9月と10月の読むロバの会

昨日28日は、9月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。
課題図書は「アンネの日記/アンネ・フランク」。

毎年、夏には戦争文学を読むことにしている「読むロバの会」、今年のその一冊です。

私ともう一人の参加者は、子どものときに“ジュニア版”のようなのを読んだことがありましたが、ほかの人たちは意外にも初めて。
当時の“ジュニア版”のようなものではおそらくほぼカットされていたはずの、性に関する記述や母親への強い非難など、中学生くらいの女の子の考えていることや感じていることが率直に書かれていて、同じ年頃のときにこれを読んでみたかったなー、とみんな思ったようです。
私は、“ジュニア版”を読んだ当時の印象だと、アンネはなんというか、真面目ないい子というか、かわいそうな運命をたどった健気な女の子、といった感じに思っていましたが、今回“増補新訂版”を読んでみると、生意気で気が強くて、感受性が豊かで才能に溢れていて……それで一層、読むのが辛くなったのでした。アンネは未来に大きな夢を抱いているけれど、その未来がくることはなかったのですから。
「アンネの日記」をめぐって、今回もさまざまな視点から1時間半ほどおしゃべりしました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

さて、10月の読むロバの会は……
日時:10月26日(水)18:00〜(1時間程度)
課題図書:ひとかげ/よしもとばなな(幻冬舎文庫)

読むロバの会は、毎月一度、課題図書を読んできた人たちが集まって、感想などを気楽におしゃべりしている会です。
課題図書を読んだ方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、ご予約不要でご参加いただけます。
発言するのが苦手な人も、ほかの人の感想などを聞くだけでもおもしろいと思いますので、どうぞお気軽にご参加くださいね。

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