読むロバの会の日

でした。
豪雨が心配な土曜日…
2名が参加してくださいました。

それぞれに読んでおられたのは…
西條奈加『とりどりみどり』
山本ふみこ『家のしごと』

『とりどりみどり』は、大江戸謎解き物語、とのこと。「ハン・ガンの『菜食主義者』を読んだばかりで、きょうは少したのしい軽いものを読みたくて」と。
西條奈加の『まるまるの毬(いが)』は、以前にやっていた読書会で課題図書として読んだことがあります。続編が出ている、と教えてもらいました。

『家のしごと』は、「ちょうど1時間で読めた!」そうです。読むロバの会におすすめの一冊ですね。

わたしは、カレン・チャン(古屋美登里訳)『わたしの香港』を。まだ45ページしか読めていませんが、20代〜30代に何度も香港へ旅したわたしにとって、この、30歳の著者が書いた1997年から2020年の記録は、あの場所の空気を懐かしく思い出しながら、やりきれない気持ちを抱える一冊になりそうです。きょう読んだところから少し抜粋を。
「この街が変貌する速さに後れないように書くことはできない。この都市で生き残れるものはない。しかし、自分の歴史を書き記すことが決して許されない場所では、記憶することすら過激な行為になる。」
「でも、抵抗することはできない。だって、自らの手で政府を選ぶことができないのだから。」

さて、次の読むロバの会は、12日(水)15時から開きます。
16時ごろまでやってますので、ご都合ついたらどうぞお立ち寄りください。
読書時間と読書空間を共有しましょう。

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