本と映画と音楽」カテゴリーアーカイブ

次の本

定休日の月曜。
午前中から、遠く離れた3つの場所にいる人たちと、インターネット上でお互いの顔を見ながら会議。ヒマールからの出版第2弾になりそうな本の、初めての打ち合わせです。
オンラインで出版会議だなんて、なんかデキル出版社みたいでかっこいいぞ、ヒマール。
どんな本かは、経過とあわせてまたお知らせしていきますね!

で、午後は、その本のイメージをふくらませようと広島まで出かけて書店巡り。
久しぶりにREADAN DEATさんへも行って、ゆっくりお話ができてたのしかったです。

それにしても、おもしろそうな本、読みたい本がたくさん出てる。
本はね、すごくいいです。みんな、もっともっと本を読んだらいいと思う。
SNS見たりテレビ見たりする時間を減らして、本を読んだらいいです、おすすめ。

ヒマールの読書会「読むロバの会」、今度の日曜(10/11)久しぶりにやります。
課題図書はアリ・スミスの「秋」(新潮クレスト・ブックス)。
今から当日までに読了するのは難しいかもしれませんが、ちょっと変わっていてとてもおもしろい本だと思うので、読書会に参加できなくてもぜひ読んでみてください。おすすめです。

多謝!「リクオ&ピアノ」

昨夜の「リクオ&ピアノ」にご来場くださったみなさん、音楽を届けてくれたリクオさん、いつものように撮影してくれた長束晃さんと手伝ってくれた妹も、ほんとうにほんとうにありがとうございました!
愉しい夜を過ごせて、とても嬉しかったです。

撮影はすべて長束晃さん。無断転載はご遠慮ください。

この不安な日々がいつまで続くのか、どうなっていくのか。
はっきりとしたことが何もわからないから、新しい情報にはいちいち反応してしまうし、腹の立つことばかりだし、とても疲れます。
音楽と、本と、映画にも、ほんとうに助けられていると感じます。ありがとう。

2月と3月の読むロバの会

昨日は2月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

今月から読むロバの会はちょっとリニューアル。
これまでは、毎月の課題図書を1冊決めて、あらかじめ各自でその本を読んできて、同じ1冊の本についてみんなで感想をおしゃべりする、というスタイルで開いてきましたが。
今月からはテーマを決めて、そのテーマに沿った複数冊の本から1冊(もちろん2冊以上でも!)を読んでくることが参加の条件となりました。

リニューアル初回、2月のテーマは「トニ・モリスン」。
作家トニ・モリスンの作品からどれか1冊を読んでくる、というのが参加条件。
そうして昨日、参加者のみなさんがそれぞれ読んできたのは
「スーラ」
「パラダイス」
「マーシィ」
「青い眼がほしい」
「ソロモンの歌」
「ジャズ」
以上の6冊。うまく重ならずにばらけました(前月にも参加してくださった方々とは、なるべくばらけるよう打ち合わせはしたんですけどー)。
で、最初に自分が読んできた本のあらすじを紹介し合い、感想、印象に残ったところ、難しいと感じたところなどを話していきました。そうすると、作品に共通することや、「ここは違っているね」というところ、トニ・モリスンの作風のようなものが、なんとなく、ぼんやりと、見えてきたような……。1冊しか読んでいないのに会が終わるころには6冊ぜんぶ読んだような気がしてきて、お得(?)というのは違いますけど、盛りだくさんで充実した会になったように思います。
しばらくは、こういうスタイルでやってみようと思っています。

さて次回、3月の読むロバの会は
日時:3月18日(水)18:00〜(1時間程度)
3月のテーマ:「結婚生活」
テーマにあわせて選んだ以下の3冊より、どれか1冊を読んできてください。
「死の棘」島尾敏雄(新潮文庫)
「異類婚姻譚」本谷有希子(講談社文庫)
「アンの夢の家」モンゴメリ著/村岡花子訳(新潮文庫)

読むロバの会は月に一度開いている読書会です。
初めての方もどうぞお気軽においでください。
参加費無料、ご予約不要でご参加いただけますが、喫茶1ドリンクのご注文だけ、お願いいたします。
ご参加お待ちしております!

