朝ご飯を食べてから電車に乗り、横川シネマへ、映画を観に行ってきました。
岩国駅から約45分、広島駅のひとつ手前、横川駅のすぐそばにある映画館です。
すぐ脇に線路があって、上映中に電車の通る音が聞こえてきますが……(苦笑)
単館上映の名作を観せてくれる、貴重な映画館です。
観たのは、「100,000年後の安全」。
フィンランドに現在建設中の、世界で初めての高レベル放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」を取材したドキュメンタリー。
原子力発電所から出た高レベル放射性廃棄物を、生物に安全な状態となる10万年後(!)まで、自然災害や人災、戦争や経済などの社会的変化による影響を受けやすい地上で管理し続けることは不可能なので、火山も地震もないフィンランドの固い岩盤の地層に埋めるための施設を建設しているのだそうです。
埋める、と言っても、ただ穴を掘って土をかぶせるような、そんな単純なものではなくて、それは地下都市のような巨大システムで、10万年間保持されるように設計されているのだそう……。
10万年間、管理を引き継いでいくことも不可能なので、おさめる放射性廃棄物がいっぱいになったら施設は封鎖され、二度と開けられることはない、という計画なのですが……。
映画の中で、「施設を閉じた後、未来の人々に、ここに高レベル放射性廃棄物があることを警告すべきかどうか」という議論があります。
警告しなければ掘られてしまう可能性がある……
しかし警告するにしても、どうやってすればいい?……
10万年後の人々は現代の言語を理解できるだろうか? 絵で表現してはどうか?……
などなど。
警告しても(むしろ警告したほうが!?)、好奇心で掘られてしまうんじゃなかろーか……と思うのですが、みなさんはどう思いますか?
東京では渋谷アップリンクなどで上映中です。
ぜひご覧になってみてください。
レトロな映画館で現代物の上映も何か刺激的?!ですね。
私は昔、今は取り壊されたレトロな映画館で
ニューシネマパラダイスを見た時は感動しました!
オンカロの件ですが映画を見てない私でも、
ヒマさんのブログを見て、怖さを感じました。
完全なる最終じゃないのに
最終処分場という名ばかりの施設のようで。
未だ、原発がある時点で、廃棄物は増え続け、
そんな施設をあと何個作るのか想像すると…。ぞっ!…。
私は、警告をどう引き継げるかわかりませんが、
警告はした方がいいような。
確かに好奇心って怖いです。
絶対ダメと言われると開けたくなるし…。
でも知らなければ何かあった時は被害を最小限に抑える
対処方法すら特定に時間がかかると思います。
警告文があれば、異変に気付いた時にはそれがヒントとなり
何かしらの対処で、被害は少しは抑えられます。
まあ、開けた人はその時には遅いかもしれませんが。
いずれにしても、今の私達に対しての警告ですね。
どうしなければいけないか問われてますね。
オニさん、コメントありがとうございます。
これ以上、危険な廃棄物を出さないように
脱原発を議論することはもちろん大事だと思いますが、
すでに、これまで使った分の廃棄物があることは事実なんですよね。
この廃棄物については、原発に反対の人も賛成の人も、
原子力発電による電気を使ってきたすべての人に責任があるわけで、
一部地域の人や未来の人に危険をおしつけることのないように、
しっかり考えていく義務があると思います。
10万年後に世界がどうなっているのか、
ちょっと想像がつかないけど、
今から10万年前……というと
ヨーロッパではネアンデルタール人の時代だそうです。
ネアンデルタール人と意思の疎通がとれるか!?と
映画で言っていました。
警告表示は、ある人々(核兵器をつくりたい人とか)に
お宝(!?)のありかを知らせることになるのでは……
という懸念もあるようです。
そんなこと、考えたくもないですけど!
お~、なるほど~。
って言ってる場合じゃないけれど、
知れば知るほど、深い。
ですね〜。
知らないことっていっぱいある。
いや〜、映画ってホントにいいもんですね〜。