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倉敷ノッティング

「ノッティング」というのは椅子敷、椅子の上にクッションや座布団のように敷く、毛足の長いじゅうたんのような、小さなウールのマットのことです。
倉敷ノッティングはギュッと織りがつまっていてふっかふか。
欲しいと思ってはいたけれど、だいぶ値が張るものだし、憧れでした。
ギャッベとどちらにするかも、迷っていたし。

それが、今回の倉敷旅で、見て、触ってしまったらもう……やっぱり、どうしても、欲しいーーー!!!
ついに清水の舞台から飛び降りる決心をしました(笑)。

こちら、製作部長のノッティング。

こちら、私のノッティング。

「倉敷本染手織研究所」を卒業された、倉敷本染手織会の方が織られたものです。

「倉敷本染手織研究所」は、外村吉之介さんが民藝運動の一環として1953年に設立された研究所。
18歳以上の健康な女性であれば誰でも研究生として修業することができ、1年間住み込みで共同生活をしながら、綿花や羊毛などを糸に紡ぐことから、天然染料で染める本染、さまざまな手織りなどを学ぶのだそうです。
春に入学して、一番はじめに製作するのが、このノッティング。
本染を主にされている研究所ですが、ノッティングのみ、縁側など直射日光の当たる場所に置きっぱなしにされる場合が多いことから、色あせの問題を考慮して化学染料を使っている、とのこと。
オーダーがあれば本染でもつくってくださるそうです。

15年以上使っているというノッティングに座らせてもらいましたが、まだまだしっかりとクッション性があり、ふかふかとした手ざわり。
偶然、店に来てくださるお客様にもこの春に倉敷ノッティングを購入された方がいらっしゃり、お話を伺ったら「ウールだけど夏も快適でしたよ」とのこと。
これから毎日まいにち、長ーく使っていくのが本当にたのしみです。

気になる方、お近くの方は、今月20日から倉敷民藝館で作品展がありますので、お出かけになってみてはいかがでしょうか?

倉敷本染手織会作品展
日時:11月20日(火)〜25日(日)9:00〜17:00 ※最終日は16:00まで
場所:倉敷民藝館
品目:ノッティング、マフラー、ショール、着尺、帯など
材料:木綿、絹、毛、麻など
染料:藍、刈安、楊梅皮、弁柄、コチニールなど
*倉敷本染手織研究所の卒業生の仕事を見ることができます。

倉敷旅

「直島や倉敷など瀬戸内のアートをめぐる旅をしてきました!」という友人からのメールを見たら、すごく倉敷へ行きたくなり、思いたったが吉日、この店休日に行ってきました!
岩国からは高速道路を走って約2時間半、日帰り圏内です(泊まったけど)。

前日の夜に思いたったのでほとんど下調べもできず、美観地区だけ見られればいいや、というのんき旅だったのですが、それで十分!大満足!!
有名な大原美術館をはじめ、倉敷民藝館、日本郷土玩具館、この3ヶ所だけでもじっくり見てたら丸1日は必要です。

特に、日本郷土玩具館!ここのコレクションはすごい!!
日本全国各地の土人形、土鈴、張り子、面、凧、羽子板、独楽、双六、こけし、だるま、お雛さま、天神さま、からくり人形などなど……
全部で3万点はあるというコレクションの中から、約5千点が展示されているとのこと。
ジャンル別のほかに、地方別にも展示してあるので、たとえば、桃太郎がまさに桃から出てきたところの人形なんて、土人形でも張り子でもそれこそ全国各地にあるのですが、それぞれ微妙に違っていて、桃太郎がキリッとしているのもあればぽっちゃりふにゃ〜っとしているのもあり、すっごくおもしろい!
一つひとつ見たいのばかりなのですが、そんなことをしていたらここの蔵に泊まらせてもらわねばならなくなります(そうしていいと言われても、ちと怖い……)。
美術として見ても見ごたえがあるし、民俗学とか遊びや慣習の伝承を見るにもたいへん興味深いです。
興味がない方もいらっしゃるでしょうが、私たちにはまさにツボでした!(ナカキョウ工房さんも!間違いなく!!)

