11月と12月の読むロバの会

昨日は11月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
課題図書はジョセフ・コンラッドの「闇の奥」。
黒原敏行訳の光文社古典新訳文庫で読んできた人が4名、中野好夫訳の岩波文庫で読んできた人が1名、両方を読んできた人が1名。読み較べると、やはり新しい訳のほうが読みやすいようでした。
が、読めるし、話の筋もわかるんだけれども、うーむ……というのが全員に共通した感想で、「難解」と評されるのはこういうことだったのか?と。
みなさんといろいろ話していて、そうか!120年も前に発表された小説なんだ、と気づかされてハッとしたことをここに記しておきます。

さて次回、12月の読むロバの会は……
日時:12月12日(水)18:00〜(1時間程度)
12月は課題図書はありません。昨年に続き、毎年恒例にしたいと企んでいる「今年読んだ本の中で一番おもしろかった本・人におすすめしたい本」を紹介しあう回です。
あなたが今年読んだ本の中から一冊(ジャンルは問いません。漫画や冊子のようなものでもOK。課題図書以外で!)を持ってご参加ください。
ご予約不要、参加費無料、喫茶1ドリンクのご注文だけお願いいたします。
初めての方もぜひ。ご参加お待ちしています!

「リクオ&ピアノ2019」live@himaar開催決定!

リクオさんのライヴをみるたび「岩国のみんなに見せたい!」と思ってきました。
さあ、ついに見ていただきますよー!
岩国初登場!ヒマール初のピアノライヴでもあります。
初めての人も絶対にたのしい!どなたにも心からおすすめします!!

おなじみ「ブロッコリグリル」のおいしい料理とお酒、「ヴェールジョーヌ」の焼き菓子もご用意しますので、金曜の夜、お仕事帰りの方も安心しておなかをすかせてどうぞー。

「リクオ&ピアノ2019」live@himaar

日時:2019年2月8日(金)18:30開場/19:30開演
前売:3,000円/当日:3,500円(いずれも要+1ドリンクオーダー)

前売り券のお求めは、1.店頭販売2.電話予約(0827-29-0851/月曜定休+不定休あり/10-19時)、3.メール予約(名前・枚数・電話番号を明記のうえ、info@himaar.comまで)、以上のいずれかをご利用ください。

ご来場お待ちしています!!!!!

2018年のHEATWAVE

3人になった2018年のHEATWAVEをどうしてもみたくて、日曜に店を休んで東京へ。

HEATWAVEのライヴをみるのは2年ぶり。
「HW SESSION」(ライヴのためのリハーサルをしない実験的企画)は初体験。
いや〜、すごかった!ロックでした!ものすごくたのしかった!素晴らしくよかった!!
ベースがあるとかないとか、そういうことじゃなかった。
「Tower of Silence」とか「The ANSWER」とか、10年、20年と演奏されてきている曲なのに、完全に、初めて聴くサウンドだった。
懐かしい〜とか、この曲、好きだった〜とか、微塵もなし!超刺激的。

HEATWAVEは来年40周年だそうですが、そのサウンドはいつだってとどまることなくおさまることなくずっと進化し続けてきていて、でもいつの時代の音を聴いても間違いようもなくHEATWAVEで、それって矛盾しているようだけど実在しているのが凄い!ほんと、凄いバンドだとあらためて思い知りました。なんでこんなにHEATWAVEが好きなのか、というのもあらためてわかった、自分で。みに行ってマジでよかった、2018年のHEATWAVE。

新曲は「Heavenly」と「FREEDOM」が特によかったな。これからどうなっていくのか、新しいアルバムも、2019年のHEATWAVEもめちゃくちゃたのしみ!みられるときは逃さずみるぞ!それができることをありがたく思います!!
っていいながら12月のツアーは行けない。行ける人は行ってください!悩んでも意味ないよ。