ヒマールからの出版第1弾 「NEVER TIRE OF THE ROAD/旅に倦むことなし アンディ・アーヴァインうたの世界」 柴田元幸訳 2020年3月17日刊行決定!

NEVER TIRE OF THE ROAD
旅に倦むことなし
アンディ・アーヴァインうたの世界

【書影、近日公開!】

アンディ・アーヴァイン(著)
柴田元幸(訳)
エイモン・オドハティ(挿画)

定価1,600円+税
B6判上製 120ページ
ISBNなし
2020年3月17日刊行予定

アイルランド音楽界の吟遊詩人
アンディ・アーヴァインの世界を
柴田元幸の翻訳で旅する。

「プランクシティ」「モザイク」「パトリック・ストリート」「スウィーニーズ・メン」などのバンドで、またソロやコラボレーションで、半世紀以上に渡って音楽活動を続けるアンディ・アーヴァイン。77歳の現在も精力的にアルバムを制作し、一年の大半を世界各地でのツアーに飛び回っている。

 アンディ・アーヴァインは、アイルランド伝統音楽のミュージシャンであり、伝承歌をうたうシンガーであり、シンガーソングライターである。
 1960年代後半に旅して出会ったバルカン諸国の民族音楽とアイルランドの伝統音楽とを融合させ、アイルランドの音楽に革新をもたらした彼は、さまざまな伝承歌を独自の解釈で演奏し、うたい伝えている。
 そしてシンガーソングライターとしては、歴史上の人物とできごとについて、とりわけ権力と不正に支配された社会に立ち向かった人びとについて、積極的に書き、歌で語り伝えている。

 本書では、ライヴコンサートで演奏されることの多い楽曲から21曲(オリジナル11曲、トラディショナル10曲)を選び、アンディ・アーヴァイン自身による解説とともにその歌詞を対訳で紹介する。
 翻訳は、近現代の英米文学作品を中心に数多くの訳書が知られる翻訳家、文芸誌「MONKEY」編集長でもある柴田元幸。
 アイルランドの彫刻家、画家で、アンディ・アーヴァインの親友であるエイモン・オドハティによる挿画6点も収録した。

アンディ・アーヴァイン [Andy Irvine]
1942年、ロンドン生まれ。アイルランド伝統音楽のミュージシャンでありシンガーソングライター。バンド「 スウィーニーズ・メン」「プランクシティ」「パトリック・ストリート」「モザイク」などのほか、ポール・ブレイディ、ディック・ゴーハンらとのコラボレーションや、ソロでも活動。世界各地を演奏に飛び回り、2000年以降は来日公演も行なっている。

柴田元幸
1954年生まれ。翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。ポール・オースター、レベッカ・ブラウン、ジャック・ロンドン作品など翻訳多数。訳書「トマス・ピンチョン著/メイスン&ディクスン」で日本翻訳文化賞、自著「生半可な學者」で講談社エッセイ賞、「アメリカン・ナルシス」でサントリー学芸賞受賞。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。

エイモン・オドハティ [Eamonn O’Doherty]
1939年、北アイルランド生まれ。彫刻家、画家、版画家、写真家。バンド「スウィーニーズ・メン」の最初のマネージャーでもあった。2011年没。

・・・・・
ついに、情報を公開できるところまで辿り着きました。
みなさま、どうかたのしみにお待ちいただけましたら幸いです!
よろしくお願いします!!

2月の店休日と春のおたのしみ

立春ですね!
ここ数日けっこう冷え込んでますが、日差しは春っぽい感じ。
今年は暖冬だったけど、寒いのは苦手なので、はやくもっと暖かくなってほしいです。どうせもう、花粉は感知してるしー。

さて、2月はとくべつなおたのしみはなく、毎月のおたのしみと、ふだんの店でお待ちしています。
毎月のおたのしみ、ピラティスとヨガは定員満員で先月から引き続きの方のみとなりますが、リニューアルの読書会(読むロバの会)はどなたでもご参加いただけますので、ぜひ。

2月は確定申告の準備と、まもなく情報公開しますヒマールからの出版第1弾の仕上げとに追われる日々になります。
ヒマールからの出版、今年の我々のピークです!3月に!!早くもピーク!!!(笑)
みなさま、どうぞよろしくお願いします!

