日別アーカイブ: 2023年12月20日

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは……
ブルハン・ソンメズ(最所篤子訳)『イスタンブル、イスタンブル』
コラム・マッキャン(栩木玲子訳)『無限角形』

『イスタンブル、イスタンブル』は、地下牢に閉じ込められた4人が順繰りに拷問に連れ出されながら、お互いに物語をし合いながら過ごしているお話のようです。作者ソンメズは英国に亡命したクルド系トルコ人で、本作はトルコ語で書かれて英語に訳され、さらに日本語に訳された重訳だと思う、とのこと。

『無限角形』は、ゴム弾に命を奪われた娘をもつパレスチナ人の父親と、テロで命を奪われた娘をもつイスラエル人の父親を軸とした物語のようです。作者マッキャンはアイルランド人。重たい話だけど、各章が短く読み進めやすい、とのこと。

わたしは、李箱(斎藤真理子訳)『翼 李箱作品集』を。李箱の作品を読むのは初めてです。韓国で最も権威のある文学賞として「李箱文学賞」があることは知っているので、若くして亡くなった李箱の生前に一冊も本が出版されていないことを知り、とても驚きました。この本には「この特異な作家の才能をまんべんなく味わえるよう、詩、小説、随筆、紀行、童話、書簡など多様なスタイルの文章」(訳者まえがきより)が収められています。今日は小説「翼」の途中までしか読めなかったのですが、大正から昭和初期の日本文学の香りがしました。

さて、次の読むロバの会は、12月28日(木)15時から16時ごろまでやります。
今年最後の読書会です。
年の瀬でみなさんお忙しいことと思いますが、1時間が無理なら10分でも、コーヒーでも飲みながら本を開いてみませんか?
もう忘れられているかもしれませんが(苦笑)、30日までK-BOOKフェアも継続中ですので、ぜひ!(ご購入特典のプレゼント応募も年末までできます!)
ご予約不要、ご参加をお待ちしています!

多謝!二階堂和美LIVE

二階堂和美「ちいさな年末歌謡ショー」
満員御礼!!!ありがとうございました!!

「満を持して」実現した、密かに「念願」だったニカさんライブでした。

わたしたちが初めて生でニカさんのステージを見たのは、10年くらい前でしょうか、周防大島で寄り道バザールが主催されたキセルとのツーマンライブ・イベントに出店させてもらったときでした。
寄り道バザールの中村明珍さんがヒマールのことをニカさんとガンジーさんに紹介してくれて、おふたりが店へ遊びに来てくださるようになりました。
その後、ヒマールでギターパンダ(山川のりをさん)のライブをやるときには「ふたりギターパンダ」「瀬戸内ギターパンダ」としてベーシストであるガンジーさんが必ず参加してくださるようになったり、じつはけっこうご近所なので、僧侶でもあるガンジーさんがおまいりの帰りに店へ寄ってくださってコーヒーを飲みながら沖縄の話を聞いたり本の話をしたり、ガンジーさんが住職を継承される会をお手伝いさせてもらったり、家族ぐるみでごはんを食べたりして過ごしていました。
そのあいだに、生でニカさんのステージを見る機会も増えていって、「なんてすごい歌手なんだ!なんてすごいソングライターなんだ!」と思う気持ちが見るたびに更新されていき、それゆえに「店で演奏してもらいたい」ということをどんどん言い出せなくなってきていました。

去年の3月にガンジーさんの訃報が届いたときは、信じられなくて、ほんとうにショックでした。かなしくてさみしくて、それ以上に、ニカさんのことが心配で気になって。
お寺のこともおうちのことも全部がいっぺんにその肩にのっかってきて、泣きながらでも止まることを許されずに走り続けているみたいなニカさんを見ていて、倒れちゃうんじゃないか、無理しないでほしい、と心配しながら、いっぽうでは、歌うことは続けてほしい!と願っている……ファンとは勝手なものですね。

そんな勝手なファンたちの荒療治(!?)のおかげで、今回のライブができたのかもしれないなーと、各地のみなさんに感謝いたします!

ニカさんと一緒にタイトルを考えた「ちいさな年末歌謡ショー」、いやー!めちゃくちゃたのしかった!!!!!(ニカさんはたいへんだったと思いますが・苦笑)
黒瀬みどりさんのピアノ(変幻自在!素晴らしいピアニストです!!)とニカさんの歌声だけで、こんなにちいさな会場で、しっかり「歌謡ショー」でしたよね? ご覧くださったみなさん、いかがでしたか?

荒療治の一貫で、ステージでまたニカさんをいっぱい泣かせてしまうことになって申し訳なかったけど、でもね、あんまりひとりで泣いてほしくはないからさ、会場のみなさんと一緒に思い出して一緒に泣こう! これからも。いつまでも。(と直接ご本人に言いにくくて、ここに書いてしまいます)
今回も、歌うニカさんのそばにはずっとガンジーさんのコントラバスがあって、1曲だけ、ニカさんが演奏しながら歌ってくれました。
ガンジーさんのコントラバスの音が、またヒマールに響いて嬉しかった。
終演後、「3人(ニカさんとみどりさんとガンジーさん)がいるみたいだった」と話してくれた方もいました。

写真はすべて、ナガツカアキラさんです。いつもありがとう!
フライヤーのイラストを描いてくれたきみ子さん、ありがとう!

二階堂和美「ちいさな年末歌謡ショー」、実現できて、ヒマールのこの1年をこんなに素晴らしいライブで締め括ることができて、ほんとうに嬉しい!
ご来場くださったみなさん、ありがとうございました! 今回は早々に満席になってしまってご覧いただけなかった方もあり、申し訳ありませんでした。次回がきっとあることを信じて! たのしみに待っていてくださいね。
ニカさん、みどりさん、素晴らしい演奏を届けてくださってほんとうにありがとうございました!またぜひぜひ、お願いします!!

2023年は、わたしが骨折してのリクオさんライブに始まり、夫がギックリ腰になってのニカさんライブで終えることになりました(笑)。打ち上げの準備や片付けを手伝ってくれたブロッコリグリルとEF、ありがとう! 来年は怪我せず、元気でいます。
2024年も、すでにたくさんのライブを予定しています! みなさん、どうぞ今後のヒマールのイベントをチェックして、ぜひライブにいらしてください。いいですよ〜、ライブは!!

(年末の営業は30日まで続きます!)