読むロバの会の日

でした。

参加者は2名。
それぞれに読んでいたのは、それぞれ先週の続き。
アリ・スミス(木原善彦訳)『春』
吉川英治『三国志(四)』

わたしは『芥川賞候補傑作選 戦前・戦中編1935-1944』から、埴原一亟(はにはら・いちじょう)の「下職人」を読みました。
この本は、ふちがみとふなとさんからいただいた『埴原一亟 古本小説集』があまりにもおもしろかったので、読書会をいっしょにやっているともだちに貸したところ、ともだちも気に入って、埴原一亟が芥川賞を逃した作品を読んでみたいと思ったそうで、図書館で探して借りてきてくれたもの。ともだちが返す前に、今日の読書会のほぼ1時間で読ませてもらうことができました。
『古本小説集』におさめられた作品もそれぞれおもしろかったけど、この「下職人」はさらにおもしろく、なぜ芥川賞受賞を逃したのか首をひねってしまうほど、力のあるなんとも素晴らしい傑作でした!(このとき受賞したのは、多田裕計の「長江デルタ」)
なかなかこういう小説は最近ないような…と、ともだちとひとしきり話して、埴原一亟の作品、見つけられたらまた読みたいね、と言い合いました。
いい作家を教えてくれて、ふちふなさん、ありがとうございました!

さて、4月も読むロバの会は週1ペースで開きます。
8日(土)、14日(金)、19日(水)、27日(木)、いずれも15時から16時ごろまで。
読むロバの会は、それぞれに黙って本を読む、読書の時間と空間を共有する読書会です。
ご予約不要。読みたい本を持って、気軽にいらしてください。店で本を買って読んでくださるのも大歓迎。
参加費がわりに、1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。

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