そして3月に入ったらすぐ、1日にリクオさんライヴもありますので!
こちらも、みなさま、よろしくお願いします!!

ご予約絶賛承り中!
ぜひー。

【2月の店休日】
毎週月曜+11日(火)と23日(日)

1月の読むロバの会、そしてリニューアル

昨日は今年最初の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。初めて見学に来られた方もいらっしゃいました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

課題図書は桂枝雀の「らくごDE枝雀」。
落語五席の紙上再演と、新作落語の作家・小佐田さんと枝雀さんとの落語を分析する対談とが収められています。
生の落語と文字で読む落語、江戸の落語と上方落語などについて話が盛り上がりました。
とてもおもしろく読みましたが、私はやっぱり落語は生で観るほうがいいなあ。
生で観たい方、3月にはシンフォニア岩国で春風亭昇太さん、周防大島の和佐公民館で立川談笑さんの独演会(前売券、当店にもございます!)がありますよ。ぜひ。

さて次回、ですが……気づけば、この「読むロバの会」、昨日でなんと81回目でした!
よく続けてきたなあ、という感慨と同時に、最近ちょっとマンネリ気味というか、もっとこう、本のことをたくさん話したいね、っていうのと、我々のモチベーションをあげるために何かちょっと変えたい、っていうのをお世話係の二宮さんと相談してましてー。
で、試しに、これまでずっとやってきた「1冊の課題図書を全員が読んできて感想などをおしゃべりする」読書会ではなく、「1つのテーマに沿う本の中からそれぞれ何か1冊を読んできて、読んできた本を紹介し合い、テーマについて語り合う」という読書会をやってみようと思います。

説明するよりやったほうが早いですね!
ということで次回、2月の読むロバの会は……

テーマ:『トニ・モリスン』
ノーベル賞作家でもあるトニ・モリスンの作品を何か1冊、読んできてください。読んできた作品を紹介し合いながら、トニ・モリスン作品について語り合いましょう。
*写真はトニ・モリスン作品の一部です。この写真以外の作品を読んで来られても、もちろんOKです!

日時:2月26日(水)18:00〜(1時間程度)
*開催日時は参加希望者が参加しやすい日時と店の都合で毎回決めています。開催する曜日や時間帯のリクエストがありましたら店の者にお伝えください。検討いたします。

読むロバの会は月に一度開催している読書会です。
毎回のテーマに沿った本を読んできた方ならどなたでも、ご予約不要、喫茶1ドリンクのご注文でご参加いただけます。初めての方の見学参加も歓迎です。
どうぞお気軽にご参加くださいね。

12月と来年1月の読むロバの会

今日は12月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

2019年最後の読むロバの会は、課題図書を読んでくるのではなく、毎年恒例になりつつある、今年読んだ中でおもしろかった一冊を持ち寄り、紹介し合う読書会。
年に一度のスタイルです。

今回、私の痛恨のミス!で、みなさんが持って来られた本を撮影するのを忘れてしまいました〜。うっかり〜!
というわけで、すみませんが文字のみでお伝えします。

参加者のみなさんが紹介してくれた、今年読んでおもしろかった一冊はこちら!

「茂吉秀詠(生誕百年記念)」吉本隆明、山口誓子、金子兜太ほか著(深夜叢書社)
「日本発酵紀行」小倉ヒラク著(D&DEPARTMENT PROJECT)
「毎日読みたい365日の広告コピー」WRITES PUBLISHING(ライツ社)
「赤毛のアン」L.M.モンゴメリ著、松本侑子訳(文春文庫)
「蔦屋」谷津矢車著(学研プラス)
「ギリシャ語の時間」ハン・ガン著、齊藤真理子訳(晶文社)

みなさんは今年どんな本を読みましたか?
誰かに紹介したい、おもしろかった一冊はどれですか?

さて次回、来年1月の読むロバの会は…
日時:2020年1月29日(水)18:00〜(1時間程度)
課題図書:らくごDE枝雀(ちくま文庫)

読むロバの会は月に一度開いている読書会です。毎月の課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などをおしゃべりしています。
課題図書を読んだ方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、参加費無料・ご予約不要でご参加いただけます。
初めての方もどうぞお気軽にいらしてみてくださいね!

