革小物himaar」カテゴリーアーカイブ

姫路の理由

もう2週間ほど前のことになってしまいましたが……

今回の山口への車移動の際、途中の姫路で一泊したのには理由がありました。
一つは、久しぶりの友人に会うため。
もう一つは、革の仕入れ先を探すため。

姫路は古くから製革業が大変盛んなところで、原皮を川につけて塩と菜種油で揉んでなめす「白なめし革」の生産地としても有名です。

現在、himaarの革は浅草にある問屋さんから仕入れていますが、山口に移住したら、浅草に出向いて現物を見たり店の人と直接話したりして仕入れることが難しくなるため、姫路は革の本場だし、山口からなんとか車で日帰りできる距離でもあるので、新たな仕入れ先を見つけることができないものか、と考えていたのです。

そして、今回生まれて初めて、革をなめす現場を見せていただきました。
巨大なドラムや、伝統的な手もみから近代的な機械を使った表面加工のようすまで、とても興味深く、大変貴重な経験になりました。

新たに使う革を決めるには、実際に試作したりいろいろと検討しなければならず、すぐに結論を出すことはできませんが、革の仕入れ先のことは東京を離れるにあたっての最大の懸案事項だったので、姫路へ行って少し安心しました。

工場を見せていただいたとき、ちょうど手もみされていたのが、なんとも素晴らしい馬革で!
馬革かあ……。
かっこいい革だったなあ。

工場で写真を撮るのは遠慮して、製作部長が姫路で唯一撮った写真がこれ……。

Pa.Co.国王に謁見

「Pa.Co.の万国博覧会」開幕が今月28日にせまり、イベント出展のため山口へと旅立たねばならぬ我々“革族の村” himaarは、ひと足はやく、出品作を万博開催国である“木工王国” Pa.Co.国王三世のもとへ、おあずけにあがってまいりました。

国王も王妃も、多忙なご公務と季節の変わり目にやや体調を崩されているご様子でしたが、我々の出品作をご覧になり喜んでいただけたようで、何よりでございました。

……この文体、疲れるので、もうやめます。

さて、そんなわけで、無事、万博開催に間に合いました。
初日から顔を出すことはできませんが、東京に戻り次第、私たちも会場の芝生さんへ伺いたいと思っています。
どんな展示になるのか、私たちもとても楽しみなのです。

こんなのとか、

こんなのとか、

こんなのとか、

こんなのとか、

出品します。

Pa.Co.さんの作品とあわせて、いつもとはひと味違うhimaarを、どうぞ見にいらしてください。

いいんだか悪いんだか

製作があまりはかどらないことを、「ほら、世の中的には三連休なんだし」といいわけして、良しということにしていました……。

「今日はあんまり進まなかったけど、ま、休日ムードなんだから仕方ないよね」とか。
「今日はちょっと休憩しすぎちゃったけど、ま、たまには土日や祝日に休んでもいいよね」とか。

……そんなこんなで三連休も終わり。
……明日からはもう、いいわけができない!!!!!

そして、火曜から始まる一週間って、あっという間なんですよね……。

やばい。

がんばります!

新作「トコ革スリッパ」

床(トコ)革でスリッパを作りました。

床革というのは、革のオモテ面を「銀面」と呼ぶのに対し、革のウラ面のこと。
革は、作るアイテムに合わせて、ウラを削ることで厚みを調整していて(これを「革をすく」と言います)、削られたできた床革は通常、ほとんど処分されます。

himaarでは、この床革を試作の前段階で使ったり、比較的きれいな床革でトレーを作ったりしていますが、床革には床革でいいところもあり、今回はそれを活かしてスリッパを作ることにしました。

できあがりは、こんな感じ。

フローリングでもすべりにくく、素足で履いてもペタペタせず、暖かな肌ざわり。
底にはクッションを挟み込んで、履き心地よく仕上げました。
(こちらのアイテムは、手縫いではなく、ミシン縫いです。)

10月22・23日の山口アーツ&クラフツから販売開始です。

職業病

製作部長、最近、親指の爪のちょうど真ん中あたりが、縦に筋が入るように薄くなってきていて、いよいよ先のほうから割れてきてしまいました……。

こりゃあまずいぞ、と思い、ネイル方面(?)に詳しい妹に相談してみたところ、ネイルショップに行ってくれたり、友達に聞いてくれたり、いろいろと調べてくれて。

たぶん、職業病ではないか、と。
指先に力を入れる作業をずっと続けていると、だんだん爪に負担がかかってそうなることがあるらしいのです。
例えば、プロ野球選手の投手の方とかにも多いのだそう。

