本と映画と音楽」カテゴリーアーカイブ

役にたたない日々

たまには本の話題も。

佐野洋子さんのエッセイ「役にたたない日々」

友人(正確には学生時代の後輩)がブログで「中年の今だから琴線に響くような件も結構あったりで、読むべき時に出会う本って確かにある、と本気で思った」と紹介していて、「えーっ、いくらなんでも、そう感じるのはまだちょっと早いんじゃないの!?(佐野洋子さんがこのエッセイを書かれたのは60代半ばを過ぎてから、だよ)」と思いつつ、試しに読んでみるか、と図書館で借りてきたら……

おもしろい!!!
読むべきときに出会う本でした。

いちいち共感できて、大笑いしたり気分がスカッとしたり、泣かされたり考えさせられたり。
一話読んだだけで一人で読むのはもったいない!と思ったので、音読して製作部長にも聴かせながら一緒に読むことに。
食後のひと休みに一話、コーヒー休憩に一話、夜寝る前に一話……。
毎日数話ずつ、読みました。

このエッセイに出てくる、不機嫌で有名な店主のいる文房具屋さんが、靴教室の近くにありまして。
靴教室の先生に聞いてみたらやっぱり、いつも怒っている、とのこと。
どうしても確かめたくなり、靴教室の帰りに、勇気を出して行ってみました。
たぶんこの方だ、と思われる店主のおじさん、声が大きくて威圧感がある……
でも、怒ってなかった。不機嫌でもナシ。むしろ機嫌よさそう!?
なんだかちょっと残念でした。
怒ってはいなかったのですが、かなり緊張していたので、領収書もらうの忘れちゃった!
来週、「領収書ください」って行ったら……怒られるだろうなあ。

ヤギと男と男と壁と

たまには映画の話題も。

先日DVDで観た「ヤギと男と男と壁と」

ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ユアン・マクレガー、ケヴィン・スペイシー……出演者の名前を見ただけで、絶対観たい!と思ってしまった!!!
さらに、ヤギ!
製作部長はロバに弱いけど、ヤギにも弱いのです。

この映画、米軍に極秘に存在した超能力部隊「新地球軍」と、その存在をたまたま知って取材することになったジャーナリストのお話。
かなり笑えるコメディ、といえばコメディ、なのか!?
「新地球軍」とかいうとばかばかしいと思われるかもしれませんが、この映画のおもしろさは“ばかばかしいおもしろさ”じゃなくて、“くそまじめなおもしろさ”。
それもそのはずで、実話に基づく映画なのだそうですよ。

ジェフ・ブリッジスやジョージ・クルーニーの演技も素晴らしかったなあ。
俳優さんってすごいですね。

とりあえず、公式ホームページのTRAILER(予告編)だけでも観ていただきたい!

大笑いして、ちょっとじーんとして、ぼんやり考えさせられたりもします。
戦争は絶対に嫌だけど、どうしても争いたいというなら、超能力部隊同士に限るってことにしたらどうだろう……とかね。

ミツバチの羽音と地球の回転

夕方から渋谷へ。
ユーロスペースにて上映中のドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。

日本に暮らす私たちは、電力会社を選べないのが当たり前で、だから自分が使っている電気がどこでどんな方法で作られたものなのか、あまり考えないし、考えたとしても、まあ仕方がないよ、と思っている人がほとんどだと思います。

スウェーデンでは、たとえば「風力発電の電気しか使いたくない」と思ったら、当たり前に、各家庭で電力会社を選べるのだそうです。
電力会社も自由競争なので、お客様に選んでもらうために、自然エネルギーで電気を作るようになったり、公共施設や大きなビルには省エネ・システムを提案したり、時代のニーズに合わせて企業努力をしています。

映画の中に出てくる中国電力の上関原発建設計画は、もう30年近く前に持ち上がった計画です。
当時はまだまだ経済成長が著しい、なんでもかんでもどんどん作ってどんどん消費するような景気のいい時代だったかもしれませんが、時代は変わったのではないでしょうか?