来年もおもしろい本をたくさん一緒に読みましょうー!

11月と12月の読むロバの会

昨日は11月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は4名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

11月の課題図書はブルガーコフの「犬の心臓・運命の卵」より「犬の心臓」を。
100年も前に書かれた作品ですが、全然古臭い感じがしない!むしろとても新鮮に感じられました。
当時のソ連体制下では発禁処分となっていたそうですが、確かに風刺を超えちゃってる(!?)記述がバンバン出てくるし、グロテスクに思われそうな表現も多い。けど、可笑しくて、思わず笑ってしまうシーンもたくさん!
こういうロシア語文学もあるんだなあ、と思ったり、いやまさにロシア語文学だよ、とも思ったり。
とてもおもしろかったです。私は好き。
新潮文庫版に一緒に収められている「運命の卵」のほうもめちゃくちゃおもしろいです!こっちのほうが初めての人には読みやすいかも。パニック映画にありそうな感じです。

さて次回、12月の読むロバの会は、毎年恒例になりつつある、いつもとはちょっと違うスタイルの読書会「2019年、私の一冊」です。
課題図書ではなく、あなたが今年読んだ本の中で人におすすめしたい一番の一冊を持って来てもらって、お互いに紹介し合います。
小説、ノンフィクション、コミック、雑誌、等々、ジャンルはなんでも構いません。

日時:12月18日(水)18:00〜(1時間程度)
*around me 私と世界 vol.2「難民」参加型展示の会期中です。あわせてどうぞ!
参加費:無料(喫茶1ドリンクのご注文をお願いします。)

今年最後の読書会。初めての方もどうぞお気軽にご参加くださいね。

寺子屋ミシマ社 『ちゃぶ台』次号をみんなで企画会議!@himaar(岩国)

 “お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」”

2015年にミシマ社が創刊した雑誌『ちゃぶ台』が掲げ志す大きなテーマ。それは私たちがhimaar(ヒマール)という店でやろうとしていることとも重なります。

創刊以来、年に一回「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から手がかりを探ってきた雑誌『ちゃぶ台』の最新号Vol.5「宗教×政治」号が10月20日に発売されました。
この最新号をご紹介するとともに、早くも(!)来年刊行の次号『ちゃぶ台Vol.6』にむけたワークショップ形式の公開企画会議を、編集長の三島邦弘さん、『ちゃぶ台』に毎号登場・寄稿している中村明珍さんをお迎えして、ヒマールで開催いたします。
ご来場、心よりお待ちしております!

「『ちゃぶ台』ってどんな雑誌?」と思われた方は、ヒマール店頭でも創刊号から最新号まで取り揃えておりますので、気になったテーマのものからまずは一冊、ぜひお求めになってみてくださいね。

「寺子屋ミシマ社 『ちゃぶ台』次号をみんなで企画会議!」
@himaar(岩国)

日時:2019年11月10日(日)18:00 open/18:30 start
参加費:1,500円(1ドリンク付き)
定員:35名(お申し込み先着順)

お申し込み方法:
・ヒマール店頭
・電話 0827-29-0851(店休日を除く10:00〜19:00)
・メール info@himaar.com(お名前、人数、電話番号を明記してください。返信をもって受付完了としますので、受信設定をお願いします。)

主催:himaar(ヒマール) 協力:ミシマ社
お問い合わせは TEL:0827-29-0851(ヒマール)まで

【出演者プロフィール】

三島邦弘(みしま・くにひろ)
1975年京都生まれ。出版社二社を経て、2006年10月東京・自由が丘でミシマ社を単身設立。現在は、自由が丘と京都の二拠点で「原点回帰」の出版活動をおこなう。ほぼ全書籍の編集を担当。年に一度刊行の雑誌「ちゃぶ台」では編集長を務め、「お金や政治に振り回されない生き方」を求め取材。

中村明珍(なかむら・みょうちん)
1978年東京都生まれ。ロックバンド「銀杏BOYZ」のギタリストとして活躍後、周防大島に移住。現在は、梅やオリーブを栽培する農家であり、僧侶でもあります。

【ちゃぶ台とは?】

『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台Vol.5 「宗教×政治」号』ミシマ社編
本体1,600円+税 (2019年10月刊行)
https://mishimasha.com/books/chabudai05.html

「無宗教です」は通じない! 無政府状態は始まっている!?

