もう2週間ほど前のことになってしまいましたが……
今回の山口への車移動の際、途中の姫路で一泊したのには理由がありました。
一つは、久しぶりの友人に会うため。
もう一つは、革の仕入れ先を探すため。
姫路は古くから製革業が大変盛んなところで、原皮を川につけて塩と菜種油で揉んでなめす「白なめし革」の生産地としても有名です。
現在、himaarの革は浅草にある問屋さんから仕入れていますが、山口に移住したら、浅草に出向いて現物を見たり店の人と直接話したりして仕入れることが難しくなるため、姫路は革の本場だし、山口からなんとか車で日帰りできる距離でもあるので、新たな仕入れ先を見つけることができないものか、と考えていたのです。
そして、今回生まれて初めて、革をなめす現場を見せていただきました。
巨大なドラムや、伝統的な手もみから近代的な機械を使った表面加工のようすまで、とても興味深く、大変貴重な経験になりました。
新たに使う革を決めるには、実際に試作したりいろいろと検討しなければならず、すぐに結論を出すことはできませんが、革の仕入れ先のことは東京を離れるにあたっての最大の懸案事項だったので、姫路へ行って少し安心しました。
工場を見せていただいたとき、ちょうど手もみされていたのが、なんとも素晴らしい馬革で!
馬革かあ……。
かっこいい革だったなあ。
工場で写真を撮るのは遠慮して、製作部長が姫路で唯一撮った写真がこれ……。