骨折した足首がギプスからサポーターになり、まだ松葉杖の補助付きながらも両足揃った靴をはいて地面に足をつけられるようになったので、2ヶ月ぶりに外食したり買い物に出かけたりして、気分も軽快になった。
いまは確定申告の準備に追われているけれど、これが終わったら……と今年のビジョンをあれこれ考えてみる余裕もある。やりたいこと、とりかかりたいこと、山盛り!
出版は、今年はヒマールからの刊行物はない予定。
リクオさんの『流さない言葉②』の企画を進めつつ、新刊を予定しているこぶな書店のサポートをしていくが、それと並行してとりかかりたいと考えていることがある。
それは、既刊の「電子書籍化」と「音訳化」。
電子書籍は、これまで個人的には受け入れられず、漫画本は購入したことがあるけれど(紙の本が絶版で買えなかったので仕方なく)、積極的に読みたいと思ったことは一度もなかった。なのに、なぜ自社本の電子書籍化を考え始めたのかというと、音訳化と理由は同じなのだが、昨年、思いがけず目に問題がみつかって(治療中ですが安定していますのでご心配なく)、一瞬、本が読めなくなったらどうしよう!?と思う出来事があったのがきっかけ。電子書籍は文字を拡大でき、読みやすい(見えやすい)書体に変えたり、あるいは縦書きの文章が読みづらいという障害がある人がいて横書きに変えれば読める、といった話を聞いたりして、紙の書籍にこだわることは非障害者の視点だったのだな、と気づかされた。
もちろん、装丁も含め一冊の本として、紙で届ける意義がある作品もたくさんある。同時に、紙であれ電子であれ、ひとりでも多くの人に読んでもらえるほうがよい内容の作品もたくさんある。
紙の値段が高騰していることも、電子書籍化にとりかかる理由としてあげられる。紙はどんどん貴重品になっていく。大事にしたい気持ちもある。
すべて電子書籍化、というのではなくて、作品によって「電子書籍もあり」はありかも、と考えられるようになった。そして、紙で出版する本は長く愛読されるものを、ずっと持っていたいと思ってもらえるものをつくることを、今まで以上に考えてつくっていきたい。
そういうわけで、確定申告が終わったら、電子書籍で本を読みまくろうと思っている。まずは自分で読んでみるところから。まだその段階です(苦笑)。