今日のヒマール

革小物制作と店の日々。

柴田元幸さんイベントを終えて

コメントなし

「本当に、柴田元幸さんがいらっしゃるんですか!?」とチケットを買いに来たお客さんたちに確認され。
「しみじみ、すごいなあ」と某本屋さんに電話口でも手紙でも言われ。
たのしみなのとプレッシャーとがおなかの中でぐるぐるまざり続けた1ヶ月が過ぎて、ついに!
本当に柴田さんをお迎えすることができました!

いつか来ていただけたら……と願ってはいたけれど。
実現できたのは友人のおかげです。
この場を借りて、本当にありがとう。できてよかったね。

本来、店の者としては、イベント中も遅れて来られるお客さんに対応したり進行に気を配ったり、現場に居てもイベントそのものを集中してたのしむことなんてできないのが常です。
が、今回、柴田さんが「それでは最後に」と朗読されたシリアの作家の短編に、思わず、自分の役目を忘れてすっかり引き込まれ、ぼうっとなってしまい、そのあとに私が言わなきゃいけなかった締めの言葉、柴田さん関連本販売のご案内やモンキークッキー&マカロンの紹介、4月の「読むロバの会」へのお誘い等々が完全にすっこーんと抜けてしまい、ずるずるとサイン会に入ってしまいました……店の者失格。

反省しています、が!うっかり役目を忘れてしまうくらい、それくらい、すごかったのです!!
短編小説の力、翻訳の力、そして朗読の力が、じわじわと、あれから2日経ったいまもボディブローのように効いてきます。

難解と思われた課題作品「ソニック・スカイ/スティーヴ・エリクソン」。
イベントのあとで「読んだときは後悔するほど難しかったけど、朗読で聴くとスルッと頭の中に入ってきた」と感想を教えてくださった参加者がいらっしゃいましたが、私も同感。
そして、作品について、その翻訳をした柴田さんと読者である参加者のみなさんとが感想や意見を交わし合っている!
夢のような場でした!

今回、柴田さんは「いま、特に紹介したい文学」としてイラクやシリアの作家の短編も朗読してくださったのですが、それも本当に素晴らしかった。
私はその2つの短編を聴いて、ニュースやドキュメンタリーからだけではなかなか見えてこないもの、文学によってこそ伝えることができ、理解できるものがあるように感じました。

文学は、音楽も、ですが、一人で読めるし聴けるし、一人でたのしむことができます。
でも、誰かと共有するたのしさも、また別にあると思っていて、文学や音楽のたのしみをともにできる場が日常にあるのっていいよなーと思って、読書会やライヴや、今回のようなイベントを企画しています。
「日常にある」というのが大事で、それをまた改めて強く感じたので、これからもやりたいと思っています。

ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。
参加してみて、いかがでしたか?
今回参加できなかった方も、通常の読書会は毎月やっていますので、ぜひ。
次回は4月27日(水)18:00〜、課題図書は「原発労働者/寺尾紗穂(講談社現代新書)」、参加費無料(要1ドリンクオーダー)、ご予約不要です。

柴田元幸さん、岩国に来てくださって本当にありがとうございました!
どうか、またいらしてください!

柴田さんと読む2

宣伝にご協力くださった方々にも心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

投稿者: (じ)

3月 22日, 2016 at 6:37 pm

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