映画の中で一番心に残ったのが、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸さんのお話です。

祝島の島民の反対運動だけで、原発建設計画をやめさせられるとは思っていない。
自分たちにできることは、計画を少しでも先にのばすことだ。
そうやってのばしている間に、「原発はもう時代遅れ」「原発はいらない」という世論に、そういう社会になってもらいたい。

火力、水力、原子力、風力や太陽光などの自然エネルギー、どの方法で作った電気を使うのか、消費者が選べるしくみにしてもらいたいと強く願います。

ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」は3月31日まで渋谷ユーロスペースにて上映中です(3月12日以降は2階のオーディトリウム渋谷にて)。
そのほかの全国劇場公開情報はこちら
ぜひ!

明日は新月

「インスピレーションが満ちてくる満月の前の3日間しか働かない」

……そんなこと言ってみたいなあ、と製作部長が申しております。

次の満月は2月18日。
ということは、今月は、15日から満月までの3日間しか製作しない、ってことか。

ほほう……。
でもまあ、今の私たちは、毎日コツコツ製作しましょうね。

ちなみに冒頭に書いたのは、ニール・ヤング氏のことだそうです。
ニール・ヤングなら、納得です。

ヤコブへの手紙

またまた製作部長を置いて、年上の友人と早くも今年2回目の映画鑑賞会へ。
今回も無料観賞券で誘っていただきました。いつもありがたいです。

今日の作品は「ヤコブへの手紙」
フィンランド映画です。

じわじわと深く心に染みてくる、いい映画でした。
映像も美しく、例えば雨のシーンではちょっと冷たい湿度を感じたり、主人公が草むらを歩くと踏みしめられた草の香りがするような、その場で同じ空気を吸っているみたいな感じがしました。

フィンランド語(ですよね?)の発音というかリズムも、結構好きだと気づきました。

私ばかり遊びに出かけて、働いている製作部長に申し訳ないので、帰りに(銀座だったので)プランタン地下のビゴのパン屋へ立ち寄り、お土産に甘いパンを購入。
デパ地下はすっかりバレンタイン態勢でした。
明日からもう2月ですもんね。

ウッドストックがやってくる!

製作部長を置いて、年上の友人と女二人で優雅に、2011年1回目の「映画鑑賞会」へ。
いつも美術展や映画などの無料観賞券が手に入ると誘っていただくのです(ありがとうございます)。

今日観たのは、「ウッドストックがやってくる!」

予告編を観たときは、ハチャメチャな、コミカルで楽しい印象が強かったのですが、そこはアン・リー監督。
有名な野外フェス・ウッドストックが開催されるまでを描きながら、超保守的な田舎町が抱える問題とか、ベトナム帰還兵とその家族の状況とか、息子を頼ってばかりの親と懸命にがんばろうとする息子の親子関係とか、人種差別、同性愛、ヒッピー文化などなど、当時の世相や不変の問題がさまざまに織り込まれた作品でした。

この作品は、「監督主義プロジェクト」という企画の第1弾だそうで、2月は第2弾でコーエン兄弟監督の「シリアスマン」、3月は第3弾でサム・メンデス監督の「お家をさがそう」が公開予定。全部おもしろそう!
「全部観よう!」と年上の友人と約束してきました。

ソウル・フラワー・ユニオン

昨日は、楽しみにしていたソウル・フラワー・ユニオン2年ぶりのオリジナル・フルアルバム「キャンプ・パンゲア」の発売日でした。

ソウル・フラワー・ユニオンはライブが断然素晴らしいのですが、CDでも聴くとぐっときて、思わず踊り出し、力が湧いてきます。
今回の「キャンプ・パンゲア」もやっぱりそうです。

ソウル・フラワー・ユニオンの音楽を聴くと、いいことも悪いことも、喜びも悲しみも、笑いも怒りも、ぜんぶまるごと、人生って素晴らしい!
そんな気持ちになります。

今の世の中、おかしなことがありすぎて、一体どこへ向かっているのだろう、と不安になることもありますが、ソウル・フラワー・ユニオンが音楽をやり続けているうちは、その音楽を私たちが聴けているうちは、大丈夫!
そう思ったりもします。

ヒマデミー賞2010

今年も残すところ半月あまり。
そろそろ、この1年をふり返ってみるのもいいかなー、ということで。

今年観た映画(DVDで観賞した2009年以前公開作品も含む)を思い出して、himaar二人が審査員の「ヒマデミー賞2010」を考えてみました。
それでは、発表します!