ホットアップルシナモン、はじめました

昨日あたりからぐぐっと気温が下がって、季節は秋からもう冬ですね。
店の喫茶では冬季限定ドリンク「ホットアップルシナモン」、はじめました。
シナモンが苦手な方は「シナモンなし」にもできます。
シナモン好きな方は気持ち多めにしますのでリクエストしてください。

冬になると変わること。

挽いた豆が静電気でものすごく飛び散るようになる。ので、今年は試しにコーヒーミルにアルミ箔を巻いてみました(効果がある、と書いてある記事を見て)。効果は、うーん、ちょっとはある、ような気がする、かな。

私は土踏まずがすーすーしてくると靴下を2枚重ねばきにします。素材もウールに。
もっと寒くなったらズボンの下にスパッツを履きますが、一度履くと春までもう脱げなくなってスパッツ生活が長くなるので、こちらはまだギリギリまで我慢しているところ。

朝にしていた洗濯を夜するようになり、部屋のエアコンの風が当たるところに干します。すぐ乾くし、室内の乾燥も防げて一石二鳥。綿ぼこりが増えるのと、急に人が遊びに来たときに慌てるのがマイナスポイントだな。

入浴剤はエッセンシャルオイル入りのバスソルトが好きで使っているのですが、冬は無性にザ・入浴剤の湯に浸かりたくなります。去年は「日本の名湯」(だったと思う)のシリーズが気に入りでした。

私は夜に豆乳を飲んでいて、冬はもちろん温めて。そのときに、はちみつひと舐めが加わります。セイヨウミツバチの百花蜜か、去年は高麗人参入りも試して、今年もそれを舐め始めました。夫は豆乳は飲みません。はちみつはお湯に溶いて飲んでいます。

寒いのが苦手で、とにかく暖かく過ごすことを最優先で考える冬。
ちょっとした風邪をひくくらいはまあ仕方ないとして、インフルエンザや酷い風邪には罹らないように気をつけて乗り切りたいと思います。
みなさんもどうぞお元気で!愉しい冬を!!

久しぶりのピアノ、愉しい

来年、店で初めてピアノの人のライヴをやることになり、ひとまずデジタルピアノを購入。

ピアノは、幼稚園から中学の途中までかなりしっかりとクラシックピアノを習っていたので、楽譜どおりに弾くことはできるし音感もあると思っているのだけど、コードというものをよく知らない。よく知らないのにバンドでサックスを吹けていた(ってほど吹けてはいないが)のは、音感があったからだろうな、と思う。
で、久しぶりのピアノを前にして、クラシックの曲を楽譜見ながら弾きたいとはあまり思えず、ははーん、こりゃコードだな、と思ったので、インターネットでピアノのコード表を検索してプリントアウトしてみました、鍵盤のイラストに弾く場所を丸印でつけてあるやつ。
ピアノを習っていたときにドレミ…をC(ツェー)D(デー)E(エー)…と読んでいたので、Cというコードはドから始まる和音で、Dはレから、Eはミから…なんだろうな、と薄々思っていたんだけど、やっぱりそうだった。
さらに、なんとかマイナーというのは和音の真ん中の音が♭(フラット)になり、なんとかセブンスというのはひとつめの音が1音下がるんだな、ということを発見。
それで、頭の中にある音楽に合う音を出すように弾いてみると、楽譜もないのに曲が弾けちゃう。おー、愉しいー!
クラシックピアノを習っていたときは、練習して練習して、通してすごくうまく弾けるようになったときに、どうだ!みたいな感じはあったけど、こういう愉しさはなかったなー。

というわけで、毎日ぽろぽろ弾いています。久しぶりのピアノ、愉しいー。

「幻影」を終えて、大島をおもう

日曜に「幻影」の会期が終了し、休みの間に撤収など諸々の作業を終えて、一瞬の一息。

オカベさんと結城さん、今回も夢のような展示をみせてくださったこと、3年半ぶりにふたたびここを「幻影」の場所として選んでくださったこと、とてもありがたく思っています。
おふたりがヒマールの空間を気に入ってくれているから決して来店客が多いとは言えない店でも展示に来てくださるのだと思うものの、おふたりの展示への熱量とその内容の素晴らしさに応えるだけのお客さんに来ていただけていないこと、自分たちの力不足が身にしみます。ほんと、いやになる。

