松井ゆみ子さんの本づくり、順調に進んでいます!
原稿もほぼ揃っているし、構成(章立て)も決めたし、ふつうならもうとっくに、ゲラ(印刷するように文字を組みレイアウトをしたもので、校正紙ともいう。こちらでも説明しています)を作成している段階なのですが、我々(ゆみ子さんとヒマールの妻のほう)はまだメールに添付した「Word」で原稿の細かいやりとりを続けています。
なぜか、というと、ゆみ子さんがひとつ前のブログに乱入(!?)して書いてくださったように、現在、日本からアイルランドへの郵便(船便を除く)がストップしているから……。
通常、本づくりの過程では、ゲラになってから原稿に手を入れるというのはよくあることで、むしろゲラになったほうが推敲しやすい部分もあり、初校(1回目のゲラ)、再校(2回目)、場合によっては三校(3回目)と、書き足したり削除したりチェックしたりしながらゲラを更新していって印刷原稿を完成させていきます。
そのゲラは、現在ではもちろんデータとしてつくられているのですが、著者も編集者もゲラをデータ上でさわることはしません。ゲラ=校正紙の名の通り紙にプリントしたものに、直接手で書き込みをしています。どこをどう書き換えたのか、どこに何を書き足したのか、どこを削除したのか、お互いにわかる必要があるからで、わかったうえでここをこう修正する、ということが決まれば、編集者からブックデザインの担当者に書き込みをしたゲラを戻して、データもそのように修正してもらいます。
航空便でやりとりできる状況であれば、日本国内のように宅配便で翌日に……というわけにはいかなくても、10日から2週間ほどで送ったり送り返したりができますので、もうゲラにしていたと思いますが、船便で3ヶ月、となると、ちょっと無理、いや、無理!
ということで、ふつうならゲラに手書きしてやりとりすることを、ゲラにするとやりとりできなくなってしまうのでWordの原稿の段階でやっている、というわけです。
Word……。わたしはWordが超苦手なのですが、つい最近、ひっぱりだしてコメントを書く、という技(?)を覚えたので、その技を駆使して、まずはゆみ子さんからいただいたWord原稿に質問や確認事項を書き込み、お送りしてみました。
すると、ゆみ子さんから「窓が開いて、かっこいい!」というメールとともに、本文内に直接書き込みをしたお返事が(笑)。ゆみ子さんはまだ、わたしが覚えた ”技” をご存知なかったようです。
それ以降、我々はあっさりと、Wordの本文内に各自の色で書き込みをするスタイルに。ゆみ子さんは緑、わたしは赤。なのですが、ときどき、ゆみ子さんは色をコントロールできなくなる(!?)そうで、ずらーっと緑になってお返事が帰ってくることも〜(笑)。わかるので全然問題なし!
そんな感じで、たのしくやっています!
じつは、ゆみ子さんの本も、タイトルが決まりました!
表紙のデザイン案もほぼできています!!
そのへんのお話は、またそのうちにー。
本づくりの話、読んでくださりありがとうございます。