あの「周防大島40日間断水」で、何が起こったのか?
日本の問題がすべてここに凝縮していた……。

尾崎世界観(インタビュー)、滝口悠生(小説)、藤岡拓太郎、岡田武史「今治からの小さな革命」、内田樹、益田ミリ、森田真生ほか。

ミシマ社の雑誌、第5弾!

・本号の特集について
特集1 ぼくらの宗教
特集2 みんなのアナキズム

・巻頭の言葉より
 二〇一八年十月二十二日未明、ドイツの会社が保有するタンカーが周防大島の大島大橋にぶつかり、水道管が破裂。島では、約四十日間断水状態がつづくことになる。
 『ちゃぶ台』は創刊以来、毎年この島で特集を組んできたこともあり、私たち編集部も大きなショックを受けた。十一月三日、訪島し、ほんの微力でしかないが、水を配り、島の方々のお話をうかがった。その後、自分たちにできることを考え、寄付を募るなど実践した。しかし、なかなか断水復旧の見通しがたたない。なぜ、国は動かないのか? 高まる疑念はやがて、確信へと変わっていた。国はこの島を見放したにちがいない……。
 自然災害、人災、議論されないまま通過する法案……今、私たちをとりまく環境は、実態としてすでに「無政府状態」に近い。まともな感覚で生きようとすればするほど実感する。
 そういう時代において宗教はどういう役割を果たせるのか? 自分たちの時代の政治 はどうなるのか。一人の生活者としてどう動いていけばいいのか? その手がかりを求めて、本誌の特集を企画した。(本誌編集長 三島邦弘)

6月と7月の読むロバの会

昨日は6月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

課題図書は、ただいま大プッシュで宣伝中の、小俣直彦著「アフリカの難民キャンプで暮らす」。
ヒマールの友人・小鮒さんがこの本のために立ち上げたひとり出版社「こぶな書店」発行、ヒマールが宣伝と販売を担当している一冊です。

「難民に関心がないわけじゃないけど、なかなかこういう本を読もうという気持ちにはなれなくて、課題図書だから購入はしたもののしばらくは積んでおいた。でも読み始めたら、読みやすくておもしろくて、親しみがわくというか、難民という言葉からイメージするときの想像力が大きくひろがったと思う。」
「最初に登場人物紹介ページをみて、こんなにたくさんの人が出てくるのか!めくるめくドラマが展開しそう!と思って読み始めたけど、案外あっさりしてた(笑)。けど、学術書とドラマティックなノンフィクションとのあいだくらいの、その感じがよかったと思う。難民キャンプに暮らして、そこの空気感まで伝わってくるんだけど、ちょっと客観的にみている感じ。」
(出版までのいきさつを話したあとで)「編集の意図が入っていない感じはしました。個人的には食べ物のことなんかがもっと書いてあったらいいなと思ったけど。アメリカやメキシコを旅したときにあちこちでウエスタンユニオンをみかけたんだけど、この本を読んで、ああそういうことなのかとつながった。キャンプで水やトイレまで有料だとは思ってもいなかった。」

等々。ブログではふだんはあまり詳しくレポートしないのですが、今回は少し多めに参加者のみなさんの感想を書き出してみました(発言者の方、ニュアンスが違っていたらごめんなさい)。
私は今回作り手側でもあるので、みなさんの感想が聞けることをとてもたのしみにしていました。が、ついつい喋りたくなってたくさん話してしまい、「ああ、私、この本にすごく思い入れがあるんだわー」とあらためて気づかされたのが自分にとっては大きな発見でした(笑)。この本について、いつでもお話しますので、読書会に参加できなかった方、どうぞコーヒーでも飲みがてら話しにいらしてくださいね。

さて次回、7月の読むロバの会は…
日時:7月24日(水)18:00〜
課題図書:「パタゴニア」ブルース・チャトウィン(河出文庫)

読むロバの会は、月に一度開催している読書会です。毎月の課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などをおしゃべりしています。課題図書を読んだ方ならどなたでも、ご予約不要、参加費無料、喫茶1ドリンクのご注文でご参加いただけます。どうぞお気軽にいらしてくださいね!