days 〜我が家のキエさんのうつわ(3)

キエさんの土瓶。うっかりフタを落として割ってしまった。
そのことをブログに書いたら、キエさんから「たまたま見つけたのですが、あの土瓶のフタって、もしかして……? よければ作りますよ。」と手書きされた次の個展の案内ハガキが届きました。
キエさんは私たちがが革小物を作っていてブログを書いていることを知らず、私たちはキエさんの直接の連絡先をまだ知らなかった頃の話。
そんな奇跡のような、縁があったとしか思えないできごとがあって、土瓶はふたたびフタを得て、活躍しております。

カップについては、以前にキエさんから聞いて心に残っている話があります。
益子の人が作るカップは、大きいものが多いと言われることがあって、自分でもそう思うことがある、と。それで理由を考えてみたのだけど、一人で作っている人が多いから、誰かが訪ねて来たときにすぐに帰って欲しくない、もうちょっと一緒にいておしゃべりしていたい、そういう気持ちが、すぐに飲み干せない大きいカップになっているのかも……。
そういうお話です。
何度も益子を訪れて、作っている人の作業場を見て知っているぶん、情景が浮かび、しみじみとくるお話でした。
キエさんの大きいマグカップを使うとき、ふと、益子のキエさんや近藤さんのことを思い出します。

キエさん土瓶とマグ

キエさんカップ

展示会「days 渡辺キエがつくる磁器」は、23日(土)より。
どうぞお出かけください。

*ご紹介しているうつわと同じものが必ずしも展示会に並ぶというわけではありません。何卒ご了承ください。

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