ミツバチの羽音と地球の回転

夕方から渋谷へ。
ユーロスペースにて上映中のドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。

日本に暮らす私たちは、電力会社を選べないのが当たり前で、だから自分が使っている電気がどこでどんな方法で作られたものなのか、あまり考えないし、考えたとしても、まあ仕方がないよ、と思っている人がほとんどだと思います。

スウェーデンでは、たとえば「風力発電の電気しか使いたくない」と思ったら、当たり前に、各家庭で電力会社を選べるのだそうです。
電力会社も自由競争なので、お客様に選んでもらうために、自然エネルギーで電気を作るようになったり、公共施設や大きなビルには省エネ・システムを提案したり、時代のニーズに合わせて企業努力をしています。

映画の中に出てくる中国電力の上関原発建設計画は、もう30年近く前に持ち上がった計画です。
当時はまだまだ経済成長が著しい、なんでもかんでもどんどん作ってどんどん消費するような景気のいい時代だったかもしれませんが、時代は変わったのではないでしょうか?

映画の中で一番心に残ったのが、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸さんのお話です。

祝島の島民の反対運動だけで、原発建設計画をやめさせられるとは思っていない。
自分たちにできることは、計画を少しでも先にのばすことだ。
そうやってのばしている間に、「原発はもう時代遅れ」「原発はいらない」という世論に、そういう社会になってもらいたい。

火力、水力、原子力、風力や太陽光などの自然エネルギー、どの方法で作った電気を使うのか、消費者が選べるしくみにしてもらいたいと強く願います。

ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」は3月31日まで渋谷ユーロスペースにて上映中です(3月12日以降は2階のオーディトリウム渋谷にて)。
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