売店にあるものも、すべて連れ帰りたいほどでしたが、興奮をぐっと抑えて「ひとつだけ、ひとつだけ」と呪文のように自分に言い聞かす(苦笑)。
ここはやはり地元のものを、と思い、倉敷ではありませんが岡山市のほうに伝わる吉備津土人形から、高麗犬(こまいぬ)くん3匹セットを。


太鼓、宝珠、俵を背負ってます。

そして、今回の倉敷旅では、念願の、憧れの、倉敷ノッティングを購入!
ああ、嬉しい!!!!!
明日以降に自慢しまーす。

門田栄子切り絵展

今日は、開店時間をほんの少しだけ遅らせて、近所で開催中の門田栄子さんの切り絵展へ、朝からひとっ走り出かけてきました。

門田栄子 切り絵展

*岩国展
会場:ふれあい交流館西岩国(JR西岩国駅舎内)TEL:0827-41-2125
期間:11月1日(木)〜14日(水)9:00〜16:30 ※月曜休館、最終日正午まで

*広島展
会場:三井ガーデンホテル広島2F ギャラリー三庭 TEL:082-240-1109
期間:12月15日(土)11:00〜18:00、16日(日)9:00〜17:00、17日(月)9:00〜18:00

5年ぶりの展示だそうです。
作品数は多くはありませんが、家事や子育ての合間に少しずつ、時間をみつけて作られたのであろう作品たちは、どれも細かい手仕事で、やさしさあふれるもの、美しいもの、楽しく可愛いもの、などなど……
朝からとても幸せな時間を過ごさせてもらいました。

門田栄子さんは嫁ぎ先である門田薬店の一角で、小さな雑貨屋さんもやっておられます。
錦帯橋からまっすぐのびる城下町の通りにある、歴史を感じさせる素晴らしい木造の薬店です。

切り絵展会場の駅舎も、歴史あるかわいらしい建物です。
長く使っていきたいですね。

デアイマルシェ

10月8日、3連休の最終日、岩国のおとなり広島県大竹市で「デアイマルシェ」という市が開かれます。
大竹にゆかりのある作家さんたちにこだわった、雑貨市です。
昨年が第1回目だったそうですが、大盛況だったので、今年はもっと広い会場に場所を移して、廃校になった小学校にて開催することになったのだとか。

私たちは出展しないのですが、主催・運営の女性6人グループ PiNECoNeS(パインコーンズ)の何人かの方とご縁があって知り合いになりまして。
パインコーンズさんたち、「おおたけぐるりmap」をつくったり(ウチの店でも配布させてもらいましたが、あっという間になくなりました〜!)、県知事に猛烈アピール(!?)をしたり……
みなさんそれぞれに仕事や家庭がありながら、とってもパワフルに活動されています!
なんてったってキャッチコピーが、「大竹市を女子目線で町づくり」ですから!
すごくいい!素晴らしい!!
活動を拝見していると、すごいなーと思うことばかり。見習わなくてはー。

8日は祝日ですが月曜で店の定休日なので、私たちもデアイマルシェに遊びに行こうと思っています。
わー、こういうイベントに行くの久しぶりだー!
わくわくしてきたー!

島根旅

昨日一昨日の連休で、島根・出雲へ行ってきました(車で3時間ちょっと)。
仕入れを兼ねることも考えたけど……今回は完全オフ!ってことで。
8月に友人家族と行った四国1泊2日に続く、夏休み第2弾です。

出雲へ行ってこられたばかりのお客様にオススメを教えていただき、まずは出雲そば!
初めての割子そば、おいしかった!
出雲では蕎麦にはわさびではなく、もみじおろしなんですねー。

続いて、出西窯と湯町窯へ。
出西窯では登り窯を自由に見学させてもらえます。
湯町窯では“おじさん”に会えましたよー(<教えてくださったお客様へ!)

夏休み!なので、温泉に一泊。

翌日は出雲大社と日御崎神社へ。
出雲大社の本宮が屋根だけしか見られなかったのは、やはり無念……(屋根だけでも美しかったけど)。
来年5月以降に再訪しなければ!
日御崎神社は思っていた以上によかったです。
あのあたりの漁村の雰囲気や道沿いの景色も。
日本海の浜辺、砂の粒子が細かくサラサラで、海水も澄んでいてとてもきれいでした。

昼食はまたそば。
釜揚げそばというのはかけそばのことでした。
やっぱりもみじおろしがのせてある。

参道の眼鏡屋さん「シマネヤ」さんでハンカチ(!)を買い、なぜか防府(山口県です)である遠藤ミチロウのライブのチラシをもらう(笑)。

おやつはぜんざい。
出雲はぜんざい発祥の地なのだそうです。
全国の神様が出雲に集まる「神在月(かみありづき。全国的には神無月)」、泊まりにいらした神様の“お部屋”に小豆と餅をお供えし、お帰りのときにその小豆と餅でつくったことから「神在(じんざい)」→ぜんざい、と呼ばれるようになったのだそうですよ。

