日別アーカイブ: 2011年3月22日

あの人からメッセージが!

東京電力原発事故の現場で、文字通り命をかけて作業にあたっておられる社員の方、関係会社の作業員の方、消防隊員、自衛隊員の方々には、心から感謝と敬意を表します。
そして、帰りを待っておられるご家族のことを思うと、胸がつまります……。

原発の状況はまだまだ予断を許しませんが、現段階でも多くの著名人の方々が原発やエネルギー問題について、さまざまな意見を発信されています。

himaarも、日頃沈黙をまもっている「あの人」からのメッセージをお届けします。
そう、製作部長からです!

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それでも「原発がないと電力がまかなえない」とおっしゃる皆さんへ。

自分たちの目先の利益やちょっとした便利さのために、地方に負担を押し付け、
ずさんな原発推進政策を見ないふりで野放しにしてきたのはあなたや僕たちです。

福島で放射能の恐怖におびえながら避難生活を続ける住民の皆さんや、
事故現場で多量の放射能を浴びながら作業を続ける人たちの様子を見聞きし、
自分たちもメルトダウンと放射能汚染の可能性におびえながら、
それでもなお、この事態を切り抜けたあと、
震災前と同じように無駄に電気を使いつづけるつもりですか?

夜でも昼間のように明るい街の広告や無駄なライトアップ、
真夏でも上着が必要なオフィスや電車内の冷房、
10mおきに置かれ、人が通るたびにしゃべりだす自動販売機。
こんなもののために他の誰かに負担や苦痛を強いる必要が本当にあるのでしょうか?

原発なしでは電力が足りないのが事実(僕はそうは思わないけど)だとしても、
原発を止めるのは決して不可能ではありません。
「まかなえる電力でやりくりする」ってそんなに無理な話でしょうか?

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以上、製作部長からでした。

ちなみに、東京電力管内で電力不足が続いているのは、福島第一・第二原子力発電所が停止しているからだけでなく、火力発電所も複数停止しているからです。

東京電力は「4月中に鹿島火力発電所の運転を再開できるようにする。さらに電力需要が増える夏に備えて、液化天然ガスを燃料とするガスタービン発電所を複数新設する」と発表しました。
ガスタービン発電所は、小規模なので立地場所を探しやすく工期も短く、燃料の液化天然ガスは原油にくらべて低価格で需給もひっ迫しにくい、とのこと。
東京電力管内では、現在、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所が運転中ですが、新潟県をはじめとする立地自治体が安全対策などの見直しを申し入れています。

2003年の夏、東京電力によるトラブル隠しなどが原因で、柏崎刈羽も福島第一・第二も、管内すべての原発の運転が停止されたことがありましたが、電力消費量ピークの盛夏にも、一度も停電にはなっていません。