日曜に「幻影」の会期が終了し、休みの間に撤収など諸々の作業を終えて、一瞬の一息。
オカベさんと結城さん、今回も夢のような展示をみせてくださったこと、3年半ぶりにふたたびここを「幻影」の場所として選んでくださったこと、とてもありがたく思っています。
おふたりがヒマールの空間を気に入ってくれているから決して来店客が多いとは言えない店でも展示に来てくださるのだと思うものの、おふたりの展示への熱量とその内容の素晴らしさに応えるだけのお客さんに来ていただけていないこと、自分たちの力不足が身にしみます。ほんと、いやになる。
引き続きがんばりますけどね。来年の展示やライヴや新しい試みの話も着々と進めてますし。大丈夫。やります。
そしてこの頃は、毎日の中でずっと大島の人のことをおもっている日々でもあります。
もう4週間近くも続いている断水。
一見いつもどおりに見える暮らしで、水道の水だけが出ない、という状況がどういうことなのか。ごはんをつくるたび、手や顔を洗うたび、トイレで水を流すたび、お風呂に入るたび、洗濯をするたびに想像してみる。ポリタンクを車にのせて給水所まで行って並んで重い水を運んで、使うときにはそこからいちいち汲まなければならないことを想像してみる。
この数日はだいぶ寒くなってきたので、給湯器のボタンを押して水道からお湯を出して洗い物をするとき、大島でお湯を使いたかったら汲んできた水をやかんか電気ポットかに移して沸かさないといけないから、きっと水のまま使っていて手が冷たいだろうな、とか。疲れがたまっているだろうから寝る前にお風呂で温まれたら少しは疲れもとれるだろうに、冷えたまま布団に入っているのかも、とか。
水道が使えない、というだけでも相当な不便と心労を強いられているだろうに、さらに気の毒だと思うのは橋の通行規制。強風(風速5m以上、と聞いています)で全面通行止め。リアルタイムの交通情報をチェックしてたら、かなりの頻度で通行止めになっている。出たいときに島を出られるかどうかわからないから予定がたてられない。出られても帰れるかどうか、わからない。コインランドリーに洗濯しに行ったら、最悪その日のうちに家に帰れないこともあるかも、ってことでしょ!?……むむー。
この状況が、早くても12月の初めまでまだ続くとか。長すぎる……。
大島には知り合いや、店に来てくださるお客さんもたくさん住んでおられます。店でも販売している「島のはちみつ」の内田さんや、のりをさんのライヴにゲスト出演もしてくれた中村明珍さんたちが中心になって活動している「島のむらマルシェ」が、断水中は毎週「こんなときだから、みんなであったかいごはんを食べよう」という会をやることにしたと聞いて、今度の日曜(18日)、そのvol.3にコーヒーを出しに行くことにしました。島内在住の方には無料で。島外から来られた方には会への支援金として100円〜お願いすることにして。店にコーヒー豆を卸してくれている東京のMAMMOTH COFFEEさんも協力してくださいました。
そういうわけで、18日(日)の店は臨時休業です。
橋が通行止めだと行けなくなってしまうので、どうか強い風が吹きませんように!たのむ!!