品ではなく、あくまでも私たちが自分で着るために作った非売品です。

……ですが、もしかして、ひょっとして、「俺も着たいぜ!」「私も欲しいわ!」という方がいらっしゃれば……
Tシャツ代の実費+送料でお分けします!
※在庫はなくなりましたが、ご希望の方はご連絡ください。

……ってゆーか、たくさん作ったほうが割安なので、こーんなに作ってしまったのです。


↑「電力自由化」150サイズ(女性S〜Mサイズの方に)
左からブルー、ブラック、ナチュラル、チャコール


↑「エネルギーシフト」150サイズ(女性S〜Mの方に)
左からチャコール、バイオレット、ベビーブルー、コーラルピンク


↑「電力自由化」メンズMサイズ(女性ゆったり好みのM〜Lの方に)
左からナチュラル、ブラック、チャコール、サンイエロー、ブルー


↑「エネルギーシフト」メンズMサイズ(女性ゆったり好みのM〜Lの方に)
左からキーライム、チャコール、ナチュラル、アーミーグリーン、オーシャンブルー


↑「電力自由化」メンズLサイズ
左からチャコール、ナチュラル、ブラック、ブルー、アーミーグリーン


↑「エネルギーシフト」メンズLサイズ
左からチャコール、アーミーグリーン、ナチュラル、キーライム、オーシャンブルー
※すべて綿100%、メーカー:Jellan。

ご希望の方は、メールにてこちらまで
・Tシャツの種類(「電力自由化」か「エネルギーシフト」)
・サイズ(150、メンズM、メンズL)
・色
以上を書いてご連絡ください。
※各種各色1枚ずつしかありませんので、先着順となりますことをご了承ください。

150サイズは1枚1,200円、メンズM/Lサイズは1枚1,300円です(送料別)。

Tシャツ代の実費に上乗せして募金を集めることも考えたのですが、(今のところ)やらないことにしました。
寄付は、それぞれがよいと思われるかたちで、よいと思われるところへ託してください。

ちなみに、「義援金」と「支援金」の違いってご存知でしたか?
日本赤十字社や共同募金に寄せられている「義援金」は、後日、被災者の方に直接お見舞金として分配されるお金(緊急支援には原則使えない)。
被災地での復旧支援や医療活動などにお金を使ってもらいたい場合は、現地で活動しているNGO・NPOなどに「支援金」として寄付する必要があるのだそうですよ。
詳しくはこちらを、ご参考までに。

こんなTシャツを作った私たちとしては、自然エネルギー発電を推進する団体の活動にも寄付したいなー、と、いま寄付先を探っているところです。

何かの終わりと、始まり

御存知の方は御存知の、あの根本きこさんが、逗子のcoyaをやめて生産者になる決心をされたそうです。
coya diary 4.10の「感謝を込めて」にその決意が書かれていました。

福島県伊達市で果樹園を営んできた佐藤さんという方は、住み慣れた土地を離れ、長野県伊那市へ移住して、果樹栽培を続ける決心をされたそうです。

城南信用金庫は、金融機関ではおそらく唯一、脱原発の意志をはっきりと表明されました。
理事長さんのメッセージ動画を拝見すると、どのような考えでそういう決断をされたのかが、とてもよくわかります。

茨城県大洗市を拠点に活動していた「全日本狂走連盟愚連隊大洗連合ミスティー」は、17日に解散式を行ない、復興のためのボランティアチームとして再出発したそうです。
30年間も活動してきた伝統ある暴走族のようなので、OBもたくさんいるはずで、解散には大変な決意が必要だったろうと思います。

それぞれが、それぞれに、何かの終わりを感じ、何かを始めようとしている。
そのきっかけが、地震や津波、原発事故であったことは悲しいことですが、未来に希望はあると信じて、はってでも、もがいてでも、できれば軽やかに、前を向いて進んでいかなくてはならないと感じています。

デモのこと

書こうか書くまいか悩んだのですが、「参加する予定です」と言った手前、なんにも報告しないのもなー、と思ったので、書きます。
先日の日曜日、高円寺で行われた「原発やめろ!!!!!」デモに参加してきました。

活動家のように思われているかもしれないので一応お伝えしておくと、私たちがデモに参加するのは2年ぶり、生涯で2度目です(正確には、1度目は「デモ」ではなく「ピースパレード」で、原発とは関係のないものです)。

ですので、ほかのデモのことに詳しいわけではないのですが、今回の高円寺でのデモは、いろんな意味で画期的だったと感じています。

例えば、主催が高円寺のリサイクルショップ店主だったこと(一般的には、もともとそのことについて活動している組織や団体が主催するものがほとんどです)。

組織的な動員ではなくネットで広まった結果、15,000人もの人数が集まったこと(ちなみに、同日都内の別の場所で行われたデモの参加者は2,000人とのこと。2,000人でも最近の日本のデモでは十分多いほうだと思いますが)。

組織的なデモではなかったおかげで、いろんな人が参加しやすく、多種多様な人々が集まったこと。
熱心に活動してきた人もデモ初参加の人も、ご年配の方も若者も子供連れも。

などなど……。

あんまり書くと長くなるので……、どんなデモだったのか、ご興味のある方は、よろしければ下記のサイトなどをご参照ください。

今回の主催者・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱5号店」店主、松本哉さんが書かれた記事

デモにも参加されたライター・松沢呉一さんが書かれた記事