最後は出雲民藝館へ。
10月14日まで特別展を開催中で、日本各地の民藝のうつわ、かご、織物などの展示と販売が行なわれていました。
そんなわけで、出雲でなぜか小鹿田焼を購入(苦笑)。

行きたいのに時間の関係で行けなかったところがいっぱい!
出雲以外にも行きたいところが山盛りです、島根。
鳥取も行きたい。倉敷・津山も行きたい。松山もまた行きたい。
行きたいところがいっぱいだ……困ったな。

写真がないのは、製作部長が出雲民藝館のトイレにカメラを忘れてきたからです……。
送っていただけるようで、ありがたいことです。
そんなわけで、写真はまた。

 

柳井縞

定休日だった昨日、柳井縞(やないじま)という織物をやっている友人に誘われて、機織り体験に行ってきました。

柳井縞は、岩国市のお隣り柳井市に古くから伝わる木綿の織物。
江戸時代には縞の美しさと品質の良さで全国的にも知られるほど盛んに織られていたそうですが、和装から洋装へと時代がうつってきた明治から大正にかけてだんだんと衰退し、一時は幻の織物になってしまっていたとか。
現在は「柳井縞の会」のみなさんが中心となって保存と普及を続けておられます。

そして、「柳井縞の会」設立20周年を記念してただいまおこなわれているのが、「柳井縞のれんプロジェクト」。
みんなでのれんを織って、ギネス(!)にも挑戦しよう、という企画です。

参加方法は3通り。

1.気軽に体験!
ちょっとだけ(1〜2cmでもOK!)織りを体験する。参加費は無料。

2.自分の作品を織る!
幅約40cm×長さ約50cm分の布を織ります(縞の色柄は、たて糸がセットされた織り機数台の中から選びます)。
初めての人で所要時間1時間半〜2時間程度。
参加費は1,000円で、織った作品は来年5月3〜5日のイベント終了後に送られてきます。
時間がなくて最後まで織り上げられない人は、途中から柳井縞の会にお願いすることもできます。

3.買って参加!
のれんの購入代金として1,000円を支払い、織り体験はせずに柳井縞の会に織ってもらいます。
購入した布はイベント終了後に送られてきます。

私たちは昨日、「2」で参加。
織りは一度だけ体験したことはあるものの(elaa vapaaさんとこで)、もうすっかり忘れていて……
でもしくみをわかりやすく説明していただいて、すぐにどんどん織り進めていくことができました。
いや〜、織り、やっぱり楽しいー!
黙々と、夢中になります!!
1時間半なんて、あっという間!!!

この「柳井縞のれんプロジェクト」、“やない”にちなんで871枚織り上げることを目標にしていて、この871枚をつなげると約350mののれんになり、ギネス記録登録にも挑戦する!とのこと。
来年2013年5月3日〜5日の3日間、金魚ちょうちんで有名なあの柳井の白壁の街並みにつなげて飾るそうですよ。

織り体験の場所は、柳井にある「やない西蔵」。
「2」で参加したい方は電話で予約してからのほうがよさそうです。
12月頃までやられる予定だそうですので、お近くの方も、遠方の方も観光を兼ねてぜひ!

やない西蔵 電話番号:0820-23-2490(10:00〜17:00開館。受付は15:00まで。火曜定休)

haseさんの紙雑貨

1枚いちまい、ちょっとずつ違うhaseさんのポストカード。
ゆっくり見てじっくり選ぶお客様が多く、その姿をひそかにチラ見するのがとても好きです(不気味ですね、すみません……)。
直感でパッと手に取るお客様もたまにいらっしゃって、そういう方がハッとする組み合わせで選んでおられることも多くて興味深い。

そんなhaseさんのポストカード、新しいのが届きました。

今回は、角砂糖キーホルダーと万年カレンダーも一緒に入荷しています。

haseさん、9月21日から埼玉・所沢で個展があります。

haseさん個展:LETTER & BOOK 2012
9月21日(金)〜26日(水)@Cha-tu-cha 12:00〜17:00

モノノニガオエというのをされるそう。
身近にあるモノを持って行くと、haseさんがじっくり観て描いてくださるのです。
これ、いい!
行けなくてとても残念です……。
行ける方はぜひ!

