未来を想う

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年。
最悪の状況で最悪の事故が起きたけれど、それでもたくさんの人がいろんなことに気づいて、いろんなことを学んだのだから、これからはきっとよくなると信じて、きっとよくすると心に決めて、あれからの日々を過ごしてきた。
でも、正直にいえば、よくなるどころか何も変わらないどころか、どんどん悪くなっていると感じているし、自分が歳をとっていくせいもあるんだろうけど、前向きな気持ちを保つのは年々難しくなってきている。
そんなとき、生まれたときから娘のように思っている子の結婚式に招かれて、幸せいっぱいのふたりの未来を想った。
息子同然の甥っ子から第一志望の大学に合格したと知らせが来て、これから大きくひろがる彼の未来を想った。
今いちばん近くにいていちばん一緒に遊んでいる小さな子に今日も「本を読んで」とせがまれて、可能性しかないその子の未来を想った。
この子たちの未来を、若い人たち子どもたちの未来を、きっとよくする。
今日また心に決めました。

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