【ヒマデミー・作品賞】
「ダークナイト」
アメコミ原作の映画は、これまでピンとくるものがまったくなかったのですが、これは別!
ヒロイン役がちょっと微妙でしたが……(先日観た「クレイジーハート」の役は合っててよかったけど)。

【ヒマデミー・ドキュメンタリー賞】
大賞「ベンダビリリ!〜もう一つのキンシャサの奇跡」
これは二人とも文句なし!まだ記憶にも新しいし。本当に元気をもらえるドキュメンタリー映画です。

次点「祝の島」
原発建設予定地のすぐそばにある祝島の日々を追ったドキュメンタリー。宣伝部長の地元に近い、瀬戸内の島です。himaarは原発には反対です。

【ヒマデミー・韓国映画賞】
「渇き」
宣伝部長は「母なる証明」を推したのですが、製作部長の「こっちのエロさがやっぱり勝ち!」という強い意見に負けて……。
ま、ソン・ガンホ好きなので、こっちでもいいことにします。

【ヒマデミー・イラン映画賞】
「ペルシャ猫を誰も知らない」
説明も感想もうまく書けないので、よかったらご覧になってみてください。

【ヒマデミー・音楽賞】
「クレイジーハート」
ここ数年、カントリーがわりと好きなので。主演のジェフ・ブリッジスもかなりよかったです。車を運転するとき、必ずベルトを緩めてるところとか。

【ヒマデミー・美術賞】
「シャーロックホームズ」
画面の雰囲気も衣裳もよかったです。作品としても、実はあまり期待していなかったのですが、エンターテインメントとしてかなり楽しめました!

【ヒマデミー・助演男優賞】
「色即ぜねれいしょん」の岸田繁(くるり)
あまりに自然で、役そのもので、はまってて、「誰?」って感じでした。素晴らしかったなー。

【ヒマデミー・主演女優賞】
「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレット
この人とレオナルド・ディカプリオは、「タイタニック」の頃にはどこがいいのか全然わからなかったけど、ここ数年、歳を重ねられるごとに、お二人とも素晴らしくて、大ファンになっています。

以上、うっかり忘れている作品もありそうですが……。
みなさんも、1年分を思い返して、やってみてはいかがですか?

小春日和

今日の東京はよく晴れて、陽射しが暖かい一日でした。

気づいたら、うちの窓から見える樹々が一気に紅葉しています。
冬になる前に、こんなふうに紅葉を楽しめるおだやかな秋が、もう少しだけ続いてほしいものです。

……と思っていたら、今、東京にジャック・バウアーが来ているらしい!
おだやかな日々を願ったばかりなのに……!
みなさん、万が一ジャックに出会ったら、すぐに逃げてください!
彼に近づいたら、間違いなく事件に巻き込まれます!気をつけて!!!

日曜は「静岡手創り市」

今週末の日曜は、himaar初の遠征、「ARTS&CRAFT 静岡手創り市」に参加します。

日時:11月14日(日)9:00〜16:00 ※雨天延期
場所:静岡縣護国神社(静岡県静岡市葵区)

木工作家のOn y va!さんと、初めての合同出展です。
心強いです!

初めての場所で、お客様からどんな反応をいただけるのか、ほかにどんな出展者の方がいらっしゃるのか、ライブペイントなど都内の手づくり市にはない催しも企画されているようですし、とても楽しみです!
新作「長財布」でお世話になったyutaさんも出展されます。

そんなわけで、最後の追い込み!……のはずですが、ここまできたらジタバタするよりも英気を養おう!……ということで、午前中から隣町へ。
映画「ベンダビリリ!」を観てきましたー!

ナカキョウさんも強くオススメされていましたが、みなさん、この映画は絶対にご覧になったほうがいいです!(吉祥寺バウスシアターは残念ながら、本日最終日でしたが、まだ上映館はあります。)
製作を中断しても、観に行ってきてよかった!
元気をもらいました!!!
スタッフ・ベンダビリリ、トレトレフォール!

静岡へ向かう車の中でもベンダビリリを聴いて、元気づけてもらいます(CDもぜひ!)

静岡周辺のみなさま、関東近郊にお住まいのみなさまも十分日帰り圏内(!)ですので、どうぞ遊びにいらしてください!
お待ちしています!