上京

ちょっと用事がありまして、3〜4日の1泊2日で、5月以来の東京へ行ってきました。

今回は車じゃなく、新幹線&ホテルのパックを利用。
新幹線の往復割引よりもホテル宿泊付きにしたほうが断然安い、ってどういうしくみなんでしょうね?
新幹線の便を変更できない、乗り遅れたら切符を買い直さなきゃいけない、という条件付きではありますが。

さて、久しぶりの東京。
念願の蕎麦を食べ(こっちは“うどん文化圏”なので蕎麦屋がほとんどないのです……)、吉祥寺「もんくすふーず」と西荻「バルタザール」で野菜たっぷりの定食を食べ、フローズンヨーグルト、フレッシュジュースなどなど……
最後は東京駅のグランスタにて「あれもおいしそう!」「これも食べてみたい!」と卵焼き、おいなりさん、焼き鳥、カツサンドなど新幹線でのおたのしみを買い込み……
いや〜、おいしかった!

……ん? 食べることばっかり!?

いやいや(苦笑)、ちゃんと用事も済ませたし、京橋ギャルリー・ノンさん(プレオープン初日!おめでとうございました!!)にも伺えたし、革小物製作のための仕入れもずっしり(!)してきたし、製作部長はメガネを2本もつくったし、丸の内あたりのおしゃれな店もチェックしてきたし……
いや〜、大満足!

遅い夏休み、というわけではなかったのですが(一応、仕事を兼ねているので)、夏休みにしてもいいくらい、1泊2日で十分たのしんできました!

しかし、あれですね、まだ全然懐かしくなかったです(笑)。
ものすごい都会に来た、っていう感じもまったくしなかったし。
人が多くて、なのでそのぶん店とか会社はたくさんあるけど、根本的には東京も山口も変わらないね、と思った。

思った、のですが……
夜の新岩国駅のホームに降りたったとたん、草のにおいがむんとして、思わず笑ってしまいました。
駅からの道も真っ暗で、車を走らせていたら、赤い月が真っ黒な山の稜線から出たり隠れたり。
やっぱ違うかー、と笑いながら、帰ってきて嬉しいね、と言い合った帰り道でしたー。

京橋ギャルリーノン

私たちが西荻時代に通ったお店、初めての個展もさせていただいたギャルリーノンさん、京橋店オープンです!

10月の「本気のOPEN」に向けて、9月中はプレオープン、とのこと。
(オープニングパーティーや派手な宣伝ナシのオープンのジンクス、偶々だったけど我々もあやかっていますように!)

写真で拝見する限りですが、ヨーロッパにある店(範囲の広いたとえですが、意味するところは汲んでください)のようで素敵です。
さすがノンさんだなあ。

himaar の革小物もお取り扱いいただいております。
光栄です。

大人のあなた、どうぞお出かけください。

9月3日(月)プレオープン!!
[Shop ギャルリー・ノン galerie non

〒104-0031
東京都中央区京橋2-10-10 Eビル

*2012年9月中の営業日、営業時間は変更する事があります。
営業時間/13:00〜18:00
定休日/土曜•日曜

Access
・東京メトロ鉄銀座線・京橋駅 徒歩2分(6番出口)
・東京メトロ鉄銀座線・銀座駅 徒歩7分
・都営地下鉄浅草線・室町駅 徒歩2分(A5出口)
・JR東京駅 南口 徒歩8分

四国旅行とセージ

先週末より、埼玉の友人一家3人が滞在中。
昨日と一昨日、店を連休して、一緒に四国旅行へ行ってきました。

車でしまなみ街道を渡って愛媛・松山へ。
道後温泉で一泊して、瀬戸内側を東へ移動。
香川・丸亀から瀬戸大橋を渡って戻ってくるコース。

それにしても、松山城、こんぴらさん、丸亀城と、陽に照らされ、汗をだらだらと流しながら、よくのぼりました!
もう足ががくがく……たいへんな筋肉痛です……。

夕べ遅くに帰宅して、今日予定通り店を開けられたのは奇跡だと思っているくらい、楽しかったけどくたびれたのですが……友人一家は朝から宮島観光に出かけていきました。
なんというタフな一家だ……。

なかでももっともタフなママ・Mちゃん、彼女はタフなうえに手先も器用。
開店祝いに刺繍の作品を贈ってくれていました。

手紙もメモもなしに送られてきて、「なんで植物?」と思いながらも、彼女は植物の刺繍をよくしているのでとくに理由を聞かないまま飾っていたのですが、今回、理由が判明。
これはセージで、葉っぱがロバの耳に似ていると言われているのだそう。
ほほう、そういうことでしたか。
ありがとう。

そうそう、丸亀ではうどんは2杯、食べました。
もっと食べるつもりでしたが、火曜定休のお店が多かった……残念。