で、これ以上ひどくならないよう、爪を保護するために、妹にジェルネイルというのをしてもらうことにしました。

塗って、UVライトで乾かし、塗って、また乾かし……というのを繰り返して、爪の表面をコーティング。

こうして、親指の爪だけピカピカに、ステキにしてもらった製作部長。

これで安心して製作に打ち込めます。
ありがとねー。

ラクトフラムさん

先日の「ごてんばアート・クラフトフェア」でお声をかけていただいて。

静岡県掛川市にある「ラクトフラム」さんで、himaarの製品をお取り扱いいただくことになりました。

ラクトフラムさんのロゴマークがバンビと知り、いきなり親近感(バンビとロバ、ですもの!)。
そのバンビちゃんがまた、品があってとても可憐なのです。

ただいま、イベントで一番人気のキーリング、しおり、カードケースを置いていただいてます。
ラクトフラムさんが、ショップカードと一緒に素敵にラッピングをして並べてくださいました。
こんな感じ。

掛川市のお近くの方は、ぜひラクトフラムさんへお出かけくださいね。

たぶん新作

友人へのお礼に作った、スーツケースなどにつける「ネームタグ」。

めくると、

中が見える、定番のかたち。

名刺サイズにしたので、市販でよくあるものよりは小ぶりかもしれません。

もちろん、ロバロゴ入り。

なかなかよくできたし、たまに出店で探しておられるお客様もいらっしゃるので、定番商品化しようかなー、と思っています。

そして、こちらはオーダーでお作りしている途中の「メガネケース」。

出店でもよく、ペンケースをメガネケースと思って手に取られるお客様が多いので、作ったほうがいいのかなー、と考えてはいました。

ソフトケースを作りたいと思っていて、いつも使っている革だとコシがありすぎるので、やわらかい革で納得のいくものを選んでいる途中です。

どちらも、10月ぐらいから出店に並べられたらいいなー、と思っております。

行動する週末

金曜は、夜に恵比寿で約束があったので、その前に「ファーマーズテーブル」へ。
移転されてきた恵比寿のビルは、古いスチールサッシの隣りにアルミサッシが入っているところとか、ロバビル(仮)に近い雰囲気があり……(苦笑)。
古いところを古いまま使っている店内に、「これでいいのだ!」と言っていただいたようで、勝手に励まされてきました。

その後、約束していた飲み会へ。
大学時代のサークルの先輩・後輩との飲み会は、いつだって現在進行形でバカでくだらなくて(たまーに深くて)、夜中3時まで笑いっぱなし。

めずらしく酔っぱらって明け方に帰宅した土曜、午後から埼玉県日高市にある「アリサン」へ。
川を渡った木々の向こうにアリサンがあります。

台風のため先週から延期になった「マーケットデイ」の開催日で、2020製陶所さんも出展されていたのでおしゃべりしてきました。
アリサンの商品がすべて15%offだったので、オーガニックの紅茶やビールやクスクスなどを買い込み、川沿いの阿里山カフェもとっても居心地がよくて大満足。
近くの「生活の木」にも立ち寄りました。

日曜は午前中仕事をして、午後から新宿へ。
「9.11 新宿・原発やめろ!!!!!」デモに参加してきました。
この高円寺のリサイクルショップが主催するデモは、自由気ままで、デモ参加者と歩道の通行人がまじり合う感じがあり、ゆるーくなごやかな雰囲気の、初めての人も参加しやすいデモです。
ところが昨日は、今までになく警察関係者が多く、私たちは車道側も歩道側も警察官にびっしりと挟まれたまま歩かされ、行進の列から出ることも途中から入ることも禁止されるという、異常で過剰な警備体制でした。
おそらく、気軽に参加しやすいこのようなデモの雰囲気とその広がりを、よしとしない人々がいるのでしょう。
今回は歩きながら、植木屋さんの女性とお話をしました。
植木屋さんの間で、放射能の問題、深刻だそうです。
放射性物質は植物や土壌に蓄積・堆積していくので、「危険な仕事になってしまいました」とおっしゃっていました……。

今週末は、17日(土)・18日(日)は「ごてんばアート・クラフトフェア」出展、19日(祝)はここここへ行きます。
今週末も、行動する週末です。

あきらめないぞ!

今日は2011年9月11日。

同時多発テロから10年。
震災から半年。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。

そして、今ある命、これからの命のことを考えたら……やっぱり原発はいらない。
なので、その意思表示をしに、今日も行ってきます、「9.11 新宿・原発やめろ!!!!!デモ」

これ、元気もらえます。