でした。
参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは…
ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ(木下眞穂訳)『過去を売る男』
岸本佐知子『ねにもつタイプ』
『過去を売る男』はアンゴラの小説。「なにかがどうかなるような話ではないけど、おもしろい」とのこと。
『ねにもつタイプ』は翻訳家によるエッセイ。「ちょっと軽いものが読みたいなと思って、選んでみた」そうです。
わたしは、バーナード・ゴットフリード(柴田元幸・広岡杏子訳)『アントンが飛ばした鳩』を。ポーランドに生まれたユダヤ人で、強制収容所を生き延びてアメリカで写真家となった著者による記録文学。
読み始めたばかりで、きょうの1時間では、戦争の影がうっすらと感じられるものの、わりとのんびりした、おかしくて笑ってしまったり、懐かしさを覚えたりする子供時代のエピソードが連作短編のように続いている。小説を読んでいるような気がした。
60年も経ってから子供の頃のことをこんなふうに書けるなんて、すごい記憶力と感性の持ち主だな、と驚きながら読んでいます。
さて、次の読むロバの会は、8月31日(木)15時から16時ごろまでやります。
どうぞお気軽にご参加ください。