引き続きがんばりますけどね。来年の展示やライヴや新しい試みの話も着々と進めてますし。大丈夫。やります。

そしてこの頃は、毎日の中でずっと大島の人のことをおもっている日々でもあります。

もう4週間近くも続いている断水。
一見いつもどおりに見える暮らしで、水道の水だけが出ない、という状況がどういうことなのか。ごはんをつくるたび、手や顔を洗うたび、トイレで水を流すたび、お風呂に入るたび、洗濯をするたびに想像してみる。ポリタンクを車にのせて給水所まで行って並んで重い水を運んで、使うときにはそこからいちいち汲まなければならないことを想像してみる。
この数日はだいぶ寒くなってきたので、給湯器のボタンを押して水道からお湯を出して洗い物をするとき、大島でお湯を使いたかったら汲んできた水をやかんか電気ポットかに移して沸かさないといけないから、きっと水のまま使っていて手が冷たいだろうな、とか。疲れがたまっているだろうから寝る前にお風呂で温まれたら少しは疲れもとれるだろうに、冷えたまま布団に入っているのかも、とか。

水道が使えない、というだけでも相当な不便と心労を強いられているだろうに、さらに気の毒だと思うのは橋の通行規制。強風(風速5m以上、と聞いています)で全面通行止め。リアルタイムの交通情報をチェックしてたら、かなりの頻度で通行止めになっている。出たいときに島を出られるかどうかわからないから予定がたてられない。出られても帰れるかどうか、わからない。コインランドリーに洗濯しに行ったら、最悪その日のうちに家に帰れないこともあるかも、ってことでしょ!?……むむー。

この状況が、早くても12月の初めまでまだ続くとか。長すぎる……。

大島には知り合いや、店に来てくださるお客さんもたくさん住んでおられます。店でも販売している「島のはちみつ」の内田さんや、のりをさんのライヴにゲスト出演もしてくれた中村明珍さんたちが中心になって活動している「島のむらマルシェ」が、断水中は毎週「こんなときだから、みんなであったかいごはんを食べよう」という会をやることにしたと聞いて、今度の日曜(18日)、そのvol.3にコーヒーを出しに行くことにしました。島内在住の方には無料で。島外から来られた方には会への支援金として100円〜お願いすることにして。店にコーヒー豆を卸してくれている東京のMAMMOTH COFFEEさんも協力してくださいました。

そういうわけで、18日(日)の店は臨時休業です。
橋が通行止めだと行けなくなってしまうので、どうか強い風が吹きませんように!たのむ!!

北岡幸士 陶展「serene 十二月の静謐」

巡回二人展「幻影 -凩-」をおたのしみいただいているところですが、そろそろの次のお知らせも。
今年最後にお届けする展示会です。

北岡幸士 陶展「serene 十二月の静謐」
2018年12月15日(土)〜25日(火)10:00-19:00
作家在店日:15日(土)
※会期中は17日(月)のみ休み。24日(月)は営業します。

福岡で作陶する北岡幸士さん。北岡さんは会うととても饒舌でたのしい人なのだが、決して軽い人ではない。むしろ頑固で真面目で、仕事について言えば自分の作るべきものをわかっている人だと思う。「作りたいもの」ではなくて「作るべきもの」だ。だから、それに向けて試行錯誤はしても、揺らぐことはない。そのうつわはいつ見ても潔いし、佇まいには動じない静けさがある。私はそんなふうに感じています。
なにかと忙しい年の瀬に、静かな空気をお届けします。ぜひお出かけください。

