15時から、読むロバの会(読書会)をやりました。
参加者は2名。
読んでおられたのは…
スティーヴ・ハミルトン(越前敏弥訳)『解錠師』
梨木香歩『ヤービの深い秋』
『解錠師』は、子どものときに言葉を話せなくなったけれど、どんな錠もあけられる特殊な能力を持っている少年の物語。再読だそうですが細かい部分は覚えていなくて、「金庫破りをしているけど、そんなに悪いエンディングではなかった気がする」とのこと。
『ヤービの深い秋』は、ヤービシリーズの2作目。前回の1作目に続いて、こちらも再読。
わたしは、山内明美『痛みの〈東北〉論 記憶が歴史に変わるとき』を。今日はご来店などが多くて「はじめに」しか読めなかったのですが、14年前の震災をふりかえる一冊(1年前に出版された本なので、当時だと13年前)だと思い込んでいて、それはそうでもあるようなのですが、「はじめに」は突然パレスチナの話から始まったのでちょっとびっくりしました。それから大和と蝦夷のこと、戦争と植民地支配、戦後と原発、激甚災害とジェノサイドにもふれられていて。遠い過去へ、さらには東北から離れた場所にもひろがり。それって、考えてみれば当たり前なのですが、そうだよなあ、「震災から○○年」というものだけを単独で抜き取って語れるわけないよなあ、と読みながら思いました。続けて読みます。
さて、次回は3月21日(金)15時からやります。
読むロバの会は、各自でただ黙って本を読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。帰り際に読んでいた本をお互いに紹介し合っています。
週1回のペースで、15時からの日と18時からの日がありますので、ご都合のよいときに、途中からでも、どうぞお気軽にご参加ください。
ご予約は不要、参加費のかわりに1ドリンクのご注文または500円以上のお買い物をお願いしています。
読書時間を意識してつくりたい方、おすすめです。