11月のおたのしみと店休日

急に寒くなりました。季節は早足で秋から冬へ。

店では、オカベマキコ×結城琴乃 巡回二人展「幻影 -凩コガラシ-」を開催中です(月曜休み、11日まで)。
3年前の「幻影」は3月で、『主がいなくなった部屋』の春の景色をご覧いただきましたが、今回は秋から冬への幻影が現れています。3年前にもご覧くださった方には、ほぼ同じレイアウトで、違った景色をご覧いただけるというおたのしみも!
ぜひお出かけください。

そろそろ、冬季限定のホットアップルシナモンも再開します。

【11月の店休日】
毎週月曜+13日(火)と25日(日)

10月と11月の読むロバの会

昨日は10月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

課題図書は「海うそ」梨木香歩。
昭和の初めに人文地理学者の主人公が調査に訪れた島での話と、50年後にその島を再訪することになる話。
私は梨木香歩さんの小説を読むとどれもいいなあと思って好きになっていますが、これもとてもよかった。
島を歩く主人公が出会う植物や鳥や動物、知っていたらさらに情景が浮かんでおもしろく読めるんだろうなあと思っていたら、参加者のおひとりが図鑑を持ってこられて、話に出てくるゴイサギの鳴き声を聞かせてくれました。
岩国の人には馴染みのある「獺越(おそごえ)」という地名の話も出てきます。
気になった方はこれからでもぜひ読んでみてくださいね。

さて次回、11月の読むロバの会は…
日時:11月27日(火)18:00〜(1時間程度)
課題図書:闇の奥/ジョゼフ・コンラッド
中野好夫訳(岩波文庫)、黒原敏行訳(光文社古典新訳文庫)などいくつかの本が出ています。
どれでも各自で自由に選んでください。
映画「地獄の黙示録」のベースにもなっている古典作品です。

読むロバの会は、月に一度開いている読書会です。毎月の課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などをおしゃべりしています。課題図書を読んできた方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、参加費無料・ご予約不要でご参加いただけます。
初めての方もどうぞお気軽にいらしてくださいね。

本の売り場リニューアル!

小さな棚ひとつ分のヒマールの本の売り場を、このたび大々的に(見た目には小さいですが)リニューアルしました!

どうリニューアルしたか、というと、取り扱う本のジャンルを限定しました。
「海外文学」オンリー!
それと、これまでヒマールに講演などで来てくださった方の本。

というわけで、「海外文学の本」であり「これまでヒマールに講演などで来てくださった方の本」でもある「柴田元幸さん訳の本」がとりわけたくさんあります。なかでも、私が読んでものすごい衝撃を受けた「レアード・ハント著/柴田元幸訳」の本を特におすすめしています。絶版にしたくないので(すでに一冊なっている…)どんどん買ってどんどん読んでいただきたいと思います。

毎月の読書会(読むロバの会)に参加している「本好きな人」でも、ふだんから「小説」を読んでいるという人は少なかったので、読書会もちょっと前からは課題図書に文学作品を、国内文学と海外文学とを交互に選ぶようにしています。参加者が課題図書をできるだけ買いやすいように、手に入れやすい文庫本から選ぶようにしているのですが、たとえば近所の書店のひとつは、海外文学は「ハヤカワepi文庫」だけで、単行本は新刊のときに置いてあるだけだったりします。海外文学に親しもうと思っても、何を読んだらいいのかわからない以前に、そもそも目にする機会さえあまりない状況なのだと知り、かなり危機感を覚えました。

それが、本の売り場のジャンルを「海外文学」に限定しようと考えた理由のひとつですが、なにぶん超弱小な本売り場なので、揃っていると言えるほど豊富にはありませんし、自分たちの売りたい本を取次から入れさせてもらえなかったりもします。それでも、小さな棚に個性が生まれ、地域でみたとき手にできる本にひろがりが生まれることを願って、がんばってみるつもりです。

読みたかった本、知らなかった本を、どうぞ手にとってみてください。